vtuberさんただいま炎上中

なべたべたい

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第1章 彼氏バレにはご注意を

9話 第1回ホムハジクリーチャーハンターコラボ

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「どうも皆さまこんにちは、今日はコラボです。それでは二階堂 ハジメさんです。どうぞ」
「どうも皆んな久しぶり!流石にアレは運営に怒られちまって1週間ぶりの配信だぜ!」
「やっぱり怒られてたんだ」
「やっぱりって?」
「いや実は病院から帰って来たごろに運営からアンダーライブからのお見舞い品と謝罪文が届いてるって言われて、会社に取りに行ったんだよね」
「え!何それ?俺やらかした張本人なんだけどそれ知らないんだけど!」

コメント
:まさかハジメの復帰配信がホムラのチャンネルとは
:まぁアレは凄い驚いたからな
:ハジメに迷惑かけるな
:このコメントは削除されました
:張本人なのに知らないw
:草
:事故で配信できなくなればよかったのに
:一切触れられてないけどホムラも配信1週間ぶりなんだよな

「お見舞いの品はすげぇ高そうなクッキーだったぞ」
「もう食ったのか?」
「ああ妹と一緒に食ったぞ。めっちゃ美味かった」
「そうか、俺もなんか送った方がいいか?」
「いや、それはいつか会った時にでも高い焼肉おごってくれたらいいや。あっ回らない寿司でもいいぞ」
「ちゃっかり高いもん要求してんな。まぁ俺が悪いんだしそれぐらいはいいか」
「ならいつか会う時を楽しみにしてるよ」
「ならこの話はそろそろ終わりにして今日の配信内容でも話したらどうだ?もう開始から10分も喋ってるだけだぞ」

ハジメにそう言われて確認してみると、10分正確に言うと配信開始時間から12分も過ぎていた。

「えっもうそんなに経ってんの?はいじゃあ今日やるのはクリーチャーハンター。略してクリハンです。実はね裏で俺とハジメさんがやってるゲームってのがこれで、裏でやるくらいなら配信でやるかって感じで始まったのが今日の配信です。」
「まぁ例の件が無かったらもっと前にやってたんだけどね」
「「ハハハハハハッ」」

コメント
:ちゃっかりオフ会の約束してるもしかしてこやつやるな
:マジかよキモ
:乞食すんなカス
:クリハンかなんの武器使うんだろ
:裏の話すんな
:裏でやってるゲームってこれのことだったんだ
:笑い事じゃねぇ
:ハジメに迷惑かけるな

クリーチャーハンター略してクリハンとは、大型のクリーチャーをプレイヤーすなわち俺たちが多種多様の武器や罠などを使って倒したり捕獲する国民的アクションゲームだ。

今日は配信主でもある俺の集会所にハジメさんを呼んだ。

そしてパーティーを組んだ後に配信画面にゲーム画面を映した。

そこにはクリーチャーの骨や皮で作られた大剣を持つ貧相な装備の男と、なぜか魚を2匹持った裸の男が現れた

「ちょっとハジメさんなんで魚なんか持って来てるんですか。それに裸だし。今日は防具用の素材集めしたいんですけど」
「なぁホムラよ考えてくれ。今更ガチガチに装備した奴がクリーチャーを配信で倒して何が面白い。ここは配信者なら縛りプレイだろ!」
「そら何百時間もやって来たハジメさんはそんな変な事してもいいかもしれませんけどねぇ。俺は裏でも剥ぎ取りの最中にアンタに邪魔されまくって、ストーリーがそこそこ進んでるのに装備が貧弱なんですよ!」
「草」
「草じゃねぇ!」

コメント
:人の枠で勝手に縛りプレイw
:ホム虐草
:裏でもかよw
:はいはいつまんない
:2人とも仲良くなるの早過ぎだろ
:ホムラはハジメの言うこと聞いとけばいい
:俺もこんな友達が欲しい

「じゃあ早速狩りに行くか。ホムラはどれ行きたい?」
「俺まだアイツ見た事ないから行きたい。あのBGMが特殊な」
「ああムルムルか」
「そうそうそれ。ムルムルってどんな攻撃して来たっけハジメ……さん」
「いや別に配信でもさん付けはいらんぞ」
「えっそう?なら正直面倒臭かったからそうするわ」
「了解。それとムルムルは電気玉飛ばして来たり天井で遅延して来たりするぞ。あと弱点は炎だぞお前ぴったりのな」
「まぁ俺は常時炎状態だからな。じゃねぇよ。それに炎属性の武器も持ってねぇよ」
「ならまぁその装備で大丈夫じゃない?」
「ハジメの装備は全然大丈夫じゃないけどな」
「まぁまぁ大丈夫大丈夫。それじゃあ行こう」

