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天使の目覚めと王子の溺愛
20 (※)
「ん⋯」
「シェラっ!大丈夫か!?」
「ライアス殿下⋯?あれっ、僕、夢を見てて⋯、あっ、でも、僕、殿下を待ってて⋯、ん???」
僕は領地の屋敷の自室のベッドで目を覚ました。
外はすっかり日が落ちかけていて、薄暗い部屋には、ランプの明かりが小さく灯っていた。
ライアス殿下は床に膝をつき、僕の手を握り締めながら、泣きそうになっていた。
「シェラ、何から謝ったらいいのか。あまりにも色々ありすぎて⋯、シェラ、すまなかった」
ライアス殿下は、両手で僕の右手を握り、握った手を祈るように自分の額に当て、瞳を潤ませた。
僕は今ようやく、夢から覚めた気がした。
あの舞踏会の夜、ライアス殿下は隣国の王女をエスコートしていた。
でも、きっと僕に言えない事情があったのだと、目の前の殿下を見ていて思った。あの日、側近に言付けを頼んだのも、僕を一番に気に掛けてくれたからに違いない。
でも僕は、殿下の心が王女に移ったのだと勝手に勘違いして、自分の殻に閉じこもってしまった。
「殿下⋯、僕も、心配掛けて、ごめんなさい」
僕は握られている手で、殿下の手をきゅっと握り返した。
殿下は優しく微笑むと、握っている僕の手を、自分の頬に押し当て、すりっと頬ずりをした。
「シェラが謝まる必要はない。全て俺が悪かったんだ。シェラにはたくさん話さなければならない事があるが⋯、そうだな、まずは、俺がどれだけシェラを愛しているか、語ってもいいか?」
「へっ?愛⋯?」
僕は突然ライアス殿下に愛の告白をされ、全身が真っ赤に染まって、ぷるぷると震えだした。
「くっ!シェラ!可愛すぎだろーー!!」
「わわっ!」
ライアス殿下は、膝をついたまま、いきなり上半身だけ僕に覆いかぶさり、すりすりと頬ずりをしてきた。
「で、殿下っ!?どうしたんですか!?」
僕の声が聞こえないのか、殿下は頬ずりをやめようとしない。
「殿下っ、殿下ー!」
僕が大きな声を出すと、ようやく頬ずりするのをやめてくれた。
でも、殿下は少し不機嫌そうな顔をしている。
「殿下じゃない」
「えっ?」
「シェラはいつまで俺の事を殿下と呼ぶんだ?」
「あっ、えっと⋯」
「シェラ、俺達は結婚するんだ。だから、俺の事は、名前で呼んでくれ」
「でも⋯、まだ、婚約もしてません」
「シェラは俺と結婚するの、嫌か?」
「嫌じゃない!だって僕⋯、僕も、殿下が好き」
僕が、顔を真っ赤にして、生まれて初めての愛の告白をすると、ライアス殿下は、今まで見た事もないような優しい笑顔で微笑み、僕の顔に殿下の整った顔を、少しずつ近づけてきた。
「シェラ、口付けを許してくれ」
ライアス殿下は、息がかかる程に唇が触れそうなところまで近づき、僕に許しを乞うてきた。
「く、口付け!?殿⋯、あっ、ライアス、様⋯、あのっ、あのっ、僕」
ライアス様は、僕の返事を待たずに、僕の頬を両手でそっと包み込むと、甘く蕩けるように微笑んで、そっと唇を重ねてきた。
ライアス様の口付けは、僕の唇を包み込んで食むような、優しい優しい口付けだった。
何度か唇を食まれた後、ライアス様は唇を離して僕の顔を目を細めて見下ろし、ふっと微笑むと、また顔を近づけてきた。
僕が思わず身構えると、ライアス様の唇がいやらしく開いて、僕の唇に喰らいついてきた。
「んんっ!?あぁっ、ふぁっ、やぁ」
僕が驚いてぎゅっと目を瞑ると、ライアス様は何度も何度も、角度を変えて僕の唇を貪った。
恥ずかしさと苦しさで、僕が横を向こうとすると、ライアス様は僕の頬を包んだ両手に力を入れて、それを許してはくれなかった。
「ふぁっ、もう、くる、しぃ」
僕は息も絶え絶えになり、ライアス様の背中を弱々しく叩くと、ライアス様はやっと唇を離してくれた。
「シェラ、可愛い、本当は大人の口付けをしたいが、今日はやめておこう。あっ、言っておくが、俺はシェラだけだからな」
「へっ?」
ライアス様は、子供のように無邪気に笑って、僕の頬を親指ですりっと撫で、額にチュッと音を立てて口付けをした。
