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戸惑う竜と執行団その猟犬の遠吠え
【Proceedings.12】戸惑う竜と執行団その猟犬の遠吠え.05
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「ハハハッ、それでデュエルすることになったのか、巧観。新聞の一面でデカデカと宣伝されたら、生徒会執行団の一員としてもう断ることも出来ないからな」
道明は今日発行され配られたばかりの学園新聞を読んでそんなこと言った。
学園新聞には、戌亥巧観と天辰葵が申渡月子を賭けてデュエルをすると一面に、写真付きで出ている。
巧観としては自分の腕だけでは勝てないことは分かってはいたので、葵とデュエルする気はなかったのだが、葵が絶対少女になったら、月子の姉を見つける、という願い事をすると言っていたので少しだけではあるが、その気持ちが動いてきている。
いや、これが最後のチャンスなのではないか、そうとも考えている。
あの天辰葵に勝てたら、月子も自分のことを少しは認めてくれるのではないかと。
それが自分に残された最後の機会なのではないかと。
そういった意味ではこの新聞は巧観に踏ん切りをつけさせてくれるきっかけになったものだ。
「兄様、笑わないでください」
そう言いつつも、巧観は真剣な顔をしている。
やるからには勝つ。
勝ってそれで勢いを得て、月子に自分も思いの丈をぶつけるつもりでいる。
例えそれで砕け散ろうと、巧観は後悔はしない。
道明はそんな覚悟の決まった妹を、やさしく微笑んで見守る。
「いや、悪かったよ。しかし、良かったじゃないか相手は強いが、巧観、お前が勝てるチャンスがあるのは今しかない。ボクの力を貸そう」
巧観が葵に勝つにはそれしかない。
道明の中に眠る、その刀の力に頼るしかない。
「兄様…… ありがとうございます。兄様の力を借りる以上は必ず勝って見せます」
それでも勝てるかどうか、巧観には自信はない。
だが、兄の力を借りる以上はそう言うしかない。
「まあ、好きにするがいいさ。これはボクの為でもあるからね」
「巧観か……」
剣道場で巧観が木刀を素振りしていると、まさに虎のような風貌の男、喜寅景清が巧観に話しかけて来た。
「すいません。道場をお借りして」
巧観は景清に丁寧にお辞儀をしそう言った。
ここは剣道場であり、寅の威を借る寅の団の本部でもある。
「いや、それはいい。元よりこの剣道場とて我ら、寅の威を借る寅の団の私物ではなく学園の物だ。誰にでも使う権利はある。それはそうと、明日だったか?」
景清は巧観を見る。
もうずいぶんと長いこと素振りをしていたのか、既に汗だくになっている。
「はい、できる限りのことはしたくて」
「ならば、俺が少しばかりではあるが稽古をつけてやろう」
景清のその言葉に、巧観の表情が明るくなる。
景清は恐るべき剣の使い手だ。巧観の兄である道明にも、剣だけの腕なら間違いなく上だろう。
それはこの学園において、最強ということでもある。
そんな人物に稽古を、大事な決戦前に稽古を、つけてもらえるのだ、うれしくないわけがない。
「お願いします!」
「待っていた…… よ、って、既にボロボロじゃないか?」
約束通り葵は月子と共に、学園の中央にある湖のように広い池の前で巧観を待っていた。
そこに時間通りやって来た巧観はなぜか既にボロボロの状態だった。
いや、身だしなみがおかしいわけではない。
いつも通りぴしっと学ランを着こなしている。
のだが、どこかボロボロと表現したくなるような雰囲気をしている。
「少し、稽古でね…… そんなことはどうでも良い! 月子を賭けて勝負だ! 戌亥巧観は天辰葵にデュエリストとして決闘を申し込む!」
だが、巧観はそんなことは関係ないとばかりに、決闘の宣誓を行う。
一度決めたら一直線。それが戌亥巧観という人物だ。
根は真面目なのだ。根は。
まっすぐと葵を、そして、月子を見てくる巧観に葵も真剣に答える。
「天辰葵は戌亥巧観との決闘をデュエリストとして受ける!」
巧観のデュエルアソーシエイトとして同行していた戌亥道明の持つ絶対少女議事録の「議事」の字が、様々な字に変わり始める。
そして、辺りに地響きが響き始める。
「さあ、デュエルの時間だ!」
道明が学園の中央、湖のような池を見る。
池が二つに割れ、水飛沫が発生し霧のように立ち込め、水底から円形闘技場がせり上がってくる。
そして、既に闘技場には円形闘技場少女合唱団が控えており、歌詞はともかく素晴らしいコーラスを響かせる。
だが、やはり円形闘技場少女合唱団は逆光になっており、その影しか確認することが出来ない。
