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080話 最終話
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サーベル王国に英傑有りと謳われる貴族たちが居た。
一にハール・ロッテンマイヤー公爵
ニにシン・トクダ侯爵
三にラウール・グレイハウ伯爵
四にトーヤ・ハイナイト伯爵
この四家をもってサーベル王国の四英傑と国内だけではなく諸外国でも謳われている。
ハール・ロッテンマイヤー公爵は王家の影を勤めその組織をまとめ上げ、その諜報力の凄さを国内外に知らしめている。
シン・トクダ侯爵はヤパンにて行われた御前武術試合において、数多いる強敵を全て倒して優勝した。その際にヤパンの将軍より【トクダ】の姓を賜った。また、その妻も女性部門で優勝している。
ラウール・グレイハウ伯爵はその領地の発展に努め、王家より領土の拡張を認められ、更にはナニワサカイ国やヤパンとの貿易において優秀で、領民たちからも慕われており、群を抜いた強さではないが鍛錬も欠かさずに行い【王家の盾】の称号を賜る栄誉も手にしていた。
そして、トーヤ・ハイナイト伯爵はその類まれな能力を遺憾なく発揮してサーベル王国と同盟国の利を守った。また、他の貴族たちとも協力しあいその関係を【和】をもって取りもった。
生涯に渡りあまり喋る事は無かったが、その一言にはみんなが重みを感じる事となった。
また、口数の少ないハイナイト伯爵をその妻のフェルはよく補佐していた。
【沈黙の策士】とは誰が言い出したのか…… 恐らくはトーヤ・ハイナイト伯爵によって没落した貴族たちが嫌味を込めて言い出したこの二つ名がいつの間にか皆にも広まり、今ではハイナイト伯爵の称号のようになっているのは皮肉な事だった。
パソコンの前で文章を打っていた女性はそこまで打ち込んで満足そうに保存した。そこに女性に声をかけてくる男性がいた。
「こんなに遅くまで、大丈夫かい? 香織」
「あなた、大丈夫ですよ。それに今やっと打ち終わったの」
「そうか、お互いにもう年も年だからな、あまり無理はしないでおこう」
「フフフ、そうですね。気がつけば私もあなたも80歳を超えていたんですものね」
そう言って笑い合う2人。1人は磯貝澄也の従妹の香織である。今は趣味のWeb小説を楽しんで書いている。後に累計五十万部を発行する事になる香織だが、この時はまだそれを知らない。
「フフフ、やっと書き終わったわ。澄兄の物語…… 神様、教えて下さり有難うございます」
そう言って香織は眠りにつく。
【寡黙な男はモテるのだ!……多分】というWeb小説が書籍化され、その作者が83歳のお婆ちゃんだと発表された。
この事実に小説を書く事を趣味にするご老人も増えた。手を使う事によりボケ防止にもなると家族にも喜ばれたのは副産物だろう。
作者の香織は戸惑いながらもみんなが澄兄の物語を楽しんでくれていると喜んだ。
香織はその死の間際に孫娘に聞かれてこう答えたという。
「お婆ちゃん、どうしてこんな物語を思いついたの?」
「フフフ、それはね。優しい神様がお婆ちゃんが落ち込まないようにって、ある日この物語を教えて下さったのよ」
そうして香織は88歳まで元気に過ごして、周りに惜しまれながら亡くなった。
ある神の眷属は香織の魂を連れて神の元に向かった。そうして、香織はサーベル王国に転生する。
その先の物語はまだ語られていない…… いつか誰かが語る日も来るだろう……
一にハール・ロッテンマイヤー公爵
ニにシン・トクダ侯爵
三にラウール・グレイハウ伯爵
四にトーヤ・ハイナイト伯爵
この四家をもってサーベル王国の四英傑と国内だけではなく諸外国でも謳われている。
ハール・ロッテンマイヤー公爵は王家の影を勤めその組織をまとめ上げ、その諜報力の凄さを国内外に知らしめている。
シン・トクダ侯爵はヤパンにて行われた御前武術試合において、数多いる強敵を全て倒して優勝した。その際にヤパンの将軍より【トクダ】の姓を賜った。また、その妻も女性部門で優勝している。
ラウール・グレイハウ伯爵はその領地の発展に努め、王家より領土の拡張を認められ、更にはナニワサカイ国やヤパンとの貿易において優秀で、領民たちからも慕われており、群を抜いた強さではないが鍛錬も欠かさずに行い【王家の盾】の称号を賜る栄誉も手にしていた。
そして、トーヤ・ハイナイト伯爵はその類まれな能力を遺憾なく発揮してサーベル王国と同盟国の利を守った。また、他の貴族たちとも協力しあいその関係を【和】をもって取りもった。
生涯に渡りあまり喋る事は無かったが、その一言にはみんなが重みを感じる事となった。
また、口数の少ないハイナイト伯爵をその妻のフェルはよく補佐していた。
【沈黙の策士】とは誰が言い出したのか…… 恐らくはトーヤ・ハイナイト伯爵によって没落した貴族たちが嫌味を込めて言い出したこの二つ名がいつの間にか皆にも広まり、今ではハイナイト伯爵の称号のようになっているのは皮肉な事だった。
パソコンの前で文章を打っていた女性はそこまで打ち込んで満足そうに保存した。そこに女性に声をかけてくる男性がいた。
「こんなに遅くまで、大丈夫かい? 香織」
「あなた、大丈夫ですよ。それに今やっと打ち終わったの」
「そうか、お互いにもう年も年だからな、あまり無理はしないでおこう」
「フフフ、そうですね。気がつけば私もあなたも80歳を超えていたんですものね」
そう言って笑い合う2人。1人は磯貝澄也の従妹の香織である。今は趣味のWeb小説を楽しんで書いている。後に累計五十万部を発行する事になる香織だが、この時はまだそれを知らない。
「フフフ、やっと書き終わったわ。澄兄の物語…… 神様、教えて下さり有難うございます」
そう言って香織は眠りにつく。
【寡黙な男はモテるのだ!……多分】というWeb小説が書籍化され、その作者が83歳のお婆ちゃんだと発表された。
この事実に小説を書く事を趣味にするご老人も増えた。手を使う事によりボケ防止にもなると家族にも喜ばれたのは副産物だろう。
作者の香織は戸惑いながらもみんなが澄兄の物語を楽しんでくれていると喜んだ。
香織はその死の間際に孫娘に聞かれてこう答えたという。
「お婆ちゃん、どうしてこんな物語を思いついたの?」
「フフフ、それはね。優しい神様がお婆ちゃんが落ち込まないようにって、ある日この物語を教えて下さったのよ」
そうして香織は88歳まで元気に過ごして、周りに惜しまれながら亡くなった。
ある神の眷属は香織の魂を連れて神の元に向かった。そうして、香織はサーベル王国に転生する。
その先の物語はまだ語られていない…… いつか誰かが語る日も来るだろう……
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