10問解くと10億もらえるクイズだけど、君たちには解けないと思います^^

八木山

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第一問

それズルじゃん!

問題文は、「パブロ・ピカソがヴァローリス期によく作ったものと言えば?」。

わかるわけねえだろ。なんだよ【ヴァローリス期】って。
ピカソってあのピカソか?
あのよくわかんない絵を描く、女にだらしないことで有名な?


「どうだ?君は知ってるか?ピカソの【ヴァローリス期】」


男はニヤけた顔をこちらに向ける。
だがその目は、何かを試すかのように真剣だ。
おいおい、こんなに心理戦しないといけないなんて聞いてないってばよ。
とりあえずこういう時はお得意の「ハッタリ」だ。


「生憎、俺は大学時代はルネサンス芸術の専攻でね。正直一つ、これだってのが頭に浮かんでるね」
「ピカソは20世紀から21世紀の人間だぞ?ルネサンスなんてとっくに終わってる」
「おっと、あんたは引っかからなかったか」


俺の知りうる限りの芸術トークが面白くてたまらないというように、男はカカカと笑った。


「いや、失敬。このクイズ、君もピンと来てないよな」
「いいや、俺には答えがもう見えてる」
「目が泳いでるよ。嘘を吐くのは向いてないな、君」
「知ったようなことを」
「知ってるさ、オレはクイズ作家だからな」


クイズ作家だぁ!?
と内心驚きつつも、「クイズに作家っているの?」と言う別の問題がだなぁ・・・
あの、なぞなぞ本とか書いてる人ってこと?怪人ゾ●ー的な?
ああもう、クイズの途中でクイズを出すなよ!


「折角だ、ここで君が勝つかもしれないしな、ヒントになるかわからないが、オレの話にも付き合ってくれないか?」


男の方をちらりと見ると、男はテーブルに片肘を突きながら、こちらへと完全に向き直っていた。
クイズ作家だという男の話は役に立つかもしれない。
俺も顔をそちらに向ける。


「それこそ、美術の知識があれば逆算して当てることもできるだろうが、実際そう言う人間がどれだけいるかってことだ。実際には選択肢がチャーハンと油絵ってこともあるわけだから、回答が完全にできないってことでもないんだろ。10億かかってはいるが、選択肢が2つに狭まることで理不尽な難易度を押し付けてもいいようになってるわけだ。あるいは、回答の順番に規則性があるかもしれない。○××、○××というように。前のクイズでは確かa」


ポーン


!?
音が鳴った。
つまり、俺が視線を画面から外した後、男はクソしょうもない話のどこかで準備完了ボタンをしれっと押していたのだ!
しかも、の男の行動は、完全に洗練されていた。
ボタンの方も見ずに振り回された、腕の残像。
次の瞬間には「バチン」というボタンを押した音が部屋中に響き渡る。

え、終わった?
俺のチャレンジ、終わった?


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