幼馴染がいじめるのは俺だ!

むすめっすめ

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すれ違いの話

薔薇の扉などファンタジー

「洸人、またね、」


幸は玄関から顔を出して、俺を見送る。
それに、俺も手を振る
幸に背を向けて歩き出す、

…あ、そういえば
俺は数歩歩いて、思い出したように、足を止めて幸のいた方を向いた。
幸は、まだ、俺の歩き出した背を見送っていたようだ。


「どうした?」


「…そうだ。Tシャツ洗って返すから、連絡先…」


自分で、言ってから気づいた。

何…今のスマートすぎるな、

…まぁ、こんなこと考えられるくらい、
気持ちは幸のおかげで、軽くなったということである。

連絡先と言うと、幸は、あっと言うように、更に顔を明るくして、ズボンのポケットから自身のスマホを取り出した。

玄関の傍まで行って、連絡先を交換した。

メッセージには、姉ちゃんの他に、
『神呪 幸』と追加された。


「これで、何時でも会えるな」


幸は、連絡先に追加された、俺の名前を嬉しそうに見つめたあと、俺に、ニッと笑いかけた。


「…あぁ、たしかに」


…幸は、平然とイケメンなことを言うな、
それに優しいし、本当に王子様みたいだ。


それで、連絡先を交換した後、再度
幸と挨拶をして、俺は歩き出した。














雨が止んだあとの、空気は好きだ。

さっきの雨が嘘みたいに、
空には虹がかかっている。

それに、俺はルンルン気分で…なんて、
足取りが軽くなる訳でもなく…

ただ、カバンを持って、念の為と、幸に持たされた傘を片手に、歩く。

幸は、俺を家まで送ろうか、と言ってくれたが、断った。

幸の家は、俺の住んでいる所の隣の区だが、別に俺の家から遠い訳でもない。徒歩で行ける距離だった、
幸は、散歩で隣の駅まで来ていたようで、
その道中で、俺と会った、と言っていた。

特に用事はなかったと言っていたけど…
本当は買い物とかあったんじゃないのか…
そこまで気を遣わせてたら申し訳ないな、

本当に、幸はいい人だった。

俺があの人を助けたとか…
未だ、信じられない。

幸は、自分が転校したこと、
俺が…幸を助けたことで、次は俺がいじめられるんじゃないかと、ずっと気にしていたと言った。

たしかに…
俺、小3までは千透星くんと仲良かったんだよな…ちぃちゃん、ヒロ、とあだ名で呼び合うような。

ちぃちゃんには、小4からいじめられるようになった。
なんで、いじめられるようになったかは、
ちぃちゃんが俺のことを好きになったからだ…と結論付けて考えないようにしていた。

