20 / 67
第二十話 精気練武
しおりを挟む
俺は興味津々な目を向けてきたアリシアさんに、下丹田で練り上げた精気を応用することで使える、〈精気練武〉の種類と効果について以下のように説明した。
〈発剄〉――精気を肉体や武器の一部に集中して攻撃力を高める。
〈化剄〉――精気の流れを別方向に逸らせて回避力を上げる。
〈聴剄〉――精気を一定の範囲内に広げて察知力を上げる。
〈硬身功〉――全身に纏わせた精気を固めて肉体を頑強にする。
〈軽身功〉――全身に纏わせた精気自体に浮力を持たせる。
〈保健功〉――精気を使って肉体内部の異常状態を把握する。
〈箭疾歩〉――精気を両足に均等に集中させて高速移動できる。
〈気殺〉――精気を完全に消して気配を断つことができる。
〈周天〉――精気を増幅させて普段の数倍から十数倍の力を出せるようになる。
〈龍眼〉――精気を両目に集中させることで、普段は見えない色々なモノが見えるようになる。
これらの説明を聞き終えたアリシアさんは、
「私の国にも魔力を使って超常現象を起こす魔法使いという人間がいましたが、そんなに魔法の力を区分していることはありませんでした」
と、あまりの驚きに大きく目を見張った。
俺は「けれども」と両腕を組んで言葉を続ける。
「このすべての〈精気練武〉を完璧に使える道士は少ないと思います。道士も普通の人間ですから、どうしても得手不得手がありますので」
これは本当のことだ。
俺は仁翔さまの紹介で知り合った、中央政府のお偉いさん――陳烈膳さんのことを思い出す。
その烈膳さんが統括する仙道省の仙道士たちも〈精気練武〉を使うが、すべての〈精気練武〉の効果を最大限まで引き出して発揮できる人間は1人もいない。
それこそ仙道士たちは道家行に所属する、第1級の道士のさらに上の身分と力を持っているにもかかわらず、だ。
まあ、その仙道士たちには〈精気練武〉を超えるあの力――〈宝貝〉があるので良いのだが。
俺はちらりと自分の〈無銘剣〉に視線を落とす。
まさか、この〈無銘剣〉も〈宝貝〉だとは思わなかった。
どうりで離そうと思っても離れなかったはずだ。
俺はもう〈無銘剣〉とは呼べないな、と柄頭をポンと叩く。
そして〈無銘剣〉の本当の名前を思い浮かべたとき、アリシアさんは俺の顔を見て「普通の人間……」と呟いた。
「では、龍信さんはどうなんですか? 確か龍信さんは神仙界という場所から来た仙人《せんにん》というものなのでしょう?」
仙人。
それは現世とは異なる神仙界という場所に住んでいる、人間とは比べ物にならない力を持った存在のことだ。
「ええ……ただし仙人と言っても、今もそうですが自分は半仙という存在でした」
「半仙?」
「仙人になるための修行をしている、半分人間で半分仙人の者のことです。まあ、どちらかと言えば限りなく自分は人間寄りでしたね」
これもちょうど良い機会だと思った俺は、アリシアさんに包み隠さず思い出した範囲の記憶を話した。
自分は子供の頃に妖魔に両親を殺され、天涯孤独の身になってからは極貧の生活を送っていたことだ。
やがて俺はとある1人の道士に弟子入りし、正式な道符を持っていなかったが師匠と一緒に妖魔討伐や薬草採取の仕事をしていた。
しかし、13歳になったときに師匠が病気で亡くなって再び天涯孤独の身になってしまった。
そんなある日、俺の目の前にとある1人の仙人が現れた。
仙人曰く、俺には仙人になる見所があるという。
その後、俺は素質を見込まれた仙人に神仙界という人間界とは別な世界に連れて行かれた。
神仙界は時の流れが人間界と異なっており、13歳の頃に連れて行かれたときのまま年を取らずに百数十年を過ごして修行に励んだ。
そして神仙界で仙人になるための修行をしている最中、人間界に妖魔が溢れて深刻なことになっていることを知った。
俺は今の自分の力でも人間界を救えると思い、神仙界でも絶大な発言力を持っていた俺の武術と精気練武の師匠であった太上老君さまに人間界に行きたいと頼んで了承していただいた。
それが数年前のことであり、この人間界に来たときから普通の人間と同じく年を取って肉体が成長していったこともすべて話したのである。
「それで龍信さんはこの人間界に?」
はい、と俺は首を縦に振った。
「ですが人間界と神仙界は異なる世界なので、そんな簡単に行き来できるものではないんです。それでも神仙界には人間界へ行ける特殊な陣があったので、俺はその陣の力で人間界へ帰って来たのですが……」
