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47 さよなら
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ベッドから飛び起きた。じっとりと嫌な汗をかいている。時間……それほど経過してない、それこそ、レックスがクロノさんの所に戻って少し話した程度。一瞬眠っただけのようだ。
「い、まのは夢?」
やけにリアルで、そして自分は何度もリアルな夢を見ていた事に気がついた。理解できないものも見ることができる、けれど記憶には残らないかもしれない……そう教えてくれたのもクロノさんだったと思う。
レックスは……、夢が本当なら私を一週間後に娶る気だ。あれ程悲しげに見せながら、タブレットを消費していた事、私を落とすのをゲームのように軽く話していた事に衝撃を受けた。
それ以上にクロノさんの提案に寒気がした。
「二人とも嘘吐き」
私のためのベストが酒に酔わせて手篭めにするってのはおかしい。私はただの駒じゃない。無理やり番わせられて、幸せになんかなれるはずない。
それは、彼らが目指してる世界でも同じだ。
止めなきゃ。いや、私の力だけじゃ止められない。じゃあ、逃げる?逃げられる?まだ魂の色は同一ではないだろうけど……、私は偽物の魅了で性別が決まった。だから、偽物の気持ちをアルコールで催させられたら、結果はわからない。
エウディさんにも、伝えないと。彼にも危険が迫っている。
エウディさんと逃げられたら良いけど、私は猫には変身できないし。
ずん、と頭が重くなった。ストレスで過眠、と言われていた。
夢だったらいい。眠って全部嘘だったらいい。意識は沼の奥へ沈んでいった。
ふわっと暖かな気配……。
何かが頭に触れている感覚で目を覚ました。猫バージョンのエウディさん?と思って目を覚ますと、レックスが私の頭を撫でていた。
「レックス?!」
「ああ、おはよう、サヤ、よく眠れたか?」
レックスは少し疲れた顔で微笑んだ。
「どうしたの?いつから?」
「……昨日、クロノの部屋から戻ってずっとだ。声はかけたが、寝てたから勝手に邪魔した」
「じゃあ、徹夜で?」
「……すげぇうなされてた、心配で離れられなかった」
ふわぁっと欠伸したレックスは本当に疲れているように見えた。彼の気持ちが本当なら……、私は酷い事を考えてる?
「じゃあ、俺戻るわ。流石に仕事やんなきゃならねぇし」
喉元まで、夢の出来事を話そうとした。それから、ごめんなさいって……
「サヤ、キスしていいか?ちゃんとしたの」
「っ!」
もし、レックスの疲れががタブレットを抜いた物だったら?
もし、私がレックスと深くキスを交わして、レックスが明らかに元気になったら?
知りたい。知りたくない。胸が、緊張で苦しい。
「いいよ」
「ん」
自分から深くキスをする。目を閉じたまま彼を見ると、みるみる回復していった。ああ、そうなんだ。
「さんきゅ、元気出たわ!じゃあ、行ってくるな」
先ほどの疲れは全く見えない彼は、嬉しそうに私の頭を撫でて出て行った。
「さよなら、レックス」
私はドアを閉めた。
エウディさんを待ちながら私はあえて動かなかった。最終手段を私は知っている。たくさん、ひなについて調べて知っていた。ひなが何らかで死亡した時、セクンダス族として生まれ変わるのだ。その時、通常は記憶を保持していたと記録にある。
ただ、その方法は自分が赤子のうちに所在がバレるとかなり厳しい。色々な耐性は全て手放して生まれ変わるとなっていた。性別は一度リセットされるから、猶予はできる。運任せだけど、このままよりはだいぶマシ。
あれから三日、怪しまれない頻度でキスに応じ、彼に警戒されないように心を配った。元気が無いと指摘された時は、猫さんが前の船旅から現れなくなって寂しくて、と答えていた。
とうとう、明日から船旅だとレックスは誘ってきた。少しのキスだけじゃ流石に持たないのか、レックスは体調は良くなさそうだ。
「今回は……行かなきゃなんね。サヤ、俺を支えて欲しい」
「分かった」
私は彼にキスをする。分かった。分かってるよ。レックスの気持ちは。
心を決めた夜、エウディさんが姿を現した。
「来るの遅くなってごめん!」
「いえ、間に合いました!明日朝には船で外に、それから……」
「うん、知ってる。あんたもあの会話聞いたのね。あたしもバッチリよ。でも、その分警備も厳しくて」
ほっとした瞬間、周りが暗くなる。
「警備は厳しくしました。あれをあなた方が覗いているのは想定済みです。だから、最後のチャンスの今日、わざと衛兵に隙を作らせたんですよ。エウディ」
再び明かりがついた時、エウディさんは鎖の網の中だった。
「特殊な鎖です。貴女の全ての力を抑える事はかないませんが、変化で逃げる事くらいは阻める」
そして、その鎖の側にはクロノさんがいた。
「姫君、貴女はここでおとなしく明日を迎えてください。申し訳ありませんが、鍵は閉めさせていただきますし、侍女達に見張らせてもらいます。それから」
彼は私に近づいた。
「これは没収です」
この三日でようやく見つけたカミソリは没収されてしまった。
「私は貴女が愛しい。亡くなられては困ります。せめて、この事は陛下には申し上げませんので、全てお忘れください」
「クロノ、さん」
彼は微笑んでいた。
「では、エウディ、行きますよ」
「いやだ。エスコートもしない気?」
「死出の旅立の日取りが決まれば介添には」
「そんな!クロノさん!」
縋ろうとする私を侍女の……吸血鬼に取り押さえられた。
「……申し訳ありませんが、こればかりは私の権限では如何とも」
「エウディ、さん……嫌だ、そんな、ごめんなさい!……レックスに、レックスに頼まなきゃ!」
「いいから!大丈夫よ!あんたはクロノの言う通り、そこで横になって見てなさい」
エウディさんは……楽しげ?
