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30-天才
しおりを挟む「―――で、どうだった?
快楽はルイザにとって無用だったか?」
「うっ……ううっ」
俺の目の前には、ベッドの上で正座する高根の姿があった。
長い絶頂の肉体経験がゴミ箱行きとなり、高根はまともな思考を取り戻している。
だが先程までイキ狂い痴態を晒しまくったことは高根の脳裏に焼き付いており、あまりの羞恥心に言葉もなく縮こまる。
一方中山さんはというと―――
『ズチュッヌチュッグチュッ』
全裸姿で俺のチンポに跨り、嬉しそうに腰を振っていた。
「気持ちいい、気持ちいいよぉっ。
私っ、ルイルイの目の前でっ、セックスしてるぅっ!」
流石に時間はコピーしていないが、それでも憧れのルイザの前でセックスしている状況に、この上ない興奮と快楽を味わっているようだ。
「―――ッ!」
あられもない光景に高根は赤面しつつも、チラチラと視線を送ってくる。
その姿にはもはや、昨日までの影はどこにも見当たらない。
「こっ、こんなに心地いいことがこの世に存在するなんて、し、正直驚いたわ……」
高根はボソボソと自身の心中を語り始めた。
「ほ、本当に変なものは使っていないのよね……?」
「当たり前だ。さっきも言ったが、そんなものを使って人間を辞めるつもりはない。
それに頭がイカれるようなものは使っていないってことは、ルイザも分かっているはずだろ」
「え、ええ……そうね……。
だ、だとしても、あ、あんなにすごい幸福感がずっと続くなんて、し、信じられないわっ!
あんなものが当たり前だったらっ……人間は皆っ、四六時中セックスの虜になっちゃうじゃないっ! き、危険すぎるわっ!」
どうやら快楽の良さを、体が認めたようだ。もじもじと股を抑えながら、自身が感じた悦びに、必死に抗っているのがうかがえる。
「あんっ、ああっ!
あっ、当たり前じゃないよっ。満保君にしかできない、すっごい魔法なんだよっ。
頭が壊れちゃうくらいすごい快感を味わわせてくれてぇっ、何事もなかったように戻してくれるのぉっ」
中山さんが腰を振りながら、俺の特別な力を説明する。
「ね、ねえ満保君っ! ルイルイの前で、わっ、私にもあの魔法かけてっ! 一番すっごいの!」
「ああ、分かったよ」
俺はスマホを開いて未来時間のコピーを4倍に増やす。
一応後でゴミ箱に入れた時に高根の中にもその間の記憶が残るよう、高根にも適用した上で―――
「ぁあああああっ!! ああーーーーーーっ!!」
すると先程までのエロ可愛い表情から一転、中山さんは舌を丸出しにしながら喘ぎ狂い始めた。
「あぁああっ……グッ! あぁぁぁあぁぁっーーー!!
俺も堪らず声が漏れる。
二人で天井を見上げ、キチガイのように叫びながら頬を弛ませた。
「ぎんんんんもぢいいぃぃーーーっ!! しゃいっごぉぉおおおーーーーっっ!! ぎんもぢっっ!! ぎんんっっもぢっっっ!! んおっんおっんおっんごっんほっンホォオオオーーーッッ!!」
『ブシャアアーーーッ! ブシャッブシャッ!』
「あ……あ……」
まるで断末魔のような叫びに、高根は騒然となる。
だが今の高根は目を逸らすことができず、頬を赤らめ、先程の快楽を思い出しているかのように、ただ黙って見つめていた。
「イイィィッッグ! 出るぅぅーーーっ!!」
『ドッッッビュルルルーーーッッ!!』
「んヒィィーーーッッ!! イヒヒッイッッギュウウゥゥーーーッッ!!」
強烈な刺激にすぐさま精液が放たれる。それを中山さんは狂気じみた笑顔を浮かべながら子宮へと飲み込んでいく。
そしてすかさずスマホを弄り、再び10分のタイムリープを繰り返した。
「あぁっ! ああぁっ、あひっ、あひゃっ、あへっ」
「イヒッ、イグッ、イッ、出るっ、あぐっ」
『ドビュルル! ビュルルッ! ビュルルッ! ビュルルッ! ビュルルッ! ビュルルッ! ビュルルッ! ビュルルッ! ビュルルッ!』
そして止まらない精液の放出が始まった―――
「うぐっ……ひっ……」
ようやく10分の絶頂を終えた後、俺は強過ぎる快感に息も絶え絶えとなりながら、必死にスマホの画面を触る。そしてコピー分をゴミ箱に投下した。
すると一瞬で呼吸が落ち着き、一回分のセックスで受ける疲労感と満足感が心地よく体内を漂った。
「ふう―――こんな感じで、終わった後に快楽の影響が残ることはない。
あれだけ射精を繰り返しても、脱水症状に陥ることもない。
頭もさっきまではぶっ壊れていたけど、今は至って普通に思考も会話もできる」
「はぁ~っ……スゴかったぁっ」
中山さんも先程までの気をやった表情から、いつもの可愛らしい笑顔に戻る。
「こっ、こんなのっ……あ、あり得ないっ!
これが時生の魔法だっていうの!? そ、そんなのあるわけないじゃないっ!」
「別にどう認識してくれても構わないが、狂っていた俺達が単なる演技じゃないのは、お前もよく分かっているだろ?
頭が壊れちゃいないことも」
「そっ、それにしたって……こ、こんなもの味わったら……!
か、快楽にかまけて、大切な時間を無駄にしてしまうわっ!」
既に快楽にかまけてしまいそうなことは、本人も予見しているようだ。
人生観がひっくり返るような快楽を知り、その表情は当初より随分と弛んでいる。だが復活した理性が、快楽に溺れることを拒否しているのだろう。
ならば更なる安心感を与えてやればいい。
「―――なあ、ルイザの服を脱がせてから大体どれぐらい時間が経ったか分かるか?」
「そ、そんなこと聞かれても……あ、あまりにすごすぎて時間なんて……に、2、30分以上は経ったかしら……?」
「いや、6分だ」
「う、嘘っ……6分!? あなた達も長い間、し、していたのよっ!? そんなのどう考えてもおかしいわっ!」
時計が示す時間を見て、高根は驚愕する。
無理もない。実際は高根が言っていることが正しいのだから。
だが俺達がタイムリープを繰り返して味わった計20分の時間は、ゴミ箱に捨てられてなかったことになっている。
その他の時間を合わせても、俺達はすぐに絶頂に達しているため、ほとんど時間を要していないのだ。
「嘘じゃないよ。満保君は短い時間の中で、まるで永遠みたいに長い間イかせてくれるの。
だから時間を無駄になんてしてないんだよっ」
「そうだ。頭も壊さない。時間も無駄にしない。大学に行っている間はしっかり勉強しながら、家では最高に気持ちいいセックスを味わえる。
どれだけ快楽を貪ったところで、なにも失わないし、なにも犠牲にならない。
それでもなお―――お前は俺達の幸せを否定するのか?」
俺は高根に向かって鋭く問い詰めた。すると―――
「私が―――あなた達と出会ったのは……間違いだった」
高根はポツリ、ポツリと心情を語り始めた。
「こんなもの……こんな快楽、知ってはならないものだった。
こんな快楽を憶えてしまったら、人生が滅茶苦茶になってしまう。
こんなこと、すべきじゃなかった。
あなたに惹かれてしまったことは―――私の間違いだった」
粛々と語る言葉に、高根の様々な後悔を感じさせる。
快楽を認めながらも間違いだったと結論付ける高根が取る行動は、決別か、拒絶か、失意か、それとも―――
「さっきは―――そう思ったわ。
でももしあなたの言うとおり、時間や才能、そして今まで積み重ねてきた努力が無駄にならずに、この幸福感を味わえるのだとしたら―――
それを否定するなんて……できないわ」
高根から出たのは、肯定だった。
その言葉に、俺と中山さんはニヤリと笑みを浮かべた。
そして高根自身もまた、ゾクゾクと身を震わせながら、湧き上がる笑みを抑えられないでいた。
「否定なんて、む、無理よこんなの……
人生でこれ程の幸福感を味わえるなんて、他にあるわけないっ。
こんなに気持ちいいことが味わえるなんて……! さ、最高だわっ!
こ、こんなにすごいのっ、ノーベル賞を取ったって無理よ! セックスに夢中になっちゃうに決まってる!
気持ちいいなんてもんじゃないわっ! き、究極よっ! こっこんなにすごい快楽を、何も失わずに味わえるなんてっ、わ、笑っちゃうわ!」
高根が手の平で腕をさすりながら、身の粟立ちに堪える。
「あっ、あなた達っ、な、なんてすごいことしてるのっ!? すごすぎるわっ!
あはっ、あはははっ! 爽快だわっ!」
高根はとうとう腹を抱えて笑い始めた。
「あ~、おっかしい。
表ではあんなに優秀な人間を装っておきながら、裏でこんな快楽に興じてたのねっ。
それを可能にしてるだなんて……時生、あなた、すごすぎるわっ! 世界一―――いえ、宇宙一の才能……まさに魔法だわっ!」
先程は底辺だのクズだの言っていたのに、俺をとうとう宇宙一にまで持ち上げた。その変わりように、俺はなんとも言えない達成感を覚えた。
「そうだよルイルイッ。満保君は宇宙一すごいんだよっ。
ルイルイが満保君のすごさを知ってくれて、私とっても嬉しいっ!」
高根の体に中山さんが優しく寄り添う。
二人の美女が裸で抱き合う光景は、なんとも素晴らしい。
「他の何を持ってしても得られないような快楽に溺れながら、名声を欲しいままにするなんてっ……これ以上の愉悦があるかしらっ!
やっぱり―――私はなにも間違ってなかった……! 全部正しかったのよ!
あなた達が狂ってるってことも、あなたが私の見込んだ才能の持ち主だってことも!」
高根が歓喜の声を上げる。そして俺にこの上ない羨望の眼差しを送った。
「一つだけ間違っていたのは、私が意地っ張りで、浅はかな女だったってことね……
時生―――お願い、美玖と一緒に私もあなたの女にして。そして―――
私をあなたと同じ、淫らな天才にして。
こんなにすごいものを味わわせておいて、今更ダメなんて嫌よ」
その言葉に、ようやく俺の溜飲が下がった。
そして新たな女―――それもとびきりの美女を獲得したことに、この上ない喜びを感じた。
「俺の愛する中山さんが、そう望んでくれたんだ。ダメなわけないだろ。
これからお前に、極限の快楽で脳みそをグチャグチャにブチ壊しながら、天才の道を歩ませてやるよ」
俺が笑顔でそういうと、高根は目から一筋の涙をこぼしながら、最高に歪んだ笑みを浮かべた―――
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