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ヤマダさんの話
彼女
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交通事故で死んでしまった彼女と、どうしてももう一度だけ会いたいと願った男が、悪魔崇拝に手を出した。
悪魔に魂を売って、やっと彼女と対面できる日が来た。
彼はわざわざシャツにアイロンをかけて、
いつものように彼女に向き合って愛情を伝えた。
すると彼女は、大きく口を開けると牙を丸出しにして男の頭を食おうとした。
恐怖で逃げ惑う彼の後ろ姿を遠くに見ながら、彼女は茶目っ気のある顔で笑い、こうつぶやいた。
「バカね。これで彼も私を恋しいとは思わないはず。私の分も生きてね。」
・
・
・
「優しい彼女さんやな。」
先に話したのは、珍しくヤマダレイカだった。
「まぁ、私は別の優しさをもってるで。」
そういうと、彼女はバックから、ポッキーを取り出した。
もしかして、ヤマダレイカさんのやさしさって…!
手を差し伸ばす。
ポッキー、くれ…!!
「…ん?畑田くんにはあげへんよ?だって、畑田くんひょろいけど、お腹ぽっちゃりやん。太ったらアカンからなぁ~。」
そう、それがヤマダさんの優しさだった。
悪魔に魂を売って、やっと彼女と対面できる日が来た。
彼はわざわざシャツにアイロンをかけて、
いつものように彼女に向き合って愛情を伝えた。
すると彼女は、大きく口を開けると牙を丸出しにして男の頭を食おうとした。
恐怖で逃げ惑う彼の後ろ姿を遠くに見ながら、彼女は茶目っ気のある顔で笑い、こうつぶやいた。
「バカね。これで彼も私を恋しいとは思わないはず。私の分も生きてね。」
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「優しい彼女さんやな。」
先に話したのは、珍しくヤマダレイカだった。
「まぁ、私は別の優しさをもってるで。」
そういうと、彼女はバックから、ポッキーを取り出した。
もしかして、ヤマダレイカさんのやさしさって…!
手を差し伸ばす。
ポッキー、くれ…!!
「…ん?畑田くんにはあげへんよ?だって、畑田くんひょろいけど、お腹ぽっちゃりやん。太ったらアカンからなぁ~。」
そう、それがヤマダさんの優しさだった。
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