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パン屋さんはやっていたので、カフェスペースでゆっくりしてから寮に帰った。
渚も僕も同じチーズのパンを食べたから、食べさし合いはなし。
でも美味しいねと言い合って、僕も渚も終始笑顔だった。
◇
バレンタイン前の週末。
昼間は渚と街に出ていたけど、夜は寮に早めに帰ってきた。
と、言うのも。
「みんなはハート型だけど、僕は星型にするんだ」
「瑞希くん、クッキー、渚さんに渡すんじゃないの?」
「そうだけど……いいんだ。渚は多分ハート型じゃなくても喜んでくれるし」
だってハートにひびが入ったりしたら僕は凹むし、星型にしておけば僕が作ったものだってわかるから、他の人のものと混じってしまうこともない。
僕と渚は今週末も来週末も別荘には行けないし、それで僕は寮生Ω男子のバレンタイン企画、~みんなでチョコのお菓子を作って好きな相手に渡そう~に参加したわけで。
不器用な僕でも、他の人に見てもらいながらチョコクッキーを作れたから助かった。
来週末は渚とチョコパフェを食べに行くけど、バレンタイン当日にも渡したいもんね。
僕が作ったって言ったら、渚はどんな顔をするのか楽しみだったり。
那月が企画に参加出来なかったのは残念だけど、多分那月は那月で何かしら幸哉さんに渡すんじゃないかと思う。
僕はクッキーを那月や詩にも渡したかったけど、周りの人に渚が嫉妬するからやめた方がいいよと言われて、ハッとしたこともあり、僕が作ったクッキーは渚と二人だけで食べることになりそうだ。
「美味しく焼けるといいね!」
「うん! 隼人喜んでくれるかなー」
「大丈夫だよ! 気持ちがこもってるし!」
「そうだね! 上手に焼けてくれますように」
他のΩ男子とそんな会話をしつつ、バレンタイン前の週末の夜を過ごした。
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