万事解決! Mシステム!! 〜ところでMシステムのMって何なの?〜

小鳥遊悠治

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いずれ土になる者、ハギング

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 心身を鍛え、四方八方あらゆる人を助けられる者になるのがオラの夢だ。

「あー! もう! こいつ木なのになんで俺の火で倒せないんだよ!!」

「そいつの相手はオラがする。お前は下がってろ」

「つっちー! 来てくれたのか! というか、鍛錬はいいのか?」

「こいつを倒すのが今日の鍛錬だ」

「そうか。じゃあ、こいつはお前に任せる」

「おう」

「キィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「お前はオラが倒す!! 万事解決! Mシステム!!」

「Mシステムを起動します。長時間の使用や大技の連発はお控えください」

「おう!! そんじゃあ、まずは力比べだ!! うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 両者ともに相手に激突する。

「キィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「ふむ、幹がしっかりしているな。感心感心。えーっと、鳥型の木で火が効かないとなると、さてはお前フェニックスだな?」

「キィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「どうやら図星のようだな。さてと、そんじゃあ、そろそろ巨大化するか!! はっ!!」

「キィヤア!?」

「お前は強い。だが、相手が悪かったな。それっ!!」

「キィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

 鳥型の木は土野つちのの握力によって小さな木の球にされてしまった。

「はい、おしまい」

 彼は不死鳥が巣にしようとしていたタワーを見ながら拳を天に突き上げる。

「オラの勝ちだー!!」

「討伐完了。Mシステムを停止します。お疲れ様でした」

 はぁ……不死鳥でもダメか……。本物を親にできないのは辛いな。うーん、次は誰を親にしよう……。
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