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第32話 武琉VS秋兵
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「まさか秋兵が裏で手を引いていたなんてな」
羽織っていたトレーニングウエアを脱ぎ捨てるなり、武琉はいかにもな雰囲気を醸し出している秋兵を睥睨した。
「ようこそ名護武琉君。どうやら羽美のケータイから送ったメールは届いたようだね」
「ああ、でもまさか文章を書いた本人が秋兵だとは思ってもみなかったさぁ」
「でも、お陰でこうして羽美と再会できたからよかったじゃないか」
秋兵は口の端を鋭角に吊り上げた。
「それに事情は前もって花蓮から聞いていたよ。僕たち――いや、厳密には〈ギャング〉たちが主に売り捌いていた〈L・M〉の正体に君は気づいたんだってね。たった一週間足らずで大したものだ」
秋兵は空手着を着用している武琉に惜しみない拍手を送った。
「そんなことはどうでもいい。まずは羽美を開放しろ。話はそれからだ」
武琉は目線だけを動かして羽美を見る。
どうやら目立った外傷はないようだ。
今は後ろ手で縛られているだけで歩行にも問題はないようである。
表情にも暴行された後のような絶望感は見られない。
羽美の身体状況を瞬時に看破した武琉は安堵の息を吐いた。
一方、秋兵は口に咥えていた煙草を地面に吐き捨て、履いていたスニーカーの先端で擦り消す。
「もちろん羽美は返す。どのみち彼女を狙ったのは僕たちの本意じゃない。そうでなければ赤松公園で助けてないさ」
赤松公園。
その言葉を聞いて目眉を動かしたのは羽美だけではない。
「そうか……あの野球帽を被っていた男の正体は秋兵だったのか。どうりで着ていた服が似ていると思った」
「ご名答。あの夜、剛樹たちは本気で羽美を狙っていたらしくてね。金と〈L・M〉を与えて懐柔していた〈ギャング〉の一人からメールがあったんだよ。以前から目障りだった副生徒会長を強制的に大人しくさせるってね」
「それで赤松公園で襲われた羽美を助けたわけか?」
「ああ、でもまさか彼女を送り届けようとした矢先に君と遭うとは思わなかったよ」
「それはこっちの台詞さぁ」
武琉は語気を荒げて秋兵を睨めつけた。
あの夜のことは今でも鮮明に覚えている。
羽美の祖母である朱音に頼まれて赤松公園まで迎えに行った途中、羽美を抱えたトレーニングウエア男と遭遇したのだ。
しかし、遭遇しただけで終われるはずがない。
武琉は人気が皆無だった赤松公園の入り口付近でトレーニングウエア男と羽美の存在を認識するなり、羽美を取り戻そうと普段は抑えているもう1人の名護武琉を表に出したのである。
「よく覚えているよ……一合。たった一合だけの手合わせだったが君の実力ははっきりと見せてもらった。正直、足の震えが止まらなかったよ」
手合わせといっても実際は10秒ほどしか経っていなかった。
あのときはトレーニングウエア男を倒すことが目的ではなく、羽美を無傷で奪い返すことに集中していたのだから。
「そして僕は羽美を奪い返されるや否や踵を返して遁走した。まったく、あのときほど素顔を隠していたことを悔やんだときはなかったよ」
次の瞬間、口の端を歪めた秋兵の気質が変貌した。
凄まじい気だった。
秋兵の全身から漂う不可視の闘気が突風となって肌を叩き、心なしか余震に見舞われたように身体が小刻みに振動する。
「本当にそう思ってたんだよ。うっかり逃げるときに〈L・M〉入りの煙草箱を落とした以上に後悔したんだ。なぜ、あのとき僕は逃げてしまったんだろうって。いや、正体を隠しておかねばならなかったから正しいはずだったんだ。だけど、君の力の一端を垣間見たときから僕はいつしか君に惹かれていた」
秋兵は爪が肉に食い込むほど右拳を固く握り締める。
「しかし決定的だったのは君が暴漢と化した会長を素手で制圧したときだ。君は気づいていたか分からないが、あのとき僕は本当に気絶などしていなかった。薄目のまま君の一挙手一投足を脳裏に焼きつけていたのさ。あれは本当に凄まじい正拳突きだった」
得意気に捲くし立てる秋兵には悪かったが、正直なところ武琉には何の興味も湧いてこなかった。
武琉には秋兵がそこまで自分に固執する理由云々よりも、なぜ煙草に似せたマリファナを秋兵が〈ギャング〉たちに流していたのかの方が遥かに疑問である。
「ふむ、そんなことよりもどうして僕が〈L・M〉を〈ギャング〉たちに流していたのかの方が聞きたいみたいだね?」
表情から考えを読まれたのだろうか。武琉は半開きだった口を真一文字に引き締める。
「でも、君に教える義理は毛頭ない。僕だけの問題でもないし、君に教えたところで理解できないだろうからね。そうだな……この場で理解できるのは羽美ぐらいかな?」
羽美が関係している?
