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白の裏は
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「私は、弱くて……」
弱々しい声で彼が呟く。私は聞き逃すまいと悲鳴を抑え込んだ。
「ただ一つの決断さえ先延ばしにして、貴方を苦しめ続けている」
頭の中に色が溢れる。たくさんの声が聞こえてくる。言葉の意味が理解出来てくる。
「私はかつて、貴方と約束をしました。守るつもりも無かった約束です。ただ私の判断に全て委ねさせる為の方便、嘘です。私は嘘吐きで、どうしようもない、貴方の傍にいる資格など無い人間です」
「う、嘘……つき……?」
「はい。嘘吐きです。ですが、この約束だけは守ります。――エコ様が苦しんでいると私が判断した時に、元の世界に帰すという約束ですよ」
痛みに歯を食いしばる。聞いたことがある言葉だ。いつ聞いたのか、誰が言ったのか。思い出したいのに、何かがずっと邪魔をしている。
「決断が遅れてすみません。もう少し、ほんの少しでも先延ばしにして、遠目でも貴方を見ていたかったんです。それだけで良かった……私は……多くを望むべくもない身で……貴方のことだけは、どうしても」
肩を掴んでいた手が離れ、頬に触れる。私は痛みや涙で滲む視界の中、知っている顔を見ていた。
「私の為に泣いてくれてありがとう。こんな何も無い私に笑顔を向けて、守ろうとしてくれて、信じてくれて……。これ以上はもう、何も望みません」
顔が近付いてくる。心臓がどきどきする。頭が真っ白になる。体中がふわふわする感覚。ああ―――私は、これで、
「だめっ!」
手が出ていた。白い世界の中でやっと、やっと見つけた!
「キス、だけは……絶対に駄目……!」
痛い。痛い、本当に痛い! 人生で一番痛い! 階段から落ちた時よりも痛い! 私の目の前の人は、手で口を塞がれて唖然としている。初めて見た顔だ。なんて顔してるんだろう。
「ラウロ、私は耐える。耐えてみせる」
魔法石を掴むラウロの手を掴んだ。それにしてもなんて痛いんだ。骨折したらこれくらい痛いのかな!? 健康で安全に生きてきたが故にこの痛みは耐え難い。
「いえ、もう十分です。これ以上苦しむ必要はありません。どうか元の世界へ帰って……全て忘れて、平穏に生きて欲しい」
「い、嫌だって、言ったでしょ! 私はずっと、帰る気なんて、無いんだって」
帰りたくない。みんながいるこの世界で生きていきたい。迷惑をかけるかもしれない、危ないかもしれない、それでもこの世界で生きたい。
ラウロは心配そうに私を見つめている。なんだ、そんな顔出来るのか。人のこと無視したりして、なんだったんだよ。本当に。私が怒りたいくらいだ。
「ラウロ知らないの? 私、何も出来ないけど……結構、我慢強いんだから……!」
根性だ。根性。いけると思わなきゃ駄目だ。自分を騙せ! 痛くない、痛くない、やっぱりすごく痛い! 頭の上から足先まで全部痛い! 死んだ方がマシ! 死なないけど! 死ぬ気なんて無い。あ、そうだ、この際だから聞いちゃお。
「ねえ。一個、聞いてもいい?」
「何ですか……?」
「ラウロさ、前に私のこと何とも思ってないって言ってたけど……あれ、嘘でしょ?」
「答えないと分からないんですか?」
ふて腐れた顔をしてる。答えてくれたっていいのに。あれで私がどんなにショックを受けたか、絶対分かってないよねこの人。思わず笑ってしまった。
「ふっふっふ。分かってるよ、分かってるけど、照れるかなと思って……かく、にん、しただけ……」
体に力が入らない。ラウロが焦った様子で言う。
「エコ様?」
「く、首」
ラウロは私の首輪を掴んだ。土くれのようにボロっと崩れて取れる。首回りがすっきりした。体の痛みも消えている。
「あーきつかった。死ぬかと思った……ラウロありがとう、何とかなったっぽい」
痛みの無い世界万歳。このまま寝てしまいたい。どっと疲れた。
脱力した体がぎゅっと抱きしめられる。ラウロの震える声が耳に届いた。
「生きてますか……?」
「生きてるよ。生きてます」
もしかして泣いてる? 私はあやすようにラウロの背をぽんぽんと叩いた。親か。それよりお腹に何かごつごつ当たっているのが気になる。って、
「ナイフ! ラウロ、お腹にナイフ刺さったまま! ねえ聞いてる!?」
「どうでもいい……」
「よくないよ!?」
痛くないの!? ラウロがぎゅうぎゅう抱きしめるからナイフの柄がごりごり当たってくる。お腹痛くないのこれ、絶対痛い、絶対痛いよ。
ガチャッとドタンが同時に聞こえて振り返った。開いたドア、そしてハインツが倒れているのが見えた。
「ハインツ! 大丈夫!? ちょっ、ねえ、ラウロ、ハインツが……あの、聞いてます!? ナイフも何とかして……」
もうめちゃくちゃだ。私はどうすれば!?
