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第1章 彼氏バレにはご注意を
5話 ハジメの部屋
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「どうも皆様初めましての方は初めまして。二階堂 ハジメです。今日は何とあのビッグな事務所からこちらの方がハジメの部屋にやって来てくれました。それでは挨拶をお願いします」
渡された台本では事務所と名前に一言を言うと書かれている。
だが待ってくれ、いつもの俺の配信の同接数は大体二桁から三桁、それに比べて今はどうだ。
チラリとパソコンの画面を見るとそこには同接数5860人俺のチャンネル登録者よりも多いでは無いか、と言ってもこの数字はハジメさんの配信では少ない方だ、いつもなら五桁はあるはずの同接数も俺というデバフのせいで半分以下になっている。
「おーい!聞こえてるかな?」
「あ!」
色々なことが頭の中を駆け巡っているうちに少し時間が経ったらしく、ハジメさんが返事のない俺の事を気にして声をかけてくれた。
まずいこの配信はハジメの面子のためにも絶対に失敗出来ないのにいきなり失敗した。
これはどうにか挨拶でどうにか盛り上げなければ、でもそんな事を考えている時間は無い。
ええい!もうどうにでもなれ!
「はいどうも自分のチャンネル登録者よりも同接数が上で呆けてしまった。ユメノミライの唯一の汚点歩く爆薬庫の九重 ホムラです。今日はハジメさんに引火しない様に頑張りたいと思います!」
「はいという事で今日はユメノミライ所属の九重 ホムラさんに来てもらいました。はい拍手」
コメント
:パチパチ
:8888888888
:ユメノミライって女の子だけじゃ無かったけ?
:汚点ってw
:草
:誰?
何だこの清いコメント欄は……
「何だこの清いコメント欄は……」
「いやいやホムラさん知ってましたか?これが普通のコメント欄ですよ」
「あれ?もしかして声に出してました?」
「もうバリバリ出てましたよ」
「いや9割以上が罵詈雑言のコメント欄しか最近見てなかったので凄く新鮮で」
コメント
:何だそのコメント欄は(驚愕)
:9割は流石に盛ってるだろw
:残念だけど事実なんだよなーこれが
:この人誰?
「まぁという事でさっきから気になってる人が一定数いる様だから質問に移るねホムラさんも大丈夫かな?」
「はい大丈夫です」
「ではまず初めの質問ですが。誰?との事です。この質問ビックリするほど来てて俺めちゃくちゃ驚いちゃったからね」
「まぁ自分有名企業にいる癖にクソザコで、いっつも燃えてますから認知度が全く無いのも当然っちゃ当然なんですよね」
「いやいやホムラさんほどの人が何を言いますか。実は初出しの情報なんですけど、実は俺初期の頃は毎回ホムラさんの配信を見てましたからね」
「えっ!?そうなんですか?初耳なんですけど」
「そらそうですよだって今初めて言いましたから。でもvtuberの黎明期を知ってる人ならその殆どがホムラさんの事知ってるんじゃ無いんですか?」
コメント
:え?そんな凄い人なの?
:どんな人?
:あの頃のホムラはマジで凄かったぞ(後方彼氏面)
:マジかそんな凄い人だったんだ
:ホムラっていつからいるの?
:ハジメの初期って事はもしかして古参組?
「いやいや俺はそんな凄い人間じゃ無いですよ」
「いやホムラさんは自覚してないかもしれないですけどあの頃のは本当に、それこそ男性vtuberの憧れの存在だったんですよ!何たって2Dの男性vで初めてチャンネル登録者数1万人を達成した人物なんですから。俺なんてあの頃の三桁だったんですよ?」
「そう聞くとなんだか凄そうに聞こますけど。それは言っても過去の事で今の俺はその頃の半分も登録者居ませんからね」
自分で言ってて少し悲しくなったのはここだけの秘密な
「それじゃあそろそろ次の質問にいきましょうか。九重 ホムラさんはどうしていつも炎上しているのですか?という質問ですが。どうしてですか?」
「まぁ色々な要因が混ざり合って燃えているんですが、簡単に言って終えばアイドルの中に何故か居る一般男性これを言えば大体は察しがつくでしょう。」
「それは燃えてもしょうがないな!何たって皆んなその位置は羨ましいからね。かく言う俺もちょっと羨ましいと思ってます。」
コメント
:マジ羨ま
:ハーレム(笑)
:それで燃えるのは可哀想
:嫉妬の炎で焼かれる(物理)
「まぁでもこれに関してはしょうがないと思ってるので、もうあまり考えない様にしてますね」
「そんなホムラさんにとっておきの質問が来ています」
何だろう?炎上回避の方法とか火消しの方法とかかな?
「それでは質問ですが。ホムラさんはユメノミライで付き合うとしたら誰がいいですか?」
「はい!アウト!!!!!どうしたんですか!?ハジメさんいやハジメ!何故その質問を選んだ!」
コメント
:草
:炎ホムラ炎
:マジで草
:自称歩く爆薬庫に着火からの燃料投下w
:これは怒ってもいい
「それで実際はどうなの?」
「やめい燃える燃える。」
「はいじゃあおふざけはこの辺にして置いて次に行きましょうか、それでは次の質問です。好きな食べ物は何」
「質問の落差よ!それで好きな食べ物が……そうだなやっぱラー「女」メンっておい!誰が好きな食べ物女だ!めちゃくちゃクズじゃねぇか!そら燃えるよ!」
「それでホムラはラーメンの中だったら何味が好きなの?」
「このまま進めんのかよ!えーっと塩かな」
「ふーんじゃあ次の質問行くね」
その後も何度か質問を答えたりしていると時間はあっという間に過ぎ、そろそろ終了の時間がやって来た。
「それじゃあそろそろ終わりだから女好きなホムラは何か最後に言い残す事はあるかな?」
「俺は女好きじゃねぇ!」
「もしかして男好き?」
「そう言う事じゃねぇ!それとなにが最後に言い残す事だよ俺は死ぬのか?死んでしまうのか?」
「はいはいそう言うのいいから時間押してるんだから早く感想言ってよね」
「えっそうなの。ゴホン!えーっと……」
「それじゃあ今日の配信はここまで」
「おい!」
「ぜひ皆さんチャンネル登録と高評価よろしくねそれじゃあお疲れ様でした!」
「えっ本当におわるのか!?それじゃあバイバ」
この配信は終了しました。
渡された台本では事務所と名前に一言を言うと書かれている。
だが待ってくれ、いつもの俺の配信の同接数は大体二桁から三桁、それに比べて今はどうだ。
チラリとパソコンの画面を見るとそこには同接数5860人俺のチャンネル登録者よりも多いでは無いか、と言ってもこの数字はハジメさんの配信では少ない方だ、いつもなら五桁はあるはずの同接数も俺というデバフのせいで半分以下になっている。
「おーい!聞こえてるかな?」
「あ!」
色々なことが頭の中を駆け巡っているうちに少し時間が経ったらしく、ハジメさんが返事のない俺の事を気にして声をかけてくれた。
まずいこの配信はハジメの面子のためにも絶対に失敗出来ないのにいきなり失敗した。
これはどうにか挨拶でどうにか盛り上げなければ、でもそんな事を考えている時間は無い。
ええい!もうどうにでもなれ!
「はいどうも自分のチャンネル登録者よりも同接数が上で呆けてしまった。ユメノミライの唯一の汚点歩く爆薬庫の九重 ホムラです。今日はハジメさんに引火しない様に頑張りたいと思います!」
「はいという事で今日はユメノミライ所属の九重 ホムラさんに来てもらいました。はい拍手」
コメント
:パチパチ
:8888888888
:ユメノミライって女の子だけじゃ無かったけ?
:汚点ってw
:草
:誰?
何だこの清いコメント欄は……
「何だこの清いコメント欄は……」
「いやいやホムラさん知ってましたか?これが普通のコメント欄ですよ」
「あれ?もしかして声に出してました?」
「もうバリバリ出てましたよ」
「いや9割以上が罵詈雑言のコメント欄しか最近見てなかったので凄く新鮮で」
コメント
:何だそのコメント欄は(驚愕)
:9割は流石に盛ってるだろw
:残念だけど事実なんだよなーこれが
:この人誰?
