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第4章 そうだ実家へ行こう
46話 大爺様との面談開始
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愛花ちゃんのvtuberを辞めたく無い宣言を聞いた俺は、愛花ちゃんを連れて大爺様の部屋の前までやって来た。
バーン!
「大爺様お話があります!」
そう叫びながら俺は勢いよく大爺様の部屋の扉を開け放った。
いきなり俺が勢いよく扉を開けた事に愛花ちゃんは驚いていたが、部屋の中にいた大爺様はその事を気にする様子もなく一言「入れ」と俺達に呟いた。
「失礼します」
そう言って早々に部屋に入った俺に続いて愛花ちゃんも、頭を下げて部屋の中に入ると俺の隣に腰を下ろした。
そんな俺たちをジロジロと交互に見た大爺様が、少し首を傾げながら俺に聞いて来た。
「夏よ、お前さんは確かわしの出したお見合い話蹴ったはずだよな?」
そう言うと俺から目線を愛花ちゃんの方へと移した。
「はぁ、入って来て早々何を言い出すかと思えば大爺様、俺は朝も言いましたけどお見合いはしませんから」
自分のvtuber活動について話に来たはずなのに、部屋に入って早々自分を除け者に、俺と大爺様が見合い話を始めた事に愛花ちゃんは驚いていた。
「そうか、なら一体何の様だ?」
目線を愛花ちゃんに固定し聞いて来た大爺様の声色は、先程とは比べ物にならないほど低く迫力のあるものだった。
その様子から大爺様もはなから俺たちが何について話に来たのか知っている様子で、コレからが本番だと言う事を俺と愛花ちゃんは大爺様の声色から、それをひしひしと感じ取れた。
俺がその大爺様の迫力に少し押されていると、隣に座っていた愛花ちゃんが立ち上がり、大爺様の目を見て話し始めた。
「私のvtuber活動の事についてお話をさせてもらいに来ました!」
大爺様の圧にも負けない愛花ちゃんのそのハッキリとした宣言に、俺はただただ単純に人としてすごいと感じた。
そんな感じで俺が愛花ちゃんに感心していると、大爺様は一つの疑問を口からこぼした。
「vtuber?何だそれは」
それを聞いた俺は「は?」と間抜けな顔で言ってしまいそうなほどの衝撃を受け、ついにこのジジイボケたか?と思った。
だってそうだろ!自分が愛花ちゃんに禁止した事なのに忘れてるし、それに何より俺アンタに何回も説明したよな?4年だぞ4年!忘れるか普通?
そんなふうな事をアホヅラで俺が考えていると、それは愛花ちゃんも同じだったようでアホヅラでは無いが少し驚いたような表情をしていた。
「お、大爺様vtuberを知らないと言うのは本当ですか?貴方が愛花ちゃんに禁止したんですよね?」
「禁止?……ああ、あのパソコンに向かって1人で話しているのが、そのvtuberとか言うやつだったのか?」
おいおいまじかよこのジジイそんな知識で辞めろとか言ったのか?コレは本格的にアタオカだろ……
「おい夏」
「はい何ですか大爺様」
「誰がジジイでアタオカだって?」
そう怒気を含んだ声で大爺様が声を荒げながら、今までずっと座っていた重い腰を上げてそう叫んだ。
そこでようやく俺は先程の言葉が口から溢れていた事を察することが出来た。
やっべーやっちまったわw
でもしょうがないだろ、自分が好きな物に対してあんなふざけたこと抜かし始めたら誰だってキレるだろ。それにこちとらその分野で数年食ってきてるエキスパートだぞ?
あーヤベェそう考えたらだんだんイライラしてきた、こちとら毎日知らない奴から暴言吐かれて、最近だと俺の偽物が被害撒き散らして何故かその責任を俺が背負わされるし、運営はクソだし何だったらファンの民度もクソオブザクソなんだぞ。
そんな普通の人なら精神崩壊待った無しな事を、4年も続けて来れるぐらい好きな事を、俺同様に健気にやっているそれも修羅の道の個人でやって、成功までしてるのを何だ?
よくわからないけど禁止?
はぁーまじ意味わかんねぇ
おいクソジジイお前みたいに毎日座ってダラダラしてるだけの老●野郎に、何で今現在汗水かいて努力してる若者のやってる事を否定されなきゃ何ねぇんだよ!
てめぇが昔どれだけ頑張ってここまで登ってきたかしらねぇけど、それは所詮過去何だよ!