そうして俺とハジメは料理を食べ、ムルムル討伐のクエストを開始した。

クエストが開始するとそこは一面が白銀の世界でそこには毛むくじゃらの中型生物などが闊歩していた。

「雪原地帯にやって来たけどムルムルって何処にいんのハジメ」
「道なりに進んだ先にある洞窟に大抵はいるよ」
「なら早速行くか」

支給箱から回復アイテムなどの必要アイテムを取り、俺はハジメの案内の元ムルムルのいると言われている洞窟を目指した。

その最中に他のクリーチャーも見かけたが突っ込もうとするハジメを説得して特になんの問題もなくムルムルの居る洞窟にたどり着いた。

そこにはこちらのことにも目もくれない様子でその辺を歩き回るムルムルの姿があった。

「ほら聞こえるかホムラ。このムルムル固有のBGM」
「ああなんて言うか凄いよな。うんなんか凄い」
「今のお前の語彙力と同じレベルで凄いな」

コメント
:なんか凄いw
:これは配信者失格
:俺ならもっと面白いこと言える
:そんなんどうでもいいから早く行け
:あれ?bgm鳴ってる?俺聞こえないんだけど?

「まぁムルムルのBGMも堪能したことだしそろそろ行くか」
「なぁハジメ今からでも装備変えて来んか?流石に裸ネタ武器縛りプレイはアホだろ。お前がクリハン上手いのは知ってるけどさぁ」
「いやいや余裕余裕。なんたって俺一応この装備でラスボス倒してるし」
「いやマジかよ」
「マジマジ。配信で倒してるから後でアーカイブ確認してみ」
「いや長いし切り抜き見とくわ」
「そこは嘘でもアーカイブ見るって言ってくれよ」

コメント
:草
:本人目の前でアーカイブ見ない宣言
:コラボ相手にそれは失礼
:さっさとゲームやれ
:配信やめろ
:vtuber特有の社交辞令が一切ない男

「まぁそろそろムルムル討伐でもするか、視聴者もそれを望んでるそうやし」
「それもそうだな」

そうして俺は大剣をハジメは2匹の魚を手に持ちムルムルへと突っ込んでいった。

最初にムルムルに攻撃を入れたのはハジメだった。

それに続く様に俺もため攻撃をムルムルに入れ、それからすぐにムルムルの攻撃が届かない場所まで一旦下がった。

するとムルムルは体に電気を纏い体をくるりと一回転させた。

その際まだ近くにいたハジメにその攻撃が当たるかと思いきや、なんとハジメはその至近距離からその攻撃が来るのを知っていたのか、なんの難なくするりと避けそのままムルムルへの攻撃を再開した。

それからも俺は一撃入れたら下がるのヒットアンドアウェイ、ハジメは攻撃に攻撃をそしてたまに避けると圧倒的なプレイングスキルを見せつけられた。

「うっま。ハジメお前なんでその距離で攻撃あたんねぇの?」
「うーん。ムルムルの攻撃モーション覚えてるから、攻撃の予備動作が来たら避けるを繰り返してるだけだからホムラもこのぐらい簡単にできる様になるよ」
「それはハジメに言われるまで一旦下がることもできずに攻撃される度に乙ってた俺への嫌味か?」
「違う違う本当に覚えたらこれぐらい余裕だから」

コメント
:こんなんも避けれんとか雑魚じゃん
:ホムラさんハジメの言う事はあんまり聞かない方がいいよ。それめちゃくちゃ難しいから
:俺なら楽勝
:ザコ乙
:ホムラってこのシリーズ初めてか?

