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第一章 森の生活と孤児院改革:孤児院のニューフェイス
第25話 孤児院の子供たちとご対面! 年長者の洗礼!?
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そして部屋の隅っこには、女の子が二人。一人は少し年上で、こちらを見て警戒心を隠そうともしない、しっかりしてそうな子。その子の隣には、もっと小さい女の子が、ボロボロのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて座っている。痩せていて、顔色もあまり良くない。その大きな瞳は、何の感情も映していないみたいに、ただじっと私……いや、私の隣にいるコロを見つめている。
マーサさんは、重たい空気に舌打ちを一つした。
「ったく、ジロジロ見るんじゃないよ、あんたたち。コトリだ。新入りさ。しばらくここにいるから」
面倒くさそうに、しかし最低限の紹介はしてくれるらしい。マーサ院長は、部屋の中にいる子供たちを、顎でしゃくりながら雑に紹介し始める。
「そこの壁際で偉そうにしてるのが、一番年上のリック。13歳だよ。で、騒がしかったのが、そこのそっくりな双子、レオとルーク。9歳だよ。あっちで人形を抱えてるのが最年少の7歳のエミリー。で、その隣でエミリーの面倒を見てるのが、お姉さんぶってる11歳のアンナ。うちにいるのは、この子たちで全員さ。いいかい、面倒を起こすんじゃないよ」
なるほど! あの偉そうなのがリックで、元気な双子がレオとルーク。で、隅っこにいた無表情な子がエミリーで、その隣にいたしっかり者のお姉さんがアンナか。よし、覚えた! たぶん!
脳内で必死に名前と顔を一致させようとしている間に、マーサ院長はさっさと奥へ歩いて行ってしまった。
残されたのは、私と、私を値踏みするように見る子供たち。気まずい!
「えっと……コトリです。皆さん、よろしくお願いします」
とりあえず、当たり障りのない挨拶をしてみる。
しかし、返ってきたのは、重い沈黙だけ。子供たちは、ただじっと私を見ている。ホント、気まずいわー。
……いや、違うか。正確には、私の隣にいるコロを、だ。
その沈黙を破ったのは、双子の片割れ、レオ。
「なあ……そいつ、触ってもいい?」
おそるおそる、といった感じで、しかしその目は好奇心でキラキラしている。隣のルークも、こくこくと激しく頷く。
「うん、いいよ。優しくしてあげてね」
私が許可した途端、レオとルークは「やったー!」と野生児みたいな声を上げ、コロに殺到。
「うわー! ふわふわだ!」
「あったけー! 生きてる毛布だ!」
二人して、わしゃわしゃと遠慮なくコロの背中を撫でくり回す。うん、君たち、「優しく」って言葉、知ってるかな?
まあ、コロもまんざらではないらしく、尻尾をちぎれんばかりにぱたぱたと振って応戦(?)している。よかった、うちの子、コミュ力高いわー。
その光景を、少し離れた場所から、アンナとエミリーの女子チームがじっと見つめている。
お姉さん役のアンナは、まだ「こいつら、本当に大丈夫か?」みたいな警戒モードを解いていない。うんうん、その慎重さ、大事だよ。
一方のエミリーは、相変わらずの無表情だけど、その視線はコロに釘付け。ボロボロのウサギのぬいぐるみを抱きしめる指先に、ほんの少しだけ力がこもっている気がした。
(ふふふ、いいぞいいぞ。まずは我が家の外交官(コロ)が、君たちの心の壁をガンガン破壊していくからね!)
そんな微笑ましい(?)光景が繰り広げられ、孤児院の凍てついた空気が、ほんの少しだけ春一番くらいには和らいだ、その時。
まるで、楽しいお昼休みを終わらせるチャイムのように、声が響く。
「おい、お前ら。いつまで騒いでるんだ」
声の主は、リーダー格のリック。
彼は壁から体を起こすと、ズンズンとこちらに歩み寄ってきた。うわ、こっち来る。絶対絡まれるやつじゃん。
その後ろの方では、双子のレオとルークが「うわー、リック兄ちゃん、行ったぞ」「新入り、いじめられんのかな」なんてひそひそ話している。うん、君たちの声、全部聞こえてるからね!
