15 / 34
14.絶望の淵
「はぁはぁ、うっ、くっ、フィンセント様に、会わないと⋯」
折檻を受けて激痛が走る体が言う事を聞かない。
それでも足をひきずながら、本邸に辿り着いた。
公爵家のエントランスは、その威厳を示すように、とても広くて豪奢な造りになっている。ここを訪れた者は皆、羨望の溜め息を吐くだろう。
でも僕には、ここが奈落の底への入り口に見えて、言いようのない恐怖に襲われた。
それでも足を進めるしかないと決意して、壁伝いに歩こうとした時、ちょうど見知った顔の執事が見えて、慌てて声を掛けた。
「あのっ、フィンセント様にお会いしたいのですが、案内してもらえませんか?」
執事は満身創痍の僕を見て、目を見開いて驚いていた。
「ルディア様⋯、何かあったの⋯」
僕が真実を話しても、きっとこの人は信じてくれない。いや、この人だけじゃない。公爵家には、僕の味方など一人もいないだろう。
僕は執事の言葉を遮って叫んだ。
「フィンセント様に会わせてください!時間がないんです!」
僕の言い方に執事は気を悪くしたのか、少し不機嫌な顔になった。
「フィンセント様ですか⋯、それなら侍女長を通していただいてもよろしいですか?」
「⋯っ!駄目ですっ!侍女長には言わないで!」
「そう言われましても、あなたの事は全て侍女長に任せてありますので、私からはお取り次ぎは出来かねます。そもそも、あなたは離れから出る事を禁じられておられるのでは?」
「それは⋯」
このままフィンセント様に会えないのだろうか、そう思った時だった。
「誰かいるのか?」
エントランスから螺旋を描くように続く階段の上から、低く凛とした声が響いた。
僕のいる所からは死角になって姿は見えないけれど、この声は、フィンセント様だ。
知らないうちに、涙が頬を伝っていた。
どんなに拒絶されようとも、その声を聞いただけで、心が震えた。
「フィンセント様っ!あのっ!お話がっ!」
「ルディア⋯か?」
「はいっ!お願いします!少しだけでいいんです!僕の話を聞いてください!」
「⋯⋯と、言ったはずだ」
「えっ⋯?」
「顔を見せるな、と言ったはずだ」
冷たい血が駆け巡り、心臓が凍てついた。
それは、完全なる拒絶だった。
フィンセント様は、階下には下りて来なかった。
呆然とする僕の耳に、コツ、コツ、と遠ざかる足音が聞こえた。
ズッ ズッ
僕にはもう、歩く力も残っていなかった。
地べたに這いつくばり、小石に体を削られ、お腹の子に、ごめんなさい、と謝りながら、僕はどうにか厩まで辿り着いた。
もう少しで、僕が身を寄せる小屋に着こうとした時だった。
「あんたが悪いのよ」
オディーヌ様の憎悪に満ちた声が、僕の頭上から降りかかった。
ああ、とうとう僕の命を取りに来たのか、そう思った。
でも、不思議と恐怖はなかった。
むしろ、これで楽になれる、とさえ思った。
「あんた、フィンセント様に、私の事を告げ口しに行ったわね」
もう、言い返す力も残っていない。
「くくっ、あんた、フィンセント様に構ってもらえなかったみたいね。でも約束は約束よ。あんたが約束を破ったからいけないのよ」
約束⋯?
「言ったわよね。フィンセント様に余計な事を言ったら、あんたの周りをうろつく⋯」
まさか⋯
「ジルに何かしたの!」
「うるさいわね!あの小姓が悪いのよ!あんたにひどい事をするな、なんて言って、地べたに額を擦りつけて、みっともないったらありゃしない!ちょっと蹴り上げたら、息をしなくなったのよ!私は悪くないわ!」
ヒュッ
喉の奥が詰まって、息が上手くできない。
いや⋯、いや⋯、いやあぁぁ!ジル、ジルぅっ!
「あ、あ、あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!ジルを返して!ジルを返してぇぇぇ!僕を殺せばよかったんだ!ジルは、ジルは、ただ、僕の為に、僕なんかの為に、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!」
心が抉られる。
抉られた所に、冷たい血が濁流となって押し寄せてくる。
「うるさいわね!あんな平民、一人死んだところで誰も困らないわ!」
「返してえ え゛え゛え゛え゛ぇ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!」
「知らないわよ!もうどこかに打ち捨てられてるわよ!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ」
オディーヌ様のドレスの裾に縋りついて、泣き叫んだ。
「ふん、あんたが悪いのよ。私のせいにしないでちょうだい」
オディーヌ様は、まるで汚い物でも見るような目つきをして、僕をドレスの裾で振り払うと、何事もなかったかのように、鼻歌を歌いながら去っていった。
あんな、人を殺す事など息をするくらい何も感じない人間に、清らかなジルの命が奪われてしまったのか⋯。
◇◇◇◇◇
「テラ、ジルがいないんだ⋯、探しても、探しても、ジルがどこにもいないんだ⋯」
ブルル
テラは僕の悲しみを感じているのか、そのつぶらな目が、泣いているように見えた。
「ジルは僕の事、ずっと神様って呼んでたんだ。
無邪気に笑って、可愛いよ⋯ね。ううぅ、僕が本物の神様なら、ぐすっ、僕が本当に神の愛し子だと言うのなら、ジルを生き返らせる事ができるのかな⋯」
ブルル
「ねえ⋯テラ⋯、僕を連れて行って。どこでもいいんだ。もう、終わりにしたいんだ。お願い、テラ、どこか一人になれる場所まで連れて行って欲しいんだ。僕はもう長くない。でも、絶対オディーヌ様に、僕の死に顔を見せる訳にはいかない。そんな事をしたら、オディーヌ様が喜ぶだけだ。テラ、これは僕の最後の足掻きなんだ」
ブルル
もう立つこともできない僕の前に、テラが足を折って背中を差し出してくれた。
「連れて行ってくれるの?」
僕にはテラが、頷いたように見えた。
テラの背中にどうにかよじ登ると、テラは僕を落とさないようにゆっくりと立ち上がり、手綱を咥えて、つんと引っ張った。
「テラ、手綱はしっかり握っておくから、テラが走りたいように走っていいよ」
テラは王都を駆け抜けた。
僕の銀色の髪が風になびいて、まるで僕も風になったみたいだった。
王都を抜けると徐々に民家も少なくなり、田畑が目立ってきた。
テラは土を蹴りながら走り続けた。
パカラッ パカラッ パカ⋯ラ
どのくらい来たのだろう、テラがゆっくりと止まった。
「ここは⋯、湖⋯?」
ブルル
春になったとは言え、もうすぐ日が沈もうといている今の時間になると、空気が冷えて肌を刺すようだった。
僕が身震いをすると、テラは心配するように顔を後ろに向けて、僕をじっと見つめてきた。
「テラ、大丈夫だよ。ここまで連れてきてくれてありがとう。降ろしてくれる?」
テラは一瞬躊躇うような表情を浮かべ、前足を折って僕を降ろしてくれた。
「テラ、ありがとう」
僕はもう一度テラにお礼を言うと、テラのたてがみを何度も撫でた。
「テラ、この手紙をフィンセント様に渡して欲しいんだ。ここに括り付けておくからね」
僕は小屋で見つけた紙に書いておいた手紙を、テラの鞍に括り付けた。
「テラがいてくれてよかった。帰りは気をつけて帰るんだよ」
意識が遠くなる。