武琉は件の羽美に視線で問いかけてみるものの、当の本人である羽美は神妙な顔で首を傾げるのみ。
どうやら羽美自身には心当たりがないらしい。
「まあいいさ。もう昔のことだ。それよりも目的はやはり羽美の救出かい?」
「当然だ。他に何がある?」
秋兵はくすりと笑った。
「今、質問されたとき微妙に声が裏返ったのは僕の気のせいかな? ほんのちょっとカマをかけただけだったんだが……どうやら君は周囲に隠していることがありそうだね。羽美の婚約者として沖縄から呼ばれた以外にも何か理由が」
なるほど、秋兵の観察眼は大したものだ。武術家に必要な目付けを心得ている。
だが、それだけだ。
いくら目付けに熟達していようが相手の真意までは読み取れまい。
「話にならない。俺は婚約者として羽美を助けにきただけさぁ。ウチナーンチュ(沖縄の人間)として未来のヨミ(嫁)を守るのは当然だからな」
武琉はごく自然な態度を装って秋兵に言う。
「だから率直に訊く。羽美を大人しく返してくれるならよし。そうでないなら不本意だが力づくでも返してもらう」
このとき、武琉を除く他の人間たちは空気が一変したことを肌で感じたことだろう。
寒くもないのに鳥肌が立ち、強く意識を保たなければ足が竦むほどの不可視な力場が武琉を中心点に徐々に拡大していく異様な光景を。
「いいね。ゾクゾクするよ。やっぱり君は僕が見込んだ通り正真正銘の空手家……いや、ここはカクレブサーと言った方がしっくりくるのかな? それに空手着で登場したセンスも僕的にはツボに嵌ったよ」
軽口を叩きつつ秋兵は無造作に間合いを詰めてくる。
一見すると散歩するような静かな足取りだったが、対峙していた武琉に言わせればとんでもない。
秋兵は臨戦態勢を一瞬で整えていた。
リラックスさせている外見に惑わされては痛い目に遭う。
だからこそ武琉は先手を取った。
足場が悪い場所だったにもかかわらず、地面を滑るような運足を駆使して間合いを詰める。
「さすがに見破られるか」
武琉の行動に秋兵は小さく舌打ち。
軽く拳を握った両手で顔面を防御する構えを取る。
(腹ががら空きだ!)
間合いを詰めた直後、武琉は剥き出しだった秋兵の腹部目掛けて鋭い前蹴りを放つ。
履いていた靴がスニーカーだったとはいえ、まともに入れば悶絶は必至。
まさに武琉はそう思った。
しかし――。
羽織っていたトレーニングウエアを脱ぎ捨てるなり、武琉はいかにもな雰囲気を醸し出している秋兵を睥睨した。
「ようこそ名護武琉君。どうやら羽美のケータイから送ったメールは届いたようだね」
「ああ、でもまさか文章を書いた本人が秋兵だとは思ってもみなかったさぁ」
「でも、お陰でこうして羽美と再会できたからよかったじゃないか」
秋兵は口の端を鋭角に吊り上げた。
「それに事情は前もって花蓮から聞いていたよ。僕たち――いや、厳密には〈ギャング〉たちが主に売り捌いていた〈L・M〉の正体に君は気づいたんだってね。たった一週間足らずで大したものだ」
秋兵は空手着を着用している武琉に惜しみない拍手を送った。
「そんなことはどうでもいい。まずは羽美を開放しろ。話はそれからだ」
武琉は目線だけを動かして羽美を見る。
どうやら目立った外傷はないようだ。
今は後ろ手で縛られているだけで歩行にも問題はないようである。
表情にも暴行された後のような絶望感は見られない。
羽美の身体状況を瞬時に看破した武琉は安堵の息を吐いた。
一方、秋兵は口に咥えていた煙草を地面に吐き捨て、履いていたスニーカーの先端で擦り消す。
「もちろん羽美は返す。どのみち彼女を狙ったのは僕たちの本意じゃない。そうでなければ赤松公園で助けてないさ」
赤松公園。
その言葉を聞いて目眉を動かしたのは羽美だけではない。
「そうか……あの野球帽を被っていた男の正体は秋兵だったのか。どうりで着ていた服が似ていると思った」
「ご名答。あの夜、剛樹たちは本気で羽美を狙っていたらしくてね。金と〈L・M〉を与えて懐柔していた〈ギャング〉の一人からメールがあったんだよ。以前から目障りだった副生徒会長を強制的に大人しくさせるってね」
「それで赤松公園で襲われた羽美を助けたわけか?」
「ああ、でもまさか彼女を送り届けようとした矢先に君と遭うとは思わなかったよ」
「それはこっちの台詞さぁ」
武琉は語気を荒げて秋兵を睨めつけた。
あの夜のことは今でも鮮明に覚えている。
羽美の祖母である朱音に頼まれて赤松公園まで迎えに行った途中、羽美を抱えたトレーニングウエア男と遭遇したのだ。
しかし、遭遇しただけで終われるはずがない。
武琉は人気が皆無だった赤松公園の入り口付近でトレーニングウエア男と羽美の存在を認識するなり、羽美を取り戻そうと普段は抑えているもう1人の名護武琉を表に出したのである。
「よく覚えているよ……一合。たった一合だけの手合わせだったが君の実力ははっきりと見せてもらった。正直、足の震えが止まらなかったよ」
手合わせといっても実際は10秒ほどしか経っていなかった。
あのときはトレーニングウエア男を倒すことが目的ではなく、羽美を無傷で奪い返すことに集中していたのだから。
「そして僕は羽美を奪い返されるや否や踵を返して遁走した。まったく、あのときほど素顔を隠していたことを悔やんだときはなかったよ」
次の瞬間、口の端を歪めた秋兵の気質が変貌した。
凄まじい気だった。
秋兵の全身から漂う不可視の闘気が突風となって肌を叩き、心なしか余震に見舞われたように身体が小刻みに振動する。
「本当にそう思ってたんだよ。うっかり逃げるときに〈L・M〉入りの煙草箱を落とした以上に後悔したんだ。なぜ、あのとき僕は逃げてしまったんだろうって。いや、正体を隠しておかねばならなかったから正しいはずだったんだ。だけど、君の力の一端を垣間見たときから僕はいつしか君に惹かれていた」
秋兵は爪が肉に食い込むほど右拳を固く握り締める。
「しかし決定的だったのは君が暴漢と化した会長を素手で制圧したときだ。君は気づいていたか分からないが、あのとき僕は本当に気絶などしていなかった。薄目のまま君の一挙手一投足を脳裏に焼きつけていたのさ。あれは本当に凄まじい正拳突きだった」
得意気に捲くし立てる秋兵には悪かったが、正直なところ武琉には何の興味も湧いてこなかった。
武琉には秋兵がそこまで自分に固執する理由云々よりも、なぜ煙草に似せたマリファナを秋兵が〈ギャング〉たちに流していたのかの方が遥かに疑問である。
「ふむ、そんなことよりもどうして僕が〈L・M〉を〈ギャング〉たちに流していたのかの方が聞きたいみたいだね?」
表情から考えを読まれたのだろうか。武琉は半開きだった口を真一文字に引き締める。
「でも、君に教える義理は毛頭ない。僕だけの問題でもないし、君に教えたところで理解できないだろうからね。そうだな……この場で理解できるのは羽美ぐらいかな?」
羽美が関係している?
武琉は件の羽美に視線で問いかけてみるものの、当の本人である羽美は神妙な顔で首を傾げるのみ。
どうやら羽美自身には心当たりがないらしい。
「まあいいさ。もう昔のことだ。それよりも目的はやはり羽美の救出かい?」
「当然だ。他に何がある?」
秋兵はくすりと笑った。
「今、質問されたとき微妙に声が裏返ったのは僕の気のせいかな? ほんのちょっとカマをかけただけだったんだが……どうやら君は周囲に隠していることがありそうだね。羽美の婚約者として沖縄から呼ばれた以外にも何か理由が」
なるほど、秋兵の観察眼は大したものだ。武術家に必要な目付けを心得ている。
だが、それだけだ。
いくら目付けに熟達していようが相手の真意までは読み取れまい。
「話にならない。俺は婚約者として羽美を助けにきただけさぁ。ウチナーンチュ(沖縄の人間)として未来のヨミ(嫁)を守るのは当然だからな」
武琉はごく自然な態度を装って秋兵に言う。
「だから率直に訊く。羽美を大人しく返してくれるならよし。そうでないなら不本意だが力づくでも返してもらう」
このとき、武琉を除く他の人間たちは空気が一変したことを肌で感じたことだろう。
寒くもないのに鳥肌が立ち、強く意識を保たなければ足が竦むほどの不可視な力場が武琉を中心点に徐々に拡大していく異様な光景を。
「いいね。ゾクゾクするよ。やっぱり君は僕が見込んだ通り正真正銘の空手家……いや、ここはカクレブサーと言った方がしっくりくるのかな? それに空手着で登場したセンスも僕的にはツボに嵌ったよ」
軽口を叩きつつ秋兵は無造作に間合いを詰めてくる。
一見すると散歩するような静かな足取りだったが、対峙していた武琉に言わせればとんでもない。
秋兵は臨戦態勢を一瞬で整えていた。
リラックスさせている外見に惑わされては痛い目に遭う。
だからこそ武琉は先手を取った。
足場が悪い場所だったにもかかわらず、地面を滑るような運足を駆使して間合いを詰める。
「さすがに見破られるか」
武琉の行動に秋兵は小さく舌打ち。
軽く拳を握った両手で顔面を防御する構えを取る。
(腹ががら空きだ!)
間合いを詰めた直後、武琉は剥き出しだった秋兵の腹部目掛けて鋭い前蹴りを放つ。
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しかし――。
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