事故から始まる物語

maruta

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先輩に相談

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 倉庫に道具を片付け終わったので、帰ろうとしたが今回の倉庫の件で照先輩にはバレたっぽいので帰りながら相談しようと思い照先輩に話しかけた。

「あの、照先輩。」

「ん?どした?」

「あの、倉庫の件で少し相談したいので一緒に帰ってもいいですか?」

「あー、おっけ。飛鳥も一緒でいい?」

「飛鳥先輩もですか?」

「うん、飛鳥はマネージャーのリーダーみたいなもんやし私よりは今後頼りやすいと思うよ。」

「なるほど、分かりました。」

 そう言って一緒に帰る事に決まった。マネージャーは先に帰るようになっている為、体育館には居ないが大体の人は一緒に帰ったりするため外で待っている。私も帰る準備をして照先輩を待った。

「よし、帰るか~」

「照先輩と飛鳥先輩はいつも一緒に帰っているんですか?」

「そーやね、帰る方向一緒やけんね。」

「そうなんですね。照先輩は関西の方出身なんですか?」

「ん?九州出身やね。」

「九州!なんでこっちの高校に来たんですか?」

「親が仕事で海外行くからばーちゃん家に住んでるんよ。それがこっちやったってだけやな~」

「なるほど!私はずっとこっちなので方言とか訛りとかちょっと憧れます!」

「そーなん?まぁ聞いてたらいつか移るかもな~」

 そんな話をしながら飛鳥先輩と合流して歩き出す。

 飛鳥「今日はどうしたの?優希ちゃんも一緒に帰るなんて。」

 照「相談したいんやって、どうする?どっか入る?」

 優希「私の事ですみません。帰りながらで大丈夫ですよ。」

 飛鳥「大丈夫だよ!せっかくだからどっか入ろ!」

 近くにあるファーストフード店へ入って話をする事にした。ファーストフード店に入ってポテトを頼んで食べながら話そうという事になった。フードコートの角の席が空いていたのでそこに3人で座り話をする事になった。

 照「飛鳥はなんの事か分からんやろうからとりあえず、優希が簡単に説明して。」

 優希「はい。昨日、1年の舞に一目惚れしたと言われて告白されました。でも、お互いの事全然知らないし同性同士だから付き合えないと断ったんですがスキンシップ多めで近付いて来るのでどうすればいいのか分からないって感じです・・・」

 飛鳥「舞ちゃんが優希ちゃんに迫ってるって事?だよね?」

 照「簡潔に言えばそうやね。今日とか倉庫でキスされそうになっとったし」

 優希「っ!?」

 飛鳥「えっ!?キス!?断ったんだよね!?」

 優希「はい、断ったら既成事実とかキスすればとか呟いて迫ってきます。」

 飛鳥「なんか、凄いね・・・」

 照「・・・そうやな。」

 飛鳥「それで照に相談?」

 優希「はい、倉庫で聞かれていたらしのでそしたら照先輩が飛鳥先輩はマネージャーだから飛鳥先輩にも話をしといた方がいいと言ってくれたので。」

 飛鳥「なるほどね~そうだね。マネージャーだから舞ちゃんの動きをある程度監視しとく事は出来るけど部活の時以外は出来ないよ?」

 優希「はい、基本部活の時以外は関わることないと思うので。」

 飛鳥「了解!とりあえず、部活中に舞ちゃんが迫ってきたりしたら私の方に逃げてくれば何とかするよ~」

 優希「ありがとうございます。すみません。こんな事に巻き込んでしまって。」

 飛鳥「いいよいいよ~後輩に頼られて嬉しいし!」

 飛鳥先輩と今後の対策を練って解散した。途中から照先輩は空気のように存在感を消してポテトを食べていた。
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