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第八章 戦いの先にある未来
10話 団長の謎と不穏な気配
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あの後サリッサが夕食が出来たと呼びに来てくれて、皆で夕飯を食べている時に明日からメイディに行く事を伝えたけど……、ルミィがダリアが行くなら一緒に行くと駄々を捏ねてしまった。
さすがにこれはどうしようかと困っていると――
『ルミィ様?我が儘ばっかり言っていると外に遊びに行かせませんよ?』
というサリッサの一言で大人しくなってくれたおかげで昨日は安心して休む事が出来た。
そして今は……、彼女が朝食の時にルミィと会ってしまったらお互いに気まずいだろうと気遣ってくれて作ってくれた、手で持って食べれる朝食をそれぞれが持ち今は栄花騎士団の副団長室にいる。
「……取り合えず起きて直ぐに来た訳だけど騎士団本部にはあんまり人がいないみたいだね」
「えぇ、基本的にこの時間に居るのは当番制で泊まり込んでる団員位ですね、ただこの時間は当番の人達が早朝から昼まで勤務する人達と交代する時間でもあるのでもう少ししたら増えると思いますよ?」
「へぇ、そうなんだ……」
「そう言えば騎士団本部って私がこの前栄花に滞在した時に思ったんだけど一日中人がいるよね」
「はい、常に何かがあっても動けるように朝から昼、昼から夜、夜から朝までと団員が常に本部にいるようになっていますね、例外として最高幹部の場合は待機時間中は騎士団本部に常にいる事になりますね……、私の把握してる情報が間違いでなければ今はアキさんとランちゃん……後はトキさんがいる筈ですが、トキさんは待機と言うよりは団員用の武器を作る事に集中しているので忙しいと思います」
聞いていて思ったけど最高幹部の人達はいつ家に帰っているのだろうか。
待機時間はずっと騎士団本部にいるという事は帰る暇なんて無いと思うから凄い忙しいと思う。
「なぁ、思ったんだけどさ、それって何時家に帰ってんだ?」
「騎士団の団員は、月に必ず4回は休みを取る事になっているので最高幹部もそれに合わせてますね、例外として団長である私のパ……、いえお父さんは常に本部の何処かにいるので休みが無いようなものですけど」
「カエデちゃん、何処かにいるってどういう事なの?」
「それが端末で調べると団長室にいるってなってはいるんですけど、実際に行ってみるといない事が多くて……以前気になって何処にいるのか探して見たけどいないんですよね、それに一回団長室でお父さんに通話をして見た時も普通に出ましたし……」
「へぇ、何て言うか不思議な人だね」
いる筈の場所にいないのは不気味だと思う。
そこまでしたのに見つからないって事は、何処かに隠し部屋とかあったりするのだろうか、聞いている範囲だとそんな気がする
「不思議ですよね、でも団長と言う立場的に凄い忙しいのかもしれないと思ったら個人的には納得出来ましたから、今はあんまり気にしないようになりました」
「んー、ならいいけど……」
「ふぅん、まぁカエデがそう思ってんなら良いんじゃね?それよりも食べ終わったからさっさとメイディに行こうぜ?、昨日の事アキラ達に早く伝えた方がいいんだろ?」
「えぇ、確かにそうですね……、本部内に人が増える前に転移用の部屋に行きましょうか」
そうして副団長の部屋を出て通路を進む事にしたけど何となく視線を感じる気がする。
天井から誰かがぼく達と同じ速度で追いかけてきているよう嫌な気配がして何度か上を見るけど、そこには誰もいる訳も無く……でも隣を歩いているダートも同じような物を感じているようで
「レースも気付いた?何だか見られてるような感じ……」
前を歩いているカエデとダリアに聞こえないように小声で声を掛けてくる。
「うん、ずっと同じ速さで追って来てるような気配がする」
「だよね……、気になって空間魔術で周囲を探ってみたんだけど、小さい魔力の球体みたいなのが何個も追って来てる」
「……魔力の球体?」
「うん、しかもカエデちゃんの周囲に沢山あって……、何て言うか見守ってるみたい、もしかしてだけど団長さんの能力かも」
「……ぼく達がカエデを同行させたから?」
もしそうだった場合、父親という立場からしたらぼく達の行動は大変好ましくないものなのかもしれない。
それに栄花騎士団の団長としても、上に相談無く副団長を連れ出すという行動は組織としても良くないと思う……、そういう意味では監視されてもしょうがない気がする。
「ちょっと確認してみる……、カエデちょっといいかな」
「レース?ちょっとまっ――」
「――という訳でダリアさんメイディと言う国は薬を作るのに最も適している訳なんです、ん?レースさんどうしました?」
「栄花騎士団の団長ってどんな人か教えて貰っていいかな……、カエデと婚約した以上ぼくからしたら義父になる人だから聞きたいんだけど」
「……え?あぁ、レースさん?私達はこれから任務に行くんですよ?そういう大事な話は無事に帰ってからにしましょう?」
……聞こうとしたら注意してしまった。
