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第4章 そうだ実家へ行こう
43話 カラオケ
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広間に戻り昼食を食べ終えた俺達は今屋敷の近くにあるカラオケにやって来ていた。
「みんなぁ!俺の歌を聞けぇ!」
「きゃー♡」
◯
昼食を食べ終えた俺と姫ちゃんと真冬の3人でトランプで遊んでいると、そこにいつもの様に仕事をサボっている拓夫がやって来て、開口一番「カラオケ行こうぜ!」と言われ、正直俺と真冬は全く行く気はなかったのだが、姫ちゃんが拓夫のその案に大賛成だった為、俺と真冬は2人に引っ張られる形で無理やりカラオケに連れてこられた。
まぁ奢ってくれるらしいから別にいいけど。
そんな感じでカラオケに来たは良いものの、俺も真冬も人前で歌うのが恥ずかしい為、歌いたくなかった俺達2人で拓夫と姫ちゃんをよいしょしまくった結果、カラオケに来てすでに2時間は経つのに2人は、疲れる様子もなく延々歌を歌い続けていた。
それも2人とも結構歌が上手い。
姫ちゃんが歌う歌は最近の流行りの曲を中心に、たまに少し古い曲を歌う感じで真冬もノレているのだが、拓夫はそんな事をお構いなしに90年代のアニソンばかり歌う為、真冬は勿論姫ちゃんも曲が分からず首を傾けていた。
と言うかせめて歌うなら盛り上がる歌を歌えよ!
そんなこんなでタンバリンをシャンシャンしている俺の横に、歌を歌い終えてすっきりとした表情の拓夫がドシリと断りなしに座って来た。
「なぁなぁ夏も歌歌えよぉ~」
「チッ鬱陶しいなぁ抱きつくな気持ち悪い!それと俺は人前で歌うのが苦手なんだよ!」
「えーいつも何百人に見られながら配信してるくせに?」
俺が酔ったおっさんのイライラする絡み方をする拓夫の顔を押し返してそう答えると、拓夫は俺にだけ聞こえる声量でそう返して来た。
「俺は生身の人間の前で歌うのが苦手なんだよ」
そう言って拓夫を押し返してそのまま飲み物をお代わりする為に席を立つと、それに続いて拓夫の奴も俺も俺もとコップを持って俺の後をついて来た。
そうして俺と拓夫の2人でドリンクバーの前までやって来た。
俺がドリンクバーでホットコーヒーを入れ、そこにシュガースティックを入れている横で、拓夫が小学生みたいに複数の飲み物を混ぜている姿を見て、コイツマジか!と言う顔をして見ているのにも気づかず、拓夫は1人すげー色変わった!などと30後半のおっさんがするには痛い言動をしていた。
「拓夫お前はガキか?ガキなのか?お前もうアラフォーだろ?そんな小学生のガキみたいな事するなよ恥ずかしい」
「は、はぁ?夏お前何を言い出すかと思えば俺がアラフォー?俺はまだ30代だぞ?まだギリアラサーだ」
俺の講義に反論して来た拓夫だったが、そこ?と思うところを指摘して来た為内心呆れながら俺は冷静に返答した。
「いや、30後半は立派なアラフォーだろ」
「え、まじ?」
「確か35からアラフォーじゃなかったっけ?」
「おいおいマジかよ……俺もうそんな歳なのか」
それを聞いた拓夫がジュースをこぼさない様に器用に膝からその場に崩れ落ち、そんなオーバーリアクションする拓夫を見て、俺はアラフォーもアラサーもあんま変わらんだろと1人考えていた。
そのまま俺は地面に突っ伏している拓夫を放置して部屋に戻った。
それから10分経った頃に元気を無くしたアラフォーのおっさんが、静かに部屋に戻り部屋の角で不味そうな顔をしながら、混ざりすぎてもはや何ジュースかわからなくなった物体をちびちびと飲んでいた。
◯
それから何やかんやで俺と真冬も1回ずつ無理やり歌わされたが、外が夕焼けの影響でオレンジ色になった頃に俺達は屋敷に戻る為にカラオケを後にした。
「真冬ちゃん歌う上手だったね!まぁ姫の方が何倍もうまかったけどね♡」
「はいはいそうだね」
そんな風に二人が仲良さそうに話している姿を後ろから見守っていると隣にいる拓夫が話しかけて来た。
「なぁ夏」
「何だ?アラフォー」
「その呼び方やめてくれない?っとそうじゃなくてちょっと聞きたいんだけどさ、vtuberって面白いの?」
いきなり変な事を聞いて来た拓夫に驚きながら、もしかしてコイツもvtuberになりたいのか?と考え俺は少し真剣に答える事にした。
「面白いか面白くないかで言えば、vtuberはすごく面白いと俺は思う。けど大概の奴は嫌いになると思う」
「それはどうして?」
「どうして……どうしてか、それはそうだな。言ってしまえばギャップかな」
「ギャップ?」
俺が意外と真面目に答えた為、拓夫の表情も次第に真面目な表情に変わり、俺の言葉を一言一言真剣に聞き始めた。
「ああ、拓夫に質問なんだけどさ、お前から見たvtuberってどんな感じだ?」
俺の質問に拓夫は少し考えたのち答えた。
「楽しそう?」
「それはどうして?」
「自分の好きなゲームをやって、それを同じ趣味のやつと話し合ってるだけで、金も貰えるからかな?」
「そうだな……全員が全員そうとは言わないけど、多分大体のやつは今の拓夫と同じ考えを持つと思う。けど現実はそうじゃない。拓夫が言ったのはごく一部の成功したvtuberだけだ」
俺が言った事を少し考えた後何かに気づき拓夫が、俺の顔をパッと見つめて来た。
「あー違う違う。俺のは特別例だからあんま気にしなくても大丈夫。それと拓夫言っとくが俺はそのごく一部の人間だからな」
俺が笑いながらそう答えると拓夫はアレで?と言う表情を返して来た。
「これでわかったか拓夫?あんな有様の俺でさえ大成功した中の一人なんだ、拓夫って個人のvtuberって見たりするか?」
「一応何人かは」
「その中で配信中にコメントが一切ないvtuberって何人いる?」
俺の質問の意図が分からず困惑しながらも0と答えた拓夫に俺は言った。
「よかったな拓夫。お前の応援してるvtuberは全員成功してるな」
「ん?どう言う事?」
意味がわからんと言う表情をする拓夫を放置して俺は話し始めた。
「俺は勉強の為に色々なvtuberを過去大量に見て来たんだ。その中のほとんどが配信をしているのにも関わらず視聴者は一人もおらず、いたとしてもその数は片手で数えられる様なものだ。そう言う人達もはじめは拓夫と同じ感じでvtuberと言う職業に夢と希望を持って、vtuber業界に参入して来ては長くて1年短い奴なんかは1週間ほどで消えていく。それも大量にだ。だから拓夫もしvtuberをやりたいなら、そこら辺を覚悟した上でやってくれ」
俺がそう熱弁したのを聞いた拓夫が、何かを思い出した感じのジェスチャーを取って信じられない事を口にした。
「へー、じゃあ愛花ちゃんって凄かったんだな……」
「……はぁ?」
「みんなぁ!俺の歌を聞けぇ!」
「きゃー♡」
◯
昼食を食べ終えた俺と姫ちゃんと真冬の3人でトランプで遊んでいると、そこにいつもの様に仕事をサボっている拓夫がやって来て、開口一番「カラオケ行こうぜ!」と言われ、正直俺と真冬は全く行く気はなかったのだが、姫ちゃんが拓夫のその案に大賛成だった為、俺と真冬は2人に引っ張られる形で無理やりカラオケに連れてこられた。
まぁ奢ってくれるらしいから別にいいけど。
そんな感じでカラオケに来たは良いものの、俺も真冬も人前で歌うのが恥ずかしい為、歌いたくなかった俺達2人で拓夫と姫ちゃんをよいしょしまくった結果、カラオケに来てすでに2時間は経つのに2人は、疲れる様子もなく延々歌を歌い続けていた。
それも2人とも結構歌が上手い。
姫ちゃんが歌う歌は最近の流行りの曲を中心に、たまに少し古い曲を歌う感じで真冬もノレているのだが、拓夫はそんな事をお構いなしに90年代のアニソンばかり歌う為、真冬は勿論姫ちゃんも曲が分からず首を傾けていた。
と言うかせめて歌うなら盛り上がる歌を歌えよ!
