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1.目覚めさせてはイケナイ過去世

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【殺し屋 side】

その女は『難攻不落の公爵夫人』と呼ばれている。何人ナンビトも暗殺不可能。神話級の防御壁をその身に宿している。

幼い頃から命を狙われる事が多かったのか、慎重な性格で、人形のように表情を読み取らせない。

だが、結局は人だ。四六時中バリアを張り続ける事なんて出来ない。気が緩んだり、他に気を取られて油断する事くらいあるはずだ。

俺はその隙を突いた。ターゲットはその時、珍しく動揺し、狼狽えていた。

パーティ会場から少し離れた人気のないガセボで、口元を押さえて嗚咽を漏らしていた。その涙の訳は分からない。

だって俺は、殺せとしか命令されていないからだ。背後から一気に近づき口元を押さえて、羽交締めにする。

武器を使うと、防御壁が展開されてしまうから。ゆっくりと首に触れ、力を込めていく。

月明かりが、女を照らしその顔を窺い見る。へぇ、かなりの美人だな?勿体無い。地味な格好をしているが、体つきもなかなか悪くない。

「かはっ。」

でも、ジ・エンド、だな?女の呼吸は止まり、生理的な涙がついっと一筋流れ落ちる。

俺は、出来心だった。すぐ立ち去れば良かったのに女の片方の乳房を露出させて揉みしだいた。

女の乳輪に噛みついて、舌でコリコリとしたその弾力を楽しむ。最近は、この女の張り込みばかりでヌいて無かったんだ。

死姦じゃない。眠っているように穏やかな表情をしていたからついだ。殺す時、抵抗もされなかったから、女の死体は傷一つ無く、そして美しかった。

甘いイランイランの香りが鼻腔をくすぐり、女の首筋に舌を添わせ。締め上げた赤い手の跡をなぞる。

「んっ、あっ。けほっ、んぅ?」

不意に女が息を吹き返した。

「なんだ?死んでなかったのか。」

女は先ほどとは全く別人のような表情で、にたりと微笑む。そして紅い上唇をぺろりと舐めて、俺に囁いた。

「あらぁ、イイ男ね?もっと首を絞めて?かせて?」

女はあーんと口を開けて、俺の人差し指と中指をパクリと咥えた。女の口内でベロが指の股の間を何度も、なんども往復する。

まるで、アレを舐らせているみたいだ。背筋がゾクゾクして、女に硬くなったトコを押し付けて腰を揺らす。

俺は夢を見ているのかも知れない。殺しのターゲットだったこの女は、地味で貞淑。夫に相手にされない、地位が高いだけの寂しい女だったはずだ。

夫に暗殺を依頼されてしまう、そんな哀れな女。いや、そんな事よりもう一度、殺さなくては。でもその前に・・・。

「ねぇ?れろっ。それ、もっとしてぇ?」

俺は、女の首に再び手をかける。そして、唇を重ね舌を絡め合う。女が俺の舌に吸い付いて、唇を窄める。俺達は、夢中でちゅくちゅくと舐め噛んで遊んだ。

「あふっ。あん、いいっ。ちゅくっ。それ、さいこぉ。ねぇ?名前呼びたいのっ。教えて?ちゅっ。」

女は俺の首に手を回し、俺の髪を掻き混ぜ、深い口付けを贈る。背中を掻き抱いて、引き寄せられる。

「うっ、ヴァクだ。はむっ、れろっ。」

「ああ、ヴァクぅ。ゔぁくぅ?ぺろっ、サリーって呼んで?ねぇ、イイでしょ?」

長いドレスが捲れて、女の白い太ももが蛇のようににょろにょろ、にょろりと霰もなく露出する。俺の腰をゆっくり挟んで、ホールドして、締めつける。

俺は堪らなくなって、硬くなったモノをゴリゴリ、ずんずんと、女の中心部に激しく擦り、押し付けた。

「はぁ、サリー。さりー?なぁ、入れても良いだろ?」

「あん。ふふふふっ。こんな所で?ちゅっ。ヴァクは、ワルイ殺し屋さんねぇ?うふっ。」

その時、複数の足音が聞こえて来た。

「チッ。」

女は俺の首筋に吸い付いてキスの跡を付けると、そこをぺろりと舐めた。

「ヴァクぅ?ちゅ。またね。バイバーィ。」

女は片目をパチリと瞑って、白い指を波の様に揺らめかせて手を振る。

俺は後ろ髪を引かれながら、仕方なくその場を離れた。






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