そして、エウディさんとクロノさん達は部屋から出て行った。
横になって見てなさい……
「私、すみません、疲れたので寝ます」
「恐れ入りますが、側には控えさせてもらいます」
「ええ、結構です。お疲れ様」
横になり、集中する。見るの、見るのよ。二人の後を。
部屋の外から、初めて見る道、部屋を通って隠し通路から地下に二人は進んで行った。初めての場所がこんなにはっきり分かった事なんてない。もっと、と集中すると音も拾え始めた。
「で、あたしの執行日は?」
「四日後に少し大切なイベントがあります。それを邪魔されるのは困りますね」
「で、船出は明日と」
「陛下は直接あなたの最後を見届けたいそうです。今タブレット断ちをしているので、解禁後のディナーはいかがてすか?」
「わぁ素敵!サヤと交わった後、空腹感じるかしら?」
「さぁ?ただ、姫君を摩耗させるつもりは無いようです。陛下は姫君を愛している」
エウディは、牢屋の中の鎖に手足を繋がれた。
「ちょっと?」
「はい?」
怪訝な表情のエウディにクロノは穏やかな表情を崩さない。二人は少しの間互いを見つめていた。
「……どう言う事?計画はどうなったの?」
「私の計画は常に変わらず。敬愛する主人様のため、この身は惜しく無い。失望も不名誉も、主人様の御為には喜んで被ります」
「……あんた、本物のバカね」
エウディは一瞬こちらを見た。そして、クロノに向かって嗤った。
「ちゃんと見えてるわね?現実を。バカな事は考えないで、流れを見なさい。チャンスを見つけたら、逃げるのがベストだわ。またね」
エウディは溶けて、猫になった。鎖が外れ、クロノが手を伸ばした次の瞬間には消えて無くなった。
「い、まのは夢?」
やけにリアルで、そして自分は何度もリアルな夢を見ていた事に気がついた。理解できないものも見ることができる、けれど記憶には残らないかもしれない……そう教えてくれたのもクロノさんだったと思う。
レックスは……、夢が本当なら私を一週間後に娶る気だ。あれ程悲しげに見せながら、タブレットを消費していた事、私を落とすのをゲームのように軽く話していた事に衝撃を受けた。
それ以上にクロノさんの提案に寒気がした。
「二人とも嘘吐き」
私のためのベストが酒に酔わせて手篭めにするってのはおかしい。私はただの駒じゃない。無理やり番わせられて、幸せになんかなれるはずない。
それは、彼らが目指してる世界でも同じだ。
止めなきゃ。いや、私の力だけじゃ止められない。じゃあ、逃げる?逃げられる?まだ魂の色は同一ではないだろうけど……、私は偽物の魅了で性別が決まった。だから、偽物の気持ちをアルコールで催させられたら、結果はわからない。
エウディさんにも、伝えないと。彼にも危険が迫っている。
エウディさんと逃げられたら良いけど、私は猫には変身できないし。
ずん、と頭が重くなった。ストレスで過眠、と言われていた。
夢だったらいい。眠って全部嘘だったらいい。意識は沼の奥へ沈んでいった。
ふわっと暖かな気配……。
何かが頭に触れている感覚で目を覚ました。猫バージョンのエウディさん?と思って目を覚ますと、レックスが私の頭を撫でていた。
「レックス?!」
「ああ、おはよう、サヤ、よく眠れたか?」
レックスは少し疲れた顔で微笑んだ。
「どうしたの?いつから?」
「……昨日、クロノの部屋から戻ってずっとだ。声はかけたが、寝てたから勝手に邪魔した」
「じゃあ、徹夜で?」
「……すげぇうなされてた、心配で離れられなかった」
ふわぁっと欠伸したレックスは本当に疲れているように見えた。彼の気持ちが本当なら……、私は酷い事を考えてる?
「じゃあ、俺戻るわ。流石に仕事やんなきゃならねぇし」
喉元まで、夢の出来事を話そうとした。それから、ごめんなさいって……
「サヤ、キスしていいか?ちゃんとしたの」
「っ!」
もし、レックスの疲れががタブレットを抜いた物だったら?