リックは私の目の前でぴたりと止まると、私を上から下まで見下ろした。
マーサさんは、重たい空気に舌打ちを一つした。
「ったく、ジロジロ見るんじゃないよ、あんたたち。コトリだ。新入りさ。しばらくここにいるから」
面倒くさそうに、しかし最低限の紹介はしてくれるらしい。マーサ院長は、部屋の中にいる子供たちを、顎でしゃくりながら雑に紹介し始める。
「そこの壁際で偉そうにしてるのが、一番年上のリック。13歳だよ。で、騒がしかったのが、そこのそっくりな双子、レオとルーク。9歳だよ。あっちで人形を抱えてるのが最年少の7歳のエミリー。で、その隣でエミリーの面倒を見てるのが、お姉さんぶってる11歳のアンナ。うちにいるのは、この子たちで全員さ。いいかい、面倒を起こすんじゃないよ」
なるほど! あの偉そうなのがリックで、元気な双子がレオとルーク。で、隅っこにいた無表情な子がエミリーで、その隣にいたしっかり者のお姉さんがアンナか。よし、覚えた! たぶん!
脳内で必死に名前と顔を一致させようとしている間に、マーサ院長はさっさと奥へ歩いて行ってしまった。
残されたのは、私と、私を値踏みするように見る子供たち。気まずい!
「えっと……コトリです。皆さん、よろしくお願いします」
とりあえず、当たり障りのない挨拶をしてみる。
しかし、返ってきたのは、重い沈黙だけ。子供たちは、ただじっと私を見ている。ホント、気まずいわー。
……いや、違うか。正確には、私の隣にいるコロを、だ。
その沈黙を破ったのは、双子の片割れ、レオ。
「なあ……そいつ、触ってもいい?」
おそるおそる、といった感じで、しかしその目は好奇心でキラキラしている。隣のルークも、こくこくと激しく頷く。
「うん、いいよ。優しくしてあげてね」
私が許可した途端、レオとルークは「やったー!」と野生児みたいな声を上げ、コロに殺到。
「うわー! ふわふわだ!」
「あったけー! 生きてる毛布だ!」
二人して、わしゃわしゃと遠慮なくコロの背中を撫でくり回す。うん、君たち、「優しく」って言葉、知ってるかな?
まあ、コロもまんざらではないらしく、尻尾をちぎれんばかりにぱたぱたと振って応戦(?)している。よかった、うちの子、コミュ力高いわー。
その光景を、少し離れた場所から、アンナとエミリーの女子チームがじっと見つめている。
お姉さん役のアンナは、まだ「こいつら、本当に大丈夫か?」みたいな警戒モードを解いていない。うんうん、その慎重さ、大事だよ。
一方のエミリーは、相変わらずの無表情だけど、その視線はコロに釘付け。ボロボロのウサギのぬいぐるみを抱きしめる指先に、ほんの少しだけ力がこもっている気がした。
(ふふふ、いいぞいいぞ。まずは我が家の外交官(コロ)が、君たちの心の壁をガンガン破壊していくからね!)
そんな微笑ましい(?)光景が繰り広げられ、孤児院の凍てついた空気が、ほんの少しだけ春一番くらいには和らいだ、その時。
まるで、楽しいお昼休みを終わらせるチャイムのように、声が響く。
「おい、お前ら。いつまで騒いでるんだ」
声の主は、リーダー格のリック。
彼は壁から体を起こすと、ズンズンとこちらに歩み寄ってきた。うわ、こっち来る。絶対絡まれるやつじゃん。
その後ろの方では、双子のレオとルークが「うわー、リック兄ちゃん、行ったぞ」「新入り、いじめられんのかな」なんてひそひそ話している。うん、君たちの声、全部聞こえてるからね!
リックは私の目の前でぴたりと止まると、私を上から下まで見下ろした。
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