…いや、千透星くん、
俺をいじめる理由が、いじめてたヤツを助けたからって…だとしたら、だいぶ理不尽な奴だな…そうゆう人なのは、知ってたけど…

幸の言うことが本当だとしたら、
全部、辻褄が合う…



あぁ、本当に

千透星くんは、怖い。

今も、向き合うのが、怖い。


けど、
幸は、俺を守ってくれると言った。

それに、
千尋は、俺を好きだと言ってくれたんだ。


向き合わないと、皆と…


俺の、ちぃちゃんへの、気持ちとも…


さっきみたいに、しゃがみ込んでたら、いけないんだ。

ただ、真っ直ぐ歩かないと、
前を向いて…



向き合おう。




















なんて、思っていたらコレだ。







「ちょっとぉ!?…ヒロ!何その痕!」




そうだ、忘れていた。
この人とも向き合わないといけないんだ…


「ねぇヤッたの!?ヤッたのぉ!?」


腐女子…こと
姉は、俺の肩を激しく揺さぶる、


「だーっ!…うるさい!ヤッてねぇよ!!」


「じゃあ!…その痕!!なんだよ!?」


「……」


…という会話を、n回目
俺は、帰ってくるなり、制服姿では無いことから、姉に心配をかけた。

…そして、首の痕を見て、姉は発狂。

ひみつの部屋件、納戸に連れ込まれ、尋問を受けている。

俺が無言を貫いていると、姉は俺の肩を掴むのを辞めて、休戦だと言うように、納戸の古びたソファに座った。


「…ねぇ、ヒロ、もう姉ちゃんには何にも言ってくれないの?」


姉は、ため息を着き、
拗ねたのか、唇をとがらせて言った。


「…姉ちゃんに言うと、ろくな事にならない。」


これは、本音だ。
いつも俺から相談してるくせに、言い過ぎかとも思ったが…この人、姉は、相談してもBL例えしか出さない、全てをBLで解決できると思っているんだ。

ファンタジーと現実の区別が付いていないのだ。このことから、もう俺はこの人に相談しないと、心に決めた。

「えぇ~!昔は、お姉ちゃん、お姉ちゃんって可愛かったのにぃ!」

「…うっせ!」

イジってくる姉から顔を逸らして、俺も拗ねて唇をとがらせる。


「…じゃあ、なんですか?ヒロは、姉ちゃんのBL例えが嫌なの?…童話にする?」


そんなことを言う姉を睨む、すると姉は眉を下げて、困ったような表情をした、


…別に、分かってる、姉ちゃんだって、俺のこと心配してることぐらい。



けど……




「男性は…妊娠しない…」




洸人が、俯きながらも、そう呟く、
姉の耳にもハッキリと伝わった。


「ン…?」




「…即挿入なんてッ…ありえないんだ!!俺は身をもって体験した!」




「BLはな゙ぁ!…ファンタジーな゙んだよ!!」




納戸に俺の声が響いた。
姉は、そんな俺の声に、口を開けて、唖然としている。


「身をもって体験って…!やっぱりヒロ!」


やっと理解したのか、姉は感動したように手を口にやって、目を輝かせている。

「ヤッてねぇからな!?」

「え!…ちぃちゃんとくっついたのかと…じゃあその痕は…」

…俺は、自分で墓穴を掘ったのかもしれない、この流れだと、察しのいい姉は気づくだろう。


「千透星くん…?」


否定する間もなく、姉は当ててしまう、
…俺は、俯いて、小さく頷いた。
姉ちゃんの方は見れなかった、

あー…言わない方が良かったかな、
けど、こんなあからさまな痕付けられて、嘘なんてついてらんないし…

…いや、むしろ、腐女子だから興奮するか?

てか、なんで黙りこくって__


顔を上げて、チラリと姉の方を見た。


姉は…
眉間に皺を寄せ、唇を噛んで、

俺を、じっと見つめて

…複雑な表情をしていた。

目が合うと、姉は固く閉じていた、
口を開いた。


「ヒロは…千透星くんのこと、好きだったもんね、嬉しい?…嬉しかったの?」


…そんなはずないって、姉ちゃんも思っているだろうに、確認するように俺に聞いた。

俺は、首を横に振った。


「そう…ねぇ、ヒロ…お姉ちゃんに何があったか聞かせてくれない?」


そう言う姉は、いつものように、ふざけたような表情ではなく…

俺に優しく微笑みかける、姉ちゃんだった。




姉ちゃんは…いつも、こうゆう時だけ…この顔するんだもんなぁ…














「ふーん…復讐のため、ねぇ…」


姉は、俺の首筋にある噛み跡に、大きめの絆創膏をペタペタと貼る。


「ほんともう、千透星くんのこと分かんなくて…」


今日のこと、千透星くんと千尋の事も話した。…俺の気持ちも、

姉は、俺を自身の隣に座らせると、話の途中から、納戸に置いてある救急箱を取り出し、俺の首筋の痕の治療をしてくれている。


「ヒロもヒロで…千透星くんが好きだ、ってとこだよね、」


「千透星くんに触れられても…本当は、俺のこと好きじゃないって思ったら、悲しいし、千尋に嫉妬しちゃって…あー、ほんと俺クズ…」


「…クズじゃないよ、ヒロは、ちゃんと自分とも他人とも、向き合おうとしてて、凄いよ。」


姉ちゃんは、俺の背中を撫でて、微笑んだ。

…先生には、言えなかったことが、姉の前では、なんでこうもスラスラ言えるのだろう、

姉は…俺のことを否定しないから?

