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第三幕

あぁ、不平等よ。おはよう。

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私は桜。

こっから先は、私が主人公として、私視点で話させてもらう。

私の元には剣が届いた。

コンパクトで動きやすそうだった。
よくアニメとかで勇者が持っているような剣だ。

特にオーラを放っていたりする訳でもない。

私の予想だが、自分は剣士を選んだ。
3つ役職があったからそれぞれひとつずつだろう。

梅と向日葵のどちらかが魔術師、狩人だ。

どちらも遠距離だ。死角とかで迎え撃つしかない。

そして、私は、向日葵の家の外壁に実を潜むように、死角に隠れた。

向日葵は、家から出てきた。
こちらへ向かってくる。
運がいい。

私は、向日葵が自分の近くに来た途端立ち上がり斬りかかった。

「死ぬんだよーー」

「!!!!!!」

「え。なんで、弓と杖持ってるんだよ。」

「どんまいだねっ!」

「役職は1つのはずじゃ...」

向日葵に、弓を射られた。

慌てた私は、剣を横に振った。

なんとか、回避した。



何回も近づこうとした。でも、距離が空いてしまったから、上手く近づけない。

どうしたら。。どうしたら、、

殺セルノ?

だが、分かったことがある。
弓しか使わないのだ。
もしかしたら、魔術は使えないらしい。

なら、警戒も取れる。

私は、剣を横に振りながら回避し、近くまで来た。

「死ねよだよー???????」
嘲笑った勝ち誇った顔で斬りかかった。

「はっ?魔術解放。天地我に罪あるものへの償いを。ロノードシャウロウ。」

私は、吹き飛ばされた。
軽く100メートルは飛ばされた。

痛い。これが死か。

え。血が出てない。何故。

無敵なのか?

これは、いい。


桜は、一目散に向かい、剣を上から斬ろうとした、相手は、咄嗟に反応した。
それを見た桜は、剣を投げた。

向日葵に刺さった。


「ハハ、ざまーだよー」

「痛いっ。やだっ。死んじゃうっ。
ごめんっ。桜っ。助けてっ。」

「知らないんだよ。」

桜は、空を見上げた。
雲ひとつ無い空だ。
あぁ、綺麗だ。
殺しても罪悪感なんて感じない。

でもなんか、痛い気がする。お腹が。。、

え。



剣が突き刺さっていた。


「バカかなっ?ねぇ?
死ぬわけないでしょっ??」

うっ。立てない。
血は出てないのに立てない。


「じゃっ。じゃあね~っ!!」


「ピッピーーーピーーー」

















「向日葵様の勝利です。1ポイント贈呈致します。」


「このゲームでは、1戦につき、勝者には、1ポイント加算されます。
必ずしも1ポイントというわけでもございませんので、お気をつけください。」


「そ、そんなだよー。
どうやって死なないのに勝ち負けを決めるんだよ。それになんの意味があるんだよ。」


「勝ち負けは、お客様の心を読み本当に痛がっているか判断します。まだ、大丈夫なようでしたら続行です。

このゲームでは、ポイントが高かった方が勝ちです。」


「では、残り時間。一日。どうぞお楽しみください。」
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