種々雑多(しゅじゅざった)

梁瀬

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非現実的な議論

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 唐突ですが、ミルクティーはお好きですか?

 私はコーヒーが苦手で、緑茶や紅茶が好きなんです。
ホッと一息つきたい時は、ミルクティーを飲みたくなります。

 以前、紅茶好きの友人と喫茶店で、もめた事がありました。
それは、 M.I.Fミルク・イン・ファースト M.I.Aミルク・イン・アフターという論争。
 はぁ?って思われる方も多い事でしょうが、私はM.I.F派なんです。

〝ミルクが派〟と〝ミルクが派〟
更には、ミルクと紅茶の割合…等、喫茶店で話しているうちに熱くなっていました。
 大声で口喧嘩という感じではありませんでしたが、
それぞれが紅茶愛を吐露しあう様子に、店主が笑いながら現れて、
「紅茶好きのお二人に。」
そう言って、マフィンを出してくれました。
 店主自らが焼いたマフィンは、ほんのり温かくて優しい甘さが癖になる味でした。


 本日も、どうぞよしなに。



 皆さんは、宇宙旅行に行ってみたいですか?
数週間前の昼の情報番組を、夫と見ていた時の話です。

 それは、2040年頃には一般の人も100万~200万円位で、宇宙旅行というか
宇宙体験が出来るようになるのではないか。という内容でした。
 無重力体験が出来るソレは、宇宙滞在時間が5分位だという事でしたが、
皆さんだったら、どうなさいますか?

 まずザックリ20年後なので、私も夫も高齢者です。
100万~200万円だったとしても、私は魅力が感じられずにいました。
「ちょっと長めのバンジー?か、フリーフォール?だよね。」
それを聞いた夫は
「まぁ…うん。見える景色は違うだろうけどね。」
 
 私は宇宙旅行、無重力体験、大気圏から出た景色には、全く興味が持てず。
考えたのは、その金額を払ってでも行く意味が、もしあるとしたら…という事
でした。それも滞在時間は、約5分。

 昼食のカレーを食べながら、浮かんできたのはスペースデブリ。
連想したのは、小型ロケットを打ち上げて、宇宙に散骨するという、宇宙葬でした。
 地球から、身内の遺骨をロケットに託して、宇宙に散骨するのではなく、
セレモニーとして、身内の手で宇宙に散骨している状態を、ライブ配信して、親族がそれを見て弔い送り出す。
…というものだったら、どうだろう?

 葬式代としては、そう高くはない。
加えて、新しく墓石も要らないし、維持管理費等も掛からない。
 たった5分だったとしても、散骨だけなら可能だろう…。

「宇宙に行って、身内の手で散骨する事も出来るね。」
「あ~!船外に手を出せるようにしてあって、そこから散骨すれば可能だな。」
それなら、ロケットで打ち上げた時のような、宇宙ゴミも出ない。

 そこで、新たな問題発生。
果たして、親族の中から、宇宙へ行くか!である。
 喪主か?長男か?年齢次第では、孫か?という話しになりました。
そもそも、宇宙葬を希望するような近親者は居ないので、こういった議論する
必要性は全くないんですけどね。

 自分達の死後、墓石に埋骨するか、大自然に散骨するかも大事だけれど、
今はまだ、養生喪死ようせいそうしを考えなければならないかな…。



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