命が儚くなっていくのが分かる。
「僕の赤ちゃん⋯、ごめんね、産んであげられなくて。もしも、神様の所に行けたなら、僕にいっぱいいっぱい、抱き締めさせて」
アイク、領地の皆、ごめんね。
ジル、僕もすぐに、そっちに行くからね。
フィンセント様、お子を道連れにして、申し訳ありません。
僕は最後の力を振り絞って、水際に立った。
ドボン
ヒヒーン
テラの慟哭のような嘶きが聞こえた。
ゆらゆらと、真っ暗な湖の中に沈んでいく。
不思議と水の冷たさも、息苦しさも感じない。
湖の底が、ふわりと僕の体を受け止めた。
そして僕は、最期の時を迎えた。
折檻を受けて激痛が走る体が言う事を聞かない。
それでも足をひきずながら、本邸に辿り着いた。
公爵家のエントランスは、その威厳を示すように、とても広くて豪奢な造りになっている。ここを訪れた者は皆、羨望の溜め息を吐くだろう。
でも僕には、ここが奈落の底への入り口に見えて、言いようのない恐怖に襲われた。
それでも足を進めるしかないと決意して、壁伝いに歩こうとした時、ちょうど見知った顔の執事が見えて、慌てて声を掛けた。
「あのっ、フィンセント様にお会いしたいのですが、案内してもらえませんか?」
執事は満身創痍の僕を見て、目を見開いて驚いていた。
「ルディア様⋯、何かあったの⋯」
僕が真実を話しても、きっとこの人は信じてくれない。いや、この人だけじゃない。公爵家には、僕の味方など一人もいないだろう。
僕は執事の言葉を遮って叫んだ。
「フィンセント様に会わせてください!時間がないんです!」
僕の言い方に執事は気を悪くしたのか、少し不機嫌な顔になった。
「フィンセント様ですか⋯、それなら侍女長を通していただいてもよろしいですか?」
「⋯っ!駄目ですっ!侍女長には言わないで!」
「そう言われましても、あなたの事は全て侍女長に任せてありますので、私からはお取り次ぎは出来かねます。そもそも、あなたは離れから出る事を禁じられておられるのでは?」
「それは⋯」
このままフィンセント様に会えないのだろうか、そう思った時だった。
「誰かいるのか?」
エントランスから螺旋を描くように続く階段の上から、低く凛とした声が響いた。
僕のいる所からは死角になって姿は見えないけれど、この声は、フィンセント様だ。
知らないうちに、涙が頬を伝っていた。
どんなに拒絶されようとも、その声を聞いただけで、心が震えた。
「フィンセント様っ!あのっ!お話がっ!」
「ルディア⋯か?」
「はいっ!お願いします!少しだけでいいんです!僕の話を聞いてください!」
「⋯⋯と、言ったはずだ」
「えっ⋯?」
「顔を見せるな、と言ったはずだ」
冷たい血が駆け巡り、心臓が凍てついた。
それは、完全なる拒絶だった。
フィンセント様は、階下には下りて来なかった。
呆然とする僕の耳に、コツ、コツ、と遠ざかる足音が聞こえた。
ズッ ズッ
僕にはもう、歩く力も残っていなかった。
地べたに這いつくばり、小石に体を削られ、お腹の子に、ごめんなさい、と謝りながら、僕はどうにか厩まで辿り着いた。
もう少しで、僕が身を寄せる小屋に着こうとした時だった。
「あんたが悪いのよ」
オディーヌ様の憎悪に満ちた声が、僕の頭上から降りかかった。
ああ、とうとう僕の命を取りに来たのか、そう思った。
でも、不思議と恐怖はなかった。
むしろ、これで楽になれる、とさえ思った。
「あんた、フィンセント様に、私の事を告げ口しに行ったわね」
もう、言い返す力も残っていない。
「くくっ、あんた、フィンセント様に構ってもらえなかったみたいね。でも約束は約束よ。あんたが約束を破ったからいけないのよ」
約束⋯?