「決闘決闘決闘決闘! その時が来たー!」
「決闘決闘決闘決闘! 今こそたちあーがれー!」
「決闘決闘決闘決闘! 雌雄を決するときだー」
地鳴りさえも円形闘技場少女合唱団の美しいコーラスがかき消すように響き渡る。
円形闘技場がせり上がり終わると、観客席がすぐに埋まっていく。
事前に告知して居たので、観客達も池の前で待っていたのだ。
その時には、戌亥道明の持つ絶対少女議事録は絶対少女疑似禄へと変貌していた。
「絶対決別闘技場……」
月子が、申渡月子がこの闘技場、本来の名をつぶやく。
「月子君、その名は封じられ失われた名だ。口にしてはいけない」
道明がそれを咎める。
「なぜです?」
それに対して葵がそう言うが、
「それは…… まあ、機会があれば話してあげよう。今は観客を待たせるわけにはいくまい」
そう言って、道明は巧観とのデュエルを葵に促す。
戌亥巧観は兄である戌亥道明に手を引かれ、円形闘技場への階段を登る。
対する天辰葵も申渡月子の手を引き円形闘技場の別の階段を登っていく。
そして、四人は円形闘技場のステージにて再び相まみえる。
戌亥巧観は天辰葵と申渡月子を強く睨み、その後、少しの間を経て、決心したように無言で兄である戌亥道明の手の甲にキスをする。
戌亥道明の手が光り輝き、刀の柄が現れる。
戌亥巧観はそれをゆっくりと抜き放つ。
戌亥道明はそれを優しく見守るような表情で受け入れる。
「其は天の理にして不敗なり! 天法不敗!」
そして、戌亥巧観はその抜き放たれた刀の名を宣言する。
天辰葵は申渡月子の前に仰々しく、それでいて優雅に跪いて申渡月子の足を手に取る。
申渡月子は少しばかり頬を染めて、その様子を見守る。
あくまで優しく無理なく、天辰葵は優雅に申渡月子の靴を脱がし、脱がした靴を丁寧に床に置く。
次にその純白な靴下を優しく脱がす。
その靴下を折りたたみ、靴の上に置き、そして、露わになった申渡月子の素足を天辰葵は再び手に取り、その爪先に深く、とても愛おしいように口づけをする。
次の瞬間、申渡月子の爪先が光だし、そこから刀の柄が現れる。
天辰葵はそれをゆっくりと、じらすように抜いていく。
「くっ、んっ……」
申渡月子から我慢できないような、そんな吐息が漏れ出す。
それでも天辰葵は、刀を爪先から抜くことをやめない。
完全に抜き終わった刀を、天辰葵は天に向かい掲げ、その刀の名を告げる。
「月の下では何事も仔細なし! 月下万象!」
━【次回議事録予告-Proceedings.13-】━━━━━━━
一人の乙女を巡り、乙女と乙女が争い合う決闘が始める。
━次回、戸惑う竜と執行団その猟犬の遠吠え.06━━━━
道明は今日発行され配られたばかりの学園新聞を読んでそんなこと言った。
学園新聞には、戌亥巧観と天辰葵が申渡月子を賭けてデュエルをすると一面に、写真付きで出ている。
巧観としては自分の腕だけでは勝てないことは分かってはいたので、葵とデュエルする気はなかったのだが、葵が絶対少女になったら、月子の姉を見つける、という願い事をすると言っていたので少しだけではあるが、その気持ちが動いてきている。
いや、これが最後のチャンスなのではないか、そうとも考えている。
あの天辰葵に勝てたら、月子も自分のことを少しは認めてくれるのではないかと。
それが自分に残された最後の機会なのではないかと。
そういった意味ではこの新聞は巧観に踏ん切りをつけさせてくれるきっかけになったものだ。
「兄様、笑わないでください」
そう言いつつも、巧観は真剣な顔をしている。
やるからには勝つ。
勝ってそれで勢いを得て、月子に自分も思いの丈をぶつけるつもりでいる。
例えそれで砕け散ろうと、巧観は後悔はしない。
道明はそんな覚悟の決まった妹を、やさしく微笑んで見守る。
「いや、悪かったよ。しかし、良かったじゃないか相手は強いが、巧観、お前が勝てるチャンスがあるのは今しかない。ボクの力を貸そう」
巧観が葵に勝つにはそれしかない。
道明の中に眠る、その刀の力に頼るしかない。
「兄様…… ありがとうございます。兄様の力を借りる以上は必ず勝って見せます」
それでも勝てるかどうか、巧観には自信はない。
だが、兄の力を借りる以上はそう言うしかない。
「まあ、好きにするがいいさ。これはボクの為でもあるからね」
「巧観か……」
剣道場で巧観が木刀を素振りしていると、まさに虎のような風貌の男、喜寅景清が巧観に話しかけて来た。
「すいません。道場をお借りして」
巧観は景清に丁寧にお辞儀をしそう言った。
ここは剣道場であり、寅の威を借る寅の団の本部でもある。
「いや、それはいい。元よりこの剣道場とて我ら、寅の威を借る寅の団の私物ではなく学園の物だ。誰にでも使う権利はある。それはそうと、明日だったか?」