ずっと前からそうだ、
俺たちは姉弟であっても、互いの完全な理解者ではない。

それで対立することもある、

それでも姉は…無理に理解しようとするんでもなく、俺の気持ちにできるだけ、寄り添おうとしてくれる。

そんな姉に、どれだけ救われてきたことか。

俺に微笑みかける、優しい姉に、涙が込み上げてきて、泣きそうになる。

「なんで、姉ちゃん、そんなっ…否定しないの、俺、おかしいのに…なんで、優しいの、」


「え…私?…」

姉は、顎に手を当てて、悩むような仕草をした後、思いついたのか、
あっ!と言って俺に笑いかけた。


「ヒロの事、愛してるからだよ!」


「え…」

「あ!もちろん、家族愛とかそうゆう類の物ね!」

「…はい、」

思わずの回答にドン引いてしまったが、姉が慌てて付け足した、

…兄弟愛ではなかったら、どうしようかと思っていたところである。

「私の言う、愛って言うのは…慈しみ合うってことでね、私はヒロの幸せを願ってるの、だから…それって愛してるって事じゃない?」

「なるほど…?」

姉は真顔で、愛について語る。
気恥しさもなく、愛してる、と言える姉に押されてしまった。

「え、な…なんで、俺の幸せを願ってるって言えんの?」


「……弟だから?」


姉は、悩むような素振りはなく答えた、
姉弟だから、と言える姉に、何故か、妙に納得してしまう。

姉は、ずっと見ていたのだ、
小さい頃から俺のことを、

姉は、仕事で忙しい親の代わりに、俺の相手をしていた。
そりゃ、弟子供の成長をまじかで見ていたら、慈しむ気持ちが芽生えるのも分かる。

俺だって、いつも姉ちゃんの背中を見てきて、喜びや悲しみを分かち合ってきた。


そんな仲で、姉は信頼できるんだ。




…前、千尋に言われたことが頭を過ぎる、


『好きな人の幸せが、自分の幸せなんじゃないの?』


千透星くんの幸せが俺の幸せ?

人を、慈しむ、愛しいと思う気持ち…
他人の幸せを願うことが愛だとしたら…


「確かに…」



俺のとは、違う。


じゃあ…


「姉ちゃん、愛じゃないならこの気持ちって何?」


「…えぇ~?」

純粋な疑問だった。
冷静に考えると、俺の話から、なぜこんな哲学的な議題に発展するのか、
よく分からないが、愛について分かれば、この千透星くんへの気持ちが分かる気がした。

「姉ちゃん、彼氏いんでしょ?どうやって、恋愛になったの?」

「…互いに、顔がタイプだったから?」

「それって愛なの?」

「そう言われると…違うかな、」

普通は、恋愛というのは、
恋から愛に発展するもの…だという。
大半の恋愛漫画がそうだ、(BL知識)

恋して…上手くいったら、愛して、

結婚して…みたいな、

…そう考えると、俺は別に、千透星くんと結婚したいとか、幸せになりたいとかないんだよな、千透星くんとの生活とか、考えるとちょっと嫌なくらいだ。

だから、好きな人…
千透星くんの幸せが俺の幸せって訳でもない。

けど、愛というのは色んな形がある、
姉の言う俺に対する、慈しむ気持ちでの、兄弟愛や、家族愛。
相手の事を愛しいと思う、性愛だということも…愛という言葉は広く、そして深い気持ちだということが分かる。

それくらいは、俺も分かっているが…

感じたことのない感情に、説明ができないことに、戸惑っているのが現状である。

1人、顎に手を当てて悶々と考えている俺を、姉がじっと見つめる。

姉は何か思いついたのか、あっと声を出すと、恒例の、俺にビシッと指を指した。


「…ねぇ、ヒロ!私のこの気持ちは…"恋"なんじゃないかな」



「…恋?」


あーっ!と言うように姉に指を指す。


……その手があったか!


