兄弟物語

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番外編 おこづかいの使い道。  

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 母は、兄弟におこづかいをあげている。使い道自由の毎月600円。元は、月の最後(30日)にもらい、陽は、1日20円ずつもらっている。
 これは、1日20円ずつもらっている陽のお話。

 「はい。20円。」
母が20円をわたすと、陽は、うれしそうに、
「ありがとー。」
と言った。
 もらったおこづかいは、何に使うのだろうか。
 ー次の日ー
『キーンコーン、カーンコーン』
「バイバイ。」
「またあとでねー。」
下校のチャイムがなって、友達と別れると、陽は、ダッシュで家へと帰った。そして、昨日もらったおこづかいが入っている財布を握って、家を飛び出した。しばらく走ると、先ほど別れたばかりの友達がいる。友達とは、陽の親友の光(こう)くんだ。2人でまた、しばらく走って、向かった先は・・・駄菓子屋だ。
「おばちゃん。来たよー!」
「いらっしゃい。今日は、いくら持ってき た?」
「おれは、昨日来てないから・・・40円 あるよ!」
すると光くんが
「へへっ!おれは、100円!」
と自慢気に言った。すると陽が
「光、ずりー。お菓子分けてくれ~!」
とうらやましそうに、ふざけながら言うと、光くんが
「えぇ~。」
と言った。こんなことをしながら、お菓子を選んだ。
「お会計お願いします。」
「えーと・・・陽くんが1、2、3、4点で
 40円ね。光くんが1、2、3、4、5点で
 90円ね。はい。おつり。いつもありが とね。また来てね。」
陽は、もちろん10円のお菓子を4つ。光くんは、20円のお菓子を4つ。10円のお菓子を1つ。20円のお菓子は、10円ガムみたいなしょぼいお菓子では、ない。いかげそやねりあめ、スナック菓子など、陽には、うらやましいお菓子だ。陽は、ガムとキャラメルしか買えなかった。
 光くんは、しょぼんとしていた陽に、
「これあげるよ!」
と言い、いかげそをあげた。陽は、ふざけて言ったのに、本当にくれたので、とてもうれしかった。
「ありがとう。」
「どういたしまして。」

 おこづかいの使い道。 おわり
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