イライラしてますか?こちらへどうぞ

くろねこや

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本編

1

「次の方、どうぞ」

カーテンを捲って入ってきたのは、逞しく股間を膨らませた2メートル超えの大男。

毎晩通って来る常連のひとりだ。


「木札をこちらへ」

「おう」


採掘場で働く囚人たちには毎日2回の食事と、1枚の木札が与えられる。

その札と交換で得られるものは次の3種類。

コップ1杯の酒。

1枚の大きな甘いクッキー、または一欠片のパウンドケーキ。

あるいは、この小屋で受けられる口淫。

そのいずれかである。

男たちは仕事上がりの夜、首から紐で下げた大切な木札を使うことだけを楽しみに、頑張って1日働くのだ。


ワクワクと男の太い腰に回された紐を解き、薄汚れた下穿きを床に向かってずらす。

その瞬間、ブルンッと音がしそうなほどの勢いで飛び出してきたのは…使い込まれたような赤黒くもグロテスクな雄の象徴。

もわりと凄い…汗臭と尿臭と雄臭が凝縮されたような匂いがして、男がどれだけ過酷な労働をこなしてきたかが伝わってくる。


仕事を終えた男たちは採掘場から外へ出ると、まずは作業用の服を脱ぐ。体から石の粉を叩き払い、井戸の側に設けられたスペースで水を浴びて布で拭い、就寝用の服に着替える。

体はきちんと洗われていないし、石けんなども支給されないから、かえって体臭が増しているように思うが、それが日常となっている男たちに気にする様子は見られない。

つまり…酷く匂う。


「わぁ、イライラしてるねぇ。おいしそ♡」

ほとんどの人間にとって“その匂い”は眉を顰めたくなるほど“不快”だと感じるのだろうが、オレにとっては“それ”こそが“ご馳走の匂い”に感じるのだ。

思わず舌舐めずりしていると、

「オラ、早くしてくれよ、ニイちゃん」

オレの後頭部に力強い大きな手が掛けられた。これで髪が長ければ、ぐいと引かれていただろう。

いきなり喉奥まで突かれては、せっかくこれまで飲み込んできたものを『おえっ』と吐いてしまうかもしれない。


「1日よく働いた、くっさいおちんぽ…ゆっくり楽しませて」

そう声をかけてやると、まんざらでもなさそうな顔でヤニ下がり、オレの短い髪を撫でてくれる。

まったく…ここの男どもは可愛いなぁ。


ごわごわとした下生えの近くで深呼吸。

鼻と口から吸い込んだ獣みたいな匂いがくさくて堪らない。

ずしりと重いタマ、裏筋、くびれ、先っぽまでをねっとり舐め上げ、口の中に含んで楽しんでからゆっくり喉奥へ受け入れる。

しょっぱくて、苦くて、甘い…命の味。

なんて美味しいのだろう。

もう一度口まで引き出し、舌でじっくり味わっていると、カーテンの向こうから『早く出してぇなぁ』とざわざわ声が聞こえてきた。

いけない、いけない。早くしないと。


このちんぽは確か…くびれを舌先でレロレロされるのが大好きだったよね。

ほら、レロレロレロ。

ビクビク跳ねて可愛い♡

さらに唇と頬を窄めながらじゅぽじゅぽ頭を前後させること2回。

「んんっ」

「あぁっ!!」

3擦り半どころか、たった2擦りで男はイッてしまった。

勢いよく噴き出してきた熱い液体をゴクリゴクリと飲み干し、喉から引き抜いたちん先をぢゅっと吸ってやると、男は満足そうな息を吐いた。

「はぁ…。今日のも濃くておいしいね♡」

美味しいんだけど、デカすぎて顎が疲れるから早くて助かるな。


「…なぁ、もう1発…、」

残念。

ここのルールは『木札1枚=1発』と決まっている。

「また明日の晩、来てくださいね。お待ちしてますから」

名残なごり惜しそうな男をカーテンの外へそっと送り出せば、一度出したからか『おう、また明日頼むわ』とあっさり従ってくれた。


ねばっこい精液が絡んだ喉を柄杓ひしゃくかめから掬った水で潤すと、

「次の方、どうぞ」

また次の男を笑顔で中へ呼び込む。
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