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第22稿

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えっ何、何なのこいつ。あっこいつあの、
「ちょっとお前、こっち来い」
俺の腕を掴んだ奴は、TVで見たことのある男。そいつが俺を強引に車に乗せた。そして、車はすぐに走り出した。
「なあ、君、ギター背負ってるけど、俺のファンじゃないだろ」
「はあーファンって?俺はただその道を通りかかったら、さっきの奴らに絡まれて、危うくケンカになりかけてた所に、あんたが登場したわけで」
「そこで俺が現れたってわけか?」
「そうっすよ。あいつらみたいのが、あなたのファンなら、ちゃんと教育しといてくださいよ」
妙な空気が流れる。
「何回も訊いて悪いけど君は俺のファンじゃないの?」
「えっ別に違います。ファンとかじゃないっす。そもそも最近、俺、音楽なんて特に聞いてないんで。それで、すいませんけどもういいですか?とっとと開放してもらっても、じゃあ、この辺で降ろしてもらえますか?」
ドアが開き、車から出ようとすると、
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