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第三幕

終わらせましょう。

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梅は、2人を狙おうとした。

だが、桜と向日葵は、散って走る。
これでは、2人同時に攻撃してダメージを与えるには、難しい。

なんて、不利なんだ。

「おひょー、仲間になろ?」
さすがに不利と分かり、許しを乞う。

「何言ってんだよ?」

「馬鹿じゃねっ?黙れよっ」

どうやら、梅の思い通りには行かないようだった。


梅は、敵の位置が分かるのと、引っ掻くことしか知らない。

どうしたらいいんだろ。
やばい、このままでは、、負ける。

梅は、2人を見つめながら考える。

ずっと見ていると、二人の間に薄らと深緑色の線が見える。

これは、なんだろう。

切ってみようかな?


梅は、走って切ろうとした。

だが、2人が動き回るせいでグネグネしていて狙いずらい。

やっぱりダメだ。後にしよう。



桜と向日葵は、全力で梅の息の根を止めようとする。

左から桜の剣で大きく斬り裂こうとする。
右から向日葵の弓を射た。

それを、梅は上手く回避した。

今なら、2人の線を切れる。
今だと梅は思い、糸に向かって走った。



だが、、、
向日葵が魔法を放った。

「ロノードシャウロウ」

梅は吹き飛ばされた。こんなもんか。

吹き飛ばしただけで何になる?
バカバカしい。すぐに立てるわ。

そう思っていた。

だが、剣が上から飛んできた。

ダメだ。逃げられない。
これは、負けだ。
絶対に。

私にはわかる。
目の前が真っ暗になった。

人狼?全然強くないじゃん。
引っ掻くだけのただの獣。

害獣じゃん。嫌になってくる。
残り、10分だと思う。

もう、勝たないとあとがないと思う。
でも、負けるんだ。
ここで1人取り残されて死ぬんだろう。

そんなこと、考えたこと無かった。




さよなら。この世界。じゃあね。






「ピーーーーッ。ツツツツ。。」


「!?!?!?!?!?」


「残り時間10分でございます。」


梅にはいらない報告であった。

だが、、、時間が止まったように動けない。


「そこで、皆様に新しい技を1つずつ与えます。」

「その技の名前を教えますが、どういうものなのかは分かりません。」

「気をつけてお使いください。」


「剣士:天変地異骨強(てんぺんちいこっきょう)
魔術師:アガラッシュダルホン
    狩人:熱冷弓(レッドレイアロー)
    人狼:風裂変(ふうさへん)」


「上のような攻撃名を叫んでいただくと、体をアシスト効果で自動で動きます。」


「では、残り10分お楽しみください。」


いきなりの、放送だった。
ここでの、新技の判明。

これは、彼女らにとって

損得になるのか、、、。

なんて、彼女らは、可哀想なのか。

クライマックスを見てみよう。
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