そんなこんなでタンバリンをシャンシャンしている俺の横に、歌を歌い終えてすっきりとした表情の拓夫がドシリと断りなしに座って来た。
「なぁなぁ夏も歌歌えよぉ~」
「チッ鬱陶しいなぁ抱きつくな気持ち悪い!それと俺は人前で歌うのが苦手なんだよ!」
「えーいつも何百人に見られながら配信してるくせに?」
俺が酔ったおっさんのイライラする絡み方をする拓夫の顔を押し返してそう答えると、拓夫は俺にだけ聞こえる声量でそう返して来た。
「俺は生身の人間の前で歌うのが苦手なんだよ」
そう言って拓夫を押し返してそのまま飲み物をお代わりする為に席を立つと、それに続いて拓夫の奴も俺も俺もとコップを持って俺の後をついて来た。
そうして俺と拓夫の2人でドリンクバーの前までやって来た。
俺がドリンクバーでホットコーヒーを入れ、そこにシュガースティックを入れている横で、拓夫が小学生みたいに複数の飲み物を混ぜている姿を見て、コイツマジか!と言う顔をして見ているのにも気づかず、拓夫は1人すげー色変わった!などと30後半のおっさんがするには痛い言動をしていた。
「拓夫お前はガキか?ガキなのか?お前もうアラフォーだろ?そんな小学生のガキみたいな事するなよ恥ずかしい」
「は、はぁ?夏お前何を言い出すかと思えば俺がアラフォー?俺はまだ30代だぞ?まだギリアラサーだ」
俺の講義に反論して来た拓夫だったが、そこ?と思うところを指摘して来た為内心呆れながら俺は冷静に返答した。
「いや、30後半は立派なアラフォーだろ」
「え、まじ?」
「確か35からアラフォーじゃなかったっけ?」
「おいおいマジかよ……俺もうそんな歳なのか」
それを聞いた拓夫がジュースをこぼさない様に器用に膝からその場に崩れ落ち、そんなオーバーリアクションする拓夫を見て、俺はアラフォーもアラサーもあんま変わらんだろと1人考えていた。
そのまま俺は地面に突っ伏している拓夫を放置して部屋に戻った。
それから10分経った頃に元気を無くしたアラフォーのおっさんが、静かに部屋に戻り部屋の角で不味そうな顔をしながら、混ざりすぎてもはや何ジュースかわからなくなった物体をちびちびと飲んでいた。
◯
それから何やかんやで俺と真冬も1回ずつ無理やり歌わされたが、外が夕焼けの影響でオレンジ色になった頃に俺達は屋敷に戻る為にカラオケを後にした。
「真冬ちゃん歌う上手だったね!まぁ姫の方が何倍もうまかったけどね♡」
「はいはいそうだね」
そんな風に二人が仲良さそうに話している姿を後ろから見守っていると隣にいる拓夫が話しかけて来た。
「なぁ夏」
「何だ?アラフォー」
「その呼び方やめてくれない?っとそうじゃなくてちょっと聞きたいんだけどさ、vtuberって面白いの?」
いきなり変な事を聞いて来た拓夫に驚きながら、もしかしてコイツもvtuberになりたいのか?と考え俺は少し真剣に答える事にした。
「面白いか面白くないかで言えば、vtuberはすごく面白いと俺は思う。けど大概の奴は嫌いになると思う」
「それはどうして?」
「どうして……どうしてか、それはそうだな。言ってしまえばギャップかな」
「ギャップ?」
俺が意外と真面目に答えた為、拓夫の表情も次第に真面目な表情に変わり、俺の言葉を一言一言真剣に聞き始めた。
「ああ、拓夫に質問なんだけどさ、お前から見たvtuberってどんな感じだ?」
俺の質問に拓夫は少し考えたのち答えた。
「楽しそう?」
「それはどうして?」
「自分の好きなゲームをやって、それを同じ趣味のやつと話し合ってるだけで、金も貰えるからかな?」
「そうだな……全員が全員そうとは言わないけど、多分大体のやつは今の拓夫と同じ考えを持つと思う。けど現実はそうじゃない。拓夫が言ったのはごく一部の成功したvtuberだけだ」
俺が言った事を少し考えた後何かに気づき拓夫が、俺の顔をパッと見つめて来た。
「あー違う違う。俺のは特別例だからあんま気にしなくても大丈夫。それと拓夫言っとくが俺はそのごく一部の人間だからな」
俺が笑いながらそう答えると拓夫はアレで?と言う表情を返して来た。
「これでわかったか拓夫?あんな有様の俺でさえ大成功した中の一人なんだ、拓夫って個人のvtuberって見たりするか?」
「一応何人かは」
「その中で配信中にコメントが一切ないvtuberって何人いる?」
俺の質問の意図が分からず困惑しながらも0と答えた拓夫に俺は言った。
「よかったな拓夫。お前の応援してるvtuberは全員成功してるな」
「ん?どう言う事?」
意味がわからんと言う表情をする拓夫を放置して俺は話し始めた。
「俺は勉強の為に色々なvtuberを過去大量に見て来たんだ。その中のほとんどが配信をしているのにも関わらず視聴者は一人もおらず、いたとしてもその数は片手で数えられる様なものだ。そう言う人達もはじめは拓夫と同じ感じでvtuberと言う職業に夢と希望を持って、vtuber業界に参入して来ては長くて1年短い奴なんかは1週間ほどで消えていく。それも大量にだ。だから拓夫もしvtuberをやりたいなら、そこら辺を覚悟した上でやってくれ」
俺がそう熱弁したのを聞いた拓夫が、何かを思い出した感じのジェスチャーを取って信じられない事を口にした。
「へー、じゃあ愛花ちゃんって凄かったんだな……」
「……はぁ?」
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