景清は巧観を見る。
もうずいぶんと長いこと素振りをしていたのか、既に汗だくになっている。
「はい、できる限りのことはしたくて」
「ならば、俺が少しばかりではあるが稽古をつけてやろう」
景清のその言葉に、巧観の表情が明るくなる。
景清は恐るべき剣の使い手だ。巧観の兄である道明にも、剣だけの腕なら間違いなく上だろう。
それはこの学園において、最強ということでもある。
そんな人物に稽古を、大事な決戦前に稽古を、つけてもらえるのだ、うれしくないわけがない。
「お願いします!」
「待っていた…… よ、って、既にボロボロじゃないか?」
約束通り葵は月子と共に、学園の中央にある湖のように広い池の前で巧観を待っていた。
そこに時間通りやって来た巧観はなぜか既にボロボロの状態だった。
いや、身だしなみがおかしいわけではない。
いつも通りぴしっと学ランを着こなしている。
のだが、どこかボロボロと表現したくなるような雰囲気をしている。
「少し、稽古でね…… そんなことはどうでも良い! 月子を賭けて勝負だ! 戌亥巧観は天辰葵にデュエリストとして決闘を申し込む!」
だが、巧観はそんなことは関係ないとばかりに、決闘の宣誓を行う。
一度決めたら一直線。それが戌亥巧観という人物だ。
根は真面目なのだ。根は。
まっすぐと葵を、そして、月子を見てくる巧観に葵も真剣に答える。
「天辰葵は戌亥巧観との決闘をデュエリストとして受ける!」
巧観のデュエルアソーシエイトとして同行していた戌亥道明の持つ絶対少女議事録の「議事」の字が、様々な字に変わり始める。
そして、辺りに地響きが響き始める。
「さあ、デュエルの時間だ!」
道明が学園の中央、湖のような池を見る。
池が二つに割れ、水飛沫が発生し霧のように立ち込め、水底から円形闘技場がせり上がってくる。
そして、既に闘技場には円形闘技場少女合唱団が控えており、歌詞はともかく素晴らしいコーラスを響かせる。
だが、やはり円形闘技場少女合唱団は逆光になっており、その影しか確認することが出来ない。
「決闘決闘決闘決闘! その時が来たー!」
「決闘決闘決闘決闘! 今こそたちあーがれー!」
「決闘決闘決闘決闘! 雌雄を決するときだー」
地鳴りさえも円形闘技場少女合唱団の美しいコーラスがかき消すように響き渡る。
円形闘技場がせり上がり終わると、観客席がすぐに埋まっていく。
事前に告知して居たので、観客達も池の前で待っていたのだ。
その時には、戌亥道明の持つ絶対少女議事録は絶対少女疑似禄へと変貌していた。
「絶対決別闘技場……」
月子が、申渡月子がこの闘技場、本来の名をつぶやく。
「月子君、その名は封じられ失われた名だ。口にしてはいけない」
道明がそれを咎める。
「なぜです?」
それに対して葵がそう言うが、
「それは…… まあ、機会があれば話してあげよう。今は観客を待たせるわけにはいくまい」
そう言って、道明は巧観とのデュエルを葵に促す。
戌亥巧観は兄である戌亥道明に手を引かれ、円形闘技場への階段を登る。
対する天辰葵も申渡月子の手を引き円形闘技場の別の階段を登っていく。
そして、四人は円形闘技場のステージにて再び相まみえる。
戌亥巧観は天辰葵と申渡月子を強く睨み、その後、少しの間を経て、決心したように無言で兄である戌亥道明の手の甲にキスをする。
戌亥道明の手が光り輝き、刀の柄が現れる。
戌亥巧観はそれをゆっくりと抜き放つ。
戌亥道明はそれを優しく見守るような表情で受け入れる。
「其は天の理にして不敗なり! 天法不敗!」
そして、戌亥巧観はその抜き放たれた刀の名を宣言する。
天辰葵は申渡月子の前に仰々しく、それでいて優雅に跪いて申渡月子の足を手に取る。
申渡月子は少しばかり頬を染めて、その様子を見守る。
あくまで優しく無理なく、天辰葵は優雅に申渡月子の靴を脱がし、脱がした靴を丁寧に床に置く。
次にその純白な靴下を優しく脱がす。
その靴下を折りたたみ、靴の上に置き、そして、露わになった申渡月子の素足を天辰葵は再び手に取り、その爪先に深く、とても愛おしいように口づけをする。
次の瞬間、申渡月子の爪先が光だし、そこから刀の柄が現れる。
天辰葵はそれをゆっくりと、じらすように抜いていく。
「くっ、んっ……」
申渡月子から我慢できないような、そんな吐息が漏れ出す。
それでも天辰葵は、刀を爪先から抜くことをやめない。
完全に抜き終わった刀を、天辰葵は天に向かい掲げ、その刀の名を告げる。
「月の下では何事も仔細なし! 月下万象!」
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