never coming morning

高山小石

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16.奇跡の終わり

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 一瞬後、自室に戻ったユーリは外への扉を開いた。扉のすぐ外にアンジュがいた。いつも明るい雰囲気なのに、珍しく、緊張感でこわばっている。
「アンジュ? いったいなにがあったんだい?」
「ユーリ、落ち着いて聞いてほしいの。あなたの、あなたの御両親が……今、亡くなったわ」
 ユーリの身体の中を稲妻が駆け抜けていった。
「え……?」
「あなたの御両親が、2人とも、亡くなったのよ」
 アンジュは静かに繰り返した。
「父さんと、母さんが……死んだ?」
 こくりと無言でアンジュは頷いた。
「……どうして?」
「おそらく『寿命』だと思うわ。イエティの力をもってしても、ここまでが限界だったみたいね」
「…………」
「今、医師がくわしいことを調べているわ。とにかくユーリ、行きましょ。……ユーリ?」
 目を見開いたまま動かないユーリに、アンジュはそっと呼びかけた。
「……ごめん。少しの間だけ、待ってくれる? 少しだけ、1人にして欲しい」
「わかったわ」
 ユーリは自室に戻り扉を閉めた格好のまま、座るわけでもなく、少しも身動きできず、ただ固まっていた。今聞いた言葉をまだ信じられなかった。
(父さんと母さんが死んだ? まさか、まさか! だっていつも自信満々だった父さんが、日和見的な母さんが、そんな簡単に死ぬはずがない! 僕が期待通りの子供になるまで、生き続けるはずなんだ! ……いや。もう、期待にこたえなくていい。2人がいないのなら、僕はもう、無理しなくていいんだ)
「……ふ、ふふふ、ははははっ」
 乾いた笑いがこぼれる唇の端を、一筋の涙が通った。

 ユーリの両親の葬儀は秘密裏に行われた。イエティの移植者ということがまずトップシークレットなのだ。参加者はユーリとY博士とアンジュとマリア。ジーニィやクリオネ、リマキナにすら、後から亡くなったことをを知らされただけだった。
 弔客の少ない葬儀は早く、すでに検査しつくされている身体であったこともあり、その日のうちに遺体は焼かれた。
 ユーリは小さな地球儀に入った両親の骨を部屋に持って帰った。今の地球人には墓を作ることを許されていないので、骨はそのまま破棄されるか、親族の部屋に置かれることになる。戦争によって世代間の思想が断絶されたことで、どの宗教も形式は薄れ、骨壺は昔のように祈りを捧げるためというよりも、部屋に置いておける形となっていた。
 ユーリは部屋のイスに座り、机の上に置いた地球儀を、小さくなった両親を見ていた。
(僕はこれで自由になったんだ。もうなにも僕を縛るモノなんてない。僕は自由なんだ!)
 研究室からもさすがに今日は休むように言われていた。
(久しぶりに『アース』がしたいな)
 RPGアースでジーニィとクリオネを検索する。2人はすでにプレイ中らしく、名前の横に『in erath』の印があった。
(いたいた。二人ともどこまで進んだのかな?)
 制作者モードで裏から調べると、二人はちゃくちゃくとイベントをこなし、レベルも上がって悠々と冒険をしているのが見えた。
(もうお助けアイテムがなくても大丈夫そうだね)
 軽々と敵を倒し、ボス戦すら2人だけなのに余裕を感じられるほどだ。ユーリはモニターから目を離す。
(いきなり別れたことだし、イエティに会いに行こうかな?)
「『光』」
 光るコンソールが現れる。
「『移動先コードナンバー、A101531』」
 コードを用意しているユーリにアナウンスが入った。
「そのコードは存在しません。あなたには宇宙人区域に侵入する権限はありません。繰り返します、そのコードは存在しません。あなたには宇宙人区域に侵入する権限はありません」
 コンソールの光はゆっくりと薄れて消えた。
(……また12年後なのか?)
 呆然としたユーリは、ぎこちない動きでベッドに横になった。
(時間ができたらできたですることがないって。はは、僕はこんなに無趣味だったかな?)
 そのまま、ゆるやかに眠りの世界に落ちていった。

