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45 猫さんの正体
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変な夢をまた見た。今度はアルバートさんがいた事は覚えている。それ以外は忘却の彼方すぎて意味不明。
皇帝妃の館に戻った後、一昼夜寝込んでしまった。太陽光耐性はついてきたから、それでは無いと思う。どちらかいうと、あの香りのせいな気がした。
レックスに言われた事も頭の中でぐちゃぐちゃで、とりあえず大きな責任から逃げ回ってるだけの気もして泣きたくなる。
アルバートさんなら、何と言うだろうか。
軽く目を瞑ると、あの切ない別れのシーンが蘇ってきた。
「帰りたい」
女性化する前の生活に帰りたい。そして、風景画集の場所を順番に巡りたい。クロノさん、リードさん、ご飯大丈夫、かなぁ。それに……
「にゃん」
窓をぐいぐい首で押している猫さんを慌てて助けにいった。抱き上げると、ペロッと頰を舐めて不思議そうに見つめてくる。
「久しぶだね。ただいま」
「にゃーん」
遠慮なくベッドでくつろぐ彼の首元をかいてあげると、気持ちよさそうにしている。
「猫さん、今日も私の相談に乗ってくれるの?」
猫さんは上向きになってここを撫でろと主張している。上がった右後ろ足が「よきにはからえ」と言っている様だ。
「あのね、レックスに抱きたいって言われた」
猫さんは「え?」ってい感じでこちらを見た。完全に偶然なんだろうけど、面白くて出来事を洗いざらい話した。猫さんは何と最後まで「え?」のポーズだった。
「でね、レックスは正論を言ってると思う。私も言い伝えだかなんだかの末裔なら、それなりの義務があると思う。でもね、アルバートさんの事が、アルバートさん言ってた事が気になるの。グールは番を見つけるのが上手くて、番としか子を残さない。管理していくって事なら、番の人は無理やり連れていかれるのかな?」
小さな違和感だ。番なのだから連れていかれる人も好きではあるんだろうけれど、至れり尽くせりで記憶のほとんどが無い自分でさえ、日常から離れると心が疲れてくる。そして、グールの番の未来は明るくは無い。
「エウディさんに会いたい、な」
「んにゃ?」
猫さんはまた、「なんだって?」と言う感じで返事をした。
「エウディさんね、ちゃんと私に謝ってくれてた。それに、レックスとくっつけたかったはずなのに、私とアルバートさんの事は手伝ってくれてた。だから、何か事情があったのかなって今は思ってる。それに、やっぱり私にとっては一番仲のいい友達かなって。相談もしたいけど、私エウディさんと連絡取る方法もう無いんだよ、ね」
いつも頼ってばかりだったのに、一度の出来事で話もせず拒絶した。最後に会った時の事を思い出しながら窓の外に目を向けた。彼は今どこにいるのだろうか。薬も飲み終えて、レックスはエウディさんとの契約は終わったと言っていた。
「話もせず閉じこもるなんて、悪い事しちゃった」
「悪かないわ。当然じゃない?」
視線を戻さずともわかる。猫さんは消えて、代わりにエウディさんが座っていた。
「現に今も、こーんなゲスい方法であんたの周りに付きまとってた訳だし」
「エウディさん!なんで?猫にもなれるの?!」
「しー!しー!」
「え?」
「あたし、とある事情で今お尋ね者なのよ」
「国の、ですか?」
「そう。しょっぼい懸賞金付き」
それ、結構大変なんじゃ?と思ったけど、エウディさんは「今朝の髪の跳ね具合が悪い」時と同じテンションだった。
「と言うか、ほんと、調べまわって悪かったわ。それと、勝手に女性化させたのも」
「それなんですけど、レックスと番わせたかったなら何故クロノさんとかアルバートさんとかと番わせようとしたんですか?」
「え?そんなの、あんたがクロノとかアルちゃんとか好きだったからじゃない。どっちかと番になりそうな感じだったから変なのにくっつけられる前に、さっさとあんたが好きな人とくっついたら私的に大団円だったんだけど。番になればアルちゃん問題も片付くし、それまでのタブレットは私確保できたもん。私も契約遂行でお金ももらえて万々歳。あたしの契約はあくまで『あんたを男性化させない』だけだからね。……まぁ、グールの番が云々ってアルちゃんの話は予想外で、本気で悪いと思ったわ」
キョトン、としてエウディさんは答えた。そうだ、そうだった。
「そう、ですね。エウディさんはそんな方でした」
「なんで泣くのよ?仲直りできてハッピーって流れじゃないの?」
「はい、それで合ってます」
「もう!」と言いながら、エウディさんは優しく抱きしめて撫でてくれた。ふんわりとエウディさんの香りがして『安心』する……。?!。
「あの、最近、私あの香りがするんです!頂いた香水の様な強い香りで、発作が出たり、意識を失ったり!」