そんなぼくを見たダートが『聞くタイミングを間違えちゃダメだよ?』と言われてしまうけど、こういう不安な事は直ぐに聞いた方が良いと思ったんだけどな……。
そんな不満を抱えながら歩いている内に何事もなく転移用の部屋に着くのだった。
さすがにこれはどうしようかと困っていると――
『ルミィ様?我が儘ばっかり言っていると外に遊びに行かせませんよ?』
というサリッサの一言で大人しくなってくれたおかげで昨日は安心して休む事が出来た。
そして今は……、彼女が朝食の時にルミィと会ってしまったらお互いに気まずいだろうと気遣ってくれて作ってくれた、手で持って食べれる朝食をそれぞれが持ち今は栄花騎士団の副団長室にいる。
「……取り合えず起きて直ぐに来た訳だけど騎士団本部にはあんまり人がいないみたいだね」
「えぇ、基本的にこの時間に居るのは当番制で泊まり込んでる団員位ですね、ただこの時間は当番の人達が早朝から昼まで勤務する人達と交代する時間でもあるのでもう少ししたら増えると思いますよ?」
「へぇ、そうなんだ……」
「そう言えば騎士団本部って私がこの前栄花に滞在した時に思ったんだけど一日中人がいるよね」
「はい、常に何かがあっても動けるように朝から昼、昼から夜、夜から朝までと団員が常に本部にいるようになっていますね、例外として最高幹部の場合は待機時間中は騎士団本部に常にいる事になりますね……、私の把握してる情報が間違いでなければ今はアキさんとランちゃん……後はトキさんがいる筈ですが、トキさんは待機と言うよりは団員用の武器を作る事に集中しているので忙しいと思います」
聞いていて思ったけど最高幹部の人達はいつ家に帰っているのだろうか。
待機時間はずっと騎士団本部にいるという事は帰る暇なんて無いと思うから凄い忙しいと思う。
「なぁ、思ったんだけどさ、それって何時家に帰ってんだ?」
「騎士団の団員は、月に必ず4回は休みを取る事になっているので最高幹部もそれに合わせてますね、例外として団長である私のパ……、いえお父さんは常に本部の何処かにいるので休みが無いようなものですけど」
「カエデちゃん、何処かにいるってどういう事なの?」
「それが端末で調べると団長室にいるってなってはいるんですけど、実際に行ってみるといない事が多くて……以前気になって何処にいるのか探して見たけどいないんですよね、それに一回団長室でお父さんに通話をして見た時も普通に出ましたし……」
「へぇ、何て言うか不思議な人だね」
いる筈の場所にいないのは不気味だと思う。
そこまでしたのに見つからないって事は、何処かに隠し部屋とかあったりするのだろうか、聞いている範囲だとそんな気がする
「不思議ですよね、でも団長と言う立場的に凄い忙しいのかもしれないと思ったら個人的には納得出来ましたから、今はあんまり気にしないようになりました」
「んー、ならいいけど……」
「ふぅん、まぁカエデがそう思ってんなら良いんじゃね?それよりも食べ終わったからさっさとメイディに行こうぜ?、昨日の事アキラ達に早く伝えた方がいいんだろ?」
「えぇ、確かにそうですね……、本部内に人が増える前に転移用の部屋に行きましょうか」
そうして副団長の部屋を出て通路を進む事にしたけど何となく視線を感じる気がする。
天井から誰かがぼく達と同じ速度で追いかけてきているよう嫌な気配がして何度か上を見るけど、そこには誰もいる訳も無く……でも隣を歩いているダートも同じような物を感じているようで
「レースも気付いた?何だか見られてるような感じ……」
前を歩いているカエデとダリアに聞こえないように小声で声を掛けてくる。
「うん、ずっと同じ速さで追って来てるような気配がする」
「だよね……、気になって空間魔術で周囲を探ってみたんだけど、小さい魔力の球体みたいなのが何個も追って来てる」
「……魔力の球体?」
「うん、しかもカエデちゃんの周囲に沢山あって……、何て言うか見守ってるみたい、もしかしてだけど団長さんの能力かも」
「……ぼく達がカエデを同行させたから?」
もしそうだった場合、父親という立場からしたらぼく達の行動は大変好ましくないものなのかもしれない。
それに栄花騎士団の団長としても、上に相談無く副団長を連れ出すという行動は組織としても良くないと思う……、そういう意味では監視されてもしょうがない気がする。
「ちょっと確認してみる……、カエデちょっといいかな」
「レース?ちょっとまっ――」
「――という訳でダリアさんメイディと言う国は薬を作るのに最も適している訳なんです、ん?レースさんどうしました?」
「栄花騎士団の団長ってどんな人か教えて貰っていいかな……、カエデと婚約した以上ぼくからしたら義父になる人だから聞きたいんだけど」
「……え?あぁ、レースさん?私達はこれから任務に行くんですよ?そういう大事な話は無事に帰ってからにしましょう?」
……聞こうとしたら注意してしまった。
そんなぼくを見たダートが『聞くタイミングを間違えちゃダメだよ?』と言われてしまうけど、こういう不安な事は直ぐに聞いた方が良いと思ったんだけどな……。
そんな不満を抱えながら歩いている内に何事もなく転移用の部屋に着くのだった。
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