★淫・呪・秘・転★カテナ・コピディタス編

流転小石

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第二章 テネブリスの回想

第40話 忌まわしい出来事3

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眷族の視線はテネブリスに集中していた。

「テネブリス、受け入れ方法と封印を皆に説明してくれるかしら」
母からの問いかけに頷き説明を始める。

「お母様と私、アルブマ、セプティモ、セプテムにスペロが協力して減速の巨大魔法陣を作成するの。これを第一陣とします。そして回転減速停止の巨大魔法陣を第二魔法陣として五体の使徒達で作成。次に速度停止の第三の巨大魔法陣を五体の第1ビダで作成。これらの三つの巨大魔法陣を一組として、多重魔法陣を大量に作成し巨大隕石の速度を殺し大地に着地させ封印させる考えよ」



「「「・・・・・・・」」」



全てが沈黙し思考し始めた。

更にたたみかけるテネブリス。
「五体の龍人達は巨大隕石の周りある小隕石を撃破し殲滅せよ」
「「「はっ」」」
勢いの良い返事が伝わるとセプテムが立ち上がる。
「姉上の考えを大至急計算する。我が眷族よ、全てついて来い」
付き従う眷族の後ろには初期のしもべ達も連なった。


問題は龍族が作る三重結界を"いくつ"作れば巨大隕石が停止するかだ。
巨大隕石の大きさに質量、回転速度に推進速度と、龍族の個々の魔力を使った魔法陣の効果を数値化して何度も計算された。                                                                                        




「セプテム様・・・」
「!!・・・・」
眷族から受け取った内容を見て驚愕するセプテム。
「皆の者、我が母の元へ行くぞ」


それは連なって歩くのでは無い。駆け足でも無い。全力疾走だ。


セプテム達を待っていたのは不安と期待が入り混じる眷族達だ。
息を切らしスプレムスの前に近づき報告する。

「姉上の提案を計算した結果・・・」
全員が硬直している。

「巨大隕石が地表に到達する前に停止する可能性は・・・四割です」
「「「おおおおおおぉぉぉっ!!!」」」

今までの草案が一割の可能性であれば、四割となると期待が高まる一同だ。

「静かに!!・・・ただし、三重結界を一組として、二千七万組の魔法陣を即座に行動を開始して作り上げなければならない。遅くなればそれだけ可能性が低くなる・・・母上、ご決断を」


全員の視線がスプレムスに集まる。
「皆の期待に沿えるよう可能性を信じましょう」


スプレムスが立ち上がると全員が立ち上がった。
そして即座に行動だ。
スプレムスの隣にはセプテムがはべり今後の説明をしながらの移動だ。
後ろにはテネブリスが続き、横にはアルブマとスペロが敬意の眼差しでテネブリスを見ていた。

セプティモには念話で戻る様に指示し、使徒のフォルティスから対策の説明が有り指示に従ったのだが、一点だけ不満? というか疑問があった。それは我らの大地に到達する地点がセプティモの管轄だからだ。厳密に言うとセプティモの眷族、インスティントの管轄だ。

(なんで、どうして? 他に沢山場所は有るのに何故あたいの管轄なんだよぉ)

文句は有るが総意なので、まずは行動有りきだ。




龍種は既に自分達が守護する惑星が自転している事を知っている。
しかも、燃える星を中心に周回している事も知っている。
更に、より大きな渦の中に存在する事も知っている。
更に更にその渦はより大きな渦の中に存在する事も感覚で認識している。


全ての龍族が”空を越えて”算出された場所に移動する。
“全ての回転”を計算に入れて、その時に惑星が接触する場所に魔法陣を作り始める。

始祖龍スプレムスを筆頭に五体の龍の子、合わせて六体で第一陣。減速の魔法陣。
五体の使徒達で第二陣。回転減速停止の魔法陣。
五体の第1ビダで第三陣。速度停止の魔法陣。

五体の龍人達は先行し小隕石を破壊していく。

最初に減速魔法にしたのは、想像を絶する超高速飛行で回転しながら進む物体に即時停止を使っては効果を得られないと判断した為だ。
指定の組数を作り終えたら、魔法陣を強化する魔法陣を展開しながら逆戻りだ。
これはセプテムが更に可能性を上げる為に考え出した策だった。




龍族達は果てしない距離を無数の魔法陣を作りながら上へ上へと重ねて構築していった。

巨大隕石は物凄い速さで龍族達に向っている。

無尽蔵にある魔素を使い幾つもの魔法陣を構築していく龍達。

魔法陣は巨大隕石を受け止めるだけの大きさを有している。

魔法陣は大きくなればなるほど使用魔素量が多くなる。

龍国がすっぽり入るほど大きな魔法陣が柱のように惑星から伸びて行く。

それは惑星から離れるほど糸のように見えた。

魔法陣を作りながら、敵対する巨大隕石が目視できる程近づく。



「さぁ、もうひと踏ん張りよ」

アルブマの念話で龍族が追い込みをかける。

それは、分かってはいたが隕石は巨大な大きさだ。

第1ビダの中には気おくれする者も居た。



「あと100組だぞぉぉ!!」

数えていたのか、セプテムの怒号が念話された。

そして最後の一組が終わり、全員が輪になった。

始祖龍、龍の子、使徒、第1ビダと眷族の順で回り円を成す。

そして今まで作って来た魔法陣よりも一回り大きな魔法陣を作成している。



「良ぉし、では強化魔法陣を維持したまま一気に戻るぞぉぉ」

テネブリスの案を強化する為に、完成した魔法陣を強化する魔法陣を付与する作戦だ。

直ぐそこまで来ている巨大隕石を背にして、魔法陣を発動しながらの飛行だ。



すると暫らくして最初の魔法陣に巨大隕石が接触した。






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