『ユメカマコトカ』

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ユメカマコトカ 第2話

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※こちらは『ウソカマコトカ1』の続編『ユメカマコトカ』の続きとなります。 
※今回、一方的な性描写あり。苦手な方はご注意下さい。
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 その夢はいつも、同じあらすじをたどる。
 
 
 
 
 
 手を引かれ、病室の奥へ連れて行かれる。
  
 優しくうながされてベッドに横たわると、もう首から下は動かない。
 
 白衣とシャツを脱ぐ音。
 
 顔だけを横に向け、人形のようにぼんやりしたまま、耳を澄ませる。
 じっとその時を待っている。
 
 放り投げられたシャツが乾いた音をたてて着地した瞬間――そこはもう病室では無かった。
 
 薄暗い、自分の部屋。
 湿った畳の匂い。
 
 インナーの黒いTシャツから出た腕が、畳に手をつき、ひしと音を立てて、こちらに近寄った。
 
 俺の上にまたがると、顔の両側に手をついて真上から見下ろす。
 生贄の鮮度を確認するように、明るい色の髪がゆっくりと首元に近づいてきた。
 
 この先を嫌というほど知っているせいで、あの時の焦りや恐れは微塵もない。
 
 もう何度目だろう。
 
 どうにか逃げ出したいという淡い希望も、もちろん無い。
 全てを諦め、手放し、待っている。
 
 俺は目を閉じて、大きく息を吸い込んだ。
 
 
 
 
 
 次に目を開けた瞬間。
 
 フラッシュバックのように、全てはもう始まっていた。
 
 視界が大きく揺れている。
 
 苦しい。
 
 苦しい。
 
 苦しい。
 
 全身が突き上げるように揺さぶられている。
 
 体を裂くように下半身に挿し込まれた何か。その分の質量を吐き出すように、早い呼吸を繰り返す。空気が足りない。
 
 目の前に転がった、死体のような自分の青白い手首が、引きずられるように小さな往復運動を繰り返している。
 その向こうには、脱がされた服が散らばる。
 
 激しい息づかい。
 畳をしませる断続的なリズム。
 
 ぬちぬちとこすれ合う音が、身体の下の方から響いてくる。
 
 まだここか、と思う。
 
 この先がずっと長い事を、俺は知っている。
 
 
 
 
 
 自由を失った俺の体は、腰が浮くほど両膝をギュッと折り曲げられ、丸くなっていた。
 視界の後方で、だらりとぶら下がる自らの白い足首が、揺れている。
 ふくらはぎと太ももの裏が、じっとりと汗をかいて濡れている。
 
 苦しいのは体勢だけではない。
 
 自分に覆いかぶさる男。
 
 身体を真っ二つに焼き切るように、無理やり挿し込まれた熱い塊。接合部。その痛み。
 少しでもそれらを逃すように息を吐いてばかりいる。
 
 すると、そのすがるような息づかいを遮るように、口の中に舌が侵入してきた。
 こちらも犯すように、俺の舌を執拗に絡めとっていく。
 どちらのものともつかない唾液が溢れ出し、頬を伝っていく。
 
 身体の中心を目指すように、上からも下からも侵されていく。
 
 苦しい。
 
 突き上げられる度に、少しずつ肉体の深みへくさびのように喰い込んでいく。
 
 少し前まで、つまらない会話を交わして笑い合っていた男と、俺は今、繋がっている。
 
 
 
  
 
「どんな、感じ、ですか……? 体の中に、他人が、入って、来るって……っ」
 
 神代が、言った。
 
「失恋した日に、ただの、クラブの後輩に、めちゃくちゃに犯されるって……どんな、気分……?」
 
 途切れ途切れにそう言うと、神代は耳元でくくっと笑った。
 
 揺れはどんどん加速する。
 
 どんどん深く、繋がってしまう。
 
 耐えきれずに、食いしばったまま声を漏らすと、神代の喉がこくんと鳴った。
 
「ぁ…………すごぃ……ッ、先輩の……、中。熱くて……いぃっ……」
 
 神代は興奮を隠すように小さくつぶやいて、浅い息を吐き出した。
 
「もっ、と……出して…………声!」
 そう言うと、攻めたてるように、今までよりも強く腰を打ち付けてきた。
  
 体を割ろうとする痛みに、悲痛な声が漏れ出る。
 熱い滴が目尻を伝う。
 
「泣か、ないで……もっと、泣かせたく……なっちゃ、う……」
 
 溢れて落ちていく涙を、神代の熱い舌がすくい取る。
 
 激しさを増す往復運動、ぐちゅぐちゅと泡立つように擦り上げる音が体内から響く。
 
 
「…………ヤバ、ぃ…………も……」
 
 余裕の無い神代の声。
 苦しそうな吐息。
 
 残像を残して、激しく揺れ動く視界。
 
 意識も感情も思考も追いつかない中で、俺は、大丈夫、大丈夫と、何度も自分に言い聞かせた。
 
 もう何度も繰り返してきた悪夢。
 あの時より、ずっと冷静なはずなんだ、俺は。
 
 これは、夢だと言い聞かせる。
 
 もうずっと前に終わった事だと。
 
 俺は知っている。
 
 あと少し我慢すれば、痛みが別の感覚へ変わること。
 
 その怖いくらいの感覚に全て支配され、理性がとんで、何も考えずに済むこと。
 
 視界に広がる畳の上に、ティッシュと生々しいゴミが散乱する事。
 
 身体も頭の中もめちゃくちゃになって、意識が途切れて全てが静かに終わる事。
 
 
 