もし、私がレックスと深くキスを交わして、レックスが明らかに元気になったら?
知りたい。知りたくない。胸が、緊張で苦しい。
「いいよ」
「ん」
自分から深くキスをする。目を閉じたまま彼を見ると、みるみる回復していった。ああ、そうなんだ。
「さんきゅ、元気出たわ!じゃあ、行ってくるな」
先ほどの疲れは全く見えない彼は、嬉しそうに私の頭を撫でて出て行った。
「さよなら、レックス」
私はドアを閉めた。
エウディさんを待ちながら私はあえて動かなかった。最終手段を私は知っている。たくさん、ひなについて調べて知っていた。ひなが何らかで死亡した時、セクンダス族として生まれ変わるのだ。その時、通常は記憶を保持していたと記録にある。
ただ、その方法は自分が赤子のうちに所在がバレるとかなり厳しい。色々な耐性は全て手放して生まれ変わるとなっていた。性別は一度リセットされるから、猶予はできる。運任せだけど、このままよりはだいぶマシ。
あれから三日、怪しまれない頻度でキスに応じ、彼に警戒されないように心を配った。元気が無いと指摘された時は、猫さんが前の船旅から現れなくなって寂しくて、と答えていた。
とうとう、明日から船旅だとレックスは誘ってきた。少しのキスだけじゃ流石に持たないのか、レックスは体調は良くなさそうだ。
「今回は……行かなきゃなんね。サヤ、俺を支えて欲しい」
「分かった」
私は彼にキスをする。分かった。分かってるよ。レックスの気持ちは。
心を決めた夜、エウディさんが姿を現した。
「来るの遅くなってごめん!」
「いえ、間に合いました!明日朝には船で外に、それから……」
「うん、知ってる。あんたもあの会話聞いたのね。あたしもバッチリよ。でも、その分警備も厳しくて」
ほっとした瞬間、周りが暗くなる。
「警備は厳しくしました。あれをあなた方が覗いているのは想定済みです。だから、最後のチャンスの今日、わざと衛兵に隙を作らせたんですよ。エウディ」
再び明かりがついた時、エウディさんは鎖の網の中だった。
「特殊な鎖です。貴女の全ての力を抑える事はかないませんが、変化で逃げる事くらいは阻める」
そして、その鎖の側にはクロノさんがいた。
「姫君、貴女はここでおとなしく明日を迎えてください。申し訳ありませんが、鍵は閉めさせていただきますし、侍女達に見張らせてもらいます。それから」
彼は私に近づいた。
「これは没収です」
この三日でようやく見つけたカミソリは没収されてしまった。
「私は貴女が愛しい。亡くなられては困ります。せめて、この事は陛下には申し上げませんので、全てお忘れください」
「クロノ、さん」
彼は微笑んでいた。
「では、エウディ、行きますよ」
「いやだ。エスコートもしない気?」
「死出の旅立の日取りが決まれば介添には」
「そんな!クロノさん!」
縋ろうとする私を侍女の……吸血鬼に取り押さえられた。
「……申し訳ありませんが、こればかりは私の権限では如何とも」
「エウディ、さん……嫌だ、そんな、ごめんなさい!……レックスに、レックスに頼まなきゃ!」
「いいから!大丈夫よ!あんたはクロノの言う通り、そこで横になって見てなさい」
エウディさんは……楽しげ?
そして、エウディさんとクロノさん達は部屋から出て行った。
横になって見てなさい……
「私、すみません、疲れたので寝ます」
「恐れ入りますが、側には控えさせてもらいます」
「ええ、結構です。お疲れ様」
横になり、集中する。見るの、見るのよ。二人の後を。
部屋の外から、初めて見る道、部屋を通って隠し通路から地下に二人は進んで行った。初めての場所がこんなにはっきり分かった事なんてない。もっと、と集中すると音も拾え始めた。
「で、あたしの執行日は?」
「四日後に少し大切なイベントがあります。それを邪魔されるのは困りますね」
「で、船出は明日と」
「陛下は直接あなたの最後を見届けたいそうです。今タブレット断ちをしているので、解禁後のディナーはいかがてすか?」
「わぁ素敵!サヤと交わった後、空腹感じるかしら?」
「さぁ?ただ、姫君を摩耗させるつもりは無いようです。陛下は姫君を愛している」
エウディは、牢屋の中の鎖に手足を繋がれた。
「ちょっと?」
「はい?」
怪訝な表情のエウディにクロノは穏やかな表情を崩さない。二人は少しの間互いを見つめていた。
「……どう言う事?計画はどうなったの?」
「私の計画は常に変わらず。敬愛する主人様のため、この身は惜しく無い。失望も不名誉も、主人様の御為には喜んで被ります」
「……あんた、本物のバカね」
エウディは一瞬こちらを見た。そして、クロノに向かって嗤った。
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