今一緒懸命努力してる奴の足引っ張ってんじゃねぇぞ!この老耄野郎が!」
いつの間にか声に出ていたそんな言葉をひとしきり言い終えると、俺はこれまたいつ掴みかかったのかわからない大爺様の袴の襟元から手を離し、ハァハァと息を整えながら一言謝罪して、元の自分の座っていた席に座り直した。
そんな俺のいきなりの奇行を真横で見ていた愛花ちゃんは、少し引きながらも自分の為にここまで怒ってくれたことに少し口元が緩んだ。
そしてひとしきり言い切った俺は、今までの鬱憤を吐き出せてスッキリしたと同時に、頭が冷えひたいだけでは無く体全体の穴という穴から、汗が大量に吹き出してきた。
そんな俺たちを見た大爺様は、俺に掴み掛かられた襟を直すと、怒るでも無くいたく冷静な顔つきでそのまま座り込んだ。
すると大爺様は自分の鼻根を押さえ少し何かを考えるように唸ると、あまり納得しているような顔つきでは無いが、俺の説得?暴言?八つ当たり?が聞いたのか、最初の様な威圧をして来なくなった。
「あーそうだな、夏の言う通り知らんもんを知らんまま否定すんのはいかんな」
そう言うと大爺様は俺達と言うよりかは、愛花ちゃんに対して頭を下げ謝った。
そうして俺達にvtuberとは何かを聞き始めた。
のだが、齢100をこえる爺さんにvtuberと言う現代の中でも、特殊中の特殊な職業を説明するのは難しく、その説明をする為にまずユーチュバーの説明からしなくてはならず、俺達は意外に簡単に大爺様を説得できた割に疲れる事になった。
「コレで何と無くはvtuberが何かわかりましたか?」
「ああ、まだよく分からんところもあるが、まぁだいたいはな」
内心俺は実はこの説明2回目なんだよな~と考えていたのだが、これを話してしまうとまたそれはそれで面倒な事になると思い黙っておく事にした。
「それでお前さんらの説明で何となくvtuberについては分かった。それじゃあ次だ。愛花お前さんはそのvtuberで何をやっとる?」
「そういえば俺も聞いてなかったけど、愛花ちゃんは何系のvtuberなの?アイドル?それともやっぱり専門?」
そんな俺たちの質問に愛花ちゃんは少しもじもじしながら、ポケットからスマホを取り出すと素早く操作し、俺達に自分が運営しているチャンネルのページを見せてきた。
そこには……
「桃崎…姫……花?…………桃崎姫花!?えっ!?!?!?愛花ちゃんが姫ちゃん?へ?どゆこと?」
まさかの人物の名前があった。
バーン!
「大爺様お話があります!」
そう叫びながら俺は勢いよく大爺様の部屋の扉を開け放った。
いきなり俺が勢いよく扉を開けた事に愛花ちゃんは驚いていたが、部屋の中にいた大爺様はその事を気にする様子もなく一言「入れ」と俺達に呟いた。
「失礼します」
そう言って早々に部屋に入った俺に続いて愛花ちゃんも、頭を下げて部屋の中に入ると俺の隣に腰を下ろした。
そんな俺たちをジロジロと交互に見た大爺様が、少し首を傾げながら俺に聞いて来た。
「夏よ、お前さんは確かわしの出したお見合い話蹴ったはずだよな?」
そう言うと俺から目線を愛花ちゃんの方へと移した。
「はぁ、入って来て早々何を言い出すかと思えば大爺様、俺は朝も言いましたけどお見合いはしませんから」
自分のvtuber活動について話に来たはずなのに、部屋に入って早々自分を除け者に、俺と大爺様が見合い話を始めた事に愛花ちゃんは驚いていた。
「そうか、なら一体何の様だ?」
目線を愛花ちゃんに固定し聞いて来た大爺様の声色は、先程とは比べ物にならないほど低く迫力のあるものだった。
その様子から大爺様もはなから俺たちが何について話に来たのか知っている様子で、コレからが本番だと言う事を俺と愛花ちゃんは大爺様の声色から、それをひしひしと感じ取れた。
俺がその大爺様の迫力に少し押されていると、隣に座っていた愛花ちゃんが立ち上がり、大爺様の目を見て話し始めた。
「私のvtuber活動の事についてお話をさせてもらいに来ました!」
大爺様の圧にも負けない愛花ちゃんのそのハッキリとした宣言に、俺はただただ単純に人としてすごいと感じた。
そんな感じで俺が愛花ちゃんに感心していると、大爺様は一つの疑問を口からこぼした。
「vtuber?何だそれは」
それを聞いた俺は「は?」と間抜けな顔で言ってしまいそうなほどの衝撃を受け、ついにこのジジイボケたか?と思った。
だってそうだろ!自分が愛花ちゃんに禁止した事なのに忘れてるし、それに何より俺アンタに何回も説明したよな?4年だぞ4年!忘れるか普通?
