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第七章 変わりすぎた日常
間章 置いていかれた娘 ダリア視点
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昼過ぎ当たりにルミィから解放されて俺達に用意された部屋に戻ると二人がいない。
何かあったのか気になってミュラッカに聞く為にあいつの部屋に行ってみると……
「レース兄様達なら、私の頼みごとを聞いてくれてメセリーにある自宅に戻ったわよ?」
「はぁっ!?父さん達は帰っただって!?それに頼み事ってなんだよ!!」
「……ダリア?、以前から何度も言ってるけどあなたも王族なのだからもう少し口調を治さないといけないわ?」
「あ、わ、わりぃ気を付けるわ……、でさ、父さん達が帰ったってどういう事なんだ?俺は何も聞いてねぇぞ?」
「俺ってあなた……、色々と言いたい事はあるけど今はいいわ、実は兄様達にはルミィの事で……」
ミュラッカが事情を詳しく説明してくれるけど何ていうかルミィに留学ねぇ……。
あいつは俺からすると今迄周りに甘やかされ続けられてきたせいで、大変わがままな性格をしている。
現に今日も着せ替え人形のように色んなドレスを着せられては脱がされを繰り返されたし、少しでも嫌そうな顔をすると悲しそうな顔をしてこっちを見て来るから、思わずいう事を聞いてしまう。
そんな行動も全てストラフィリアの王族だから通用している分けで、そんなルミィが他国に留学となると対人トラブルが発生する未来しか見えない。
「それって色々と大丈夫なのか?、ほらルミィってかなりわがままだろ?問題しか起きないと思うんだけど……」
「だからこそ父様の遺言に従ってルミィを留学させるのよ、あの性格はこの国にいたら悪化するでしょうからね、それに……」
「それに?」
「比較的情勢が安定しているメセリーで暮らし、他国の平民と触れ生活をする事で早い内に価値観を修正しておけば、将来あの子が国政に参加する時が来た時に私の味方になってくれるでしょう?」
「ミュラッカ、お前それって自分が何を言ってるのか分かってんのか?」
……遠回しにルミィを味方に付ける為に他国を利用すると言っているようなものだし、この言い方だと将来的に妹が敵になる可能性があると言っているような気がして嫌な予感がする。
「えぇ、分かっているわよ?、正直言うと今のルミィがこの国にいると邪魔なのよ……、私に敵対意識を持つ貴族や騎士達が、幼いあの子に取り入る事で大人になった際に傀儡にしようとしているの」
「……傀儡にってどういう事だよ」
「ルミィは自分のわがままを聞いてくれる人に懐くわ、彼等からしたらご機嫌を取ってさえいれば自分達の好きなようにこの国を動かす事が出来るのよ?」
「それってまずくないか?」
「えぇとてもまずいのよ、ルミィと変わらない年頃のダリアに話しても詳しく分からないかもしれないけど、そんな彼女がこの国で育ってしまったら確実に私は覇王の座を降ろされるでしょうね」
あ、こいつ俺に言っても難しい事は分からないだろうって言う考えで伝えて来てるな。
……とはいえ俺の身体の年齢はルミィと然程変わらないけど実際の年齢はダートと同じ位だ、だからミュラッカの言いたい事は分かるし、その言葉の意味も充分に理解出来ている。
「つまり、おまえに何かあったら次の王位継承者はレースかルミィのどちらかになるから、邪魔者はさっさとこの国から追い出したいって言う意味だろ?」
「えぇ……、この短い説明で良くそれが分かったものね、その理解力と年齢の割に落ち着いた雰囲気レース兄様の、いえ違うわね、ダート義姉様の教育が良かったのかしら、詳しく分からないかもって下に見た事を謝罪するわ?」
「教育が良かったか……、確かにそうかもな、それにしてもなんつーか王様って大変なんだな、王位を継承して【覇王ミュラッカ・ストラフィリア】になった後は毎日忙しそうにしてるしよ、顔も化粧で上手く隠してるみたいだけど、化粧を落としたら目の下にクマとか凄いだろ……」
「……本当にダリアは人の事を良く見ているわね、その通りよこの一ヶ月しっかりと眠れてないし、食事に至っては当たり前のように毒を入れて来るから安心して食べる事が出来ない……、それで更にシン様に血液を提供しているけど、彼も心配して『俺の事はいいからお前は休め』と言って断ろうとしてくるの、でも情勢が不安定な今のうちに色々とやらないといけないから今が頑張りどころなのよ」
「……それでお前が倒れるような事があったら元もこうもねぇだろうが」
育ちが良いのは、俺がまだダートだった頃に元居た世界で両親からしっかりとした教育を受けたからだ。
あいつとは別の存在になった今も当時の経験が生きている当たり、両親から貰った愛情には感謝しかない。
「彼にも同じ事を言われたけど大丈夫、ルミィとあなたがメセリーに言った後はきっとゆっくり休めるもの、それに……」
「それに?」
「今夜からシン様と世継ぎを作る為に頑張る予定だから倒れる何てごめんよっ!」
「……あれ?急に残念になったぞ?」
「残念とは失礼な……、この国においては重要な事ですよ!?」
……重要な事だという事は分かるけど、さっきまでの知的なミュラッカは何処に行ったのかと言いたい位に残念になるのは止めて欲しい。