「実は俺、シェラに一目惚れだったんだ」
「ええっ!?」
ライアス様は、ベッドの脇に椅子を持ってきて座り、僕の手をにぎにぎと握りながら、全てを話してくれた。
「驚くのも無理はないよな。お茶会で初めて会った時、いや、その時だけじゃなくて、俺、ずっとシェラにひどい態度を取っていたからな」
それは否定できない⋯。
「俺、シェラが可愛くて仕方なかったんだ。シェラが可愛くて、優しくしたいのに、いざシェラを目の前にすると、何故かひどい言葉を投げつけてしまうんだ」
「⋯そうだったんですね。僕、ずっとライアス様に、嫌われてると思ってました」
「くっ⋯、だが、そう思われても仕方ない事をしてきたのは俺だ」
ライアス様は、心底悔やんでいるようだった。
「あっ、もしかして、僕を王城に呼んだのも、恋人のフリを頼んだのも、僕に会いたかったから⋯ですか?」
「そ、そうだ。⋯シェラがエリオットと婚約するという噂を聞いて、焦ったんだ。まあ結局、勘違いだったんだが」
「えっ!?僕がエリオット様と婚約!?」
僕は驚いて、思わずベッドから起き上がった。
僕が口をあんぐりとしているのを見て、ライアス様はバツが悪そうに、頭をがしがしを掻いた。
「ああっと、シェラ、王女と婚姻の話が持ち上がっているって言うのも、俺が吐いた嘘だ」
「えっ?じゃあ⋯、舞踏会で王女をエスコートしてたのは、何だったんですか?」
「ああ、あれは⋯」
ライアス様は、苦虫を噛み潰したような顔をすると、王女の学園時代の耳を疑うような話をしてくれた。
それから、王女が幽閉されていた王女宮を抜け出した事、舞踏会の日、突然ライアス様に会いに来た事、王女に知られないように、隣国の衛兵に引き渡す算段になっていた事、そして、僕が王女に狙われていた事を話してくれた。
「ライアス様⋯、僕、何て言ったらいいか⋯。僕、何も知らなくて⋯、ぐすっ、僕、ライアス様を、一瞬でも疑って、ぐすっ、ごめんなさいぃ」
僕はライアス様に申し訳なくて、目を逸らすように下を向くと、大粒の涙がぽたぽたと布団に零れ落ちた。
ライアス様は静かに椅子から立ち上がり、僕をそっと抱き締めてくれた。
「俺が全部悪い。シェラに話しておくべきだったんだ。俺のせいで、何も知らないシェラを不安にさせてしまった。本当にすまなかった」
ライアス様からぎゅっと抱き締められると、愛しさが込み上げてきて、胸の奥が切なくなった。
僕はライアス様の胸に顔を埋め、胸の切なさを癒すように頬ずりをした。
「シェラ、俺の腕の中に戻ってきてくれてありがとう。シェラ、愛してる」
「ひぁっ」
突然、耳元でライアス様の低い声が響いて、耳がみるみる熱くなった。
ライアス様は少し体を離して腰を屈め、僕の顔を愛おしそうに覗き込むと、優しく唇を重ねてきた。
そのまま口付けをしながらベッドに上がって胡座をかいたライアス様は、僕の膝に腕を差し入れ、僕を横抱きにして抱き上げた。
僕の唇に優しく触れるライアス様が愛しくて、ライアス様の背中に腕を回してギュッと抱き締め返した。するとライアス様が小刻みに震えて出して、骨が軋む程、強く抱き締められた。
「シェ、シェラーー!!」
「ぐえっ、ライ⋯アスさ、ま、く、くる、しぃ」
「ああ、シェラ、俺のシェラ、可愛い、愛しい、愛してる」
「ライ、アス様、は、離してぇ」
僕がライアス様の背中をバンバン叩いていると、突然部屋の扉が思い切り開かれた。
「シェラ!気がついたか!」
「うわっ!!は、伯爵!!??」
「父様?」
突然部屋に入ってきた父様は、僕とライアス様がベッドの上で抱き合っているのを見て、わなわなと震え出した。
「ライアス殿下!シェラはひと月以上も心を病んでいたんですよ!ようやく元に戻ったのに、何をしているんですか!」
「す、すまない。だが伯爵、俺の気持ちも察してくれ。シェラがやっと、俺を抱き締め返してくれたんだ」
「何を言ってるんですか!まだ医師にも診てもらってないんですよ!」
「分かった、分かったから、伯爵、そんなに興奮するな」
「誰のせいだと思っているんですか!」
「うっ」
「ひと月以上⋯?」
