元喪女に王太子は重責過ぎやしませんかね?

紅葉ももな(くれはももな)

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ロリ?ショタ?シスター

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「お祖父様失礼しますよ。」

 ロブルバーグ様の自室の扉を開けると、脚の踏み場がありませんでした。いつも綺麗好きなロブルバーグ様には信じられない散らかりっプリです。

「ロブルバーグしゃま、だいじょうぶでしゅか?」

 とっ散らかった部屋の床で絶望にうちひしがれたロブルバーグ様。

 脱兎の如く駆けていったロブルバーグ様を追い掛けようとした私は、ひょいっと抱えられて現在アンナローズ様の豊満な胸を枕に抱き締められております。

 ふにょっとした感触が素晴らしい。やめられない止まらないですね。

 何を食べたらこの体型になるんだろう。前世はお腹の方がポッチャリしていた私としてはすごく気になる。

「ふふふっ、さぁお祖父様。逃げられませんわよ。」

 ロブルバーグ様を追い詰めるのはまぁ、わかります。わかりますが、何で私は頬擦りされているんでしょうね。

「あんなろーずゅしゃま?」

 男でも女でも美人さんに懐かれるのは役得のはず。なのになぜ悪寒がはしるんだろう。

「アンナローズ、シオル殿下を離しなさい。脅えておられる。」

「あら嫌ですわ。私は可愛い少年を愛でているだけですのに、」

 いや、愛でかたが違うと思うのですが。

「はぁ、お前も変わらないのぅ。いたいけな幼児や小児に懸想するのは辞めなさいと昔から言っておるだろう。」

「けそう・・・・・・」

 けそう・・・・・・けそう、懸想!? 

 思い当たった単語にアンナローズを見上げると、綺麗なスカイブルーの瞳と目があった。

 優しげな面に宿る仄かな熱情を確認した瞬間一気に身体中の毛穴が開いた気がする。

 こんなに美人さんなのにそっちの趣味の人。

「とにかくシオル殿下を離しなさい。お前の餌食にするには惜しい。」

 救いの手が伸ばされたので懸命に肉牢から脱出を試みる。出来れば危ない人はご遠慮願いたい。

 若冠二歳で貞操の危機とか洒落にならん。

「さぁこちらへシオル殿下。」

「はい!」

 元気にいそいそと焦りながら安全地帯へ脱出すると、アンナローズ様は名残惜しそうな熱い視線で見詰めてきた。

 儚げな表情で憂いても駄目です。騙されませんよ!自分が大事!

「お祖父様。なんでしたら教会本部への帰還の決断はゆっくりでよろしいですわよ?」

 まるで聖母のような微笑みの彼女に見惚れかけて自分を叱咤する。そうアンナローズはロリショタが大好物な危ない人。

「いやいや、儂は死んだ事にして直ぐに帰って良い。」

「でははっきり申し上げます。今回のコンクラーベですが先の法王猊下がお祖父様を次期に指名されている書類が出ておりますので出来レースですわ。」

 ワキワキと手の平を動かしながら私に狙いを定めてジリジリと近付いてくる。

 一応男の子だから揉む場所なんてツルペタですから、二の腕?はっ!下か!やーめーてー。その手嫌ー!

「コンクラーベの出来レースなんぞ聞いたこともないわ。」

「あら、永い年月の間でも何度かあったようですわよ。前例があるのか神官総出で教会中を探しましたから。」

「なっ。」

「うふふ、だから諦めてくださいね?でないとこの国でコンクラーベになりますわよ?」

 ロブルバーグ様が教会本部へ行くのが早いか、枢機卿がレイナスへやって来るのが早いか。

 正に根比べ(コンクラーベ)。

「はぁ、すまんが儂は寝る。シオル殿下、アンナローズを案内してやってくだされ。」

「えっ!ロブルバーグしゃま!?」

「ありがとう御座います。お祖父様。」

 えっ、まっ、待ってー!ロブルバーグ様、アンナローズ様がなんか怖いので渡されても困ります。

 と言うより渡さないでください。後生です。

「さぁ、行きましょうね。シオル殿下、ではお祖父様お大事に。」

 優雅に踵をかえすと私を抱えて上機嫌でロブルバーグ様の部屋を出ていく。

「すまん、今の儂にはアンナローズの相手は荷が重いんじゃ。」

「ロブルバーグしゃま!」

「冥福を祈る。」

 いや、冥福をじゃなくてそこは健闘を祈るんじゃないの、私は生け贄ですか!?

 ロブルバーグ様めー、覚えてろー!!!
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