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【第九十三話】演劇部員の叫び①
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体育館へ続く渡り廊下で、中学生のチョコちゃんが演劇の練習をしている。
「私はいつか何者になるのだろうか。それともすでに何者かになっているのだろうか」
セーラー服のスカートがたなびく。
チョコちゃんの声はグラウンドに向かっているが、野球部やサッカー部の生徒には届かない。
「小学生の私だって確かに私だったのだ!」
他の演劇部員がチョコちゃんの後ろを通る。
「あんなセリフあったか?」
「またロンが書き換えたんじゃねえの」
「私はずっと私として生きていく!」
「私はいつか何者になるのだろうか。それともすでに何者かになっているのだろうか」
セーラー服のスカートがたなびく。
チョコちゃんの声はグラウンドに向かっているが、野球部やサッカー部の生徒には届かない。
「小学生の私だって確かに私だったのだ!」
他の演劇部員がチョコちゃんの後ろを通る。
「あんなセリフあったか?」
「またロンが書き換えたんじゃねえの」
「私はずっと私として生きていく!」
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