この後は聞きたくもない惚気話を淡々と聞かされ続ける事になり精神的に疲れたというか、そういう自分の世界に一度でも入るとめんどくさくなる部分が同じなの本当にこの兄妹共にめんどくせぇなと思うのだった。
何かあったのか気になってミュラッカに聞く為にあいつの部屋に行ってみると……
「レース兄様達なら、私の頼みごとを聞いてくれてメセリーにある自宅に戻ったわよ?」
「はぁっ!?父さん達は帰っただって!?それに頼み事ってなんだよ!!」
「……ダリア?、以前から何度も言ってるけどあなたも王族なのだからもう少し口調を治さないといけないわ?」
「あ、わ、わりぃ気を付けるわ……、でさ、父さん達が帰ったってどういう事なんだ?俺は何も聞いてねぇぞ?」
「俺ってあなた……、色々と言いたい事はあるけど今はいいわ、実は兄様達にはルミィの事で……」
ミュラッカが事情を詳しく説明してくれるけど何ていうかルミィに留学ねぇ……。
あいつは俺からすると今迄周りに甘やかされ続けられてきたせいで、大変わがままな性格をしている。
現に今日も着せ替え人形のように色んなドレスを着せられては脱がされを繰り返されたし、少しでも嫌そうな顔をすると悲しそうな顔をしてこっちを見て来るから、思わずいう事を聞いてしまう。
そんな行動も全てストラフィリアの王族だから通用している分けで、そんなルミィが他国に留学となると対人トラブルが発生する未来しか見えない。
「それって色々と大丈夫なのか?、ほらルミィってかなりわがままだろ?問題しか起きないと思うんだけど……」
「だからこそ父様の遺言に従ってルミィを留学させるのよ、あの性格はこの国にいたら悪化するでしょうからね、それに……」
「それに?」
「比較的情勢が安定しているメセリーで暮らし、他国の平民と触れ生活をする事で早い内に価値観を修正しておけば、将来あの子が国政に参加する時が来た時に私の味方になってくれるでしょう?」
「ミュラッカ、お前それって自分が何を言ってるのか分かってんのか?」
……遠回しにルミィを味方に付ける為に他国を利用すると言っているようなものだし、この言い方だと将来的に妹が敵になる可能性があると言っているような気がして嫌な予感がする。
「えぇ、分かっているわよ?、正直言うと今のルミィがこの国にいると邪魔なのよ……、私に敵対意識を持つ貴族や騎士達が、幼いあの子に取り入る事で大人になった際に傀儡にしようとしているの」
「……傀儡にってどういう事だよ」
「ルミィは自分のわがままを聞いてくれる人に懐くわ、彼等からしたらご機嫌を取ってさえいれば自分達の好きなようにこの国を動かす事が出来るのよ?」
「それってまずくないか?」
「えぇとてもまずいのよ、ルミィと変わらない年頃のダリアに話しても詳しく分からないかもしれないけど、そんな彼女がこの国で育ってしまったら確実に私は覇王の座を降ろされるでしょうね」
あ、こいつ俺に言っても難しい事は分からないだろうって言う考えで伝えて来てるな。
……とはいえ俺の身体の年齢はルミィと然程変わらないけど実際の年齢はダートと同じ位だ、だからミュラッカの言いたい事は分かるし、その言葉の意味も充分に理解出来ている。
「つまり、おまえに何かあったら次の王位継承者はレースかルミィのどちらかになるから、邪魔者はさっさとこの国から追い出したいって言う意味だろ?」
「えぇ……、この短い説明で良くそれが分かったものね、その理解力と年齢の割に落ち着いた雰囲気レース兄様の、いえ違うわね、ダート義姉様の教育が良かったのかしら、詳しく分からないかもって下に見た事を謝罪するわ?」
「教育が良かったか……、確かにそうかもな、それにしてもなんつーか王様って大変なんだな、王位を継承して【覇王ミュラッカ・ストラフィリア】になった後は毎日忙しそうにしてるしよ、顔も化粧で上手く隠してるみたいだけど、化粧を落としたら目の下にクマとか凄いだろ……」
「……本当にダリアは人の事を良く見ているわね、その通りよこの一ヶ月しっかりと眠れてないし、食事に至っては当たり前のように毒を入れて来るから安心して食べる事が出来ない……、それで更にシン様に血液を提供しているけど、彼も心配して『俺の事はいいからお前は休め』と言って断ろうとしてくるの、でも情勢が不安定な今のうちに色々とやらないといけないから今が頑張りどころなのよ」
「……それでお前が倒れるような事があったら元もこうもねぇだろうが」
育ちが良いのは、俺がまだダートだった頃に元居た世界で両親からしっかりとした教育を受けたからだ。
あいつとは別の存在になった今も当時の経験が生きている当たり、両親から貰った愛情には感謝しかない。
「彼にも同じ事を言われたけど大丈夫、ルミィとあなたがメセリーに言った後はきっとゆっくり休めるもの、それに……」
「それに?」
「今夜からシン様と世継ぎを作る為に頑張る予定だから倒れる何てごめんよっ!」
「……あれ?急に残念になったぞ?」
「残念とは失礼な……、この国においては重要な事ですよ!?」
……重要な事だという事は分かるけど、さっきまでの知的なミュラッカは何処に行ったのかと言いたい位に残念になるのは止めて欲しい。
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