僕はライアス様と父様が言い争っているのを聞いて、今まで夢だと思っていた出来事が、全て現実だったのだと気がついた。
「シェラっ!大丈夫か!?」
「ライアス殿下⋯?あれっ、僕、夢を見てて⋯、あっ、でも、僕、殿下を待ってて⋯、ん???」
僕は領地の屋敷の自室のベッドで目を覚ました。
外はすっかり日が落ちかけていて、薄暗い部屋には、ランプの明かりが小さく灯っていた。
ライアス殿下は床に膝をつき、僕の手を握り締めながら、泣きそうになっていた。
「シェラ、何から謝ったらいいのか。あまりにも色々ありすぎて⋯、シェラ、すまなかった」
ライアス殿下は、両手で僕の右手を握り、握った手を祈るように自分の額に当て、瞳を潤ませた。
僕は今ようやく、夢から覚めた気がした。
あの舞踏会の夜、ライアス殿下は隣国の王女をエスコートしていた。
でも、きっと僕に言えない事情があったのだと、目の前の殿下を見ていて思った。あの日、側近に言付けを頼んだのも、僕を一番に気に掛けてくれたからに違いない。
でも僕は、殿下の心が王女に移ったのだと勝手に勘違いして、自分の殻に閉じこもってしまった。
「殿下⋯、僕も、心配掛けて、ごめんなさい」
僕は握られている手で、殿下の手をきゅっと握り返した。
殿下は優しく微笑むと、握っている僕の手を、自分の頬に押し当て、すりっと頬ずりをした。
「シェラが謝まる必要はない。全て俺が悪かったんだ。シェラにはたくさん話さなければならない事があるが⋯、そうだな、まずは、俺がどれだけシェラを愛しているか、語ってもいいか?」
「へっ?愛⋯?」
僕は突然ライアス殿下に愛の告白をされ、全身が真っ赤に染まって、ぷるぷると震えだした。
「くっ!シェラ!可愛すぎだろーー!!」
「わわっ!」
ライアス殿下は、膝をついたまま、いきなり上半身だけ僕に覆いかぶさり、すりすりと頬ずりをしてきた。
「で、殿下っ!?どうしたんですか!?」
僕の声が聞こえないのか、殿下は頬ずりをやめようとしない。
「殿下っ、殿下ー!」
僕が大きな声を出すと、ようやく頬ずりするのをやめてくれた。
でも、殿下は少し不機嫌そうな顔をしている。
「殿下じゃない」
「えっ?」
「シェラはいつまで俺の事を殿下と呼ぶんだ?」
「あっ、えっと⋯」
「シェラ、俺達は結婚するんだ。だから、俺の事は、名前で呼んでくれ」
「でも⋯、まだ、婚約もしてません」
「シェラは俺と結婚するの、嫌か?」
「嫌じゃない!だって僕⋯、僕も、殿下が好き」
僕が、顔を真っ赤にして、生まれて初めての愛の告白をすると、ライアス殿下は、今まで見た事もないような優しい笑顔で微笑み、僕の顔に殿下の整った顔を、少しずつ近づけてきた。
「シェラ、口付けを許してくれ」
ライアス殿下は、息がかかる程に唇が触れそうなところまで近づき、僕に許しを乞うてきた。
「く、口付け!?殿⋯、あっ、ライアス、様⋯、あのっ、あのっ、僕」
ライアス様は、僕の返事を待たずに、僕の頬を両手でそっと包み込むと、甘く蕩けるように微笑んで、そっと唇を重ねてきた。
ライアス様の口付けは、僕の唇を包み込んで食むような、優しい優しい口付けだった。
何度か唇を食まれた後、ライアス様は唇を離して僕の顔を目を細めて見下ろし、ふっと微笑むと、また顔を近づけてきた。
僕が思わず身構えると、ライアス様の唇がいやらしく開いて、僕の唇に喰らいついてきた。
「んんっ!?あぁっ、ふぁっ、やぁ」
僕が驚いてぎゅっと目を瞑ると、ライアス様は何度も何度も、角度を変えて僕の唇を貪った。
恥ずかしさと苦しさで、僕が横を向こうとすると、ライアス様は僕の頬を包んだ両手に力を入れて、それを許してはくれなかった。
「ふぁっ、もう、くる、しぃ」
僕は息も絶え絶えになり、ライアス様の背中を弱々しく叩くと、ライアス様はやっと唇を離してくれた。
「シェラ、可愛い、本当は大人の口付けをしたいが、今日はやめておこう。あっ、言っておくが、俺はシェラだけだからな」
「へっ?」
ライアス様は、子供のように無邪気に笑って、僕の頬を親指ですりっと撫で、額にチュッと音を立てて口付けをした。
「実は俺、シェラに一目惚れだったんだ」
「ええっ!?」