「言ったわよね。フィンセント様に余計な事を言ったら、あんたの周りをうろつく⋯」
まさか⋯
「ジルに何かしたの!」
「うるさいわね!あの小姓が悪いのよ!あんたにひどい事をするな、なんて言って、地べたに額を擦りつけて、みっともないったらありゃしない!ちょっと蹴り上げたら、息をしなくなったのよ!私は悪くないわ!」
ヒュッ
喉の奥が詰まって、息が上手くできない。
いや⋯、いや⋯、いやあぁぁ!ジル、ジルぅっ!
「あ、あ、あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!ジルを返して!ジルを返してぇぇぇ!僕を殺せばよかったんだ!ジルは、ジルは、ただ、僕の為に、僕なんかの為に、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!」
心が抉られる。
抉られた所に、冷たい血が濁流となって押し寄せてくる。
「うるさいわね!あんな平民、一人死んだところで誰も困らないわ!」
「返してえ え゛え゛え゛え゛ぇ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!」
「知らないわよ!もうどこかに打ち捨てられてるわよ!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ」
オディーヌ様のドレスの裾に縋りついて、泣き叫んだ。
「ふん、あんたが悪いのよ。私のせいにしないでちょうだい」
オディーヌ様は、まるで汚い物でも見るような目つきをして、僕をドレスの裾で振り払うと、何事もなかったかのように、鼻歌を歌いながら去っていった。
あんな、人を殺す事など息をするくらい何も感じない人間に、清らかなジルの命が奪われてしまったのか⋯。
◇◇◇◇◇
「テラ、ジルがいないんだ⋯、探しても、探しても、ジルがどこにもいないんだ⋯」
ブルル
テラは僕の悲しみを感じているのか、そのつぶらな目が、泣いているように見えた。
「ジルは僕の事、ずっと神様って呼んでたんだ。
無邪気に笑って、可愛いよ⋯ね。ううぅ、僕が本物の神様なら、ぐすっ、僕が本当に神の愛し子だと言うのなら、ジルを生き返らせる事ができるのかな⋯」
ブルル
「ねえ⋯テラ⋯、僕を連れて行って。どこでもいいんだ。もう、終わりにしたいんだ。お願い、テラ、どこか一人になれる場所まで連れて行って欲しいんだ。僕はもう長くない。でも、絶対オディーヌ様に、僕の死に顔を見せる訳にはいかない。そんな事をしたら、オディーヌ様が喜ぶだけだ。テラ、これは僕の最後の足掻きなんだ」
ブルル
もう立つこともできない僕の前に、テラが足を折って背中を差し出してくれた。
「連れて行ってくれるの?」
僕にはテラが、頷いたように見えた。
テラの背中にどうにかよじ登ると、テラは僕を落とさないようにゆっくりと立ち上がり、手綱を咥えて、つんと引っ張った。
「テラ、手綱はしっかり握っておくから、テラが走りたいように走っていいよ」
テラは王都を駆け抜けた。
僕の銀色の髪が風になびいて、まるで僕も風になったみたいだった。
王都を抜けると徐々に民家も少なくなり、田畑が目立ってきた。
テラは土を蹴りながら走り続けた。
パカラッ パカラッ パカ⋯ラ
どのくらい来たのだろう、テラがゆっくりと止まった。
「ここは⋯、湖⋯?」
ブルル
春になったとは言え、もうすぐ日が沈もうといている今の時間になると、空気が冷えて肌を刺すようだった。
僕が身震いをすると、テラは心配するように顔を後ろに向けて、僕をじっと見つめてきた。
「テラ、大丈夫だよ。ここまで連れてきてくれてありがとう。降ろしてくれる?」
テラは一瞬躊躇うような表情を浮かべ、前足を折って僕を降ろしてくれた。
「テラ、ありがとう」
僕はもう一度テラにお礼を言うと、テラのたてがみを何度も撫でた。
「テラ、この手紙をフィンセント様に渡して欲しいんだ。ここに括り付けておくからね」
僕は小屋で見つけた紙に書いておいた手紙を、テラの鞍に括り付けた。
「テラがいてくれてよかった。帰りは気をつけて帰るんだよ」