 翌日、久しぶりに赤道地下の研究室にユーリが現れた。ジーニィとクリオネはまずお悔やみの言葉を伝えた後、さっそくできたての『無線記憶投影装置』をお披露目したのだった。
「ジーニィ、クリオネ、すごいねぇ。もうここまで完成しているなんて思ってなかったよ」
「ここまでって。これは完成品なんだけど?」
 クリオネの言葉にユーリは科学者の顔になった。
「うん。モニターで見るとね、当事者と他者の間に、見えるまで少しの時間のズレがあるんだよ。それをどうにかしないとね」
「さすがユーリ。細かいなぁ」
 ジーニィは感心した声を上げたが、クリオネは気に入らなかったようだ。
「ズレったってコンマ秒でしょ? そこまでしなくてもいいじゃん」
「今は数秒でもね、この機械を発展させていって、もっと複雑になると、すごいズレになってしまう。だから今のうちにズレは無くしておいたほうがいいんだよ」
 ユーリの至極真っ当な説明にもクリオネは納得できなかった。
(なんだよ! オレたちが作った機械が気に入らないから文句つけるんだ! 自分がいないうちに完成したのがくやしいんだ!)
「オレ帰る」
「え?」
「クリオネ?」
 クリオネは挨拶もしないで研究室を出て行った。
「僕、余計なこと言ったかな?」
「いや、適切なアドバイスだったよ。なのにクリオネのやつ……。たぶん、アイツすねてたんだよ。ユーリが最近ちっとも来ないって。だから久しぶりに会って、ちょっと気が動転したんじゃないかな?」
 ジーニィの言葉にユーリはほっとした。
「ならいいけどね。僕も寂しかったんだよ。最近どんななの? なにやってるの? ずっと話を聞きたかった」
「俺でいいならいくらでも話してやるぜ。まぁまずは座って。お茶いれるからさ」
「うん」
 そばのイスを引き寄せて座ったユーリに、ジーニィは慣れた手つきで日本茶をいれる。ユーリ用に特別に融通してもらっている品だ。漂う良い香りにユーリは目を細める。
「アンジュとマリアは?」
「アンジュは『アース』関係で忙しいらしい。マリアは『ブラウン・マリア』が大繁盛だとかで、仕事だけよこして自分は来ないんだぜ。あ、むしろユーリの方がアンジュに会ってるんじゃない?」
 爽やかな香りを漂わせた2つのマグカップを手に戻ってきたジーニィが机に置くと、ユーリはすぐに一口味わった。最初は湯飲みを使っていたが、面倒くさくなった今では2人ともいつもと同じ自分専用のカップを使っている。
「そ……うかな? この前会ったのは、確か何度目かの動作テストだった……いや、式の時に会ったんだ。よくわからない僕をなにかとフォローしてくれたよ」
「そうなんだ。やっぱ俺の方が会ってない。お葬式にも行けてないし」
 申し訳なさそうなジーニィに、ユーリは慌てる。
「両親と君は元々面識もなかったから気にしないで。じゃあ、最近はクリオネと2人だけなのかい?」
「そう。2人でのびのび使ってるよ。一時期はこの部屋に6人もいたなんて信じられないぜ」
「懐かし……」
 と、カップが音をたてて机に置かれた。
「ユーリ?」
 青い顔になったユーリは、イスから滑り落ち、床にうずくまった。
「ユーリ!」
 ジーニィがかけよると、ユーリは荒い息をするだけで、その目は苦しそうに閉じている。
「ユーリ! ユーリ!! くそっ。『緊急回線』!!」
 『緊急回線』は指定した人のアダマスへ言葉を転送してくれる。
「指定先アンジュ! ユーリが倒れた! 急いで赤道の研究室に来てくれ!」
 ユーリの顔からは汗が吹き出ていて、よせられた眉が不安を誘う。
「ユーリ! しっかりしてくれ、ユーリ!」
 ジーニィは必死にユーリの名前を呼び続けた。

 駆けつけたアンジュとマリアが救急医療チームを連れてきてくれたので、すぐにユーリは病院へ運ばれた。マリアはユーリの埋め合わせのため、研究室に戻った。アンジュは医師と一緒に処置室にこもったままだ。その間にジーニィはクリオネとリマキナに連絡をとった。ジーニィとクリオネ、リマキナの三人は押し黙って病院の廊下のイスに座り、扉をにらんで待っていた。数時間がたった。
「どうだった!?」
 病室から出てきたアンジュを、ジーニィ、クリオネ、リマキナがとり囲む。
「静かに、ジーニィ。今はよく眠っているわ」
 アンジュは人差し指を当てて囁いた。ほっとした空気が流れる。
「でも……」
「でも?」
「アンジュ?」
「なにか後遺症でも?」
 3人に向かってアンジュは微笑んだ。
「今日はもう目覚めないわ。ずっと待っていてもらったのに悪いんだけど、会うこともできないのよ」
 なんだそんなことか、と3人は表情を緩める。
「オレたちは帰るよ」
「またね」
 クリオネとリマキナが去っていくのを見送ってから、ジーニィはアンジュに言った。
「で? 本当のところどうなんだ?」
「……相変わらず鋭いわね、ジーニィ。続きは部屋で話しましょ。ここでは」
「わかった。ついでになにか食べよう。お腹空いた」
 もう夕方を過ぎている。お昼を食べるなんて考えも浮かばなかったジーニィも、ほっとしたせいか空腹を感じた。
 ジーニィとアンジュは自分たちの部屋に戻った。きょろきょろと見まわすジーニィにアンジュは肩をすくめる。
「父さんならまたカンヅメよ。ジーニィと父さんはタイミングが悪いわ。ちょうどすれ違って部屋にくるんだもの」
「気が合うってことだな」
 ジーニィは鼻で笑ったがいつものような元気はなかった。久しぶりに自室のダイニングテーブルにつくと、ふいに、家族4人で食卓を囲んでいた時のことを思い出した。
(父さんはご飯中も仕事していて母さんによく怒られていたな。言ってもいってもきかない父さんに、母さんは笑顔で冗談まじりに言ったっけ。『これは悪い例よ。ご飯はみんなで食べなきゃダメ』って。アンジュは引っ込み思案で、食べたいモノも自分で取れなかった。俺はそれをこっそりとってやって……)
「……ニィ、ジーニィ!」
「あ、もうできたのか? 早いな」
「すっかり慣れたもの。さ、食べましょ」
「うん」
 短いお祈りを唱えると、久しぶりの2人そろっての夕食だ。
「アンジュの味は母さんと同じで美味しいよ」
「うふふ。嬉しいわ」
 ジーニィは口をもぐもぐさせながら、会話しながらの食事を楽しむ。
「最近そっちの研究は何やってんの?」
「『アース』のデータ入力よ。来年完成予定だから、ちょっと焦っているの。みんなテンション高いわ」
「そっか。大幅に変わるんだって聞いたけど、具体的にはどうなるのさ?」
 アンジュは手を止めた。
「言ってなかったかしら? 舞台は戦争平定前の地球。そこに今地球にいる人をすべて『アース』に登場させるの。サウス・ノース関係なくコミュニケーションが取れるようにするのね」
「でも、それはつないでいる時だけだろ?」
「そうね。『アース』につないでいる時は『アース』に本人が出現して行動できる。でも、つないでいない時も本人の行動パターンに基づいてアバターが行動するのよ」
「ええ? そうするには元となる個人データがいるんじゃ」
「そのための個人データも、もうほとんど集まったわ。後はそれをひたすら入力して動作確認していくだけなのよ」
 アンジュは再び食べ始めたけれど、ジーニィはしばらく止まっていた。
(個人データだって? 一人ひとりから集めたのか? なんだってそんな手間をかけてまで)
「ジーニィ。私たちには死んだとはいえ母さんの記憶があるでしょ? まして父さんは生きているし。だけど、大半の子供たちは親の顔すら知らない。それがたまらなく寂しいことも、なんとなくわかるでしょ?」
 ジーニィはうなずいた。クリオネ、リマキナはもちろん、あのウッディやリーフですら親を求めているのだ。
「死んでしまってからはデータも集めにくいけれど、生きているうちなら集めやすいわ。まずは『アース』でしばらく行動してもらう。それを元にその人のダミーを作るの。そうすれば、その人が亡くなった後、なんとなくでもどんな人かはわかるでしょ」
「ああ……。なら、みんなにアンケートもとっといた方がいいかもな」
「アンケート?」
「そう。たとえば『落ち込んでいる人に対してどうするか』とか、『悩んでいる人に対してどうするか』とか。まぁ『子供が会いにきたらどうするか』とか『誕生日を迎えた子供に対する言葉』とかも、もちろんいるけどな」
「そうね。確かにそうだわ。さっそく項目を検討してみる」
 ジーニィの指摘にアンジュは真剣な顔でうなずいた。
「でもさ。そんなデータ入力を残すのみなら、基本のシステムやプログラムは完成したってことだよな。ユーリ、ほっとして気が抜けたのかな?」
 不思議そうなジーニィに、アンジュは本題を静かに告げた。
「……ジーニィ。ユーリは、もう、長くないのよ」
 まさか、と言いかけてジーニィは口をつぐんだ。アンジュの目が嘘じゃないと語っていた。
「なん……で? まだユーリは若いのに」
「もう22歳よ。とても長生きできた方だと思うわ。言ったでしょ? 人口が激減した時の親と子供がユーリの世代だって。あの世代の親子は、ユーリ以外みんな亡くなったわ」
「あれは大げさな話だと思ってた。じゃあ、まさか、噂であった宇宙人の移植って、本当に?」
「そうよ。ユーリは最強の宇宙人を移植して助かったの。なにもしなければ数年も生きられなかったはずよ。それが20数年も生きられたのは奇跡なのよ」
「でも、ユーリの親は50年以上生きたじゃないか!」
「遺伝子の傷を受けた時期が違ってるでしょ? 御両親はすでに大人だった。でもユーリはまだ生まれて間もなかったのよ。寿命が変わるのも当然だわ」
「そんな、そんな……」
 ジーニィの震える腕がスープにいつまでも波紋を作り続けた。
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