「あれは、香水じゃないわね。レックスの魅了よ。グールの魅了の正体はグールの香りなの。あたしが配合してるのは言っても偽物で、あっちがオリジナルよ」
「でも、アルバートさんからはそんな……」
「普通ならコントロール出来るような適性じゃないわ。でも、資質を深められれば、自由自在にいつでもどこでも、よ。香りの強さも何でもござれなはずだわ」
「そんな、じゃあ、あれは、レックスはわざと?」
「もちろん無自覚天然発情期って可能性はあるわよ。ちなみにこの寝室にはそれを打ち消すための消臭剤撒きまくってるからね」
最近寝室での発作が少ない理由は、エウディさんのおかげだったって事だ。レックスが狙ってやっているかどうかは分からないとしも、無自覚で適性の能力が発動する場合は?それって……、
「……待って。魅了の……適性を使ってる、それもあんなに乱発してるって、そんな力……。彼はタブレットは常用はしてないって」
「タブレット飲んでないわけ無いじゃない。マンイーターをあんだけまとめるのにだってバカスカ力使ってるはずだわ」
レックスは、どちらにしても嘘をついている。
「サヤ、それとね、あたしあんたに警告しとかなきゃダメなことが……、あっ」
エウディさんはお礼を言う間も無く、猫の姿に戻ってベッドの下に潜り込んだ。と、同時に部屋の扉がノックされた。
「サヤ?体調はどうだ?」
私はなるべくいつ戻りに扉を開ける。
「もう大丈夫だよ。寝たらだいぶ良くなったみたい」
「一応呼んだから医者に診てもらえ。心配でこっちの仕事に影響があらぁ」
「ありがとう」と言って、私はレックスに続いた。扉を少し開けたままにして。
「お医者様をわざわざ呼んでくれたの?」
「わざわざっつーか、うちの宰相が医者なんだわ。だから、医者を寝室に連れて来ねぇっていう言い訳ができてちょうど良い」
「どう言う事?」
「寝室のサヤを他の男に見せるつもりは無い」
「本気で寝込んでたらどうするの?」
「俺が運んでやんよ!」
男型のエウディさんがさっきまでベッドで寛いでたとは言ってはいけない。
「それに宰相は基本船でウロウロしながら、あっちこっちに指示を出しまくってる切れ者だ。俺の腹心で右腕だから、サヤを取られる心配も無い」
「……レックス、ヤキモチ焼きだね」
「俺の宝物だからな!」
いつもと変わらない会話が出来た。でも慎重に観察する。違和感は無く、あの香りもしなかった。
王宮と皇帝妃の館を繋ぐ廊下の途中にある部屋に案内された。
扉の向こうにいたのはよく知っている相手。翠の瞳も蒼みがかった長い髪も、いつもと変わらないその微笑みも。
そこにはクロノさんがいた。
皇帝妃の館に戻った後、一昼夜寝込んでしまった。太陽光耐性はついてきたから、それでは無いと思う。どちらかいうと、あの香りのせいな気がした。
レックスに言われた事も頭の中でぐちゃぐちゃで、とりあえず大きな責任から逃げ回ってるだけの気もして泣きたくなる。
アルバートさんなら、何と言うだろうか。
軽く目を瞑ると、あの切ない別れのシーンが蘇ってきた。
「帰りたい」
女性化する前の生活に帰りたい。そして、風景画集の場所を順番に巡りたい。クロノさん、リードさん、ご飯大丈夫、かなぁ。それに……
「にゃん」
窓をぐいぐい首で押している猫さんを慌てて助けにいった。抱き上げると、ペロッと頰を舐めて不思議そうに見つめてくる。
「久しぶだね。ただいま」
「にゃーん」
遠慮なくベッドでくつろぐ彼の首元をかいてあげると、気持ちよさそうにしている。
「猫さん、今日も私の相談に乗ってくれるの?」
猫さんは上向きになってここを撫でろと主張している。上がった右後ろ足が「よきにはからえ」と言っている様だ。
「あのね、レックスに抱きたいって言われた」
猫さんは「え?」ってい感じでこちらを見た。完全に偶然なんだろうけど、面白くて出来事を洗いざらい話した。猫さんは何と最後まで「え?」のポーズだった。
「でね、レックスは正論を言ってると思う。私も言い伝えだかなんだかの末裔なら、それなりの義務があると思う。でもね、アルバートさんの事が、アルバートさん言ってた事が気になるの。グールは番を見つけるのが上手くて、番としか子を残さない。管理していくって事なら、番の人は無理やり連れていかれるのかな?」
小さな違和感だ。番なのだから連れていかれる人も好きではあるんだろうけれど、至れり尽くせりで記憶のほとんどが無い自分でさえ、日常から離れると心が疲れてくる。そして、グールの番の未来は明るくは無い。
「エウディさんに会いたい、な」
「んにゃ?」
猫さんはまた、「なんだって?」と言う感じで返事をした。
「エウディさんね、ちゃんと私に謝ってくれてた。それに、レックスとくっつけたかったはずなのに、私とアルバートさんの事は手伝ってくれてた。だから、何か事情があったのかなって今は思ってる。それに、やっぱり私にとっては一番仲のいい友達かなって。相談もしたいけど、私エウディさんと連絡取る方法もう無いんだよ、ね」
いつも頼ってばかりだったのに、一度の出来事で話もせず拒絶した。最後に会った時の事を思い出しながら窓の外に目を向けた。彼は今どこにいるのだろうか。薬も飲み終えて、レックスはエウディさんとの契約は終わったと言っていた。
「話もせず閉じこもるなんて、悪い事しちゃった」
「悪かないわ。当然じゃない?」
視線を戻さずともわかる。猫さんは消えて、代わりにエウディさんが座っていた。
「現に今も、こーんなゲスい方法であんたの周りに付きまとってた訳だし」
「エウディさん!なんで?猫にもなれるの?!」
「しー!しー!」
「え?」
「あたし、とある事情で今お尋ね者なのよ」
「国の、ですか?」
「そう。しょっぼい懸賞金付き」
それ、結構大変なんじゃ?と思ったけど、エウディさんは「今朝の髪の跳ね具合が悪い」時と同じテンションだった。
「と言うか、ほんと、調べまわって悪かったわ。それと、勝手に女性化させたのも」
「それなんですけど、レックスと番わせたかったなら何故クロノさんとかアルバートさんとかと番わせようとしたんですか?」
「え?そんなの、あんたがクロノとかアルちゃんとか好きだったからじゃない。どっちかと番になりそうな感じだったから変なのにくっつけられる前に、さっさとあんたが好きな人とくっついたら私的に大団円だったんだけど。番になればアルちゃん問題も片付くし、それまでのタブレットは私確保できたもん。私も契約遂行でお金ももらえて万々歳。あたしの契約はあくまで『あんたを男性化させない』だけだからね。……まぁ、グールの番が云々ってアルちゃんの話は予想外で、本気で悪いと思ったわ」
キョトン、としてエウディさんは答えた。そうだ、そうだった。
「そう、ですね。エウディさんはそんな方でした」
「なんで泣くのよ?仲直りできてハッピーって流れじゃないの?」
「はい、それで合ってます」
「もう!」と言いながら、エウディさんは優しく抱きしめて撫でてくれた。ふんわりとエウディさんの香りがして『安心』する……。?!。
「あの、最近、私あの香りがするんです!頂いた香水の様な強い香りで、発作が出たり、意識を失ったり!」
「あれは、香水じゃないわね。レックスの魅了よ。グールの魅了の正体はグールの香りなの。あたしが配合してるのは言っても偽物で、あっちがオリジナルよ」
「でも、アルバートさんからはそんな……」
「普通ならコントロール出来るような適性じゃないわ。でも、資質を深められれば、自由自在にいつでもどこでも、よ。香りの強さも何でもござれなはずだわ」
「そんな、じゃあ、あれは、レックスはわざと?」
「もちろん無自覚天然発情期って可能性はあるわよ。ちなみにこの寝室にはそれを打ち消すための消臭剤撒きまくってるからね」
最近寝室での発作が少ない理由は、エウディさんのおかげだったって事だ。レックスが狙ってやっているかどうかは分からないとしも、無自覚で適性の能力が発動する場合は?それって……、
「……待って。魅了の……適性を使ってる、それもあんなに乱発してるって、そんな力……。彼はタブレットは常用はしてないって」
「タブレット飲んでないわけ無いじゃない。マンイーターをあんだけまとめるのにだってバカスカ力使ってるはずだわ」
レックスは、どちらにしても嘘をついている。
「サヤ、それとね、あたしあんたに警告しとかなきゃダメなことが……、あっ」
エウディさんはお礼を言う間も無く、猫の姿に戻ってベッドの下に潜り込んだ。と、同時に部屋の扉がノックされた。
「サヤ?体調はどうだ?」
私はなるべくいつ戻りに扉を開ける。
「もう大丈夫だよ。寝たらだいぶ良くなったみたい」
「一応呼んだから医者に診てもらえ。心配でこっちの仕事に影響があらぁ」
「ありがとう」と言って、私はレックスに続いた。扉を少し開けたままにして。
「お医者様をわざわざ呼んでくれたの?」
「わざわざっつーか、うちの宰相が医者なんだわ。だから、医者を寝室に連れて来ねぇっていう言い訳ができてちょうど良い」
「どう言う事?」
「寝室のサヤを他の男に見せるつもりは無い」
「本気で寝込んでたらどうするの?」
「俺が運んでやんよ!」
男型のエウディさんがさっきまでベッドで寛いでたとは言ってはいけない。
「それに宰相は基本船でウロウロしながら、あっちこっちに指示を出しまくってる切れ者だ。俺の腹心で右腕だから、サヤを取られる心配も無い」
「……レックス、ヤキモチ焼きだね」
「俺の宝物だからな!」
いつもと変わらない会話が出来た。でも慎重に観察する。違和感は無く、あの香りもしなかった。
王宮と皇帝妃の館を繋ぐ廊下の途中にある部屋に案内された。
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