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18.フィンセント・バウアー公爵の悔恨~あの温もりはもう~
「ルディア、寂しくなかったか」
私は自室に戻ってきた。
ルディアの冷たくなった頬を撫でながら、言葉を絞り出した。
返事が返ってくるはずもない唇を、親指でつーっとなぞると、言いようのない悲しみに襲われた。
「ルディア⋯、うぅっ、ルディア、ルディア」
ルディアに縋りついて、声を押し殺して泣いた。
『フィンセント様、もうこれ以上、自分を責めないで。僕は、フィンセント様が真実を知ってくださっただけで充分です』
日付けが変わって数時間が経ち、騎士団本部に行っていたオルランドが、こちらの知り得る全てを話して帰ってきた。
最初は互いに罪を擦り付け合っていた2人も、事の顛末を陛下に知られ、極刑を免れぬ状況になったと聞いて観念したらしく、ぽつりぽつりと真実を話したそうだ。
実家で蝶よ花よと育てられた、ワイル公爵令嬢オディーヌは、家格と年齢を鑑みて、将来私と結婚する事になると、幼い頃から両親に聞かされていた。本人もそう信じて疑わなかったところに、突然の王命が下った。
「オディーヌ様は、実家でも使用人に暴力を振るっていたそうです。その苛烈な振る舞いに、もう何人も使用人が辞めていて、公爵夫妻も手を焼いていたようです」
「公爵夫妻は、娘が家にいないのを、黙認していた、という事か」
「ええ、そのようです。金遣いも荒く、ワイル公爵家は、わがままな娘のせいで資金繰りにも随分苦労していたみたいです」
「公爵夫妻が、娘の使い込みを知っていて、黙っていたとなると、爵位の剥奪もあるだろう」
オルランドは大きく頷いた。
「侍女長はどうだ?何か話したか?」
「ええ、侍女長は、元は没落した男爵家の娘だったそうで、貧しい幼少期を過ごしていたと。成人すると、下位貴族の愛人をしながら食い繋いぎ、最終的に、年老いた子爵の後妻に収まり、子爵の没後、バウアー公爵家の侍女になったと」
「なぜあの女は、こんな凶行に及んだのだ?」
「⋯⋯」
「どうした?」
「⋯侍女長は、その生い立ちから、人の機微に聡く、人の懐に入るのを得意としていたようです。侍女長が言うには、旦那様は⋯」
オルランドが言い淀んだ。
「構わん、知り得た情報を全て話してくれ」
「はい⋯。旦那様は、公爵家の家督を継ぐ者として、厳しく育てられているはず。きっと、人を簡単に信じるなと言われているだろう。突然決まった婚姻相手に、疑心暗鬼になっている旦那様に、ルディア様の嘘の悪行を言って唆すのは簡単だった、と」
「⋯っ!」
言葉を失った。
自分自身が、あの女に付け入る隙を与えてしまっていたのか⋯。
「それと、これは、私も驚いたのですのが⋯、オディーヌ様に宛てた、侍女長の手紙が見つかったそうなんです。そこには、旦那様が外遊に行かれている間に、ルディア様を公爵家から追い出し、正統な婚姻相手であるオディーヌ様が公爵夫人になるべきです、と書いてあったそうなんです」
オルランドの話に、特段驚くような箇所はなかったように聞こえたが、オルランドが神妙な顔で続けた。
「この手紙が出されたのは、旦那様が宰相の代理に決まる前です」
「なっ!?まさか⋯、宰相の急な体調不良も、仕組まれたものだったと言うのか!?」
「ええ、騎士団はそう睨んでいます。侍女長が、宰相の屋敷のメイドと懇意にしているのは調べがついていて、おそらく、そのメイドが宰相に薬を盛ったのでしょう」
「なぜ、そこまで⋯」
「侍女長の金に対する執着は凄まじく、そこにオディーヌ様という苛烈な人間が加わり、何の咎もないルディア様が、犠牲になられた。騎士団はそう結論付けたようです」
オルランドはそこまで話すと、悔しそうに拳を握り締め、一筋の涙を流した。
◇◇◇◇◇
1年前、王家主催の舞踏会が行われた。
いい歳をして未だに婚約者もいない私は、舞踏会の類いに出席するのが、億劫で仕方なかった。
一歩会場に足を踏み入れただけで、妙齢の令嬢令息達が、ダンスの申し込みをしようと、我先にと私の元へなだれ込んでくる。
明らさまに嫌な顔もできず、作り笑いを貼り付けて断ると、誰か心に決めた人がいるのかと、質問攻めに遭う。
その日の舞踏会も、何か適当な理由をつけて欠席しようかと思っていたが(まあ、そんな事はできないが)、突然陛下から手紙が届き、会ってもらいたい人がいるから、絶対出席するようにと書かれていた。
「行ってくる」
「「「行ってらっしゃいませ、旦那様」」」
私が門に停めてある馬車に向かっていると、何やら厩の方が、騒がしい事に気づいた。
何事かと思って行ってみると、愛馬のテラが暴れていて、厩番が慌てて宥ているのが目に入った。
テラが暴れるところなんて、初めて見たな⋯。
「どうした?テラの調子が悪いのか?」
「あっ!旦那様!いえ、体はどこも悪くないのですが、突然暴れ出してしまって、テラ、ほら、落ち着け」
「病気ではないのだな。テラ、どうした?」
私がテラの背中に触れると、テラはしきりに背中を気にする素振りを見せる。
私に乗れと言っているのか?