その後もタゲがハジメに行ってるから、こちらは全く攻撃されず一方的に攻撃出来てこのままいけば勝てるか?と思い始めた頃、

「あっミスった」

その一言共にハジメはムルムルの薙ぎ払い攻撃に巻き込まれ、そのまま一撃で倒れた。

「すまんホムラ。余裕こいてたらミスったわ」
「俺もなんかこのままなら勝てそうと思って気が緩んでたんでお互い様っという事で」
「ホムラがそう言うならそう言うことにしとくな」
「うんそう言う事にしていいから早く戻って来てくれない?」

ハジメと話している間もムルムルに攻撃し続けていたが、ハジメがやられてタゲがコチラに向き先程とは違い一旦離れても、それに対応する攻撃をされ攻撃をもらっては回復もらっては回復を繰り返しているうちに手持ちの回復薬の数もどんどんと少なくなって来た。

「help meハジメ!」
「はいはいすぐ行くからちょっと待っててね」
「本当早く来てね。って危ねぇ体力ミリになった」

コメント
:下手
:ハジメにおんぶに抱っこに肩車までしてもらってたのがわかる
:まぁ初心者ならこんなもんだろ
:回復できてるだけ偉い
:俺ならこんなん余裕

それから俺の回復薬が丁度きれた頃にハジメは俺とムルムルの戦っている場所に戻って来た。

「お待たせまった?」
「待ったわ。それに何してたんだよ早くしろ」
「実はキャンプで美味しいご飯食べたり、肉を自分で焼いたりしてたら少し遅れてな」
「そういうのは自分で枠立ててる時にでもやれ、視聴者になんも伝わらんだろ」
「それもそうか」

そんな事言いつつもハジメはまたもや2匹の魚を取り出しムルムルに切りかかった。
そうしてその後はハジメがタゲを取り戻し特に事故もなくムルムルが逃げ出すところまで2人で追い詰めた。

「どうする?捕獲する?」
「うーん別にムルムルの素材はいらんし討伐しよ捕獲玉と罠が勿体無い」
「そっか了解」

そうして最後の最後で事件は起こった。

「よし後もうちょっとだ。どうするホムララストアタックしてみるか?」
「何?なんかボーナスでもあんの?」
「いや特にないけど何かラストアタックって嬉しくない?」
「めちゃくちゃ嬉しい!」
「ならもうムルムルも瀕死だし俺はちょっと離れたところから見守ってるよ」
「任せとけ!おら、ラストアタックいただき!」

コメント
:おっとこれは……
:おいおいアイツ死んだわ
:ナム
:俺なら余裕
:これは、フラグですかね?
:体力減ってるから回復しろ

「おいお前ら流石に失礼だろ」
「ほらホムラコメントなんか見ないで画面画面」
「もぅ何だよ。ちゃんとやってるって」

そんな話をしているとムルムルがコチラに全力で突進をして来た。

そうしてそれに合わせる様にムルムルの頭部目掛けてため攻撃を入れた。

そこまではよかった。

そこで討伐の証拠であるクエスト完了の文字が画面いっぱいに出てきた。ムルムルと一緒に倒れている俺を映しながら。

「はぁ?????」
「草ぁ」

コメント
:知ってた
:知ってた
:俺ならできてた
:知ってた
:知ってた
:知ってた

剥ぎ取りをしながら絶賛大爆笑しているハジメに八つ当たりしながら、急いでムルムルの死体がある場所まで全力で走る。

そのおかげか時間はギリギリで一回ぐらいはギリで剥ぎ取りできる時間にムルムルの死体にたどり着いた。

「はいギリギリセーフ。と言うかこういうのはいつもハジメの役だろ」
「ほら俺はその前に一回死んで因果率変えたから」
「なんだその厨二用語は、まぁいいでも一応剥ぎ取りできるからいいか」

そうしてザクザクとムルムルの死体から素材を剥ぎ取っていると、画面の端から中型生物が突進して来て剥ぎ取りをしている俺を突き飛ばした。

「クソガァァァァァー!!!」
「wwwwwww」

ドンっ!!
台パンしたのは許してくれ流石にこれにはイラついたんだ。

その後の配信も何かとアクシデントはありながらもゲームを楽しめ。

凄くいい配信になったと思う。

「じゃあそろそろ時間だと思うので今日の配信はこれぐらいで終わりたいと思います。それと実はこの配信で俺のチャンネルでは初の事が一つあります。なんと同接数初の四桁達成!!ハジメとその視聴者様本当にありがとうございました」
「おめでとう」

コメント
:改めて感謝されるとなんか恥ずかしい
:もっと感謝してもいいぞ
:本当だ3000人以上居る
:これは俺ではできん
:↑出来ないんかい!

「それでは改めて乙ホムでした」
「乙ホムでした!」

この配信は終了しています。
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