名も無い忌子

蜘優桜

文字の大きさ
上 下
12 / 34
奈々という存在

思い出したこと

しおりを挟む
数年前、お姉ちゃんが死んだ__
殺された__
私のせいで
私が珍しかったから、
私が弱くて足手纏いだったから
そんなことはどうでもいい___過去のことなんだから!
そうだ。
今は守ることだけ考えればいい__
「はああ!」とりあえず、撃たなきゃ!
いや___
「ひび‼︎私が援護するから‼︎攻撃して‼︎雑魚敵‼︎」
「わ、わかった‼︎」よし!これでこあとこみも集中できるはず!
「みんな‼︎」ころ⁉︎
「とりあえず、避難は完了した。」
「『黒速球』」ころが魔法を放つ。
「『リーフショット』」___何だろう。いつもより身体が軽い。きっと…ころの魔法なんだろうけど…
「この程度か?」ボス?的なやつかな?でも___私たちのしあわせを壊すやつなら誰であれ私の敵!
「なわけねぇだろッ!」こみが小型のナイフを命中させる。
「ふっやはりその程度なんだな。」
「そんなわけないでしょ!」こあが引けつけ、ころが攻撃力を上げ、ひびがきりかかり、私が援護する。
「!避け…られる…___!」相手がよろけ地に膝をつく。でもどうして…?
「みんな!遅くなってごめんなさい‼︎」鏡花さん‼︎
「『ファイアーアロー』」鏡花さんの矢がものすんごい速度で相手に刺さる。
「今だッ!行くぞ‼︎」
「はああ!(やああ!・オラああ‼︎)」3人が能力を使う。そのあと___
「こあ!こみ!ころ‼︎(心愛・心美・心優)」三人が倒れた。
___こう言う時私はとっさに動けない。どうしたらイイんだろ?なんでなんだろ?
___あ…そうか。コワイのか。
「鏡花さんは心美をお願いします。私たちで心愛と心優は対処するので。」ひびの言う通りだ。私たちにできることをしなくちゃ。
「わかった‼︎(分かったわ。)」怪我はしていないみたいだ。それで私がころを背負って…___

___数分後。
ころたちは起きて、学校の校門を通り過ぎたところだ。
「おはようございます」こあが言うと
「ど、どうしたの⁉︎その格好…」たしかに私たち…___血だらけじゃないかーーー‼︎やばいやばいやばいやばい。私たち四人はまだしも、こみに関しては初登校なんだけど…
「先生。オレ転入生なんだけど」こみが”血だらけ"で言う。
やっぱ、先生怖がってんじゃん。
私でも怖がるわ…
「えっええ。貴方達保健室に行って着替えてらっしゃい…」恐れ通り越して呆れてる気がするんだが…

___数分後。
着替え終わり、教室
「今日は転入生がいます!」クラス中叫んでめっっちゃうるさい…
「入ってきて‼︎」
「えっと、何言うんだ?」
「自己紹介して?」
「オレは桜田心美だ。必要な時以外話しかけてくんな」
「!もっと友好的に…」
「うるせぇ。オレは人間が嫌いなんだ。人間なんかもう二度と信用しない…」
「どうして?」
「絶対に裏切る。」!こんな感じのやりとり…懐かしいなぁ……___
しおりを挟む

処理中です...