「すまないが、テラに鞍と手綱を付けてくれないか」
「へっ?旦那様、今日は馬車の予定では?」
「ああ、だが、テラに乗って行く事にする」
「は、はい、分かりました。すぐお持ちします」
私が背中に乗ると、テラは嬉しそうに足踏みをして、指示も出していないのに勝手に王城まで駆けていった。
「私は気が重いと言うのに、お前は楽しそうでいいな」
少し嫌味臭い事を言いながら、手綱を柱に括りつけ、テラの首筋をぽんと撫でて、会場に入った。
私が舞踏会開始ぎりぎりに会場に入ると、待っていたと言わんばかりに陛下への挨拶が始まった。
私が玉座の前に歩み寄ると、陛下は意味ありげに微笑み、小さく頷いた。
陛下の会わせたい人とは、おそらく、私の婚姻相手になる者だろう。
面倒な事にならなければいいが、その時はそう思った。
この目で、ルディアを見るまでは。
腰まで伸ばされた銀色の髪が、歩を進める度に会場の明かりに照らされ、キラキラと高級な銀糸のように輝いていた。
ラピスラズリの宝石ような瞳は緊張で潤み、見る者の庇護欲を煽るのには、充分過ぎる程だった。
体が勝手に動いていた。
ルディアにしつこく言い寄る男を退散させ、急いで領地に帰ると言うルディアに、自分の愛馬まで貸して、どうにか接点を作った(テラはやけに嬉しそうだったが)。
今から思えば、ルディアはただ一生懸命に生きていただけなんだ。
幼い頃に両親を亡くした悲しみの中、祖父母と領地にいる親友に支えてもらいながら、必死に生きてきたのだろう。
勝手に『神の愛し子』に仕立て上げられ、私の伴侶になる為に、領地から遠く離れた王都まで、文句も言わずにやって来た。
そんなルディアに、私は何をした。
醜い嫉妬をぶつけ、欲望のままに体を貪り、そして、助けを求めたルディアを無視した挙句、最後に突き放した。
私はどうしようもない、愚か者だ。
どんなに悔やんでも、二度とルディアをこの胸に抱くことはできない。
あの温もりはもう、私を包み込んではくれない。
◇◇◇◇◇
翌日、ワイル公爵令嬢オディーヌと、元侍女長の刑が決まった。
両名共、三日三晩鞭打ちにされた後、この世で一番惨い死に方をすると言われている毒を飲んで、死ぬ。
この判決に最初は抗議していたワイル公爵も、自身も廃爵されると聞かされると、一目散に国外に逃げ出した。
2人の刑が決まるにあたり、私は1つだけ希望を伝えた。
その希望とは、2人には、ルディアが亡くなった事を、決して悟られないようにする事だった。
最期を迎えるその時、悔しさに地団駄を踏みながら、地獄に落ちればいいと思った。
お前達がいなくなった後、ルディアは私と幸せになる、そう思わせたかった。
それが私のできる、精一杯の報復だった。
「ルディア、終わったよ」
2人は最後まで、互いを罵り合いながら死んでいったと報告を受けた。
悪は、最後まで悪でしかなかった。
『あの2人は最後まで、自分の罪を認めなかったんだね⋯』
「ルディア、ザカリー領に帰ろう」
『えっ⋯?僕、領地に帰れるの⋯?』
私はルディアの体を綺麗に清め、ルディアに渡し損ねていた新しい衣装を着せた。
「朝晩はまだ冷えるから、コートを羽織ろうか」
私は腕の中のルディアに話し掛けながら、身支度を整えた。
ゴトッ
そして最後に、ベッドの横に置いてあるチェストの引き出しを開けて、用意していた物を、上着の内ポケットに入れた。
『フィンセント様⋯、短剣なんて、何に使うんだろう⋯』
私は自室に戻ってきた。
ルディアの冷たくなった頬を撫でながら、言葉を絞り出した。
返事が返ってくるはずもない唇を、親指でつーっとなぞると、言いようのない悲しみに襲われた。
「ルディア⋯、うぅっ、ルディア、ルディア」
ルディアに縋りついて、声を押し殺して泣いた。
『フィンセント様、もうこれ以上、自分を責めないで。僕は、フィンセント様が真実を知ってくださっただけで充分です』
日付けが変わって数時間が経ち、騎士団本部に行っていたオルランドが、こちらの知り得る全てを話して帰ってきた。
最初は互いに罪を擦り付け合っていた2人も、事の顛末を陛下に知られ、極刑を免れぬ状況になったと聞いて観念したらしく、ぽつりぽつりと真実を話したそうだ。