ライアス様は、ベッドの脇に椅子を持ってきて座り、僕の手をにぎにぎと握りながら、全てを話してくれた。
「驚くのも無理はないよな。お茶会で初めて会った時、いや、その時だけじゃなくて、俺、ずっとシェラにひどい態度を取っていたからな」
それは否定できない⋯。
「俺、シェラが可愛くて仕方なかったんだ。シェラが可愛くて、優しくしたいのに、いざシェラを目の前にすると、何故かひどい言葉を投げつけてしまうんだ」
「⋯そうだったんですね。僕、ずっとライアス様に、嫌われてると思ってました」
「くっ⋯、だが、そう思われても仕方ない事をしてきたのは俺だ」
ライアス様は、心底悔やんでいるようだった。
「あっ、もしかして、僕を王城に呼んだのも、恋人のフリを頼んだのも、僕に会いたかったから⋯ですか?」
「そ、そうだ。⋯シェラがエリオットと婚約するという噂を聞いて、焦ったんだ。まあ結局、勘違いだったんだが」
「えっ!?僕がエリオット様と婚約!?」
僕は驚いて、思わずベッドから起き上がった。
僕が口をあんぐりとしているのを見て、ライアス様はバツが悪そうに、頭をがしがしを掻いた。
「ああっと、シェラ、王女と婚姻の話が持ち上がっているって言うのも、俺が吐いた嘘だ」
「えっ?じゃあ⋯、舞踏会で王女をエスコートしてたのは、何だったんですか?」
「ああ、あれは⋯」
ライアス様は、苦虫を噛み潰したような顔をすると、王女の学園時代の耳を疑うような話をしてくれた。
それから、王女が幽閉されていた王女宮を抜け出した事、舞踏会の日、突然ライアス様に会いに来た事、王女に知られないように、隣国の衛兵に引き渡す算段になっていた事、そして、僕が王女に狙われていた事を話してくれた。
「ライアス様⋯、僕、何て言ったらいいか⋯。僕、何も知らなくて⋯、ぐすっ、僕、ライアス様を、一瞬でも疑って、ぐすっ、ごめんなさいぃ」
僕はライアス様に申し訳なくて、目を逸らすように下を向くと、大粒の涙がぽたぽたと布団に零れ落ちた。
ライアス様は静かに椅子から立ち上がり、僕をそっと抱き締めてくれた。
「俺が全部悪い。シェラに話しておくべきだったんだ。俺のせいで、何も知らないシェラを不安にさせてしまった。本当にすまなかった」
ライアス様からぎゅっと抱き締められると、愛しさが込み上げてきて、胸の奥が切なくなった。
僕はライアス様の胸に顔を埋め、胸の切なさを癒すように頬ずりをした。
「シェラ、俺の腕の中に戻ってきてくれてありがとう。シェラ、愛してる」
「ひぁっ」
突然、耳元でライアス様の低い声が響いて、耳がみるみる熱くなった。
ライアス様は少し体を離して腰を屈め、僕の顔を愛おしそうに覗き込むと、優しく唇を重ねてきた。
そのまま口付けをしながらベッドに上がって胡座をかいたライアス様は、僕の膝に腕を差し入れ、僕を横抱きにして抱き上げた。
僕の唇に優しく触れるライアス様が愛しくて、ライアス様の背中に腕を回してギュッと抱き締め返した。するとライアス様が小刻みに震えて出して、骨が軋む程、強く抱き締められた。
「シェ、シェラーー!!」
「ぐえっ、ライ⋯アスさ、ま、く、くる、しぃ」
「ああ、シェラ、俺のシェラ、可愛い、愛しい、愛してる」
「ライ、アス様、は、離してぇ」
僕がライアス様の背中をバンバン叩いていると、突然部屋の扉が思い切り開かれた。
「シェラ!気がついたか!」
「うわっ!!は、伯爵!!??」
「父様?」
突然部屋に入ってきた父様は、僕とライアス様がベッドの上で抱き合っているのを見て、わなわなと震え出した。
「ライアス殿下!シェラはひと月以上も心を病んでいたんですよ!ようやく元に戻ったのに、何をしているんですか!」
「す、すまない。だが伯爵、俺の気持ちも察してくれ。シェラがやっと、俺を抱き締め返してくれたんだ」
「何を言ってるんですか!まだ医師にも診てもらってないんですよ!」
「分かった、分かったから、伯爵、そんなに興奮するな」
「誰のせいだと思っているんですか!」
「うっ」
「ひと月以上⋯?」
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