いや、けど、まてよ…
俺って、最初、千透星くんに好きな人が出来たことを知って、恋心を自覚したんだった。

それが、今じゃ、いじめられたいとか…なんだか変な気持ちが…

また、俺が唸っていると、姉は困ったような顔をする、



「…ヒロ、恋って振り回されることが多いじゃん?BLで言うすれ違い的な、それって相手の好きなところがあって、恋して、けど、相手の嫌なところが見えてきたから…だと、思うんだよ、」




「その、嫌なところを赦し合えるかどうかじゃない?愛になるには、それが必要だと思うんだ…」




「俺…千透星くんの嫌な暴力的なところも受け入れてるけど、…これって愛なの?」


姉は、考えるような仕草をした後、なにか分かったのか、俺から視線をそらすと、


「んー……依存??」


姉は、気まずそうに、そう答える。


俺は、あぁっー……と姉に指を指した。


…た、確かに、
そう言われれば、そうかもしれない。


俺は、千透星くんにいじめられなくなったらなったで、クラスで空気になり、自分の無価値さ…というか、いじめられることでしか価値がないと思い込んで…

いじめられるなら…

"好きな子にいじめられたい"

…と、前代未聞な考えに走ったのである。

恋の駆け引きならぬ、
依存の駆け引きですか、コレが。

まぁ、ただ駆け引きでもなく、千透星くんがクズなだけなんですけど…

「コレが依存か……」

BLで、恋心を自覚した時みたいな、ドキドキ感は無い、

自覚すると、すげぇ、虚しかった。

まさかの、依存
まさかの……依存…

ふぇ~……と壊れたおもちゃみたいに、意味もなく声を出す。
そんな俺に、姉はドンマイと言うように、俺の背中を摩った。

「なんだよぉ…姉ちゃん、もうなんでもいいから、どうすればいいか、教えてください…」

「なんでもいいって、何よ!…BLでも、童話でもいいって事?」

「もう、俺は無理なのかもしれない……」

姉は、困り笑いが隠せていない、
しょうがないなというように、ため息を吐いた。


「ヒロは…今自分の気持ちに素直になれたし、向き合おうとする姿勢が、もう、1歩前進してるよ。」

「今の状況…どうにか出来るもんなの…」


「…なるよ~!なるなる!それに、ヒロの事守ってくれるって言った、どこぞの王子様も、ヒロの事好きだって言った、ちぃちゃんもいるんだから!」


…そうだ、そうだった。

俺の事、大切にしてくれる人の事は忘れちゃダメだ。それに、俺もその人の事を大切にしないと。

私はちぃちゃん推しだな~とか言ってる姉を横目に俺はソファから立ち上がる


「俺は、向き合うって決めたんだ!俺の気持ちとも!皆とも!」


気合"は"十分だ!


「童話例えも…BL本の例えもいらない!俺は我が道を進むぞー!」

そう言って、ソファから降りて、納戸の扉まで前進したところで、足元にある本に盛大につまづき、ズッコケた。

「えヒロッ!…大丈夫!?」

「痛…またBL本か、?」

足元にある本に、手をかける、
…それは納戸で姉が大切に保管しているBL本のように綺麗ではなく、床にあったことから埃まみれである、
埃をはたくと、表紙には"童話集"と書かれていた。

「何これ…なんでここに、姉ちゃん、本当に童話読むの!?…」

「あっコレ、お母さんのやつだよ、ヒロが小さい頃買ったみたいで…絵本と間違えて童話集買っちゃったのよ。」

最近、姉が納戸にいたら、閉まってあったのが見つかったらしい。

「なんで、こんな床に置いてんだよ…」

「…まぁ、見つかったついでに、私、童話よんだからね。それで置きっぱなしで__」

「え…あのBLしか読まない姉ちゃんが??童話を?え?」

驚いて、盛大に困惑した。
あの、俺のせいでBLが再発したとかいってる姉ちゃんが?
…どんな流行りものでも、姉ちゃんのブームは、多分もう一生BLなのに?


「……ハァ?失礼な…いやけど、読んでる途中でBLっぽいなとは__」


「やっぱBLに繋げてんじゃん……」


うるさいな、
とめんどくさそうに、姉ちゃんは言った。

わけがわからない、

「これのどこがBLなんだよ…」

と言ったら、姉の目が変わった。
……あれ?何かのスイッチ押してしまったようだ。地雷踏んだ?
と思っていると、姉は俺から童話集を奪い取り、パラパラとページをめくる。
そうして、姉は、興奮気味に、あるページを俺に見せつけてきた。

「だよね!!…そう思うよね!けどね、違うの!このシーン、台詞!呼んで!」


『貴方の手にキスをしてもいいですか、』

『キスは唇にしてくれ、僕も君を愛しているんだ。』


「なんだコレ……」

俺は途中で読むのを辞めた、誰と誰がキスをしようとしている、とかまでは、読んでないので分からないが、なぜ、これがBLなのか理解ができない。

「もー、じゃあ状況説明してあげるよ、唇にしておくれって、言ってるのが王子なのね?手にキスしてもいいですかって、聞いてるのは"男"の__」

男というところを強めにいい、じりじりと詰め寄ってくる姉に、引く、

…もう、聞きたくない、

俺は向き合うと決めたのだ、またBL例えのせいで終わりたくはない。


「え!王子様出てくるよ!どこぞの王子様攻略の時に使えるかも…__」


「童話でも、結局BLに繋がってんじゃねーか!聞かないからね!



姉を避けて、納戸のドアに手をかけて、勢いよくドアを閉めた。____




















ぱたん、と静かになった、
ヒロとの秘密の部屋、納戸。

…せっかく、ヒロが嫌だと言うから、BLじゃなくて童話なのに…

童話は、たまたま納戸から見つかって、興味本位で読んでみたが、結構面白かった。
私がBL脳なだけじゃなくて、完全に狙いにいってるのではないか?と疑うくらい。


本当…純粋な愛、みたいな内容で…


思い出すだけで、ニマニマとしてしまう、
なんとなく、ペラペラとページを捲りながら、ある最後のシーンで手が止まった。



あぁ…そうだった。



「この物語、最後のキスシーンの…この後…」




『…さようなら、王子様』




「どっちも死んじゃうんだよなぁ…」



ド鬱展開。

ド鬱BL本のおかげで、耐性はあるが、段々と人物への愛情がでてきたところで、死んでしまったのは、本当辛かった。

人々への無償の愛が故に、
自己を犠牲してしまう王子。

と、そんな王子に絆され、
愛してしまった庶民の話。

(ちなみに、童話の主題はそうではない)

そんな物語で、真の幸せや、無償の愛、その美しさについて書かれている。


今日、土砂降りの雨の中で、しゃがみこんでいたヒロに、傘を渡して助けた。
"どこぞの王子様"、という幸くん。


『俺が、洸人を守らせてよ、』


と、洸人は言われたらしい。
別に、どこぞの王子様の幸くんと、童話の王子様を重ねている訳ではない。

彼が…BL的に腹黒王子様とかじゃなかったらいいなとか、死ぬなよ~ぐらい、

多分、死ぬなんて、ありえないけど、


薔薇の扉なんて結局はファンタジーだしな…


それに、守るとか言ってるが、千透星くんを止められる人なんているのだろうか、

…法律ぐらいだろう、

今、ヒロは私が、警察に千透星くんを連れていくぞ、というと止めるので、しょうがなくやっていない。
私がその気になれば千透星くんは捕まる。



だって、私は、
ヒロには幸せになって欲しいんだ。



ヒロとは、姉弟じゃなかったら、全く関わることなんてなかったと思う。

よく喧嘩するし、聞けば聞くほど、ヒロの気持ちは理解できない。

けど、姉弟ってだけで、
特別で、信頼できる。

ヒロが小さい頃から、傍で見てきて、
愛しいと思えた。




「…ヒロ、幸せになってね。」




お姉ちゃんからの、お願い。


だから、ね?

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