そんなふうな事をアホヅラで俺が考えていると、それは愛花ちゃんも同じだったようでアホヅラでは無いが少し驚いたような表情をしていた。
「お、大爺様vtuberを知らないと言うのは本当ですか?貴方が愛花ちゃんに禁止したんですよね?」
「禁止?……ああ、あのパソコンに向かって1人で話しているのが、そのvtuberとか言うやつだったのか?」
おいおいまじかよこのジジイそんな知識で辞めろとか言ったのか?コレは本格的にアタオカだろ……
「おい夏」
「はい何ですか大爺様」
「誰がジジイでアタオカだって?」
そう怒気を含んだ声で大爺様が声を荒げながら、今までずっと座っていた重い腰を上げてそう叫んだ。
そこでようやく俺は先程の言葉が口から溢れていた事を察することが出来た。
やっべーやっちまったわw
でもしょうがないだろ、自分が好きな物に対してあんなふざけたこと抜かし始めたら誰だってキレるだろ。それにこちとらその分野で数年食ってきてるエキスパートだぞ?
あーヤベェそう考えたらだんだんイライラしてきた、こちとら毎日知らない奴から暴言吐かれて、最近だと俺の偽物が被害撒き散らして何故かその責任を俺が背負わされるし、運営はクソだし何だったらファンの民度もクソオブザクソなんだぞ。
そんな普通の人なら精神崩壊待った無しな事を、4年も続けて来れるぐらい好きな事を、俺同様に健気にやっているそれも修羅の道の個人でやって、成功までしてるのを何だ?
よくわからないけど禁止?
はぁーまじ意味わかんねぇ
おいクソジジイお前みたいに毎日座ってダラダラしてるだけの老●野郎に、何で今現在汗水かいて努力してる若者のやってる事を否定されなきゃ何ねぇんだよ!
てめぇが昔どれだけ頑張ってここまで登ってきたかしらねぇけど、それは所詮過去何だよ!
今一緒懸命努力してる奴の足引っ張ってんじゃねぇぞ!この老耄野郎が!」
いつの間にか声に出ていたそんな言葉をひとしきり言い終えると、俺はこれまたいつ掴みかかったのかわからない大爺様の袴の襟元から手を離し、ハァハァと息を整えながら一言謝罪して、元の自分の座っていた席に座り直した。
そんな俺のいきなりの奇行を真横で見ていた愛花ちゃんは、少し引きながらも自分の為にここまで怒ってくれたことに少し口元が緩んだ。
そしてひとしきり言い切った俺は、今までの鬱憤を吐き出せてスッキリしたと同時に、頭が冷えひたいだけでは無く体全体の穴という穴から、汗が大量に吹き出してきた。
そんな俺たちを見た大爺様は、俺に掴み掛かられた襟を直すと、怒るでも無くいたく冷静な顔つきでそのまま座り込んだ。
すると大爺様は自分の鼻根を押さえ少し何かを考えるように唸ると、あまり納得しているような顔つきでは無いが、俺の説得?暴言?八つ当たり?が聞いたのか、最初の様な威圧をして来なくなった。
「あーそうだな、夏の言う通り知らんもんを知らんまま否定すんのはいかんな」
そう言うと大爺様は俺達と言うよりかは、愛花ちゃんに対して頭を下げ謝った。
そうして俺達にvtuberとは何かを聞き始めた。
のだが、齢100をこえる爺さんにvtuberと言う現代の中でも、特殊中の特殊な職業を説明するのは難しく、その説明をする為にまずユーチュバーの説明からしなくてはならず、俺達は意外に簡単に大爺様を説得できた割に疲れる事になった。
「コレで何と無くはvtuberが何かわかりましたか?」
「ああ、まだよく分からんところもあるが、まぁだいたいはな」
内心俺は実はこの説明2回目なんだよな~と考えていたのだが、これを話してしまうとまたそれはそれで面倒な事になると思い黙っておく事にした。
「それでお前さんらの説明で何となくvtuberについては分かった。それじゃあ次だ。愛花お前さんはそのvtuberで何をやっとる?」
「そういえば俺も聞いてなかったけど、愛花ちゃんは何系のvtuberなの?アイドル?それともやっぱり専門?」
そんな俺たちの質問に愛花ちゃんは少しもじもじしながら、ポケットからスマホを取り出すと素早く操作し、俺達に自分が運営しているチャンネルのページを見せてきた。
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「桃崎…姫……花?…………桃崎姫花!?えっ!?!?!?愛花ちゃんが姫ちゃん?へ?どゆこと?」
まさかの人物の名前があった。
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