「あーあー全部台無しだ!」
刺々しい声に場の空気が張り詰めた。イゼク王子が鋭い目で私たちを睨んでいる。何事だ。誰なんだあれは。王子の豹変ぶりに混乱していると、ラウロが私を背に庇った。
「それ以上近付かないでください」
「近付いたらどうするって? はは……何したって無駄なんだよ、全部無駄! 何で分からないんだ? ああ、くそ、全部最初からやり直しだ! 何とかしろよお前!」
えー。待って。心の整理がついてない。イゼク王子が怒鳴り散らしている。えー。どういうことだ。双子とかではない? 感情を露わにする眼前の少年と愛らしく美しいイゼク王子のイメージが全く合致しない。姿形は一緒なのに言動が別人だ。
「エコ様には何もさせません」
「お前は関係ないだろ! ねえエコ、おいで? ぼくと一緒にいるって言っただろ?」
「え……あの……」
全然頭がついていかない。王子は一歩近付いて言った。
「エコはぼくの言うことを聞いてくれるよね?」
「い、痛いのは嫌です……」
「悪いのはそこの男だ。ぼくと一緒にいれば辛いことも痛いことも無い」
じゃあこの鎖は何なんだ。足を動かす度にじゃらじゃらと重たく揺れる。こんな物がついていながら、気付いたのは今さっきだ。私はさっきまでどういう状態だったのか記憶も曖昧になっている。
私が黙っている所為か、イゼク王子は語気を強めた。
「エコはぼくを見捨てるの? ぼくも、この国も見捨てる気? エコがいないと全部全部無くなっちゃうんだよ?」
「エコ様、惑わされないでください」
「ぼくが嘘を吐いてるとでも言いたいのか? 嘘じゃない。全部本当の話だ。魔力も食べ物も無くて毎日人が殺されてる。エコだけが救いなんだ、お願いだよエコ……」
王子の悲痛な声で私の心も揺れた。私がいないと国は滅ぶ。多くの人が死ぬ。大人も子供も。私が逃げたら、全部おしまいだ。
「さあ来てエコ! エコが国を救ってくれるなら、ぼくが怖いものから守ってあげる。エコは何も心配しなくていいんだ。ほら、ぼくが一緒だから」
小さな手が伸ばされる。瀕死の雪国を背負った一人の少年が、私に助けを求めている。目の前の背中と、小さな手。私はやっぱり、ここに残るしか……。
弱々しい声で彼が呟く。私は聞き逃すまいと悲鳴を抑え込んだ。
「ただ一つの決断さえ先延ばしにして、貴方を苦しめ続けている」
頭の中に色が溢れる。たくさんの声が聞こえてくる。言葉の意味が理解出来てくる。
「私はかつて、貴方と約束をしました。守るつもりも無かった約束です。ただ私の判断に全て委ねさせる為の方便、嘘です。私は嘘吐きで、どうしようもない、貴方の傍にいる資格など無い人間です」
「う、嘘……つき……?」
「はい。嘘吐きです。ですが、この約束だけは守ります。――エコ様が苦しんでいると私が判断した時に、元の世界に帰すという約束ですよ」
痛みに歯を食いしばる。聞いたことがある言葉だ。いつ聞いたのか、誰が言ったのか。思い出したいのに、何かがずっと邪魔をしている。
「決断が遅れてすみません。もう少し、ほんの少しでも先延ばしにして、遠目でも貴方を見ていたかったんです。それだけで良かった……私は……多くを望むべくもない身で……貴方のことだけは、どうしても」
肩を掴んでいた手が離れ、頬に触れる。私は痛みや涙で滲む視界の中、知っている顔を見ていた。
「私の為に泣いてくれてありがとう。こんな何も無い私に笑顔を向けて、守ろうとしてくれて、信じてくれて……。これ以上はもう、何も望みません」
顔が近付いてくる。心臓がどきどきする。頭が真っ白になる。体中がふわふわする感覚。ああ―――私は、これで、
「だめっ!」
手が出ていた。白い世界の中でやっと、やっと見つけた!
