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むすめっすめ

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「イタかったな~...」

「...うるせぇな」

朝食の食パンを齧りながら、隣でそんなことを宣う弟、なんだコイツ。

「コラッ!陽ちゃん!そーゆー事言わないの!!」

母は俺の方を指差し俺を叱る、

「まぁまぁ...ママ...ったく二人とも一体どうしたんだ...」

それをなだめる父
うん、よくある光景だ。いつもの日常。

そんなことを考えながら、俺も朝食に手をつける。
ちなみに俺が日向の頬を叩いた後、日向が叫んだので、驚いて1階へ降りてきた母は状況を理解したのち、俺の頬を叩いた。

...うーん...

「先にちょっかいかけてきたコイツが悪くないか?」

俺は日向を指差し反論する。
日向はえ~!とかなんとか言ってるが関係ない、
だがそれに対して母は

「どんな事情があっても叩いた方が悪いのよ!」

と、一喝。
父は

「いやママも叩いたんだから...」

と、毎回俺の事を擁護してくれる、
だが、

「あ゙!?」

母にそう圧をかけられただけで怯えきっているため、話にならない。

「また叩かれたいの...?陽太...」

「なわけ、」

俺はパンを食べながら母の言葉を聞き流す、父はワナワナしながらも、母のことをなだめる。いつもこんな感じ

こんな正反対な2人が結婚したのか誰も理解できないだろう、
母は顔が日向と似ているが、その綺麗な顔からは想像できないほど凶暴だ。
高校時代はもう凄かったそうな、それで父は昔から大変な思いをしてきたらしい。

父は「ママは悪い人ではない」...と言う、それに関しては俺もそう思うが...

「ひなちゃん痛かったわよね...」

「大丈夫だよ...母さん」

母は壊れ物を扱うかのように優しく、赤く腫れた日向の頬を撫でる。

母は日向が中二の頃からひどく日向を気にかけている、
...息子があんな事をしていると知ったら無理もないだろう。

まぁでもちょっとだけ...

俺は自分の赤く腫れた頬を撫でる

何となく視線を感じ、隣を見ると日向と目が合った

...やっぱどうでもいい、なんでもない。

俺は小さく舌打ちをして席を立つ
舌打ちは母には聞こえていたらしく引き止められたが気にせず、「ごちそうさま」とだけいい自身のスクールバックを手に持つ。
玄関に向かおうとしたその時だった、

「あっそういえば...」

父が気がついたように口を開く

「陽太...大学の事なんだが、本当にいっ...」

父の口から大学という単語が出た途端、俺は目を見開き、急いで父の口を塞ぐ

「ほんと~っにいいから!全然いいから!もうそれ以上喋るな!」

父は困惑したように固まっていたが、俺はまくし立てる、

「じゃあっ!俺もう行くから!」

小走りで玄関に向かう

「えっ!?陽太、まだ6時半よ!」

母のそんな声が聞こえた気がした、
あの事が日向にバレたらいかないんだ...しょうがないだろう、父には口封じを強めておかないと...

俺は嫌な視線を感じながらも、焦りながら家を出た。


...
「...ねぇ父さん、」

日向が父に問いかける

「兄さんってもしかしてさ...」
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