実家で蝶よ花よと育てられた、ワイル公爵令嬢オディーヌは、家格と年齢を鑑みて、将来私と結婚する事になると、幼い頃から両親に聞かされていた。本人もそう信じて疑わなかったところに、突然の王命が下った。
「オディーヌ様は、実家でも使用人に暴力を振るっていたそうです。その苛烈な振る舞いに、もう何人も使用人が辞めていて、公爵夫妻も手を焼いていたようです」
「公爵夫妻は、娘が家にいないのを、黙認していた、という事か」
「ええ、そのようです。金遣いも荒く、ワイル公爵家は、わがままな娘のせいで資金繰りにも随分苦労していたみたいです」
「公爵夫妻が、娘の使い込みを知っていて、黙っていたとなると、爵位の剥奪もあるだろう」
オルランドは大きく頷いた。
「侍女長はどうだ?何か話したか?」
「ええ、侍女長は、元は没落した男爵家の娘だったそうで、貧しい幼少期を過ごしていたと。成人すると、下位貴族の愛人をしながら食い繋いぎ、最終的に、年老いた子爵の後妻に収まり、子爵の没後、バウアー公爵家の侍女になったと」
「なぜあの女は、こんな凶行に及んだのだ?」
「⋯⋯」
「どうした?」
「⋯侍女長は、その生い立ちから、人の機微に聡く、人の懐に入るのを得意としていたようです。侍女長が言うには、旦那様は⋯」
オルランドが言い淀んだ。
「構わん、知り得た情報を全て話してくれ」
「はい⋯。旦那様は、公爵家の家督を継ぐ者として、厳しく育てられているはず。きっと、人を簡単に信じるなと言われているだろう。突然決まった婚姻相手に、疑心暗鬼になっている旦那様に、ルディア様の嘘の悪行を言って唆すのは簡単だった、と」
「⋯っ!」
言葉を失った。
自分自身が、あの女に付け入る隙を与えてしまっていたのか⋯。
「それと、これは、私も驚いたのですのが⋯、オディーヌ様に宛てた、侍女長の手紙が見つかったそうなんです。そこには、旦那様が外遊に行かれている間に、ルディア様を公爵家から追い出し、正統な婚姻相手であるオディーヌ様が公爵夫人になるべきです、と書いてあったそうなんです」
オルランドの話に、特段驚くような箇所はなかったように聞こえたが、オルランドが神妙な顔で続けた。
「この手紙が出されたのは、旦那様が宰相の代理に決まる前です」
「なっ!?まさか⋯、宰相の急な体調不良も、仕組まれたものだったと言うのか!?」
「ええ、騎士団はそう睨んでいます。侍女長が、宰相の屋敷のメイドと懇意にしているのは調べがついていて、おそらく、そのメイドが宰相に薬を盛ったのでしょう」
「なぜ、そこまで⋯」
「侍女長の金に対する執着は凄まじく、そこにオディーヌ様という苛烈な人間が加わり、何の咎もないルディア様が、犠牲になられた。騎士団はそう結論付けたようです」
オルランドはそこまで話すと、悔しそうに拳を握り締め、一筋の涙を流した。
◇◇◇◇◇
1年前、王家主催の舞踏会が行われた。
いい歳をして未だに婚約者もいない私は、舞踏会の類いに出席するのが、億劫で仕方なかった。
一歩会場に足を踏み入れただけで、妙齢の令嬢令息達が、ダンスの申し込みをしようと、我先にと私の元へなだれ込んでくる。
明らさまに嫌な顔もできず、作り笑いを貼り付けて断ると、誰か心に決めた人がいるのかと、質問攻めに遭う。
その日の舞踏会も、何か適当な理由をつけて欠席しようかと思っていたが(まあ、そんな事はできないが)、突然陛下から手紙が届き、会ってもらいたい人がいるから、絶対出席するようにと書かれていた。
「行ってくる」
「「「行ってらっしゃいませ、旦那様」」」
私が門に停めてある馬車に向かっていると、何やら厩の方が、騒がしい事に気づいた。
何事かと思って行ってみると、愛馬のテラが暴れていて、厩番が慌てて宥ているのが目に入った。
テラが暴れるところなんて、初めて見たな⋯。
「どうした?テラの調子が悪いのか?」
「あっ!旦那様!いえ、体はどこも悪くないのですが、突然暴れ出してしまって、テラ、ほら、落ち着け」
「病気ではないのだな。テラ、どうした?」
私がテラの背中に触れると、テラはしきりに背中を気にする素振りを見せる。
私に乗れと言っているのか?
