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眩しい光
しおりを挟む「じゃあね友、これから協力よろしくね、」
「はいはい分かりましたよー」
その返事に葵は少しムスッとした表情をしていたが少し手を振った後歩き出す
葵を見送った後、俺はすぐ自室に戻りベット寝転がる
...はァーーーー!疲れた!ぜんっぜんシナリオ通りじゃないじゃん!!
こんなにも早く葵の本性が現れるとか!!
けど自主退学エンドは回避...
出来てないよな、結局葵に利用されてるのと変わらないしな...
明をいじめなければクラスメイトから嫌われることはないが、それでも俺が使えないと分かった葵に振られたら友の心が完全に折れてしまうかもしれない、それで身体に影響でてくる可能性も否めないんだよなぁ...
友って葵命だし...
これからどうしよう...あぁもうなんか寝転がってたら眠たくなってきたし...明日学校だよな、なんかあったっけ...
うーん...
ねむい...
ハッ
なに!ここどこ!真っ暗なんだけど...
たしかあのまま寝たよな俺...
夢?明晰夢ってやつ?
そうじゃないと説明つかない状況に困惑してると、どこからか足音がする
...こっちに向かって来ているようだった、
何何ほんとに何誰、周りになんも無いし!!助けて誰か!!!!
怖くて目を強く瞑る
そうすると先程までこちらに近づいてきていた足音が俺の後ろで止まる。
「だ、誰ですか....」
そう言うと俺のすぐ後ろにいた人物が一言
「俺の身体返せコノヤローーーー!!!!!」
ものすごい大声で頭を叩いてきた
「いっ...!!!!」
「誰だよ!!!!ふざけ...」
ってこの声...
俺の後ろにいた人物は
斉藤友本人だった。
「ほんとさー目覚めたらなんか声出ないし勝手に誰かも分からない人の思考流れてくるだけでなんも出来ないの!」
すっすげぇ...
推しが、推しが、目の前で喋ってる...
「おいっ聞いてんのかよ変人!!!」
「へっ?!変人ってなんだよ!失礼な!」
「お前ずっと意味わかんないこと言ってたじゃん、しあわせの欠片の世界ってなんだよ、まるで俺の生きてる世界が少女漫画みたいに..」
...まぁ信じられないよな、この世界が少女漫画の世界だってこと、
「...実はそうなんだよ、おれの前世ではこの世界は少女漫画だったんだ。しあわせの欠片っていう少女漫画、俺はその少女漫画の斉藤友ってキャラ、つまり君のオタクだったんだよ。」
「...だからお前葵と俺の両思いifストーリーつくるとか言ってたんだ?」
「そこまで聞こえてたのか...じゃあ葵の本性もこれから斉藤友がどうなるかも知ってるんだな...なぁ友はこれからどうしたい?俺は友の気持ち最優先なんだけど...」
「俺は...」
「分からないんだ...自分の気持ちが、」
「え?」
「葵の前だと鼓動が早くなって顔が熱くなって葵が凄く可愛く見えるんだ、最初はこれが恋なんだって疑わなかった、けど、さっきのはなんなんだ?第三者目線で見てたけどなんで俺は葵の本性を見ても何も思わなかったんだ?そもそもなんで俺は葵が好きなんだ?もう自分が分からない...」
「友...」
友の気持ちだと思ってたのは違ったのか?じゃあなんなんだ?もしかして、いやほんと多分だけど
「原作の強制力というやつでは...?」
「は?」
「いや俺もよくわかんないけど、その友が葵を好きな気持ちが友の物じゃないとしたら原作者がそう仕向けてるとしか...」
「...俺の生きてきた世界が少女漫画の世界でその原作者がいるとすれば...なんでお前みたいな異物、俺に憑依させるんだ?」
「いやそれは確かに...」
「「.....」」
この状況に2人で黙りこくってしまう
「...俺わかんねーよ、急にそんなこと言われたって、この世界が少女漫画の世界とか、俺の結末とか...信じたくないし、信じられないだろ」
「いやまぁ...そうですよね...」
「けど...」
「俺は...信じるよ」
「え」
「だって今俺の身体の主導権はどうせお前にあるんだろ?なら変人でも頼れるのはお前しかいないんだよ。だし、お前俺のオタクなんだろ?」
「そうですけど...」
「じゃあifでもいいから俺が幸せになるストーリーに導いてよ」
「...もちろん、推しのためならな!」
ーーーーーー
カーテンの隙間から刺す光が眩しい
...朝か
「...俺ちゃんと話せてたか??」
もちろんとか即答してましたが、俺は初の推し会話緊張したことしか記憶にないのであった。
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