1 / 11
1※
しおりを挟む「だーかーらっ!皆お前に魅力があるから周りにいるんだろーがっ!」
兄、四宮陽太はブサイク
「でも!それって本当の僕じゃないし!やっぱみんなこんな僕みたら引いちゃうよねぇ~
!?」
で弟、四宮日向はイケメン
「やっぱり受け入れてくれるのは兄さんしかいないよぉー!!」
弟は涙目になりながら俺に抱きついてくる。
「いや、泣きたいの俺だから!!」
弟はドのつくブラコンネガティブ野郎だ。
ーーーーーー
...そうなったのは俺が中学三年生、日向は1年生だった頃
俺の弟は“完璧“そんな言葉が似合うやつだった。
まったく俺とは違い、アイツがいると場が和むしスゲーくらいに思ってた。
けどたまにアイツが家に帰ってくると、自室に籠って出てこなくなることがあって、泣き声のようなものもするし、あんな弟の事だから両親も勿論心配するに決まってて、
両親曰くここは兄貴の出番らしいので、人肌脱いでやろうとか思った昔の俺をぶん殴ってやりたい。
弟の部屋に強行突破した俺が悪かった。あの時ノックでもしていれば良かったのかもしれない。
弟は自室で
自分の腕を切ってた。
...状況を理解するのに数秒かかった。
弟は驚いた様子で俺を見つめてる、
片手には血の着いたカッター、
...もう片方の手首は血だらけ。
俺は決して落ち着いてる訳じゃない、ただ信じられなくて固まってるだけ。
頭の回転が速い弟の事だ、俺が状況を理解するために固まってる間にも、近くにあったスクールバックから何かを探してる。
何を考えてるのか、弟は自身の学校のテスト用紙を傷口に当てはじめた
...止血しようとしてるのか?
さすがの弟でも焦りすぎでは?いや俺もこの状況に焦ってないわけじゃないが、
あーあ、せっかくの100点のテストが...
赤ペンで綺麗に100と書かれているのが、血が滲んで0点にみえる。
...じゃなくて...
俺は弟の傍にゆっくりと近づいた
「にっ、にいさん...?」
「あのなぁ、日向、テスト用紙は止血するためのものじゃない。」
こんなセリフ、人生で言うと思ってなかった。
俺は日向からカッターを取り上げ刃をしまう
「...この部屋、救急箱とかあったっけ?...そういや、お前の部屋なんもないんだったな...」
「だっ、だいじょぶ!...ほっとけばなおるから...」
...なんだよ、それ
なんかもう俺は色々と冷めていた。
今のコイツの発言にも、コイツが100点のテスト用紙で傷を止血しようとした時にはもう冷めていた。
怒りとか、驚きとか、色んな感情が一気に出てきて、けどもう冷めた、冷めたとしか言えない。いや、収まったっていうのか?
けどそんなこと、どうでも良くて、
俺は弟の傷だらけの手首に、傷口に触れないよう、そっと触れた。
弟は俺の反応に怖がってるのか、怯えながら目をつぶっている。
その弟の様子からも、この自傷行為の事実からも、俺が思い浮かぶ感情は一つ。
...何もせず、ただ自身の傷口に触れず、見つめているだけの兄に弟は何も言え無かった。唯一言えるのは、
「ごっ...ごめ...」
謝罪
なのに、
「あぁ...」
「痛かった...よなぁ...」
そう言う兄は薄ら涙を浮かべ、悲痛な表情をしていた。
俺は、なぜだか自傷行為をしている弟に対しての怒りでもなく、ただ悲しくなった。
そしたら弟が急に泣き出して、
弟がバカでかい声で泣くので、親にも自傷行為の事実がバレて、なんかもう家族はすごいことになった。
その後、弟は精神科やカウンセラーに連れてかれたみたいだが...
「兄がいるから大丈夫です。」
としか言わなかったらしい...怖い。
そこからだ、弟、日向がおかしくなったのは
日向は高校に上がってからよく笑うようになった。
...が、
そのかわり俺の前ではネガティブオーラを隠さなくなった。
「兄さぁん...」
今も距離感がバクりながら俺の腕に縋りついている、自分のことを傷つける事は無くなったものの、俺がいないとコイツ死ぬんじゃね?...と度々思う。
事実、日向のおかげで幸せな周りの裏には俺がいる。
あぁ...ほんと...
大っ嫌いだ。
俺は自身の腕に巻きついてくる弟をひっぺがす、
別に昔から嫌いだったわけじゃない、俺に執着してくるようになってからだ。
例えば、好きだった子を取られたり...なぜか俺の周りの数少ない友達が居なくなったり...俺へのスキンシップが増えたり...
俺がしていた世界の線引き...
陽と陰の線引きを易々と超えてきやがるんだ。俺みたいなブスでも生きられる世界だったのに、弟により尽く壊された。
弟を問い詰めても、
「僕と兄さんだけでいいよ、」
「...ふざけんな」
...と、最初は弟が明るくなって周りも幸せになるならと思っていたが...俺の世界をぶち壊して来た時から我慢ならなかった。
俺の不幸で陽の世界が成り立ってんなら...
ぶち壊してやる...!!!
今に見てろよ日向...
もうそろそろだ...!
19
あなたにおすすめの小説
なぜかピアス男子に溺愛される話
光野凜
BL
夏希はある夜、ピアスバチバチのダウナー系、零と出会うが、翌日クラスに転校してきたのはピアスを外した優しい彼――なんと同一人物だった!
「夏希、俺のこと好きになってよ――」
突然のキスと真剣な告白に、夏希の胸は熱く乱れる。けれど、素直になれない自分に戸惑い、零のギャップに振り回される日々。
ピュア×ギャップにきゅんが止まらない、ドキドキ青春BL!
弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~
マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。
王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。
というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。
この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。
殿堂入りした愛なのに
たっぷりチョコ
BL
全寮の中高一貫校に通う、鈴村駆(すずむらかける)
今日からはれて高等部に進学する。
入学式最中、眠い目をこすりながら壇上に上がる特待生を見るなり衝撃が走る。
一生想い続ける。自分に誓った小学校の頃の初恋が今、目の前にーーー。
両片思いの一途すぎる話。BLです。
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
多分前世から続いているふたりの追いかけっこ
雨宮里玖
BL
執着ヤバめの美形攻め×絆されノンケ受け
《あらすじ》
高校に入って初日から桐野がやたらと蒼井に迫ってくる。うわ、こいつヤバい奴だ。関わってはいけないと蒼井は逃げる——。
桐野柊(17)高校三年生。風紀委員。芸能人。
蒼井(15)高校一年生。あだ名『アオ』。
親に虐げられてきたβが、Ωと偽ってαと婚約してしまった話
さるやま
BL
◆瑞希(受け)語り
□アキ(攻め)語り
攻め→→→→←←受け
眞鍋秋人(攻め)
優秀なα。真鍋家の次期当主。本質は狡くて狡猾だが、それを上手く隠して好青年を演じている。瑞希にはアキさんと呼ばれている。
高宮瑞希(受け)
Ωと偽っている平凡なβ。幼少期の経験からか自己肯定感が低く、自分に自信がない。自己犠牲的。
有栖蕾
花の精のように美しいと名高い美少年のΩ。アキさんの元婚約者(と言っても、正式な婚約関係になく、幼少期の口約束程度)であり、アキさんのことをまだ好いている。瑞希のことを秋人の婚約者として紹介され、許せない相手になった。
追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜
たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる