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第5章 新たなるステージ

56話 ホラーゲーム

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「おら!お前らホラーゲームの時間だ!」

コメント
:おお!
:ホムラホラーって大丈夫なん?
:きゃー
:楽しみ
:ホラゲーの何やんの?

「えーっと?俺がホラーが大丈夫か?全然大丈夫じゃ無いな。普通に怖いのは苦手だ。特に幽霊系が無理だ。んでやるホラーゲームはなんか最近流行ってる、深夜のコンビニバイトをするやつです」

俺は若干震える声そう答えた。

コメント
:ホラー苦手なんかよw
:おいおい雑魚か?
:じゃあなんでホムラはホラゲーやろうと思ったん?
:俺もホラー苦手だわ
:男の悲鳴なんて誰得なんだよw

俺はホラーゲームを始めるのが嫌で、配信画面はゲームの開始画面のままで、どうにかリスナーとの会話で時間を稼ぐ事にした。

「すまんなお前らホラーゲーム苦手で、でもそんなこと言ってるけど、どうせお前らもホラーゲーム苦手だろ?と言うか得意な奴がいる方が信じらんないわ。だってそうだろ?お前らもよーく考えてみろよ。暗闇でいきなり血まみれの女が現れたらどうだ?怖く無いか?」

コメント
:いやまぁそう言われたら怖いけどさ……
:でも所詮ゲームじゃん
:ホムラビビりすぎだろw
:早くゲームやれよ
:それは怖い

「それでじゃあなんでこんなゲームも始めず、ぐちぐち言ってる奴が急にホラーゲームやり始めたかって?実はな昨日久しぶりにmeme先生と話したんだけど、その時に出来ればこのゲームやってほしいって言われてな。それでしょうがなくやる事になったって感じかな」

コメント
:meme先生と?
:そういやホムラのママだったな
:え!?ホムラmeme先生と知り合いなの?
:そうだったんだ
:あれ?でも確かmeme先生ってユメノミライと仕事しないって言ってなかったっけ?
meme:ホムラさんホムラビトさん達とお話しするのもいいですけど、出来れば早くゲームを開始してくださいね

「あ、はい……わかりました。」

いきなりコメント欄に現れたmeme先生の圧を感じだ俺は、その言葉に反抗する事なく静かに了承した。

そうして俺の気持ちとは裏腹にホラーゲームは始まり、俺の気持ちはどんどんと憂鬱な気分になってきた。

コメント
:meme先生だ!
:ホムラビビりすぎw
meme:よき
:草
:meme先生よきは草

「それじゃあやってくかぁ……」

そうして始まったゲームは低テクスチャで、最近のゲームでこのテクスチャだった為驚きながらも、それ以上にそのテクスチャの荒さに俺は余計に恐怖心を感じた。

「うへぇ……怖えー。と言うかすげーテクスチャ荒いな」

そんなことを言いながら俺はビビりながら部屋の探索を始めた。
部屋の中にはクローゼットや冷蔵庫にレンジ、その他テレビにベッドがあった。

その中で俺はクローゼットからタイトルにある様に、夜勤バイトをするための制服を回収してその後は部屋を出た。

そうして少しボロ目のアパートを出て、バイト先に向かおうと暗がりの夜道を歩くのだが……

「いやバイト先どこだよ!」

バイト先を探し始めてから既に10分経っているのだが、バイト先は見つからずにいた。

コメント
:迷子なう
:これも時間稼ぎか?www
:まだ?
:なんでホムラさっきからずっと同じところぐるぐる回ってんの?
:草

そうしてその後も結局バイト先が見つからなかった為、コメント欄の指示に従ってバイト先へと向かった。

そうして向かった先には周りに何も無いところにポツンと一つだけ佇んでいるコンビニがあった。

そんなこんなでコンビニに入るとそこには胸に店長と書かれたバッチをつけた1人の男性がそこにいた。

その男性、店長に話しかけると店長はいきなりしょうもない話をし始めた。

そんなことがあった為俺はホラーゲームもこの程度か、と思いその後はリスナーと軽く雑談をしながらゲームを進めた。

「いやぁーホラーゲームってこの程度なんだなw全然怖くねぇな」

コメント
:そらそうだろまだ始まってないんだから……
:コイツチュートリアルでイキってるぜw
meme:この後が楽しみ

そんな感じで俺は余裕綽々な態度で俺は偉そうなことをドヤドヤ言っていた。

その時いきなりコンビニの扉の開閉音が聞こえた。

「…………。おーい誰かいますか?ねぇ?」

俺は先程までの余裕は何処へやら?完全にビビりながら音の鳴る扉の方へとゆっくりと向かった。
そしてそこには誰もいないはずなのに、永遠と開閉し続けるコンビニの自動扉があり、俺は完全にビビっていた。
だが俺がその扉に近づくとその扉が勝手に開閉する事はなくなった。

その後コンビニに宅配のにいちゃんがきたと思えば、そのまま1日目が終了した。

「怖え!これで終わりか?やっばへんな汗かいて来た」

コメント
:まだまだ序盤だぞ
:これそんなに怖いゲームか?どっちかと言うとネタ系じゃね?
meme:悲鳴まだ?
:ホムラビビりすぎだろw

「meme先生……このゲームもう辞めていいですか?」

俺は思っていたよりホラーゲームが怖かった為、1人コメント欄で俺の悲鳴を要求しているmeme先生に懇願した。

のだが……

コメント
meme:ダメ
:いやダメだろ
:まだ始まったばっかだぞ?
:せめて三日目まではいけ
:早く続きやれ

そして案の定俺の願いは叶えられる事はなかった。

その後二日目はねずみ取りをやったり、トイレを借りるだけ借りる謎ババァと話したり、クソ客に酒を5往復して届けさせられたりした。

「自分で運べやこのゴミクソやろう!」

配信を開始して1時間経った頃、いきなり幽霊が出て来ても大丈夫な様に、警戒をしていたせいでイライラしていたのもあり、俺はそのクソ客にこの配信を始めてからの鬱憤をぶつけまくった。

「ふぅ……スッキリした!」

そんなこんなあり二日目は終了した。

そして何故かコメント欄のリスナーが楽しみにしていた三日目がやって来た。

コメント
:きた!
:三日目突入!
meme:さぁ
:キタァ!!!!
:来るぞ!

「あれ?今日は店長居ないのか?まぁ居ても鬱陶しいだけだからいいんだけどさ」

そんなことを言いながら俺はいつもの様にタイムカードを切るために事務室へと入ったその時、パソコンからバァァァン!!っと言う大きな音と共に居なかった店長がロッカーから飛び出して来た。

「クソ野郎!●ね!クソが!何考えてんの頭おかしいんじゃねぇの?●ねボケカスが!驚いた?じゃねぇよ!ボケナスアホカスクソ野郎が!」

コメント
:草
:wwwww
meme:いい
:クッソ暴言で草
:コイツはマジでカス
:memeママw

「はぁー!もうクソ!やってられるかこんなゲーム!ホラーゲームなんか二度とやるか!例えmeme先生に頼まれたとしても絶対やらん!という訳で乙ホムでした!」

そう言いながら俺は若干キレ気味で、誰の制止も聞くこともなく、俺はそのまま配信を強制終了した。

コメント
:あーあ辞めちゃったw
:クソワロタ
:ホムラビビりすぎだろw
:あれ思い出したファイヤーパンチ
meme:また今度おすすめのホラーゲーム紹介するね
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