腐男子友達と思ってたのは俺だけでした~親友からの溺愛に気付くのが遅すぎた

syouki

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20.聞いてもいい?

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――――カーテンの隙間から差し込む日差しに意識が浮上する。

「・・・朝・・・?」

起き上がり、下半身丸出しの自分の姿に一気に目が覚める。

「っ!」

誰もいないのに、羞恥で顔が赤くなる。
シーツにはとわかるシミがあちこちにあり、自分の手もカピカピ状態だ。

「・・・最悪だな、俺」

とりあえず、放置された下着とシーツをベッドから剥ぎ取り洗濯機に放り込み、着ている服も一緒に入れて洗濯をする。その間にシャワーを浴びた。体を洗う時に下半身に触れると、昨夜の事を思い出しわずかに熱がこもる。

「ダメダメ!」

自分に言い聞かせるようにつぶやき、シャワーを頭からかぶり泡を流した。

洗濯が終わり、ベランダで干していると快斗も洗濯物を干しに出てきた。

「おはよう、樹。早いね。よく眠れた?」
「おはよう。うん、ぐっすり寝れた」
「朝ごはん食べる?」
「うん。後で行くわ」

・・・ふと、快斗は三次元のBLをどう思っているのか気になった。偏見はもちろん無いだろうけど、身近な人がそうだったら何か特別な感情が湧くのだろうか?

「・・・聞いてみてもいいかな・・・?」

少しの緊張感をもって、俺は快斗の部屋に行った。



「ごちそうさま~。今日もうまかった~!」
「喜んでもらえて良かった」

いつも通り食器を一緒に片づけて、テーブルに戻る。

「あ、あのさ快斗。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「・・・っ、聞きたいこと?何だろ?」
「や、あの…俺たちの見てるBLって二次元だろ?もちろん、現実にLGBTの人もいて偏見も無いよ。ただ、身近な人にいたとして、その・・・い、イチャイチャしてるの聞いたりしたら、快斗想像したりするのかなって・・・」

恥ずかしくて、クッションを抱きしめて顔を隠した。

(聞いちゃった~!恥ずかし~!俺、やらしい奴とか思われてないかな~?)

クッションから少しずらして、上目遣いで快斗を見た。快斗は、顔を真っ赤にして口をポカンと開けて固まっている。

「か、快斗?大・・丈夫?」
「…!あっ、うん大丈夫!その、樹は想像したって事?」

しまった!!俺、”も”って言っちゃった!!あ~恥ずかしすぎる!!

「・・・う、うん・・・」

もう一度クッションに顔を埋めて、小さな声で返事した。俺、ヤバい奴認定かな・・・。

「うん、俺も想像したことあるよ」
「えっ?!」

隣に座りなおした快斗が、優しい声で答えてくれた。

「実際に見たとか聞いてとかじゃないけど、例えば仲良く歩いてる同性の人を勝手にカップリングしたり、ドラマや映画でエッチなシーンを勝手に置き換えたりとかね。・・・後、樹には黙ってたけど18禁見て、興奮したことも・・・」

意外な快斗の告白に、俺は脱力して快斗にもたれた。

「い、樹?」
「・・・良かった~俺だけじゃ無いんだ~・・・」

ヘラッと快斗に向かって笑った。
安心した俺は、さらに快斗にお願いした。

「あのさ、快斗の持ってる18禁。貸してもらってもいいかな?」










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