怖い話 が好きなヤマダさん

RERA

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ヤマダさんの話

彼女

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 交通事故で死んでしまった彼女と、どうしてももう一度だけ会いたいと願った男が、悪魔崇拝に手を出した。

悪魔に魂を売って、やっと彼女と対面できる日が来た。

彼はわざわざシャツにアイロンをかけて、

いつものように彼女に向き合って愛情を伝えた。


すると彼女は、大きく口を開けると牙を丸出しにして男の頭を食おうとした。

恐怖で逃げ惑う彼の後ろ姿を遠くに見ながら、彼女は茶目っ気のある顔で笑い、こうつぶやいた。








「バカね。これで彼も私を恋しいとは思わないはず。私の分も生きてね。」

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 「優しい彼女さんやな。」

先に話したのは、珍しくヤマダレイカだった。

「まぁ、私は別の優しさをもってるで。」

そういうと、彼女はバックから、ポッキーを取り出した。  

もしかして、ヤマダレイカさんのやさしさって…!

手を差し伸ばす。

   ポッキー、くれ…!!

「…ん?畑田くんにはあげへんよ?だって、畑田くんひょろいけど、お腹ぽっちゃりやん。太ったらアカンからなぁ~。」

そう、それがヤマダさんの優しさだった。

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