大工のおっさん、王様の側室になる

くろねこや

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「そなた、私の側室となれ」

そういきなり訊かれたとする。あんたならどう答える? 相手は王様ね。


あれは、『はい』と頷かざるを得ない状況だったのだ。

いや、あんな場所(謁見の間ね。城の)で王様から『側室になれ(キリッ)』って言われて断れるヤツいるか?

しかも左右をすんごい偉そうな貴族たちに囲まれてんだよ? ズラーッとね。

そりゃぁ、『オレ男ですけど』『男でも側室とか有りなの?』『愛人とはいえ、ただの庶民が王家に嫁ぐとかいいの?』とかいろいろ思ったけどさぁ。


でもね、

「はい」

って了承するしかないだろうよ…。

相手は王様だもの。


そして連れて来られたのは立派な後宮のひとつ。

ここは、ついこの前までオレが働いていた場所。

というか、初めて最初から最後まで設計を任されて、石を厳選して、パズルみたいに複雑に組み上げた、我ながら最高の作品ともいえる場所だ。


「ん…?」

待てよ?

この後宮って確か、

『金色と青、黒と赤を使え』

って指定が入ってたんだよな。

だから、隣国の姫君(たぶん16歳くらい)がここに来ると思ってたんだよ。輝く金髪に青い瞳ってのが、隣国の王の特徴だからな。その子もそれを引き継いでいる筈だから。

「はぁ…。意味がわからねぇ。なんでオレなんだよ。オレなんて26歳で、計算が速いのと、筋肉だけが自慢のしがない男だぞ。まだ童貞なのに、側室て…。童貞なのに…この前非処女になったけど。って、誰が非処女かぁ!!」

虚しい。

誰もいないから、独り言しかやることがない。独りツッコミするしかない。

誰かは廊下に控えてるみたいだけど、空気みたいに気配を消してる人しかいないんだもん。

もう、独り言するしかないじゃん?

…と思っていたこともありました。



「んっ、」

…なんで毎晩、オレのとこに来るんだ?

王妃様や他の側室たちに憎まれるのは嫌だぞ?

いきなり暗殺者とか送り込まれてきたりして? 怖っ!

まぁでも、夜になると王様が一緒だからね。刺客が来るとしたら昼間かな…。


「んんっ!」

現実逃避していたら乳首を思いっきり噛まれた。

広い寝台、トロリとした布が垂らされた天蓋。

そこに描かれた青空と太陽。星空と赤い月。

肉厚の熱い舌に唇をこじ開けられ、潤みぼやける視界に意識を逃そうとしても、下半身を奥まで貫かれては、くぐもった甘い声が漏れてしまう。

「あぁ。なんて美しい瞳だ。発達した胸筋に、腹筋…。バランスのいい背筋に細い腰、ぱつんと張った尻の肉も魅力的だな」

筋肉大好き王…いや、リアスティード王の指が、その言葉と共に這わされて、びくんびくんと揺れてしまう。

「太腿も脹脛ふくらはぎもいい」

と、脛にスリっと頬擦りされ、脹脛をぬるりと舐められる。

こんなすね毛ボーボーなのに、気持ち悪くないのだろうか。

髪と同じで金色っぽいから目立たないとはいえ。

時々オレのちんぽを舐め上げながら、陰毛を指先でクルクル擽ってくることもあるから、この色の毛が好きなのかもしれない…。


逞しい両肩に掛けるようにそれぞれ持ち上げられた脚が、はしたなくも恥ずかしく開かされたままピクリと勝手に震える。

「あ…、あぁ…、」

そろそろ前を弄ってもらわなくても、中だけで達してしまいそうで怖い。

この前なんて乳首だけでイッてしまった。


クソ。

つま先がギュッとなっちまう…。
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