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婚約破棄編
28 波乱
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第三王子リーグベルト主催のパーティは今のところ何の問題もなくスムーズに進んでいた。
ディート・ルナライズ侯爵令息もまた普段のパーティーと同じように知り合いなどにあいさつ回りをしている。
だが、普段と異なるのは会話の中に暗号が隠されいることだった。
「それで、あばれ牛を止めるためにこう…石を積み上げてうまいこと誘導したんだよ(騎士の警備配置はすでに完了した)」
「誘導したあとはどうしたんだ?(魔導士の配置はどうなっている?)」
「用意していた檻にうまいことぴったり入れて無事捕まったはずださ(もうじき完了する予定だ)」
また、暗号を用いた会話をしているのはディートたちだけではない。
ミリア達が緊張しているように見えたとした者たちの大半がこの暗号会話で細かく情報伝達をしていたのだ。
これは観察能力に優れたミリアやレナのような一部の人間が違和感を多少持つ程度であり、大多数の参加者には普段と変わらないように見えている。
「リーグベルト王子及び婚約者ティアー・ダリク伯爵令嬢のご入場です!」
この国では王家主催のパーティーの場合主催者は開始時間の30分後に入場する決まりがあるため、パーティーがいい感じに盛り上がってきたときに2人が入場してくる形になった。
美しく着飾った二人は大変美しく、会場の多くの者たちが魅入られてしまう。
心優しく女神のように美しいティアーと兄弟たちに多少は劣るものの愛情深いリーグベルは何も知らない者が見れば最高の組み合わせに見えた。
「なんてお美しいんでしょう!」
「美男美女でお似合いですわ~眼福眼福!」
「やはり今回のパーティーで結婚式の日付が発表されるのか?」
小さな声で人々が話し合う。
そのどれもが好意的な意見ばかりである。
だが、一方で2人を見て不自然なほど無言な者たちがいることに気が付いているものは少ない。
「今回は私が主催したパーティーに参加ありがとう!本日はとても重大な発表がある」
「(来年の結婚式の日付の発表よね。たかが日時を伝えるためにパーティーを開くなんて貴族って面倒ね~まあ楽しいからいいけど)」
「私、リーグベルトはティアー・ダリク伯爵令嬢と婚約破棄をします!」
「え?」
突然の王子の発表に一瞬静寂が訪れる。
だが、すぐにパーティーは騒然となった。
「婚約破棄!?そこは白紙ではなくて!?いえ、どちらにしろありえませんわ」
「結婚式の発表では無かったのか!?」
「どうして今ここで?王子が乱心されたのか?」
会場の声はどれも王子がおかしくなったのだと、王子に責任があるという声が大きかった。
そんな中、ティアーが静かに口を開く。
「…殿下…一体なぜなのですか…?」
瞳は揺らぎ、声は震え、明らかに動揺が見える。
そんな彼女にとどめを刺すため、リーグベルトは答えた。
「それは君がティアーじゃなくて禁術使いアリーだからだよ」
その瞬間ティアーの体から黒い渦が巻き起こった。
ディート・ルナライズ侯爵令息もまた普段のパーティーと同じように知り合いなどにあいさつ回りをしている。
だが、普段と異なるのは会話の中に暗号が隠されいることだった。
「それで、あばれ牛を止めるためにこう…石を積み上げてうまいこと誘導したんだよ(騎士の警備配置はすでに完了した)」
「誘導したあとはどうしたんだ?(魔導士の配置はどうなっている?)」
「用意していた檻にうまいことぴったり入れて無事捕まったはずださ(もうじき完了する予定だ)」
また、暗号を用いた会話をしているのはディートたちだけではない。
ミリア達が緊張しているように見えたとした者たちの大半がこの暗号会話で細かく情報伝達をしていたのだ。
これは観察能力に優れたミリアやレナのような一部の人間が違和感を多少持つ程度であり、大多数の参加者には普段と変わらないように見えている。
「リーグベルト王子及び婚約者ティアー・ダリク伯爵令嬢のご入場です!」
この国では王家主催のパーティーの場合主催者は開始時間の30分後に入場する決まりがあるため、パーティーがいい感じに盛り上がってきたときに2人が入場してくる形になった。
美しく着飾った二人は大変美しく、会場の多くの者たちが魅入られてしまう。
心優しく女神のように美しいティアーと兄弟たちに多少は劣るものの愛情深いリーグベルは何も知らない者が見れば最高の組み合わせに見えた。
「なんてお美しいんでしょう!」
「美男美女でお似合いですわ~眼福眼福!」
「やはり今回のパーティーで結婚式の日付が発表されるのか?」
小さな声で人々が話し合う。
そのどれもが好意的な意見ばかりである。
だが、一方で2人を見て不自然なほど無言な者たちがいることに気が付いているものは少ない。
「今回は私が主催したパーティーに参加ありがとう!本日はとても重大な発表がある」
「(来年の結婚式の日付の発表よね。たかが日時を伝えるためにパーティーを開くなんて貴族って面倒ね~まあ楽しいからいいけど)」
「私、リーグベルトはティアー・ダリク伯爵令嬢と婚約破棄をします!」
「え?」
突然の王子の発表に一瞬静寂が訪れる。
だが、すぐにパーティーは騒然となった。
「婚約破棄!?そこは白紙ではなくて!?いえ、どちらにしろありえませんわ」
「結婚式の発表では無かったのか!?」
「どうして今ここで?王子が乱心されたのか?」
会場の声はどれも王子がおかしくなったのだと、王子に責任があるという声が大きかった。
そんな中、ティアーが静かに口を開く。
「…殿下…一体なぜなのですか…?」
瞳は揺らぎ、声は震え、明らかに動揺が見える。
そんな彼女にとどめを刺すため、リーグベルトは答えた。
「それは君がティアーじゃなくて禁術使いアリーだからだよ」
その瞬間ティアーの体から黒い渦が巻き起こった。
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