【R18】時間を保存しコピー出来るアプリを手に入れて人生バラ色

広東封建

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2-実験

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『過去の時間を指定してください』


 画面にはメッセージと、日時入力、そして名前を入力するフォームが表示された。
 日時を入力する項目は一つ。
 つまり先程の説明文にあった通り、現在の時間から指定した日時までを遡って保存するようだ。

「202X年10月3日10時00分00秒……と」

 ひとまず俺は、今日家を出る前の時間を指定してみた。
 一体何が起きるのかも分からない状況で、いきなり何年も前の時間を指定するのは怖すぎる。
 故に最初は数十分前を指定した。
 次に下の名前入力フォームをタップする。
 名前と言われても独断何も思い付かないので、ひとまず『ハロワ』とフリック入力し、その下にある『保存』のボタンをタップした。

 すると画面には『ハロワ-202X1003100000』という文字が表示された。親切にも指定した日時が自動追記されている。
 一応出来上がった名前をタップしてみる。すると長い文字列が表示され、見ると朝家を出る前からたった今までの出来事の概要が、先程見た俺の人生のように記されていた。

 恐らくこれで時間が保存されたという事なのだろう。今のところ周囲や身体には何の変化もない。
 時間を保存するというのは、単なる日常の記録なのだろうか。
 他に何か機能はないか、他のアプリを使う時のように出来上がったファイル名を長めに押してみる。
 すると上部に別の操作バーが表示され、そこには『コピー』と『削除』のボタンが表示された。

「これがさっき説明にあった機能か……」

 試しにコピーの方をタップすると、コピーするかどうかの確認が表示される。
 俺はやや躊躇いがちにOKボタンをタップした。すると―――

「―――何も、変わらないぞ?」

 相変わらず何も変化は起きない。
 アプリに表示される現在時刻も変わっていないが、先程保存したファイルはフォルダのアイコンに変化し、中を開くとファイルが2つに増えている。
 一応身体を捻ったり腕を上げたりしてみるが、特段変わった様子はない。

 俺は騙されたのかもしれないという不安を抱きつつ、今度は別の方法で真偽を確かめてみることにした―――


「ふっ、ふっ、ふぅっ」

 俺は腹の贅肉を揺らしながら、ハロワの周辺を軽く走ってみる。
 そしてやや息が切れてきたところで、今度は『ランニング』と名前を付け、走る直前の時間を指定し保存する。
 すると先程の『ハロワ』の下に、今度は『ランニング』というファイルが新たに追加された。
 そして先程と同じようにファイルをコピーしてみると―――

「ぜっ……ぜっ……はぁっ……!」

 突然激しく息が切れ、汗が溢れる。

「き、キツイ……!」

 俺は慌ててコピーしたファイルを消すと、急に汗が引き、呼吸や心拍も落ち着いた。

 どうやら俺の仮説は間違いないようだ。
 保存した時間をコピーしたことによって、2倍の肉体経験を得ている。

「マジかよ……本物だ……これ」

 俺は湧き上がる感動を抑えつつ、もう一つ気になることを試す。それは―――

 保存したファイルを全て消したら、本当にタイムリープするのかどうか。

 俺は最早躊躇う気持ちすらなく、ランニングのファイルを長めにタップし、削除を押した。
 すると走った後の息切れは完全に消え、走る前の時間と場所に戻っていた。

「本当に……タイムリープしてる……」

 走ったことによる肉体疲労と時間、移動は無かったことになっている。
 だが俺の頭には、走った事実と見た景色、そしてアプリを使ってその時間を削除したことを鮮明に覚えている。
 肉体の疲労は消え、脳の記憶が残るというのはかなり不可解ではあるが、記憶を残したままタイムリープ出来るというのは夢みたいな話だ。

 残った『ハロワ』のファイルも削除すると、場所は俺が一人暮らしをしているアパートへと瞬時にワープした。
 部屋のデジタル時計を見ると、10月3日10時丁度を表示している。

「これは凄い……凄いぞ!」

 突然手にした時間を自在に操る力。
 こんなに凄いものを一体誰が作ったのか。
 どうやってこんなことを可能にしているのか。

 そのような疑問を抱く余地もなく、俺はこのアプリを手にしたことに喜び舞い上がった―――


 それから俺はこの―――『時間に名前を付けて保存するアプリ』を使って様々なことを試した。
 ある時は競馬場に行き、レースの結果を見た後にレース前までタイムリープし、馬券を購入。
 すると面白いように俺が買った馬券は当たりまくり、1日で大金を手にすることが出来た。
 一応試しに時間のコピーも行ってみたが、馬券が増えたり手持ちのお金が増えたりするようなことはなく、単に体の疲労感が増えただけだった。
 だがこれを株やFXに応用すれば、俺は億万長者になれる。

 またある時は腕立て伏せを5回だけ行い、その時間を10回コピーしてみた。
 すると俺の腕はパンパンになり、全く上がらない状態となってしまった。
 つまり俺の腕はたった5回腕立て伏せを行っただけで、50回分行った結果だけを得ることが出来たのだ。
 正直終わった後の疲労はしんどかったが、それでも本当に50回の腕立て伏せを行うよりかは随分と楽だった。
 というより、脂肪だらけの俺の体で50回の腕立て伏せを行うなんて、そもそも不可能だ。

 更に10分だけ昼寝した後に時間を30回コピーしてみたところ、まるで長時間昼寝した後のように休息を得ることが出来た。
 ちなみにコピーしたファイルを2つ選択すれば、通常パソコンなどでファイルをコピーする時と同じように4つのファイルが出来上がった。
 4つを選択してコピーすれば8つ。
 これを活用すれば、効率的にトレーニングと休息を行うことが可能になるだろう。

 またある時はカップ麺を1つだけ食べた上で、コピーをしてみた。
 するとカップ麺の空の器は1つだけなのに、お腹は2つ食べた時のような満腹感を得た。
 体以外の物質が2倍に増えるようなことはないが、食事を体に取り込んだという肉体経験は2倍になるらしい。
 これはつまり排泄する時間をコピーした場合、出てくる量が2倍になるということだ。
 食事の方は1回の食べる量を減らせば食費の節約になるが、排泄の方は下手すれば本来以上の糞尿が体外に排出されることになってしまう。
 これは時間のコピーを使うタイミングを考えなくてはいけない。
 恐らく発汗も同様だと思われるため、余り長時間保存した時間をコピーするのは辞めておいた方が良いだろう。
 とはいえ水をこまめに飲んだり、飲んだ時間をコピーすれば何とかなりそうではあるが。

 またある時は本を読んだ時間をコピーしてみた。
 10回ほどコピーすると、一度読んだだけなのに本の内容を殆ど覚えていた。
 これはつまり何かを記憶したいときにも役立つということだ。
 ただし読み終えた後の疲労もかなりあったが。
 その辺は休憩や睡眠時間のコピーを行うことで、短時間でリフレッシュすることが出来た。


 そして俺は今―――新しいことに挑戦中だ。

『ニュコッニュコッ』

 俺の部屋には粘っこい音が、止めどなく鳴り響いている。
 俺は下半身を剥き出しにし、毎日愛用しているオナホールを使って絶賛オナニーに励んでいた。
 そしてチンポをシゴいている間、時折時計を見ながら時間の経過を常にチェックしている。

「うぅっ……きっ気持ちいい……」

 スマホは例のアプリ以外使えなくなってしまったため、代わりにタブレットでAVを観ながら、ひたすらチンポをしごいている。

 俺は生まれてこの方風俗にすら行ったことがない童貞だが、毎日少なくとも5回はオナニーする程のオナニー狂だ。

「ああっ……いっイクッ!」

『ドピュッドピュルッ』

 お気に入りのオナホールに刺激され、俺のチンポはすぐさま中出しをキメる。
 心地良い快感の中チラリと時計を見ると、オナニーを始めてから2分10秒が経過していた。
 かなり早漏が過ぎるが、そんなこともお構いなしに俺はアプリを使い、オナニー開始から今の時間をすぐさま保存した。

 そう。
 今俺がやろうとしているのは―――オナニー時間のコピーだ。
 俺は射精の余韻が消える前に、急いでコピーのボタンをタップした。すると―――

「はっ……あぁあっ……!」

 チンポからこの上ない充足感が押し寄せてきた。
 先程よりも強い快感が身体全体を包み、チンポは激しく波打ち、オナホールからは大量の精液がドクドクと流れ出てくる。
 そしてそれに加えて重い虚脱感が襲い掛かった。

 俺は今、2倍の射精を味わった後の余韻を体験しているのだ。

 精液の量も、射精後の充足感も、ダルさも、全て2倍。

 これだけでも大きな満足感があるが、俺はここから更に新たな時間を保存した。
 指定したのは先程射精する瞬間に確認した時間。
 そこから今現在の時間までのファイルが新たに追加される。
 そして俺は新たに加わった時間をタップし、消去のボタンを押した。すると―――

「ぐっぁあああっ! こっこれは凄いっ!」

『ドピュルルルーーッ』

 時間が射精した瞬間に巻き戻される。
 しかもコピーしたファイルはそのままであるため、今度は2倍の強さで射精する瞬間の快感が、瞬時に襲い掛かってきた。

「こっ……これがっ、射精2倍の……快感っ……!
 きっ気持ち良すぎるっ……!」

 余りの快感に俺は顔が弛みきってしまう。

「も、もう一度……」

 俺は再び保存するための画面を開くと、過去の時間を指定するフォームに、最後に入力した時間が表示されていた。
 俺は時間をもう一度打ち直すことなく、そのまま保存のボタンを押して、またもや削除する。すると―――

「はっ……あぁあっ!!」

『ドピュルルルーーッ』
  
 またもや時間は射精する瞬間に戻り、再び2倍の快感が俺の体を駆け巡った。
 俺はこの作業を何度も繰り返し、ひたすら強烈な射精の快感を味わい続けた。

 この手法を使えば、時間を消費することなく、何度も何度も射精を味わうことができる。
 しかもコピーした数だけ快感が倍になる。
 よくキメセクやキメオナの快感は、通常の倍以上の絶頂を味わうことが出来ると言われるが、危険な薬物を体に入れることなく、同じ快感が味わえる。
 しかも時間を元に戻しているため、肉体への負担もない。
 終わったあとにコピーした分を削除するか、或いはオナニーした時間全てを削除してしまえば、オナニー自体なかったことに出来る。
 ただ、未曾有の快感を味わった満足感だけが俺の記憶に残るのだ。

「つっ次は、さ、3倍を……うっ……あぁあああーーーっ!」

『ドピュドピュドピュルルーーーッ!』

 その後も俺は猿の如くコピーと削除を繰り返し、調子に乗って7倍まで時間をコピーし、余りの快感に気絶するまで、俺は射精し続けてしまった―――



「―――さて、今後このアプリをどう活用しようかな……」

 違法薬物ばりの快感を味わい尽くした後、気絶から目覚めた俺はオナニーした時間の全てを消去し、思慮に耽っていた。
 目覚めた直後は確実に脳や身体への負担を自覚したものの、それらの時間を削除してしまえば体はスッキリ元通りに戻ってくれた。
 ただ、滅茶苦茶な快感を味わった記憶はあるため、精神的な依存が残ることを若干危惧したが、まぁ大丈夫だろう。
 例の時間がフラッシュバックするようなこともないし、体の感じ方も何も変わっていない。
 仮に依存したところで、何か違法なことをしている訳でもないし。こうやって普通に思考していられる分には、何も問題はない。
 それよりも問題は、今後このアプリをどう有効活用するか、だ。

 ただ適当に生活費をギャンブルや投資で稼いで、オナニー三昧の生活を送るのは退屈にも程がある。
 今の俺が一番にやってみたいことといえばやはり―――

「アレを、セックスに使ってみたいな」

 幸いにも金はある。
 ならばパーッと風俗で使って、いよいよ童貞を卒業してしまうか。
 いやでも、出来れば初めては素人がいい。
 だが俺の見た目で誰かと付き合うなんて想像も付かない。
 一応太った体は時間のコピーを駆使して、楽にダイエット出来るとしても、一日二日で痩せられるものでもない。短時間で何度もコピーした筋トレと睡眠を繰り返し、数ヶ月分のトレーニングを一気にやってしまう方法も取れなくはないが……

「なんか……寿命を縮めそう……だよなぁ」

 このアプリを使って時間をコピーすることが、俺の体にどこまで影響があるのか未だ不明瞭。
 コピーした時間はまるで某有名バトル漫画の『精神と時の部屋』のように、自分だけが多くの時間を過ごしたことになり、最終的には俺だけが爺さんになってしまうかもしれない。
 故にあまり1日に何度も、長時間分の活動や睡眠を繰り返す気にはなれない。
 それにたとえ痩せたところで、今のコミュ力では若い子をナンパしたりなど出来る気がしない。ならばここはやはり―――

「人生を……やり直してみる……か」

 このアプリを使えば、きっと何十年も先の過去まで保存し、削除することが可能だろう。
 そうすれば俺はもっと若かった頃までタイムリープすることになる。
 正直、今の俺には過去に戻って後悔するようなものなど何もない。
 大学では友達すら出来なかったし、高校の友達とも卒業以来会っていない。大人になってから出来た交友関係も特にない。
 むしろ、過去の方が後悔ばかりだ。

 あの時ああしていれば、

 もっとこうしていれば、

 そのような後悔に毎日打ちひしがれていた。

 とはいえ、過去に戻りすぎるのも気が引ける。俺は辛い毎日を、酒を飲むことで気を紛らわしてきた。
 子供時代に戻ってしまえば、俺の唯一の楽しみであった酒も飲めなくなってしまう。
 それに幾らアプリを駆使して金を稼げるようになっても、親元にいては自由に使うことすら出来ない。ならば―――

「大学時代……いや、大学入試前に戻って、キャンパスライフをやり直すか」

 アプリを使えば、短時間で教科書を丸暗記出来る。そうすれば当時覚えられなかった英単語も、数学の公式も、全て覚えられるようになるだろう。
 勉強は繰り返しが基本だ。
 つまり一回の熟読や記述をコピーによって繰り返せば、赤ペ○先生もビックリの短時間勉強法になる。
 それに合わせて簡単な筋トレやランニングをコピーしまくれば、大学に入る頃にはスリムマッチョなボディを手に入れられる筈。

 簡単なタスクとはいえ、毎日繰り返すというのは案外根気が必要になるかもしれない。
 だが、裏技を使って簡単な努力で人並み以上の結果が得られると思えば、その程度のタスクくらい、俄然やる気が出てくる。
 しかもその先には、俺が味わえなかった経験や楽しみ、そして普通じゃ味わえないような気持ちいいことが待っている。
 説明文には俺以外にも別の誰かを指定して、体に触れていた間だけをコピーさせることが出来ると書いてあった。
 それをセックスで使えば、ニュースで見かけるような美人女優が虜になったシ○ブセックスなんて比にならないくらい、気持ちいい快感をノーリスクで女と共に味わえる。
 そうすればきっと、どんな女も俺の虜に―――

 俺は邪な妄想を膨らませつつ、アプリに戻るべき時間を入力した―――
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