意識が遠くなる。
命が儚くなっていくのが分かる。
「僕の赤ちゃん⋯、ごめんね、産んであげられなくて。もしも、神様の所に行けたなら、僕にいっぱいいっぱい、抱き締めさせて」
アイク、領地の皆、ごめんね。
ジル、僕もすぐに、そっちに行くからね。
フィンセント様、お子を道連れにして、申し訳ありません。
僕は最後の力を振り絞って、水際に立った。
ドボン
ヒヒーン
テラの慟哭のような嘶きが聞こえた。
ゆらゆらと、真っ暗な湖の中に沈んでいく。
不思議と水の冷たさも、息苦しさも感じない。
湖の底が、ふわりと僕の体を受け止めた。
そして僕は、最期の時を迎えた。
あなたにおすすめの小説
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する
スノウマン(ユッキー)
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。
そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。
劣等生の俺を、未来から来た学院一の優等生が「婚約者だ」と宣言し溺愛してくる
水凪しおん
BL
魔力制御ができず、常に暴発させては「劣等生」と蔑まれるアキト。彼の唯一の取り柄は、自分でも気づいていない規格外の魔力量だけだった。孤独と無力感に苛まれる日々のなか、彼の前に一人の男が現れる。学院一の秀才にして、全生徒の憧れの的であるカイだ。カイは衆目の前でアキトを「婚約者」だと宣言し、強引な同居生活を始める。
「君のすべては、俺が管理する」
戸惑いながらも、カイによる徹底的な管理生活の中で、アキトは自身の力が正しく使われる喜びと、誰かに必要とされる温かさを知っていく。しかし、なぜカイは自分にそこまで尽くすのか。彼の過保護な愛情の裏には、未来の世界の崩壊と、アキトを救えなかったという、痛切な後悔が隠されていた。
これは、絶望の運命に抗うため、未来から来た青年と、彼に愛されることで真の力に目覚める少年の、時を超えた愛と再生の物語。
追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜
たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話
俺の婚約者は悪役令息ですか?
SEKISUI
BL
結婚まで後1年
女性が好きで何とか婚約破棄したい子爵家のウルフロ一レン
ウルフローレンをこよなく愛する婚約者
ウルフローレンを好き好ぎて24時間一緒に居たい
そんな婚約者に振り回されるウルフローレンは突っ込みが止まらない
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
婚約破棄された令息の華麗なる逆転劇 ~偽りの番に捨てられたΩは、氷血公爵に愛される~
なの
BL
希少な治癒能力と、大地に生命を呼び戻す「恵みの魔法」を持つ公爵家のΩ令息、エリアス・フォン・ラティス。
傾きかけた家を救うため、彼は大国アルビオンの第二王子、ジークフリート殿下(α)との「政略的な番契約」を受け入れた。
家のため、領民のため、そして――
少しでも自分を必要としてくれる人がいるのなら、それでいいと信じて。
だが、運命の番だと信じていた相手は、彼の想いを最初から踏みにじっていた。
「Ωの魔力さえ手に入れば、あんな奴はもう要らない」
その冷たい声が、彼の世界を壊した。
すべてを失い、偽りの罪を着せられ追放されたエリアスがたどり着いたのは、隣国ルミナスの地。
そこで出会ったのは、「氷血公爵」と呼ばれる孤高のα、アレクシス・ヴァン・レイヴンだった。
人を寄せつけないほど冷ややかな瞳の奥に、誰よりも深い孤独を抱えた男。
アレクシスは、心に傷を抱えながらも懸命に生きようとするエリアスに惹かれ、次第にその凍てついた心を溶かしていく。
失われた誇りを取り戻すため、そして真実の愛を掴むため。
今、令息の華麗なる逆転劇が始まる。