30 / 77
第一章 死んだらそこは異世界でした
25話 次の街へと向かう前に……
しおりを挟む
若い二人が朝を待っている間に何も起きない訳が……。
静まり返った夜の中で、焚火にくべている木材がパチっと音がしたり……時折離れた所で建物が崩れるような音がしたけど、若い二人の仲では雰囲気をかもし出す為の効果音にしかならない。
自然と触れる手がゼンさんの力強い手に掴まれて、そのまま抱き寄せられたかと思うと──
「──ーい、人の肩に涎たらしながら笑う前に起きろ?」
「待っ……て、今いい……と、こ」
「他の二人はもう起きて用意してるから起きろ?」
……いつの間に寝ていたのかな。
気づいたら背中の翼も消えていて、なぜか羽織った覚えのない厚手の布にゼンさんと一緒に包まれている。
「良い夢見てたのに……、えっと私何時から寝てたの?」
「寝ずの番を始めて30分もしないで寝てたぞ」
「……もしかしてずっと私の寝顔見てたの?」
「いや?バッグの中に入ってる野営用の外套を取り出す時以外は見てないぞ?それ以外は目を閉じてたからさ」
「そうなんだ……、ん?そういえばなんか良い匂いする?」
旅慣れている人だと暫く寝なくても目を閉じているだけで体を休める事が出来るっていうけど大丈夫なのかな……、カー君みたいに少しの時間だけ寝るとかした方が良いと思うんだけど……
「あぁ、えっとなんだっけダニエラだったか?あいつが少し前に町の様子がみたいって言ってさ、カーティスと一緒に戻ったんだけどその時に調理器具と食材を持ってきてくれて作ってくれたんだよ」
「へぇ……、今まで料理作ってたの私だけだったから新鮮かも」
「俺だって料理できるぞ?」
「味付けもせずに食材を沢山入れるのは違うと思うよ?」
「そっか?食えれば良いと思うんだけどなぁ」
個人的には焼くのも立派な料理だと思うし、元いた世界基準だとカップラーメンとか……あれも料理である事は間違いない。
お湯を入れて暫く待つだけでも、本当に疲れている時にやると面倒に感じてしまって出来なくなってしまう。
当時はそのせいで気づいたら、お湯を温めている間に寝てしまって軽いボヤ騒ぎを起こしてしまい、幸いな事に焦げ臭さで気づいて起きたおかげで消防の人のお世話にならなかったけど……今思うと私が死んだ後ってあの部屋どうなったのかな。
黒く焦げてしまった壁の一部とか大家さんが見たらどんな気持ちになるのか心配になるけど、まぁ前世の事を気にしてもどうしようも無いから忘れた方がいいのかも?、だって親しい人何て一人もいないし、どっちかと言うと生きてて辛い思いする方が多かったからね。
「おーい、急に黙ってどうしたんだ?」
……あ、でも私の好きな作家さんが書く薄い本とか、シリーズ物のマンガがどうなったのかは凄い気になるかも。
んー、そういう意味では年に二回は元の世界に戻ってみてもいいかも?特に夏と冬、これだけは絶対……、でもその前にこの世界の争いを止めて平和にしないとね。
「ん?えっと……ちょっといつもの発作が」
「なんか変な事考えてただけだろ?、ったくその見た目で発作とかいうと洒落にならないからやめてくれ」
「……え?」
「俺はもう慣れたからいいけど、知らない奴が見たらそのなんだ?改めて言うと外しいけどさ、中身はともかく外見がどう見ても儚い見た目の美少女だぞ?」
「……美少女である事には自覚はしてるけど、人から言われると恥ずかしいからやめて?」
そりゃ鏡を初めて見て自分の姿を見た時に、余りの美少女っぷりに驚いたけどでも人に褒められるのは何て言うか恥ずかしいし慣れてないから困る。
でも、嬉しいからいいかなぁ……、知らない人にかわいいって言われると正直言って嫌だし不快だけど、仲の良い人に言われるのは嬉しいかな。
「……自分で自覚してるって言ってしまう当たり残念だよなぁ」
「だって本当の事じゃない?」
「その自信があるなら初対面の人ともしっかりと話せるようになれよな……?」
「えっと……そこはうん、頑張る、ね?」
「頑張るにしても無理のない範囲でやればいと思うけどな、それよりもいつまで俺達くっ付いてんだ?早く飯食いに行こうぜ?」
そういえばずっと二人で外套に包まって座ったままだった。
考えると恥ずかしくなって勢いよく立ち上がると、それを見て笑っているカー君へと小走りに近づいて……
「カー君、私お腹すいたから朝ごはん食べよう?」
「顔を赤くして怒ると思ったら、食欲の方が優先なんだ?」
「ダニエラさんの作ってくれたご飯が美味しそうだし……」
「ふふ、そっか……、ゼン!君も早くこっちに来て一緒に朝ご飯を食べるよ」
「お、おぅ、直ぐ行くから用意して待っててくれ」
……ゼンさんが外套を片付けてこっちに来るまでの間にダニエラさんが持ってきてくれた新しい食器に料理を盛り付けていたら『そういえば昨日はあんなに怖がってしまって悪かったわね』と、唐突に言われる。
咄嗟に気にしてない事を伝えようとしたら『あ、あの、だ、だいじょうびゅでぃす』と途中で舌を噛んでしまい、恥ずかしさに顔を赤く染めてしまうのだった。
静まり返った夜の中で、焚火にくべている木材がパチっと音がしたり……時折離れた所で建物が崩れるような音がしたけど、若い二人の仲では雰囲気をかもし出す為の効果音にしかならない。
自然と触れる手がゼンさんの力強い手に掴まれて、そのまま抱き寄せられたかと思うと──
「──ーい、人の肩に涎たらしながら笑う前に起きろ?」
「待っ……て、今いい……と、こ」