「まぁという事でさっきから気になってる人が一定数いる様だから質問に移るねホムラさんも大丈夫かな?」
「はい大丈夫です」
「ではまず初めの質問ですが。誰?との事です。この質問ビックリするほど来てて俺めちゃくちゃ驚いちゃったからね」
「まぁ自分有名企業にいる癖にクソザコで、いっつも燃えてますから認知度が全く無いのも当然っちゃ当然なんですよね」
「いやいやホムラさんほどの人が何を言いますか。実は初出しの情報なんですけど、実は俺初期の頃は毎回ホムラさんの配信を見てましたからね」
「えっ!?そうなんですか?初耳なんですけど」
「そらそうですよだって今初めて言いましたから。でもvtuberの黎明期を知ってる人ならその殆どがホムラさんの事知ってるんじゃ無いんですか?」
コメント
:え?そんな凄い人なの?
:どんな人?
:あの頃のホムラはマジで凄かったぞ(後方彼氏面)
:マジかそんな凄い人だったんだ
:ホムラっていつからいるの?
:ハジメの初期って事はもしかして古参組?
「いやいや俺はそんな凄い人間じゃ無いですよ」
「いやホムラさんは自覚してないかもしれないですけどあの頃のは本当に、それこそ男性vtuberの憧れの存在だったんですよ!何たって2Dの男性vで初めてチャンネル登録者数1万人を達成した人物なんですから。俺なんてあの頃の三桁だったんですよ?」
「そう聞くとなんだか凄そうに聞こますけど。それは言っても過去の事で今の俺はその頃の半分も登録者居ませんからね」
自分で言ってて少し悲しくなったのはここだけの秘密な
「それじゃあそろそろ次の質問にいきましょうか。九重 ホムラさんはどうしていつも炎上しているのですか?という質問ですが。どうしてですか?」
「まぁ色々な要因が混ざり合って燃えているんですが、簡単に言って終えばアイドルの中に何故か居る一般男性これを言えば大体は察しがつくでしょう。」
「それは燃えてもしょうがないな!何たって皆んなその位置は羨ましいからね。かく言う俺もちょっと羨ましいと思ってます。」
コメント
:マジ羨ま
:ハーレム(笑)
:それで燃えるのは可哀想
:嫉妬の炎で焼かれる(物理)
「まぁでもこれに関してはしょうがないと思ってるので、もうあまり考えない様にしてますね」
「そんなホムラさんにとっておきの質問が来ています」
何だろう?炎上回避の方法とか火消しの方法とかかな?
「それでは質問ですが。ホムラさんはユメノミライで付き合うとしたら誰がいいですか?」
「はい!アウト!!!!!どうしたんですか!?ハジメさんいやハジメ!何故その質問を選んだ!」
コメント
:草
:炎ホムラ炎
:マジで草
:自称歩く爆薬庫に着火からの燃料投下w
:これは怒ってもいい
「それで実際はどうなの?」
「やめい燃える燃える。」
「はいじゃあおふざけはこの辺にして置いて次に行きましょうか、それでは次の質問です。好きな食べ物は何」
「質問の落差よ!それで好きな食べ物が……そうだなやっぱラー「女」メンっておい!誰が好きな食べ物女だ!めちゃくちゃクズじゃねぇか!そら燃えるよ!」
「それでホムラはラーメンの中だったら何味が好きなの?」
「このまま進めんのかよ!えーっと塩かな」
「ふーんじゃあ次の質問行くね」
その後も何度か質問を答えたりしていると時間はあっという間に過ぎ、そろそろ終了の時間がやって来た。
「それじゃあそろそろ終わりだから女好きなホムラは何か最後に言い残す事はあるかな?」
「俺は女好きじゃねぇ!」
「もしかして男好き?」
「そう言う事じゃねぇ!それとなにが最後に言い残す事だよ俺は死ぬのか?死んでしまうのか?」
「はいはいそう言うのいいから時間押してるんだから早く感想言ってよね」
「えっそうなの。ゴホン!えーっと……」
「それじゃあ今日の配信はここまで」
「おい!」
「ぜひ皆さんチャンネル登録と高評価よろしくねそれじゃあお疲れ様でした!」
「えっ本当におわるのか!?それじゃあバイバ」
この配信は終了しました。
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