「キス、だけは……絶対に駄目……!」
痛い。痛い、本当に痛い! 人生で一番痛い! 階段から落ちた時よりも痛い! 私の目の前の人は、手で口を塞がれて唖然としている。初めて見た顔だ。なんて顔してるんだろう。
「ラウロ、私は耐える。耐えてみせる」
魔法石を掴むラウロの手を掴んだ。それにしてもなんて痛いんだ。骨折したらこれくらい痛いのかな!? 健康で安全に生きてきたが故にこの痛みは耐え難い。
「いえ、もう十分です。これ以上苦しむ必要はありません。どうか元の世界へ帰って……全て忘れて、平穏に生きて欲しい」
「い、嫌だって、言ったでしょ! 私はずっと、帰る気なんて、無いんだって」
帰りたくない。みんながいるこの世界で生きていきたい。迷惑をかけるかもしれない、危ないかもしれない、それでもこの世界で生きたい。
ラウロは心配そうに私を見つめている。なんだ、そんな顔出来るのか。人のこと無視したりして、なんだったんだよ。本当に。私が怒りたいくらいだ。
「ラウロ知らないの? 私、何も出来ないけど……結構、我慢強いんだから……!」
根性だ。根性。いけると思わなきゃ駄目だ。自分を騙せ! 痛くない、痛くない、やっぱりすごく痛い! 頭の上から足先まで全部痛い! 死んだ方がマシ! 死なないけど! 死ぬ気なんて無い。あ、そうだ、この際だから聞いちゃお。
「ねえ。一個、聞いてもいい?」
「何ですか……?」
「ラウロさ、前に私のこと何とも思ってないって言ってたけど……あれ、嘘でしょ?」
「答えないと分からないんですか?」
ふて腐れた顔をしてる。答えてくれたっていいのに。あれで私がどんなにショックを受けたか、絶対分かってないよねこの人。思わず笑ってしまった。
「ふっふっふ。分かってるよ、分かってるけど、照れるかなと思って……かく、にん、しただけ……」
体に力が入らない。ラウロが焦った様子で言う。
「エコ様?」
「く、首」
ラウロは私の首輪を掴んだ。土くれのようにボロっと崩れて取れる。首回りがすっきりした。体の痛みも消えている。
「あーきつかった。死ぬかと思った……ラウロありがとう、何とかなったっぽい」
痛みの無い世界万歳。このまま寝てしまいたい。どっと疲れた。
脱力した体がぎゅっと抱きしめられる。ラウロの震える声が耳に届いた。
「生きてますか……?」
「生きてるよ。生きてます」
もしかして泣いてる? 私はあやすようにラウロの背をぽんぽんと叩いた。親か。それよりお腹に何かごつごつ当たっているのが気になる。って、
「ナイフ! ラウロ、お腹にナイフ刺さったまま! ねえ聞いてる!?」
「どうでもいい……」
「よくないよ!?」
痛くないの!? ラウロがぎゅうぎゅう抱きしめるからナイフの柄がごりごり当たってくる。お腹痛くないのこれ、絶対痛い、絶対痛いよ。
ガチャッとドタンが同時に聞こえて振り返った。開いたドア、そしてハインツが倒れているのが見えた。
「ハインツ! 大丈夫!? ちょっ、ねえ、ラウロ、ハインツが……あの、聞いてます!? ナイフも何とかして……」
もうめちゃくちゃだ。私はどうすれば!?
「あーあー全部台無しだ!」
刺々しい声に場の空気が張り詰めた。イゼク王子が鋭い目で私たちを睨んでいる。何事だ。誰なんだあれは。王子の豹変ぶりに混乱していると、ラウロが私を背に庇った。
「それ以上近付かないでください」
「近付いたらどうするって? はは……何したって無駄なんだよ、全部無駄! 何で分からないんだ? ああ、くそ、全部最初からやり直しだ! 何とかしろよお前!」
えー。待って。心の整理がついてない。イゼク王子が怒鳴り散らしている。えー。どういうことだ。双子とかではない? 感情を露わにする眼前の少年と愛らしく美しいイゼク王子のイメージが全く合致しない。姿形は一緒なのに言動が別人だ。
「エコ様には何もさせません」
「お前は関係ないだろ! ねえエコ、おいで? ぼくと一緒にいるって言っただろ?」
「え……あの……」
全然頭がついていかない。王子は一歩近付いて言った。
「エコはぼくの言うことを聞いてくれるよね?」
「い、痛いのは嫌です……」
「悪いのはそこの男だ。ぼくと一緒にいれば辛いことも痛いことも無い」
じゃあこの鎖は何なんだ。足を動かす度にじゃらじゃらと重たく揺れる。こんな物がついていながら、気付いたのは今さっきだ。私はさっきまでどういう状態だったのか記憶も曖昧になっている。
私が黙っている所為か、イゼク王子は語気を強めた。
「エコはぼくを見捨てるの? ぼくも、この国も見捨てる気? エコがいないと全部全部無くなっちゃうんだよ?」
「エコ様、惑わされないでください」
「ぼくが嘘を吐いてるとでも言いたいのか? 嘘じゃない。全部本当の話だ。魔力も食べ物も無くて毎日人が殺されてる。エコだけが救いなんだ、お願いだよエコ……」
王子の悲痛な声で私の心も揺れた。私がいないと国は滅ぶ。多くの人が死ぬ。大人も子供も。私が逃げたら、全部おしまいだ。
「さあ来てエコ! エコが国を救ってくれるなら、ぼくが怖いものから守ってあげる。エコは何も心配しなくていいんだ。ほら、ぼくが一緒だから」
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