「そのときに記憶を失ってしまった、と?」
俺は「そうです」と答えた。
「ちなみに陣とは仙字と呼ばれる特殊な文字を円形の図にしたものなんですが、その陣を使って人間界へ行くには使用者の莫大な精気が必要だったんです。しかし、俺にはまだ上手く人間界へ行けるほどの精気がなかったんでしょう。結果的に俺は人間界へ来れたものの、自分の名前と神仙界で会得した〈精気練武〉……そして神仙界に行くまでの道士であったこと以外のことを忘れてしまった」
こんなところです、と俺は身の上話を終えた。
へえ、アリシアさんは腑に落ちたような顔をする。
そんなアリシアさんの顔を見て俺はふと思った。
「……アリシアさん、どうして俺が普通の人間じゃないと分かっても冷静でいられるんですか? 俺はこことは違う世界から来た者でもあるんですよ」
「はい、それは理解できました。要するに龍信さんが修行されていた世界は、私のいた国で言うところの〝異世界〟だったということでしょう? だったら、そんなに驚くことじゃありません。むしろ最初は私と同じ普通の人間だったということに安心しているほどです」
「どういうことです?」
「近年ではあまり見かけなくなりましたが、私のいた国には以前からわりと異世界からやってくる本物の異世界人が多かったらしいですよ」
「本当に本物の異世界人だったんですか?」
「王宮魔導士が召喚術で呼び寄せていたというのですから、間違いなく本物だと思います。私は会ったことはありませんが、実際に異世界人に会ったことのある古い人間たちが言うには、異世界人は実力のわりには言動や考え方が幼稚だったりであまり良い印象はなかったようです……何か話がズレましたね。そう言うわけで龍信さんが仙人という存在だったとしても私は気にしませんよ」
そう言うものなのか、と俺はアリシアさんを見つめた。
まあ、異世界人のことはさておき。
「どちらにせよ、当面の問題は東安までの路銀ですね。西方の国を牛耳っていたほどの巨悪な妖魔なら、おそらく王都である東安に行けば何かしらの有力な情報が掴めるはずですから」
アリシアさんは「う~ん」と困ったように唸る。
「でも、路銀の当てにしていた薬草は没収されてしまいましたしね。さすがに東安までの手持ちは不安です」
俺は大きく頷き、そしてアリシアさんに提案する。
「となると、ここは道士らしく道家行で妖魔討伐の仕事を請けましょうか?」
異議ありません、とアリシアさんが了承してくれたときだ。
「それと龍信さん……これは前からも思っていたんですが、私と龍信さんは同じ年ですよね。それにこれからも一緒に旅をする仲間でもあることですし、敬語で話すのはもうやめませんか? ずっと他人行儀だといつか疲れてしまいますよ」
今度はアリシアさんがそのような提案をしてきた。
確かにアリシアさんの言うことも一理ある。
どれぐらいの日数が掛かる旅になるかは分からないが、これから互いに背中を預けることもある人間関係の中で他人行儀なのは気疲れしてしまうことだろう。
「そうですね……いや、そうだな。だったら、もう敬語を使うのはやめようか」
俺はアリシアさん改め、アリシアにニコリと笑みを向けた。
「じゃあ、これからもよろしく頼む。アリシア」
アリシアは同じく笑みを浮かべながら頷いた。
「こちらこそ、龍信」
と、俺たちの仲が急激に縮まったときだ。
「お待ちどうさま!」
給仕の女性が俺たちの頼んだ料理を運んできてくれた。
何もなかった卓子の上に飯物や麺類、野菜炒めが並べられる。
俺とアリシアはゴクリと生唾を飲み込んだ。
正直なところ、今日は予想外な出来事があったので俺は腹が減りに減っていた。
そして、それはアリシアも同じだったのだろう。
美味そうな料理の数々を見た瞬間、俺とアリシアは食欲に突き動かされて箸を手に取った。
ひとまず、まずは腹ごしらえ。
俺とアリシアは細かいことは忘れ、ほぼ同時に箸を料理に伸ばした。
〈発剄〉――精気を肉体や武器の一部に集中して攻撃力を高める。
〈化剄〉――精気の流れを別方向に逸らせて回避力を上げる。
〈聴剄〉――精気を一定の範囲内に広げて察知力を上げる。
〈硬身功〉――全身に纏わせた精気を固めて肉体を頑強にする。
〈軽身功〉――全身に纏わせた精気自体に浮力を持たせる。
〈保健功〉――精気を使って肉体内部の異常状態を把握する。
〈箭疾歩〉――精気を両足に均等に集中させて高速移動できる。
〈気殺〉――精気を完全に消して気配を断つことができる。
〈周天〉――精気を増幅させて普段の数倍から十数倍の力を出せるようになる。
〈龍眼〉――精気を両目に集中させることで、普段は見えない色々なモノが見えるようになる。
これらの説明を聞き終えたアリシアさんは、
「私の国にも魔力を使って超常現象を起こす魔法使いという人間がいましたが、そんなに魔法の力を区分していることはありませんでした」
と、あまりの驚きに大きく目を見張った。
俺は「けれども」と両腕を組んで言葉を続ける。
「このすべての〈精気練武〉を完璧に使える道士は少ないと思います。道士も普通の人間ですから、どうしても得手不得手がありますので」
これは本当のことだ。
俺は仁翔さまの紹介で知り合った、中央政府のお偉いさん――陳烈膳さんのことを思い出す。
その烈膳さんが統括する仙道省の仙道士たちも〈精気練武〉を使うが、すべての〈精気練武〉の効果を最大限まで引き出して発揮できる人間は1人もいない。
それこそ仙道士たちは道家行に所属する、第1級の道士のさらに上の身分と力を持っているにもかかわらず、だ。
まあ、その仙道士たちには〈精気練武〉を超えるあの力――〈宝貝〉があるので良いのだが。
俺はちらりと自分の〈無銘剣〉に視線を落とす。
まさか、この〈無銘剣〉も〈宝貝〉だとは思わなかった。
どうりで離そうと思っても離れなかったはずだ。
俺はもう〈無銘剣〉とは呼べないな、と柄頭をポンと叩く。
そして〈無銘剣〉の本当の名前を思い浮かべたとき、アリシアさんは俺の顔を見て「普通の人間……」と呟いた。
「では、龍信さんはどうなんですか? 確か龍信さんは神仙界という場所から来た仙人《せんにん》というものなのでしょう?」
仙人。
それは現世とは異なる神仙界という場所に住んでいる、人間とは比べ物にならない力を持った存在のことだ。
「ええ……ただし仙人と言っても、今もそうですが自分は半仙という存在でした」
「半仙?」
「仙人になるための修行をしている、半分人間で半分仙人の者のことです。まあ、どちらかと言えば限りなく自分は人間寄りでしたね」
これもちょうど良い機会だと思った俺は、アリシアさんに包み隠さず思い出した範囲の記憶を話した。
自分は子供の頃に妖魔に両親を殺され、天涯孤独の身になってからは極貧の生活を送っていたことだ。
やがて俺はとある1人の道士に弟子入りし、正式な道符を持っていなかったが師匠と一緒に妖魔討伐や薬草採取の仕事をしていた。
しかし、13歳になったときに師匠が病気で亡くなって再び天涯孤独の身になってしまった。
そんなある日、俺の目の前にとある1人の仙人が現れた。
仙人曰く、俺には仙人になる見所があるという。
その後、俺は素質を見込まれた仙人に神仙界という人間界とは別な世界に連れて行かれた。
神仙界は時の流れが人間界と異なっており、13歳の頃に連れて行かれたときのまま年を取らずに百数十年を過ごして修行に励んだ。
そして神仙界で仙人になるための修行をしている最中、人間界に妖魔が溢れて深刻なことになっていることを知った。
俺は今の自分の力でも人間界を救えると思い、神仙界でも絶大な発言力を持っていた俺の武術と精気練武の師匠であった太上老君さまに人間界に行きたいと頼んで了承していただいた。
それが数年前のことであり、この人間界に来たときから普通の人間と同じく年を取って肉体が成長していったこともすべて話したのである。
「それで龍信さんはこの人間界に?」
はい、と俺は首を縦に振った。
「ですが人間界と神仙界は異なる世界なので、そんな簡単に行き来できるものではないんです。それでも神仙界には人間界へ行ける特殊な陣があったので、俺はその陣の力で人間界へ帰って来たのですが……」
「そのときに記憶を失ってしまった、と?」
俺は「そうです」と答えた。
「ちなみに陣とは仙字と呼ばれる特殊な文字を円形の図にしたものなんですが、その陣を使って人間界へ行くには使用者の莫大な精気が必要だったんです。しかし、俺にはまだ上手く人間界へ行けるほどの精気がなかったんでしょう。結果的に俺は人間界へ来れたものの、自分の名前と神仙界で会得した〈精気練武〉……そして神仙界に行くまでの道士であったこと以外のことを忘れてしまった」
こんなところです、と俺は身の上話を終えた。
へえ、アリシアさんは腑に落ちたような顔をする。
そんなアリシアさんの顔を見て俺はふと思った。
「……アリシアさん、どうして俺が普通の人間じゃないと分かっても冷静でいられるんですか? 俺はこことは違う世界から来た者でもあるんですよ」
「はい、それは理解できました。要するに龍信さんが修行されていた世界は、私のいた国で言うところの〝異世界〟だったということでしょう? だったら、そんなに驚くことじゃありません。むしろ最初は私と同じ普通の人間だったということに安心しているほどです」
「どういうことです?」
「近年ではあまり見かけなくなりましたが、私のいた国には以前からわりと異世界からやってくる本物の異世界人が多かったらしいですよ」
「本当に本物の異世界人だったんですか?」
「王宮魔導士が召喚術で呼び寄せていたというのですから、間違いなく本物だと思います。私は会ったことはありませんが、実際に異世界人に会ったことのある古い人間たちが言うには、異世界人は実力のわりには言動や考え方が幼稚だったりであまり良い印象はなかったようです……何か話がズレましたね。そう言うわけで龍信さんが仙人という存在だったとしても私は気にしませんよ」
そう言うものなのか、と俺はアリシアさんを見つめた。
まあ、異世界人のことはさておき。
「どちらにせよ、当面の問題は東安までの路銀ですね。西方の国を牛耳っていたほどの巨悪な妖魔なら、おそらく王都である東安に行けば何かしらの有力な情報が掴めるはずですから」
アリシアさんは「う~ん」と困ったように唸る。
「でも、路銀の当てにしていた薬草は没収されてしまいましたしね。さすがに東安までの手持ちは不安です」
俺は大きく頷き、そしてアリシアさんに提案する。
「となると、ここは道士らしく道家行で妖魔討伐の仕事を請けましょうか?」
異議ありません、とアリシアさんが了承してくれたときだ。
「それと龍信さん……これは前からも思っていたんですが、私と龍信さんは同じ年ですよね。それにこれからも一緒に旅をする仲間でもあることですし、敬語で話すのはもうやめませんか? ずっと他人行儀だといつか疲れてしまいますよ」
今度はアリシアさんがそのような提案をしてきた。
確かにアリシアさんの言うことも一理ある。
どれぐらいの日数が掛かる旅になるかは分からないが、これから互いに背中を預けることもある人間関係の中で他人行儀なのは気疲れしてしまうことだろう。
「そうですね……いや、そうだな。だったら、もう敬語を使うのはやめようか」
俺はアリシアさん改め、アリシアにニコリと笑みを向けた。
「じゃあ、これからもよろしく頼む。アリシア」
アリシアは同じく笑みを浮かべながら頷いた。
「こちらこそ、龍信」
と、俺たちの仲が急激に縮まったときだ。
「お待ちどうさま!」
給仕の女性が俺たちの頼んだ料理を運んできてくれた。
何もなかった卓子の上に飯物や麺類、野菜炒めが並べられる。
俺とアリシアはゴクリと生唾を飲み込んだ。
正直なところ、今日は予想外な出来事があったので俺は腹が減りに減っていた。
そして、それはアリシアも同じだったのだろう。
美味そうな料理の数々を見た瞬間、俺とアリシアは食欲に突き動かされて箸を手に取った。
ひとまず、まずは腹ごしらえ。
俺とアリシアは細かいことは忘れ、ほぼ同時に箸を料理に伸ばした。
0
あなたにおすすめの小説
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
防御力ゼロと追放された盾使い、実は受けたダメージを100倍で反射する最強スキルを持ってました
黒崎隼人
ファンタジー
どんな攻撃も防げない【盾使い】のアッシュは、仲間から「歩く的」と罵られ、理不尽の限りを尽くされてパーティーを追放される。長年想いを寄せた少女にも裏切られ、全てを失った彼が死の淵で目覚めたのは、受けたダメージを百倍にして反射する攻防一体の最強スキルだった!
これは、無能と蔑まれた心優しき盾使いが、真の力に目覚め、最高の仲間と出会い、自分を虐げた者たちに鮮やかな鉄槌を下す、痛快な成り上がり英雄譚! 「もうお前たちの壁にはならない」――絶望の底から這い上がった男の、爽快な逆転劇が今、始まる。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる