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ちょリックオア、トリーちょ!①
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ハロウィーン!
...それは、カボチャをジャックオーランタンに加工して飾ったり。こわぁーいお化けやモンスターに仮装して、子供たちがお菓子を貰って回ったりする、ユニークで楽しいイベントなの。
仮装した子供たちが、お菓子をおねだりする時のお決まりのセリフは...
「「ちょリックオア、トリーちょ!」」
ちょっぴりコワくて、可愛らしいお洋服に着飾らせて貰ったボクとロッポ兄ちゃんが、ガオー!のポーズでおててをワキワキさせた。
その不思議な言葉の意味は、「お菓子をくれなきゃ、イタズラするぞ~!」なのよ~!
だから、ボクたちはとびきりわるーいお顔でニヤリ!
お菓子をくれないと、コチョコチョってくすぐっちゃうぞー!
「ふふふっ、カワイイ悪魔ちゃんたちだなあ…!」
「「ハッピーハロウィーン!!」」
ランチ中の冒険者で賑わうギルドの食堂で、ボクたちはちっちゃいおカゴを持って、各テーブルをちょこちょことめぐり歩いて、ご挨拶したのよ。
ちっちゃいお角の生えた、パンプキンデーモンのカッコをしたボクと、可愛らしいちっちゃい魔女さんみたいな格好で、トンガリ帽子とローブを纏ったロッポ兄ちゃんが、悪~いお顔で「ちょリックオア、トリーちょ!」して回ったら、みんな嫌な顔ひとつせず、むしろニコニコ嬉しそうに各テーブルに用意されていたキャンディや、クッキーをたくさんおカゴに入れてくれたの!
みんな、優しい!嬉しい!大好き~!
ボクもロッポ兄ちゃんも、ホックホクのニコニコよお。
甘いもの、だいだい、だあい好き~!
え?どうして、異世界にハロウィーンがあるのかって?
それはね、ボクが、こういう面白いイベントがあるのよお、ってご紹介したら、騎士団の皆さんや街の有志の皆さんが、びっくりするぐらいの速さで、素敵なハロウィーンのお衣装を作って、プレゼントしてくれたの。
なんと、ロッポ兄ちゃんやトマシュの兄貴の分まで!フトッパラ、ね~!
ロッポ兄ちゃんは、ボクと一緒に仮装できるって大はしゃぎだったんだけど、トマシュの兄貴はせっかく貰ったから、着るけど…って真っ赤なお顔で、恥ずかしそう。
トマシュの兄貴だって、とってもかわいいのに。うふふ、ちょっと、かわいい恰好が気恥ずかしいお年頃、なのかもね!
はじめていただいたお衣装を着せてもらった時、ボクとロッポ兄ちゃんは、お互いの仮装姿を見てびっくりして見つめあって…
「「きゃああ!かわいい~!」」
って、思わず駆け寄って抱き合って喜んじゃった!だって、ちっちゃい魔女さんのロッポ兄ちゃん、とってもかわいかったんだもん!感動しちゃったよね~。
うれしくて、二人でキャッキャッてほっぺをスリスリしてたら、恥ずかしそうにお顔を真っ赤にしたトマシュの兄貴が、おずおずと遅れてお着換えしてやってきて。
ふわふわな三角のお耳や、モフモフのシッポのかわいらしさに、ボクもロッポ兄ちゃんもぶっとんでいって、「あにち、カワイイ~!」って飛びついちゃった!
宿のお掃除やお給仕のお仕事を、トマシュの兄貴がワル可愛いちっちゃい狼男やコウモリさんの仮装をして一生懸命やるもんだから、お客さんがカワイイ!って大喜びでお菓子をくれたみたい。いっつも、ポッケをぱんぱんに膨らませてお部屋に戻ってきて、ボクたちにもお菓子のおすそわけをしてくれるのよ。
ボクもせっかくご厚意で作って貰ったんだから、大事に大事に着ないとね~!って思って、毎日日替わりでお着替えしていたら、悪カワイイ感じが最高!ってギルドのみんなに大好評!
そして、いつの間にかこの街の子供たちもマネして、すっかり素敵な季節イベントとして、定着しちゃったの。
うふふ、せっかくの楽しくてカワイイベントだもんね!街のみんなも楽しみたいよね~。
「みんな、ありがちょ!だいしゅきよ~!よかっちゃら、今日限定のボクたちからのサービしゅメニューがあるから、食べちぇね~」
「とっても、美味しいぜー!食べてね~!」
「「「うおおお!!ありがとおお!」」」
うふふっ!そうなの~!
今日限定の、ボクとロッポ兄ちゃんが頑張って考えたサービスメニューを、厨房のみんなにお願いして用意して貰ったのよ。(なんと、おひとりさま一人前限定で、無料でサービスよ!)だって、おいしいお菓子をいただいたし、せっかくだから、おいしい返しがしたいじゃない?
...でもね、うちの厨房って普段から腹ぺこな冒険者のみんなに大人気で、忙しいでしょ?
だから特別メニューをお願いするのって、さすがにすごくご迷惑をおかけしちゃうかなって、頼んじゃっていいのかなって、随分前から悩んでたの。
料理人さんたちのお手間もそうなんだけど、お金もかかるでしょ?
ボクはちっちゃいカエルさんのお顔のマイがま口をぱくっと開いて、おてつだいのお駄賃でいただいた小銭を一枚一枚数えて、足りないよね…ってためいきをついてたの。
「ほーらロッポ、ラキア?見てみな、八百屋さんが美味そうなカボチャを届けてくれたぜ!」
ダンに呼ばれて厨房を見に行ったら、美味しそうなカボチャがゴロゴローっと!
丸々として大きくて、厨房のスタッフさんが切ってみたら、オレンジ色の甘そうな断面がコンニチワ!
「んまぁあ!おいちちょう~!」
「ふわあああ、美味そうだなあ~!おれ、カボチャ大好きだあ」
ほんと!なんて美味しそうなカボチャなの!?
お野菜を配達してくれた、八百屋のトミーおじちゃまによると、今年はとびきり味のいい、あまーいカボチャが大豊作なんですって!
「今日はね、こんな珍しい品種も持ってきてみたんだけど、どうだい?」
そう言って、トミーおじちゃまが作業台にのせたおカゴには...
「赤ちゃんかぼちゃだ!」
「「ちっちゃい!カワイイ~!」」
なんと、リンゴよりちょっとちっちゃいくらいの、小さいサイズのかぼちゃが入っていたの!
それは、赤ちゃんかぼちゃっていうお名前の、新しい小さい品種のかぼちゃなんですって。ふつうのかぼちゃの、成長途中っていうわけじゃなくて、この大きさでオトナなんだって。
ボク、お恥ずかしながら、前世のことは食べ物のことしかあんまり覚えてないんだけど。
ハロウィーンの季節になると、お花屋さんにちっちゃなカワイイお飾り用のかぼちゃが並んでた…ような気がする。あれはたしか、食用ではなかったと思うんだけど…この赤ちゃんかぼちゃは、食用に作られたかぼちゃなんですって。
せっかくの新しい品種のかぼちゃ。みんなでさっそく、お味見してみようってことになったの。
「よかったら、店で蒸かしてきたから味見してみてくれ!」
トミーおじちゃまが、種を取り出して蒸かした赤ちゃんかぼちゃを切り分けて、みんなに配ってくれた。一口大に切り分けてバターをのせて、お塩をぱらりとふりかけてある。…わ、まだほかほか~!おいしそう!
濃いオレンジ色に蒸しあがったホクホクのかぼちゃに、黄金色に溶けたバターがとろーり。そのたまらなく甘い香りに誘われて、ぱくりとおくちにはこぶと…
「んんん!おいち~い!とりょけりゅ~」
「んま~い!あまくってホクホク~!」
「「「おおお、うまい!!!」」」
ちっちゃいのに、とっても甘くて実がしっかりつまっていて、ホクホクで美味しい!普通のかぼちゃよりも、外側の皮が柔らかくて皮まで美味しく食べられちゃう。
うわあ、うわあ、このちっちゃいかぼちゃで、サービスメニューを作ったら。きっとみんな、喜んでくれるんじゃないかな?
ボクはそわそわとお隣のロッポ兄ちゃんを見上げると、ロッポ兄ちゃんは嬉しそうにお目目をキラキラさせて、うんうん、ってうなづいてくれた。
...それは、カボチャをジャックオーランタンに加工して飾ったり。こわぁーいお化けやモンスターに仮装して、子供たちがお菓子を貰って回ったりする、ユニークで楽しいイベントなの。
仮装した子供たちが、お菓子をおねだりする時のお決まりのセリフは...
「「ちょリックオア、トリーちょ!」」
ちょっぴりコワくて、可愛らしいお洋服に着飾らせて貰ったボクとロッポ兄ちゃんが、ガオー!のポーズでおててをワキワキさせた。
その不思議な言葉の意味は、「お菓子をくれなきゃ、イタズラするぞ~!」なのよ~!
だから、ボクたちはとびきりわるーいお顔でニヤリ!
お菓子をくれないと、コチョコチョってくすぐっちゃうぞー!
「ふふふっ、カワイイ悪魔ちゃんたちだなあ…!」
「「ハッピーハロウィーン!!」」
ランチ中の冒険者で賑わうギルドの食堂で、ボクたちはちっちゃいおカゴを持って、各テーブルをちょこちょことめぐり歩いて、ご挨拶したのよ。
ちっちゃいお角の生えた、パンプキンデーモンのカッコをしたボクと、可愛らしいちっちゃい魔女さんみたいな格好で、トンガリ帽子とローブを纏ったロッポ兄ちゃんが、悪~いお顔で「ちょリックオア、トリーちょ!」して回ったら、みんな嫌な顔ひとつせず、むしろニコニコ嬉しそうに各テーブルに用意されていたキャンディや、クッキーをたくさんおカゴに入れてくれたの!
みんな、優しい!嬉しい!大好き~!
ボクもロッポ兄ちゃんも、ホックホクのニコニコよお。
甘いもの、だいだい、だあい好き~!
え?どうして、異世界にハロウィーンがあるのかって?
それはね、ボクが、こういう面白いイベントがあるのよお、ってご紹介したら、騎士団の皆さんや街の有志の皆さんが、びっくりするぐらいの速さで、素敵なハロウィーンのお衣装を作って、プレゼントしてくれたの。
なんと、ロッポ兄ちゃんやトマシュの兄貴の分まで!フトッパラ、ね~!
ロッポ兄ちゃんは、ボクと一緒に仮装できるって大はしゃぎだったんだけど、トマシュの兄貴はせっかく貰ったから、着るけど…って真っ赤なお顔で、恥ずかしそう。
トマシュの兄貴だって、とってもかわいいのに。うふふ、ちょっと、かわいい恰好が気恥ずかしいお年頃、なのかもね!
はじめていただいたお衣装を着せてもらった時、ボクとロッポ兄ちゃんは、お互いの仮装姿を見てびっくりして見つめあって…
「「きゃああ!かわいい~!」」
って、思わず駆け寄って抱き合って喜んじゃった!だって、ちっちゃい魔女さんのロッポ兄ちゃん、とってもかわいかったんだもん!感動しちゃったよね~。
うれしくて、二人でキャッキャッてほっぺをスリスリしてたら、恥ずかしそうにお顔を真っ赤にしたトマシュの兄貴が、おずおずと遅れてお着換えしてやってきて。
ふわふわな三角のお耳や、モフモフのシッポのかわいらしさに、ボクもロッポ兄ちゃんもぶっとんでいって、「あにち、カワイイ~!」って飛びついちゃった!
宿のお掃除やお給仕のお仕事を、トマシュの兄貴がワル可愛いちっちゃい狼男やコウモリさんの仮装をして一生懸命やるもんだから、お客さんがカワイイ!って大喜びでお菓子をくれたみたい。いっつも、ポッケをぱんぱんに膨らませてお部屋に戻ってきて、ボクたちにもお菓子のおすそわけをしてくれるのよ。
ボクもせっかくご厚意で作って貰ったんだから、大事に大事に着ないとね~!って思って、毎日日替わりでお着替えしていたら、悪カワイイ感じが最高!ってギルドのみんなに大好評!
そして、いつの間にかこの街の子供たちもマネして、すっかり素敵な季節イベントとして、定着しちゃったの。
うふふ、せっかくの楽しくてカワイイベントだもんね!街のみんなも楽しみたいよね~。
「みんな、ありがちょ!だいしゅきよ~!よかっちゃら、今日限定のボクたちからのサービしゅメニューがあるから、食べちぇね~」
「とっても、美味しいぜー!食べてね~!」
「「「うおおお!!ありがとおお!」」」
うふふっ!そうなの~!
今日限定の、ボクとロッポ兄ちゃんが頑張って考えたサービスメニューを、厨房のみんなにお願いして用意して貰ったのよ。(なんと、おひとりさま一人前限定で、無料でサービスよ!)だって、おいしいお菓子をいただいたし、せっかくだから、おいしい返しがしたいじゃない?
...でもね、うちの厨房って普段から腹ぺこな冒険者のみんなに大人気で、忙しいでしょ?
だから特別メニューをお願いするのって、さすがにすごくご迷惑をおかけしちゃうかなって、頼んじゃっていいのかなって、随分前から悩んでたの。
料理人さんたちのお手間もそうなんだけど、お金もかかるでしょ?
ボクはちっちゃいカエルさんのお顔のマイがま口をぱくっと開いて、おてつだいのお駄賃でいただいた小銭を一枚一枚数えて、足りないよね…ってためいきをついてたの。
「ほーらロッポ、ラキア?見てみな、八百屋さんが美味そうなカボチャを届けてくれたぜ!」
ダンに呼ばれて厨房を見に行ったら、美味しそうなカボチャがゴロゴローっと!
丸々として大きくて、厨房のスタッフさんが切ってみたら、オレンジ色の甘そうな断面がコンニチワ!
「んまぁあ!おいちちょう~!」
「ふわあああ、美味そうだなあ~!おれ、カボチャ大好きだあ」
ほんと!なんて美味しそうなカボチャなの!?
お野菜を配達してくれた、八百屋のトミーおじちゃまによると、今年はとびきり味のいい、あまーいカボチャが大豊作なんですって!
「今日はね、こんな珍しい品種も持ってきてみたんだけど、どうだい?」
そう言って、トミーおじちゃまが作業台にのせたおカゴには...
「赤ちゃんかぼちゃだ!」
「「ちっちゃい!カワイイ~!」」
なんと、リンゴよりちょっとちっちゃいくらいの、小さいサイズのかぼちゃが入っていたの!
それは、赤ちゃんかぼちゃっていうお名前の、新しい小さい品種のかぼちゃなんですって。ふつうのかぼちゃの、成長途中っていうわけじゃなくて、この大きさでオトナなんだって。
ボク、お恥ずかしながら、前世のことは食べ物のことしかあんまり覚えてないんだけど。
ハロウィーンの季節になると、お花屋さんにちっちゃなカワイイお飾り用のかぼちゃが並んでた…ような気がする。あれはたしか、食用ではなかったと思うんだけど…この赤ちゃんかぼちゃは、食用に作られたかぼちゃなんですって。
せっかくの新しい品種のかぼちゃ。みんなでさっそく、お味見してみようってことになったの。
「よかったら、店で蒸かしてきたから味見してみてくれ!」
トミーおじちゃまが、種を取り出して蒸かした赤ちゃんかぼちゃを切り分けて、みんなに配ってくれた。一口大に切り分けてバターをのせて、お塩をぱらりとふりかけてある。…わ、まだほかほか~!おいしそう!
濃いオレンジ色に蒸しあがったホクホクのかぼちゃに、黄金色に溶けたバターがとろーり。そのたまらなく甘い香りに誘われて、ぱくりとおくちにはこぶと…
「んんん!おいち~い!とりょけりゅ~」
「んま~い!あまくってホクホク~!」
「「「おおお、うまい!!!」」」
ちっちゃいのに、とっても甘くて実がしっかりつまっていて、ホクホクで美味しい!普通のかぼちゃよりも、外側の皮が柔らかくて皮まで美味しく食べられちゃう。
うわあ、うわあ、このちっちゃいかぼちゃで、サービスメニューを作ったら。きっとみんな、喜んでくれるんじゃないかな?
ボクはそわそわとお隣のロッポ兄ちゃんを見上げると、ロッポ兄ちゃんは嬉しそうにお目目をキラキラさせて、うんうん、ってうなづいてくれた。
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