「他の二人はもう起きて用意してるから起きろ?」
……いつの間に寝ていたのかな。
気づいたら背中の翼も消えていて、なぜか羽織った覚えのない厚手の布にゼンさんと一緒に包まれている。
「良い夢見てたのに……、えっと私何時から寝てたの?」
「寝ずの番を始めて30分もしないで寝てたぞ」
「……もしかしてずっと私の寝顔見てたの?」
「いや?バッグの中に入ってる野営用の外套を取り出す時以外は見てないぞ?それ以外は目を閉じてたからさ」
「そうなんだ……、ん?そういえばなんか良い匂いする?」
旅慣れている人だと暫く寝なくても目を閉じているだけで体を休める事が出来るっていうけど大丈夫なのかな……、カー君みたいに少しの時間だけ寝るとかした方が良いと思うんだけど……
「あぁ、えっとなんだっけダニエラだったか?あいつが少し前に町の様子がみたいって言ってさ、カーティスと一緒に戻ったんだけどその時に調理器具と食材を持ってきてくれて作ってくれたんだよ」
「へぇ……、今まで料理作ってたの私だけだったから新鮮かも」
「俺だって料理できるぞ?」
「味付けもせずに食材を沢山入れるのは違うと思うよ?」
「そっか?食えれば良いと思うんだけどなぁ」
個人的には焼くのも立派な料理だと思うし、元いた世界基準だとカップラーメンとか……あれも料理である事は間違いない。
お湯を入れて暫く待つだけでも、本当に疲れている時にやると面倒に感じてしまって出来なくなってしまう。
当時はそのせいで気づいたら、お湯を温めている間に寝てしまって軽いボヤ騒ぎを起こしてしまい、幸いな事に焦げ臭さで気づいて起きたおかげで消防の人のお世話にならなかったけど……今思うと私が死んだ後ってあの部屋どうなったのかな。
黒く焦げてしまった壁の一部とか大家さんが見たらどんな気持ちになるのか心配になるけど、まぁ前世の事を気にしてもどうしようも無いから忘れた方がいいのかも?、だって親しい人何て一人もいないし、どっちかと言うと生きてて辛い思いする方が多かったからね。
「おーい、急に黙ってどうしたんだ?」
……あ、でも私の好きな作家さんが書く薄い本とか、シリーズ物のマンガがどうなったのかは凄い気になるかも。
んー、そういう意味では年に二回は元の世界に戻ってみてもいいかも?特に夏と冬、これだけは絶対……、でもその前にこの世界の争いを止めて平和にしないとね。
「ん?えっと……ちょっといつもの発作が」
「なんか変な事考えてただけだろ?、ったくその見た目で発作とかいうと洒落にならないからやめてくれ」
「……え?」
「俺はもう慣れたからいいけど、知らない奴が見たらそのなんだ?改めて言うと外しいけどさ、中身はともかく外見がどう見ても儚い見た目の美少女だぞ?」
「……美少女である事には自覚はしてるけど、人から言われると恥ずかしいからやめて?」
そりゃ鏡を初めて見て自分の姿を見た時に、余りの美少女っぷりに驚いたけどでも人に褒められるのは何て言うか恥ずかしいし慣れてないから困る。
でも、嬉しいからいいかなぁ……、知らない人にかわいいって言われると正直言って嫌だし不快だけど、仲の良い人に言われるのは嬉しいかな。
「……自分で自覚してるって言ってしまう当たり残念だよなぁ」
「だって本当の事じゃない?」
「その自信があるなら初対面の人ともしっかりと話せるようになれよな……?」
「えっと……そこはうん、頑張る、ね?」
「頑張るにしても無理のない範囲でやればいと思うけどな、それよりもいつまで俺達くっ付いてんだ?早く飯食いに行こうぜ?」
そういえばずっと二人で外套に包まって座ったままだった。
考えると恥ずかしくなって勢いよく立ち上がると、それを見て笑っているカー君へと小走りに近づいて……
「カー君、私お腹すいたから朝ごはん食べよう?」
「顔を赤くして怒ると思ったら、食欲の方が優先なんだ?」
「ダニエラさんの作ってくれたご飯が美味しそうだし……」
「ふふ、そっか……、ゼン!君も早くこっちに来て一緒に朝ご飯を食べるよ」
「お、おぅ、直ぐ行くから用意して待っててくれ」
……ゼンさんが外套を片付けてこっちに来るまでの間にダニエラさんが持ってきてくれた新しい食器に料理を盛り付けていたら『そういえば昨日はあんなに怖がってしまって悪かったわね』と、唐突に言われる。
咄嗟に気にしてない事を伝えようとしたら『あ、あの、だ、だいじょうびゅでぃす』と途中で舌を噛んでしまい、恥ずかしさに顔を赤く染めてしまうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
サハギンに転生した俺、最弱から進化して海の覇王になりました
☆ほしい
ファンタジー
目を覚ますと、俺は異世界の海底でサハギンに転生していた。しかも、生まれたての最弱個体。弱すぎて、敵どころか仲間にも狩られるレベルの雑魚だった。
だがこの世界には、「進化」システムと「スキル取得」の概念がある。戦い、喰らい、生き延びれば、どんな存在にでもなれる。
一匹で深海を生き抜き、強敵との死闘を重ね、仲間を得て、次第に領海を広げていく俺。やがて襲い来る海賊、魔族、そして異世界の神々さえも──
進化の果てに手にした力は、神話の海獣すら屈服させる“覇王の威光”。
これは、最弱種族に転生した俺が、知恵と本能を武器に進化を重ね、深海・外洋・空すら制し、異世界の“海王”として君臨するまでの成り上がり戦記!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる