種々雑多(しゅじゅざった)

梁瀬

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後遺症からの煩悩

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 三月の末にもなると、デコポンを見掛けるようになります。
上部がコブのようにぽっこりとしている、特徴的な柑橘を見た事があると思います。

 デコポンは〝清見きよみ〟と〝ポンカン〟二つの品種を掛け合わせて出来た柑橘の愛称。
〝デコのある清見ポンカン〟の略称。〝デコポン〟は商標です。
品種名は〝不知火しらぬい〟といい、不知火の中でも糖度13度以上、酸度1.0%以下という
基準をクリアした物のみ、デコポンの名を名乗ることが出来るそうです。

 この時期のデコポンは、糖度と酸味のバランスがよくて美味しいですよね。
何より手でむいて食べれるという手軽さも魅力ですよね。


 本日も、どうぞよしなに。


 〝まむし丼〟と初めて聞いた時、まむしの丼ぶりだと思ったんです。
ご存知の方も多いでしょうが、私は見た訳ではなく、音で聞いたので驚きでした。

 この〝まむし丼〟は、ご飯の中にウナギが〝隠れている〟のだそうです。
身近にあった〝うな丼〟は、ご飯の上にウナギがのっているもので、中に隠れると
名称が変わり〝まむし丼〟と呼ばれるとは知りませんでした。

 〝まむし丼〟の由来は、ご飯の間にうなぎを挟んで蒸すところからとか、
蒲焼をご飯にまぶした事からなど、様々あるのようです。
 
 そういえば〝ひつまむし(ひつまぶし)〟ってのもありますよね。
一杯目は、そのまま。二杯目は、薬味で上品に。三杯目は、だし汁をかけて…と、
三度、味変して楽しめるのが醍醐味ですよね。
 
 
 日本人の〝なま〟好きは有名ですが、うなぎのお刺身って聞かないなぁ…と思って、
調べました。
 専門店で食べられるし、お取り寄せも出来るようです。
最初は食べた事ないから始まって調べたのですが、なんと毒があるそうなんです。

 厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル」によると、ウナギ目魚類(ウナギ、マアナゴ、ウツボなど)は、血液中に毒成分を含んでおり、「ウナギの新鮮な血液を大量に摂取した場合、下痢、嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼ、無気力症、不整脈、
衰弱、感覚異常、麻痺、呼吸困難が引き起こされ、死亡する事もあるといわれている」とありました。

 また「血液が目や口、傷口に入ると局所的な炎症が引き起こされる。目に入ると
激しい灼熱しゃくねつ感を覚えるとともに、結膜炎、流涙、まぶたの腫れが引き起こされて、
目に異物が入った感じは、数日残る。口に入ると灼熱感や粘膜の発赤、流涎があり、
傷口に入ると炎症、化膿、浮腫などが引き起こされる。」ともありました。
 
 こうした症例は、ウナギ調理人の間では有名な話なのだそうです。
プロは手際よくさばけますが、素人にぬるぬるのうなぎの相手は、手強過ぎますよね。
 ウナギの血液が、傷口や目に入ったりする可能性もあって危険。
それなりに対策や対応する事も出来るでしょうが、やっぱり捌くのはプロにお任せして、美味しく頂く方が良さそうですね。


 今回は食べ物ばかりでしたね…。
ワクチン接種の後遺症で、なかなか日常生活に戻れなかったせいか、欲にまみれた
内容になってしまいました。
 
 またオレンジ狩りに行きたいなぁ…。



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