俺の初恋を返せ!!~好きだった女の子が帰ってきた!えっ?俺が嫁とか聞いてない!!

syouki

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38.ヤキモチ

新学期が始まった。

あの日から、みんなが寝静まってからこっそり俺の部屋にやってくる千尋。危ないって言っても、一緒にいたいからと言われると嬉しくてキツく言えなくなってしまう。毎日キスして、たまにちょっとエッチな事をしてるけど、学校でバレないかドキドキしてる。

「そういえば、悠希は何組?」
「俺は1組だよ」
「…めっちゃ遠い…」
「あ~…千尋7組なんだ」
「お昼は、一緒に食べるからね!」
「わかってるよ。ほら、職員室行かないと」
「また後でね、悠希」

ひらひらと手を振りながら別れると、急に視線が俺に集中してきた。ヤバいと思い、急いで教室に向かった。後ろで呼んでる声は、聞こえないフリをした。
教室に入ると、陸がこっちを見て笑っていた。

「おはよう、悠希。朝から大変そうだな」
「おはよう、陸。他人事だと思って…見てたなら助けろよな!陸だって知り合いなんだから」
「俺は名前しか知らないし!…てか、悠希何かいつもと違う…?」
「?!い、いつも通りだけど?」
「…そ?ま、いっか」

びっくりした~!俺、何か顔に出てたかな?!
始業式の為に講堂に移動すると、女子が騒いでいた。視線の先は、回りより少し頭の出た千尋だ。遠くからでも分かるほど、千尋の存在感はハンパない。

「間宮、初日なのにすごいな…」
「そうだな…」

千尋は、女子の視線を一斉に集めている。周りの男子から何か話し掛けられてるようで、少し困った様子が覗える。前の花火大会の時の様に、何だかモヤモヤする。


ホームルームも終わり、下校時刻になった。

「陸は今日も部活?」
「当たり前だろ~。大会近いし」
「そっか。頑張ってな!」
「おう!じゃあな~!」

陸は、いつも通り部活へと走って行った。今年も、応援に行かないとな。
7組もそろそろ終わった頃だろうと思い、下駄箱に向かうとものすごい人だかりが出来ていた。

「千尋君!LIME交換しようよ!」
「千尋君、誕生日教えて?」
「千尋君、今からみんなでご飯行かない?」

…女の子達が千尋に色々と話し掛けていた。その光景にムカムカしてきて、俺は靴を履き替えてさっさと自転車置き場に向かった。千尋が俺を呼んだような気がしたけど振り向かなかった。
千尋がモテるのはわかっているけど、目の当たりにすると気分の良いものではない。ヤキモチのうえに、八つ当たりだ…。帰ったらちゃんと千尋に謝ろう…。
はぁ、モテる恋人を持つ人はみんなこんな気持ちなのかな~…。

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