 
  
 悪夢の時間軸はいつも残酷で、危うい記憶の上をはずむように駆けていく。
 
 切り替わった次のシーン。
 
 俺の体は既に、快楽の末期にあった。
 
 理性や思考など、遠に手放している。
 
 ほとんど閉じかけている視界は、全てがぼやけて何も見えない。
 
 あのひどい痛みや苦しさを忘れさせるくらい、体験したことのない、ものすごい感覚が容赦なく下から何度も押し寄せてはぜた。
 ただ身悶え、乾いた息を吐き出すだけの塊になっていた。 
 
 後ろから抱えられ、座っている。
 糸が切れた操り人形のように、頭がぐらんと垂れ下がる。
  
 背後からまわった腕に拘束されて、汗ばんだ肌は隙間なく密着し、下半身までぴたりと繋がっていた。
 一つの生き物のようだった。
 
 神代の指先が、火照った全身の肌を細密に記憶していくかのようになぞる。
 
 後ろから触手のような熱い舌が、肩から首へ、煽るように何度も這い上がった。
 胸元に回り込み、艶めかしい小さな水音を立てながら、鎖骨を幾度も往復する。
 
 時々、首元に歯を立てられる。
 ただでさえ性感帯を全身にまとったような体は、面白い程びくんと、いちいち反応した。それが、背後にあるもう一つの繋がった身体を喜ばせ、興奮させるようだった。
 
 どんな小さな刺激も逃さず、全身の肌はさざ波のように泡立った。それは生き物としての肉体が、歓喜しているように思えた。
 
 首から這い上がってきた舌が、耳元で脳に直接囁きかける。
 
「またイきたい? 良すぎて、死んじゃう……?」
 
 あらぬ場所にたどり着いた神代の右手が、俺の一番敏感な部分に手を添え、ぬるぬるとした体液の感触を楽しんでいる。
 また、体中の血が下に流れていく。
 吐く息が艶っぽくなる。
 
「ほら、ちゃんとお願いして……口で。さっき、教えてあげた通りに、さ……」
 
 神代の指先が、先端に触れる。
 綺麗な形の爪が、先端の割れ目を優しくこじ開けようとする。
 既に痛いくらいまで焦らされていた。
 あまりの快楽に声が漏れ出る。汗と涎が顎を伝って流れていく。
 
「言って、よ…………」
 わずかに憎悪がにじむ、脅迫じみた静かな声。
 
 何も感じない。
 何も思わない。
 ただ、求められるままに音を発する。
 
「イか、せて……下さ…………い……」 
 
 何にも抗わずに、時が過ぎるのを待っている。
 
「……めちゃ、くちゃ、に、……し、て……」
 
 獣じみた熱い息がかすかに震えるを、耳元で感じた。
 
 よく、できました。生徒を褒める教師のように言うと、神代は悪魔のように笑った。
 
 あと少し、あと少し、だ。
 もうすぐ、終わる。
 
 視界が大きくひっくり返る。
 また畳に押し倒される。
 
 体勢を変えて、また視界が大きく揺れ始める。
 
 自分の声とは思えない甘い喘ぎが、部屋中に響き渡る。
 
 意識が途切れるその時を目指して、登り詰めていく。
 
 
               
 
 
 次のシーンはブラックアウトから始まる。
 
 全てが静まりかえっている。
  体と肌には、まだ火照りが残る。
 
 顔の近くに何か動きを感じる。
 それはゆっくりと近づいてきた。
 
 顔の表面にさらさらとしたものがあたる。
 
 唇に優しく押し当てるられる、柔らかな感触。
 
 これが俺に残された最後の感覚だった。
  
「大好きでした……まことさん」
 
 いつもいつも。
 
 そんな感情のない囁きを残して、この夢はシーンを変える。
 
 
 
 

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【後書き】
 こんばんは。
 今回は、実質、前シリーズ『ウソカマコトカ』の最終話の直後を、夢で見ている内容となりました。
 
 約10年ぶりくらいの18禁性描写となりましたが、本当に本当に、全然上手く書けなくて納得できず、しんどかった部分です。なんというか、私の中でスタンダードでストレートな内容過ぎて、その上の域にまで辿り着けませんでした。
 もっとこう、魅惑的な表現が出来たらなあ。。
 
 今シリーズは題名通り、ずっと夢の中なので、次回も夢の中です^^;  少しシーンが変わりますので、お楽しみ頂けると幸いです。
 
 ※次回も2~3日中には上げたいと思います。

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