「すまないが、テラに鞍と手綱を付けてくれないか」
「へっ?旦那様、今日は馬車の予定では?」
「ああ、だが、テラに乗って行く事にする」
「は、はい、分かりました。すぐお持ちします」
私が背中に乗ると、テラは嬉しそうに足踏みをして、指示も出していないのに勝手に王城まで駆けていった。
「私は気が重いと言うのに、お前は楽しそうでいいな」
少し嫌味臭い事を言いながら、手綱を柱に括りつけ、テラの首筋をぽんと撫でて、会場に入った。
私が舞踏会開始ぎりぎりに会場に入ると、待っていたと言わんばかりに陛下への挨拶が始まった。
私が玉座の前に歩み寄ると、陛下は意味ありげに微笑み、小さく頷いた。
陛下の会わせたい人とは、おそらく、私の婚姻相手になる者だろう。
面倒な事にならなければいいが、その時はそう思った。
この目で、ルディアを見るまでは。
腰まで伸ばされた銀色の髪が、歩を進める度に会場の明かりに照らされ、キラキラと高級な銀糸のように輝いていた。
ラピスラズリの宝石ような瞳は緊張で潤み、見る者の庇護欲を煽るのには、充分過ぎる程だった。
体が勝手に動いていた。
ルディアにしつこく言い寄る男を退散させ、急いで領地に帰ると言うルディアに、自分の愛馬まで貸して、どうにか接点を作った(テラはやけに嬉しそうだったが)。
今から思えば、ルディアはただ一生懸命に生きていただけなんだ。
幼い頃に両親を亡くした悲しみの中、祖父母と領地にいる親友に支えてもらいながら、必死に生きてきたのだろう。
勝手に『神の愛し子』に仕立て上げられ、私の伴侶になる為に、領地から遠く離れた王都まで、文句も言わずにやって来た。
そんなルディアに、私は何をした。
醜い嫉妬をぶつけ、欲望のままに体を貪り、そして、助けを求めたルディアを無視した挙句、最後に突き放した。
私はどうしようもない、愚か者だ。
どんなに悔やんでも、二度とルディアをこの胸に抱くことはできない。
あの温もりはもう、私を包み込んではくれない。
◇◇◇◇◇
翌日、ワイル公爵令嬢オディーヌと、元侍女長の刑が決まった。
両名共、三日三晩鞭打ちにされた後、この世で一番惨い死に方をすると言われている毒を飲んで、死ぬ。
この判決に最初は抗議していたワイル公爵も、自身も廃爵されると聞かされると、一目散に国外に逃げ出した。
2人の刑が決まるにあたり、私は1つだけ希望を伝えた。
その希望とは、2人には、ルディアが亡くなった事を、決して悟られないようにする事だった。
最期を迎えるその時、悔しさに地団駄を踏みながら、地獄に落ちればいいと思った。
お前達がいなくなった後、ルディアは私と幸せになる、そう思わせたかった。
それが私のできる、精一杯の報復だった。
「ルディア、終わったよ」
2人は最後まで、互いを罵り合いながら死んでいったと報告を受けた。
悪は、最後まで悪でしかなかった。
『あの2人は最後まで、自分の罪を認めなかったんだね⋯』
「ルディア、ザカリー領に帰ろう」
『えっ⋯?僕、領地に帰れるの⋯?』
私はルディアの体を綺麗に清め、ルディアに渡し損ねていた新しい衣装を着せた。
「朝晩はまだ冷えるから、コートを羽織ろうか」
私は腕の中のルディアに話し掛けながら、身支度を整えた。
ゴトッ
そして最後に、ベッドの横に置いてあるチェストの引き出しを開けて、用意していた物を、上着の内ポケットに入れた。
『フィンセント様⋯、短剣なんて、何に使うんだろう⋯』
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