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ヤマダさんの話
椅子
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新しい家に引っ越してきた。住み心地は良く、不満はない。
ただ気になることが1つある。ダイニングの椅子に腰かけると必ず、俺の髪の毛を誰かが触っている気がするのだ。
気のせいかもしれないし、神経過敏なのかもしれない。
しかし、あまりに長い間その感覚が消えない。
気のせいとも思えなくなり、俺はある占い師に相談した。
占い師は俺がその感覚を感じた時に念写をして、その正体を明らかにすることに成功した。
写真には、彼の座った場所の真上で首を吊る、白い着物の老婆の姿が写っていた。
俺の頭に触れていたものは老婆の爪先だった。
・
・
・
「ところで、念写って何?」
ヤマダレイカは、小馬鹿にした様子だった。
「そんなんも知らんの。念写ってのは、チョウノウリョクの一つで、念じて、写真などに写す、みたいな…えーっと…。」
彼女はどうやら意味を忘れてしまったらしい。念写を調べたスマホを隠しながら一生懸命説明する姿が可愛らしかった。
ただ気になることが1つある。ダイニングの椅子に腰かけると必ず、俺の髪の毛を誰かが触っている気がするのだ。
気のせいかもしれないし、神経過敏なのかもしれない。
しかし、あまりに長い間その感覚が消えない。
気のせいとも思えなくなり、俺はある占い師に相談した。
占い師は俺がその感覚を感じた時に念写をして、その正体を明らかにすることに成功した。
写真には、彼の座った場所の真上で首を吊る、白い着物の老婆の姿が写っていた。
俺の頭に触れていたものは老婆の爪先だった。
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「ところで、念写って何?」
ヤマダレイカは、小馬鹿にした様子だった。
「そんなんも知らんの。念写ってのは、チョウノウリョクの一つで、念じて、写真などに写す、みたいな…えーっと…。」
彼女はどうやら意味を忘れてしまったらしい。念写を調べたスマホを隠しながら一生懸命説明する姿が可愛らしかった。
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